ロシア成教(ロシアせいきょう)
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「とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「ロシア成教(ロシアせいきょう)」の解説
ロシアに拠点を置く十字教の一派。ロシアの国教。トップは総大主教のクランス=R=ツァールスキー。現実世界のロシア正教会(正教会)に相当する。
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ロシア成教
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「とある魔術の禁書目録の登場人物」の記事における「ロシア成教」の解説
サーシャ=クロイツェフ(Sasha=Croitsef) 声 - 寺崎裕香 ロシア成教「殲滅白書」所属のシスター。小柄な金髪の少女。 かなり際どい拘束服を身に纏い、ハンマーやノコギリといったイギリス製の対人用拷問霊装を懐に携えている。この拘束服は上司のワシリーサに無理やり着せられたもので、本人は嫌がっており、周りの評価も散々である。「第一の質問ですが、 - 」「第一の解答ですが、 - 」「私見ですが、 - 」など、文章の趣旨を予め説明するという形式的な独特の口調が特徴。 腰に差した七つ道具同様、「戦術を切り替える事であらゆる局面に対応できる」オールマイティな魔術師。大天使の「天使の力」を丸ごと取り込めるほどの許容量があるという極めて稀な資質を持っている。 「御使堕し」の影響を受け、精神が大天使「神の力」と入れ替わってしまい、その時にはミーシャ=クロイツェフと名乗っていた。「御使堕し」以降、近くで魔術が発動していると手が震え、一方通行同様に第三次世界大戦時では胸への圧迫感に変化している。なお、彼女には「御使堕し」時の記憶がない。 天使を降ろした者として彼女を狙うフィアンマの息がかかったロシア成教に追われ、ワシリーサの協力とヴェントの手引きでエリザリーナ独立国同盟への逃亡に成功するが、エリザリーナ独立国同盟でフィアンマに誘拐されてしまい、「神の力」の召喚儀式に利用された。儀式終了直後に逃走して再会した上条と儀式場の破壊工作を行い、フィアンマの攻撃で彼と分断された後は同じく要塞に侵入していたレッサーと合流し、「ベツレヘムの星」の解体に貢献した。オティヌス討伐作戦ではワシリーサと行動を共にする。ミーシャ=クロイツェフ(Misha=Croitsef) 「御使堕し」により、サーシャ=クロイツェフの肉体に大天使「神の力(ガブリエル)」の魂が宿った状態。 本来、ミーシャという名前はロシア語での「神の如き者(ミカエル)」を指す男性名「ミハイル」の愛称だが、四大属性の歪みの影響でミーシャと名乗っていた。「問一。 - 」「解答一。 - 」といったサーシャに似た形式的な話し方をするが、丁寧口調のサーシャと違って無機質な口調が特徴。本性を現した以降や再召喚後の姿では、ノイズが混じった人外の言語を話す。普通の聖人でも天使を肉体に宿した時点で肉体が滅ぶのだが、サーシャの肉体がガブリエルと相性がいいために肉体が滅ぶことはない。 「御使落し」の影響で本来のレールから外れてしまい、「天上へ戻る」というただ1つの目的のために行動し続ける。サーシャに宿ってしまった際は、「御使落し」の術者を探して神奈川県を来訪し上条たちと共に調査をしていたが、術者が刀夜だと判明すると本性を現し、神の許可なく人間を殺せないという制約を無視して「一掃」を発動しようとした。しかし、神裂が時間を稼いでいる間に、土御門が「御使落し」の儀式場になっていた上条宅を吹き飛ばしたことで元の位相に戻った。 第三次世界大戦にて、フィアンマにサーシャを媒介にした術式で再び召喚される。この時は、身長2m前後でシルエットは女性的、体表は装束と一体化したすべすべした布で覆われて、眼も鼻も口もなく全ての臓器を布の凹凸で表現した姿で現れた。「四大属性の歪みを正す」利害の一致からフィアンマに協力し、学園都市軍を始め、魔術・科学両サイドの実力者たちを圧倒したが、アックアが力の50%を奪い、上条が儀式場を破壊したことで弱体化し、一方通行と風斬(ヒューズ=カザキリ状態)によって撃退された。その後、属性の歪みが正されたことで復活し、力の素となる大量の水を求めて北極海へ進撃するも、墜落した「ベツレヘムの星」に押し潰され、海に沈む要塞内部で上条と交戦し、消滅した。 戦闘力は大天使の名に相応しく、一つ一つの術式が「天罰」に匹敵し、フィアンマによると、50%の状態でも一方通行と風斬を上回るという。天使の術式「天体制御(アストロインハンド)」により天体単位で位置関係を自在に操作でき、無理矢理夜と月を呼んで自身の属性を強化するだけでなく、その気になれば地球の自転を停止させ地殻の表面を吹き飛ばすことすら可能。また、夜空に何十億もの魔法陣を展開し、一定時間後に堕落都市ゴモラを焼き尽くした火矢の豪雨を降らせる「一掃」、氷でできた最大100mの翼を叩きつけて大地を削る「水翼」、水翼を分裂させた「刃片」を無数に発射する「刃の豪雨」などの強力な魔術を行使できる。