王室派
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「とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「王室派」の解説
三派閥の一つ。イギリス国王をトップとする王室関係者で構成され、議会や行政機関を所管している。命令系統では騎士派より上位で、清教派より下位。
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王室派
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「とある魔術の禁書目録の登場人物」の記事における「王室派」の解説
エリザード(Elizard) 声 - 沢海陽子 英国女王(クイーンレグナント)。英国国家元首にして、「カーテナ=セカンド」の現保有者。また、「王室派」の代表であると同時に(名目上)イギリス清教の頂点に立つ存在。 年齢は50歳前後で、表面的な所は老いの影が見え始めているが、芯や骨格といった根本的な部分では10代の上条を凌駕している。国と国民への想いは厚く、自身の3人の娘が持つ「頭脳」「軍事」「人徳」全てを兼ね備える統治者でありながら、堅苦しい儀礼を嫌い、お祭り好きでお茶目な面も持ち合わせている。しかし、冗談の度が過ぎて騎士団長や神裂にあきれられることもある。同じく派閥トップのローラとは打ち解けた仲で、クーデターの最中でもふざけ合っていた。 パーソナリティの確立は自らの手で行わなければ依存を招くだけだと考えて、娘達の教育方針は放任主義かつ超スパルタ。しかし、各々がそれぞれに極端な欠点を抱えていることに頭を痛めている。また完全に放置しているわけでもなく、10年前には南米を手に入れようと三女を囮に使った執政気取りの政治屋達に制裁を与えている。 キャーリサのクーデターでは、「騎士派」に一時拘束されるもローラと共に脱出する。その後、自らの命を捨ててまで英国を守ろうとした次女を止めるため彼女と対峙し、大魔術「連合の意義(ユニオンジャック)」を発動させ、カーテナの力を9,000万人の英国国民に分散させて、カーテナに宿る力を弱めることで彼女に対抗した。 グレムリンに対する「多国籍連合軍」の会合の際にはニューヨークに向かい、デンマーク「魔神」包囲網の終盤、上条とオティヌスの最終決戦を見て内部向けに演説を行った。 コロンゾンとの決戦では、カーテナ=セカンドを手に大型の3輪トライクに乗ってクイーンブリタニア号に突撃する。祝勝会では暴走する食蜂の「心理掌握」から自動切断で身を守るが、身体を動かせずにいたところ、神浄に「幻想殺し」でその両方を破壊されて覚醒。国防の要となる霊装を盾に取られて、国民を守るために止む無くカーテナ=セカンドを取って上条らと敵対する。浜面を始末しようとしたところで割って入った一方通行と交戦、学園都市製の兵器に翻弄され、能力を使った戦略爆撃を超える一撃で敗北する。事件後はダイアンからの提案で彼女を新最大主教に任命し、ヴィリアンをその監視役に付けた。 モデルは無く、作者の理想の統治者とのこと。 リメエア(Rimeea) 声 - 日野まり 英国第一王女。 年齢は30代前半くらい。黒髪で左目に片眼鏡(モノクル)を付けている。「頭脳」に秀でた冷静沈着な戦略家。エリザードも、自力で頑張る自立心や独立心は三姉妹の中でも最優良としている。 しかし、王女という身分ゆえに人間不信に陥っているため、権力の中にいて自分を知っている人間は一切信用しておらず、権力構造の中にあるプロやエリートを特に嫌っている。逆に自分を王女と知らない者や動物には素直に接する。頻繁に宮殿を抜け出しては「王女ではない顔」のまま、何の権力も使わずに己の手で仲間の絆を構築して、彼らによる独自の情報網を持っている。 