食料政策
食料政策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 09:00 UTC 版)
「フリードリヒ2世 (プロイセン王)」の記事における「食料政策」の解説
フリードリヒは、寒冷でやせた土地でも生育するジャガイモの栽培を奨励し、それまで休耕地となっていた土地にジャガイモや飼料作物(クローバーなど)の栽培を奨め、下僚にジャガイモ普及のための指示書や回状(いわゆる Kartoffelbefehl = ジャガイモ命令)を送り、自ら普及のために領内を巡回してはキャンペーンを行った。ジャガイモをその外見から民衆が嫌っていることを知るや、毎日ジャガイモを食べて率先垂範し、さらに民衆の興味を引き付けるためにジャガイモ畑をわざわざ軍隊に警備させたうえ、警備兵には畑のジャガイモが盗まれても気付かないふりをするよう命令した、といった逸話が伝えられている。ジャガイモ栽培は食糧事情の改善に大きな役割を果たしたと言われ、ドイツ料理によく使われる食材の一つにまでなった。 治世下に於いて嗜好飲料としてコーヒーが広まり、それによってコーヒーの輸入による貿易赤字の増大や国内のビール産業への打撃を生んだことから、1777年にコーヒー・ビール条例を出してコーヒーに高率の関税を課した。これを切っ掛けとして、それまでコーヒーに親しんでいた庶民が代わりに代用コーヒーを飲用することになった。ビール産業の奨励を図った王は、朝はコーヒーで目覚めるより、ビールで目覚めるほうがよい、と発言している。
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