また、伝令の御使いとしての性質から、勘や予兆といった第六感的な情報をデコイとして加工し、好きな方向・距離・タイミングで受信させることで攻撃のタイミングを外させることもできる。ただ、四大属性に歪みによって「水」の属性の中に一部、「神の如き者」が司る「火」が混ざっている。 ワシリーサ(Vasilissa) 声 - 本名陽子 ロシア成教「殲滅白書」所属のシスター。サーシャの上司。 性格は不敵にして饒舌であり、目上の地位にあるニコライばかりでなく総大主教、果てはローラやローマ教皇相手でも軽口を叩く。年下のかわいらしい子に目がなく、現在はサーシャを溺愛している状態。かなりの日本通であるが知識がある方面に偏っており、サーシャに際どい拘束服や有名なアニメキャラのコスチュームを着せようとしてその度に嫌がられている。 本人によると「自分が一番強いから」という理由で所属組織のまとめ役となっており、実際サーシャの逃亡を手引きした際は部下である「殲滅白書」の魔術師たちを圧倒し、司教であるニコライをも一方的に打ち倒したほどである。ただ、肌の調子を気にして夜間の仕事を嫌がるなど、勤務態度には問題がある。なお、ワシリーサという名前はロシア民話のヒロインから取ったものなので偽名の可能性が高く、年齢も20代とのことであるが後述の能力から真偽のほどは不明。本人やニコライ=トルストイの話によれば、民話のヒロイン・ワシリーサそのものらしい。 オティヌス討伐作戦ではサーシャを引き連れてストウリングまで出向いた。総大主教の術式の効果範囲にいたため、術式が破られた後も上条に手出しできなかったがイギリス勢力が彼を攫って行くのを見逃し、その後は彼らを尾行しオティヌスと上条に最後の戦いを直接見届けた。 戦闘時にはロシア民話に登場する魔女「一本足の家の人喰い婆さん」を召喚し、魔女の持つ強力な魔術で敵を完膚なきまでに殲滅する。また魔女が管理しているという永遠の寿命を与える「命の水」の力によってほぼ不老不死の肉体を持ち、半身を失っても瞬く間に再生するほどの驚異的な再生能力を持ち合わせている。 ニコライ=トルストイ(Nikolai=Tolstoy) 声 - 綿貫竜之介 ロシア成教の司教。ロシア成教と軍部のパイプ役で、サーシャやワシリーサの上司。 ローラによると「ローマ正教とイギリス清教間に争いがあれば積極的に漁夫の利を狙っていくことで知られている狡知の人物」。 現状のままでは総大主教になれないことをフィアンマに付け入られ、総大主教を監禁、署名を捏造して第三次世界大戦の引き金を引く。ロシア軍を指揮していたが、「ベツレヘムの星」の完成に伴い用済みとなり、想像力の欠如をフィアンマに嘲られ、利用されたことに怒り、「ベツレヘムの星」に戦略核弾頭Nu-AD1967を発射しようとした。しかし間もなくワシリーサに襲撃され、彼女への対策として入手していた寿命を断つ「死の水」も通用せず、完敗する。 クランス=R=ツァールスキー(Krans=R=Tsarskiy) 声 - 泊明日菜 ロシア成教の総大主教。 15歳くらいという地位不相応とも思われる年齢でありながら、人々の平和を常に案じて活動する聡明さを持っている。線の細い美少年で、その愛らしさはサーシャ一筋であるはずのワシリーサをグラつかせるほど。 ニコライの謀略により署名に細工されて第三次世界大戦を引き起こす事となり、モスクワの宮殿に軟禁されていたところをワシリーサに救助される。その後は「ベツレヘムの星」解体に貢献し、フィアンマが倒され「ベツレヘムの星」が崩壊した事で全教徒に対し終戦を宣言した。 オティヌス討伐作戦では無線機を介してニューヨークから対魔神術式「七つの大罪」を発動し、上条の身体能力を7分の6まで封じたが、こじつけが強引であることなどから論破され作戦には失敗した。その後、上条とオティヌスの最後の戦いに際して他の会議参加者と共に演説を行い、「アメリカの声が届きにくい場所」へ重点的に声をかけた。 スクーグズヌフラ ロシア成教「殲滅白書」所属のシスター。 ありとあらゆる性魔術のエキスパートと称され、そのためかレースとレザーで構成された拘束服を着用する妖艶な女。総意としてローマ正教に与することとなり、右方のフィアンマの欲するサーシャを捕えるため、それを防ごうとするワシリーサと対峙するが、返り討ちに遭ったらしい。 ブラッシャ=P=マールハイスク ロシア成教所属の魔術師。 エリザリーナ独立国同盟の前線基地を建設するにあたってそこの住民を強制収容所へ連行する役目を与えられ、護送用トラックのスレイプニルを操っていた。それを見咎めた上条とレッサーによって、鋼の手袋を使った「地殻破断」を模した攻撃におののき、トラックを見捨てて逃亡した。 ヴォジャノーイ ロシア成教所属の女性魔術師。 雪を水の槍として飛ばす魔術を用いる。一方通行が入手した羊皮紙の当初の運搬先だったロシア空軍基地跡で、10人程の魔術師とともに一方通行を襲撃する。不完全に働いた反射によってその攻撃は阻まれ、一方通行の反撃によって仲間とともに倒された。
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