冷徹でしとやかな雰囲気だが、にぎやかなのが好きでノリの良い一面もあり、上条が写真撮影を試みた際にはちゃっかりポジションを確保していたり、コロンゾン戦後には町の酒場に飲みにきていた。 キャーリサのクーデターでは、発生直前に彼女の意図を察して行方をくらませる。そして、裏で自分の信用する仲間にクーデターの真の目的を調べさせ、「騎士派」に妹の真意を伝え彼らの離反を誘った。 クロウリーズ・ハザードに対する避難時には、「カーテナ=ロスト」を振るいメイザースから車列を守るべく奮戦した。コロンゾンとの決戦では、オナーズオブスコットランドによりクイーンブリタニア号から放たれる一度の斉射で4種40万発の魔術攻撃を、40万以上の樹氷の森で妨害する事で人的被害を抑える役目を担った。戦後は、アレイスターの喪に服するつもりがなく、人がすり寄ってくるパーティーを嫌がって、祝勝会に参加することなく街の酒場に繰り出していたので、運良く「心理掌握」の暴走から逃れる。本物の上条と再会し彼とウィンザー城が置かれた状況を知り、国家単位のマンパワーを持つ相手を制するには短期決戦をする必要があると助言し、滝壺と共にテムズ川のほとりから重機関銃で陽動の射撃を行う。 キャーリサ(Carrisa) 声 - 真堂圭 英国第二王女。 年齢はぎりぎり20代後半。豪快で物怖じしない性格をしている。語尾に「 - だし」とつけることが多く、長音が長音符で表記される口調が特徴。「騎士派」とのつながりが強く、「軍事」に優れていることから魔術や兵器の扱いにも長けている。荒っぽさを感じさせる豪快さが目立ち、強気で派手好き、前に出る性格のため、最も華美な印象を与えるが、思慮深さも併せ持ち、自分なりに国の行く末を見据えている。 イギリスがEUの中で立場が低いことに不満を抱きつつも、当初は女王の平和路線の政策に従っていたが、フランス政府によるユーロトンネル爆破により、このままでは英国が欧州から孤立してしまい、英国国民に被害が及ぶと危機感を覚える。さらに、科学サイドと魔術サイドの戦争でどちらが勝利しても英国に未来はないと考え、完全独立を目指すべく「騎士派」を利用し「カーテナ=オリジナル」を用いたクーデターを起こす。 クーデターの真の目的はカーテナ=オリジナルの力を持って英国に敵対する勢力を滅ぼした後、その強大過ぎるカーテナを歴史から抹消するため、たとえ後世から暴君と呼ばれようともカーテナを使用できる王室の血を絶やし、今後新たなカーテナが誕生しないよう現存するカーテナの製造法と2本のカーテナを自分の死と共に消し去ることであった。 「新たなる光」を使ってカーテナ=オリジナルを手中に収めると、自らを新国家元首と宣言し、「騎士派」に英国各地への侵攻を命令する。その後、「清教派」の反撃により力の約5割を損耗するが、バッキンガム宮殿にて上条や「清教派」の魔術師達を迎え撃ち、カーテナ=オリジナルの全次元切断術式や攻城戦用移動要塞「グリフォン・スカイ」、さらには大型弾頭「バンカークラスター」を駆使して圧倒するが、女王・エリザードに自分の考えをカーテナ=オリジナルを使用できる「国家元首」という特権階級に縛られたままだと否定され、女王が発動した「連合の意義」によって決起した9,000万人の英国国民の抵抗にあい、最後は上条にカーテナ=オリジナルを破壊され敗れた。 クーデター終結後、イギリス全軍を率い、「傾国の女」を擁するフランス軍と一時対峙する。フィアンマがミーシャを召喚すると、「ベツレヘムの星」へのミサイル攻撃の準備が完了するまでロシアで「傾国の女」と共闘した。 大戦以降は恩赦を蹴って、反逆の罪などにより処刑塔に幽閉されている。グレムリン掃討のために一時的に釈放されることになり、北極海へ向かうもダミー情報に踊らされていたため罠により窮地に立たされたかと思われたが生還して、デンマーク「魔神」包囲網に参加。そのままロシア成教との戦いを終えたばかりの上条をホテル・エアリアルに攫うが、上条の説得でそれまで行動を共にしていた神裂が彼の側についたため足止めをくうこととなる。 外見のモデルはDS版ドラゴンクエストVのデボラ。 ヴィリアン(Vilian) 声 - 原田彩楓 英国第三王女。24歳。 絵本に出てくるような箱入りのお姫様。「王室の顔」「最も結婚したい姫君」として知名度が高く、国民からは「人徳」に秀でた王女と評されるが、他人を気にするあまり自己主張ができない性格のため、2人の姉に比べると王室の切り札と言うには地味な存在で、いつ政略結婚させられるか分からない状態らしい。その気になれば不自由ない生活を提供される立場にありながら、「人徳」はちょっとひねくれると他力本願に傾きかねないという理由で、安易な救いは厳禁として厳しく育てられてきた。箱入りではあるが、自動車の運転免許は取得している。 10年前に誘拐された際、政治的陰謀のために見捨てられかけたところをアックアに救出され、それ以来、彼が英国を去った後も彼のことを気にかけている。 魔術に関しては武力に応用できる点から身につけることに抵抗があり、発動済みの霊装に触れて操作するぐらいしかできないが、キャーリサのクーデターではインデックスの知識を借りてカーテナ=オリジナルの供給源を断つ働きを見せた。 当初は他人に気を遣うあまり自分の意見を持たなくなっており、母親からも心配されていた。「ブリテン・ザ・ハロウィン」では王室の血を引く者としてキャーリサに命を狙われるが、処刑される寸前でアックアに救出される。そして、自分を守るために体を張ったアックアや使用人達に影響され、上条らとロンドンに乗り込んだ際は、真っ先にキャーリサの元に到達、カーテナ=オリジナルの圧倒的な力を目の当たりにしても果敢に立ち向かった。 コロンゾンとの決戦では雑な作戦を立てる母や姉を酷評しつつ、戦端が開かれた後は神裂らと共に傷ついた味方の治療に当たった。祝勝会で「心理掌握」の暴走を受けて行動不能になるが、エリザードが神浄に膝を屈した後も折れずに水面下で行動を続け、新たに子飼いにした府蘭に戦場へ運んでもらい、母が一方通行に敗れた直後の交渉を担当、イギリスが「学園都市や科学サイドから、毟り取るだけ毟り取られる」最悪の事態を回避する。以降は権力がスライドすることのない欲のない者として、新任の最大主教となったダイアンの監視者に任じられる。 外見のモデルはディシディア ファイナルファンタジーのティナ。 シルビア 声 - 小林ゆう オッレルスとコンビを組む長身の女性魔術師。聖人。 英国王室派の近衛侍女にして王権神授制のトップに仕える巫女としての役割も担っており、そのため英国国内ではそれなりの地位を築いている。 海外研修中にオッレルスと出会い、彼の馬鹿を見ている内に彼を守る羽目になり、以後、英国から帰国命令が出ているが共に行動している。 「結界」を専門とする魔術師でもあり、シジルを利用してロープの周囲に「天使の力」の壁を展開して空気を抑え込む「手」を作り、聖人の身体能力を以てそれを高速回転させて攻撃を行う。さらに扱う「天使の力」を次々と変えて相生を狙うことで、総体のバランスで神の右席をも上回ろうとする魔術を使う。 レイヴィニアと共にブリュンヒルドを助け、彼女たちと一端覧祭期間中の学園都市を訪れる。グレムリンに先んじてフロイライン=クロイトゥーネを狙うがトールによって阻止される。 グレムリン掃討では、ブリュンヒルドと共にグレムリンの正規メンバーであるヘルと交戦状態に入った。オッレルスから「魔神」になる機会だけでなく体内の特別な力すら奪ったオティヌスにすさまじい憎悪を抱き、オーデンセで彼女に味方する上条を徹底的に痛めつけるが、自分を止めるために現れたオッレルスが戦闘に介入したことでオティヌスを攻撃していたブリュヒルデと高速で衝突し、意識を失う。
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