ドラゴンボールZ ドラゴンボールZの概要

ドラゴンボールZ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 00:53 UTC 版)

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ドラゴンボールZ
ジャンル バトルSFアクションギャグ少年向けアニメ
アニメ
シリーズディレクター 西尾大介(第1話 - 第199話 + SP2話)
シリーズ構成 小山高生
キャラクターデザイン 前田実(第1話 - 第199話 + SP2話)
中鶴勝祥(第200話 - 第291話)
アニメーション制作 東映動画
製作 フジテレビ、東映動画[注 1]
放送局 フジテレビ系列ほか
放送期間 1989年4月26日 - 1996年1月31日
話数 全291話 + スペシャル2話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ

略称表記は『DBZ[1]

概要

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』其之百九十五のサイヤ人編から最終話までをアニメ化。前作『ドラゴンボール』(以下、『元祖』)からタイトルを変更し、新番組として制作された。

『ドラゴンボール』のアニメ化作品では最も長い、約6年10ヶ月ものロングランとなるなど、人気面で絶頂を迎えた作品である。これは東映および東映アニメーションが製作したアニメ作品としては、2007年に『ONE PIECE』に記録を塗り替えられるまで、最長の年数であった。

日本のみならず世界40カ国以上で放映された。フジテレビは子供達の楽しみも考え、水曜日のプロ野球中継を減らしていた。特に人造人間編の頃には、優勝決定などの重要な試合以外は本作を通常放送し、番組終了後の19時30分から野球中継する場合もあった。初代オープニングテーマ『CHA-LA HEAD-CHA-LA』も170万枚[2]のヒットとなった他、本放送中に劇場公開版アニメが断続的に制作され、本放送中の春と夏に東映系の映画館にて公開された。

平均視聴率は、20.5%(関東地区)[3]、最高視聴率は、関東で、27.5%(1994年2月23日放送。第218話「バレちゃった!! サイヤマンは孫悟飯」。関東地区)[4]関西地区は、34.1%(1991年11月13日放送。第116話「悟飯に一瞬の勝機!! あの魔凶星を撃て…」)。

2003年には、全話とTVSP2話に加え、OVA『ドラゴンボールZ サイヤ人絶滅計画』を収録した「DVD-BOX」が発売。また2006年より、単品DVDが各巻5話 - 6話収録で発売された。本番組はBSフジ東京MXテレビなどの一部の地方局などでも再放送されていた(地域によって異なる)[注 2]

放送形式はアニメ本編は冒頭でナレーションが入り、サブタイトルという流れで始まる。第2話以降は主に前回までのあらすじをナレーションで説明するという形式をとっている。次回予告は、前作から続く悟空の「オッス、オラ悟空!」から始まり、悟空と次回に活躍しそうなキャラクターや、そのキャラクターに関わる人物と掛け合いをし、悟空がタイトルを告げ最後に悟飯が一言コメントするという形だった。これは孫親子どちらかが死亡などで本編に登場しなかったり、セル戦以降に悟飯が一時的に主役扱いになっていたときも変わらなかった。初期の頃は悟飯も掛け合いをしていたが、悟天は予告内で喋ることはなかった。

番組タイトルの「Z」は鳥山明本人によって命名されており、鳥山によれば「ドラゴンボールを早く終わらせたくてアルファベットの最後の文字である『Z』にした」とのことである[5]。本作放映直前のジャンプ1989年18号収録の『ドラゴンボール』ピンナップポスター裏に書かれた特集記事の見出しでは、『Z』とは「究極」「最強」と説明されていた。

鳥山明の初代担当編集者である鳥嶋和彦によると、前作『元祖』の視聴率が低迷しているのは、『Dr.スランプ アラレちゃん』と同じプロデューサーが同作の感じを引きずってアクションに徹しきれず甘かったということで、フジテレビと相談してプロデューサーに降りてもらい、当時鳥嶋が面白いと感じていたアニメ『聖闘士星矢』のスタッフにやってもらいたいと、『星矢』のシリーズディレクター(監督)・森下孝三や脚本家・小山高生に頼み[6]、悟空が大きくなる設定のところから新体制で始めることとなり、フジテレビのプロデューサーに新番組になると宣伝費の予算が付けられるからタイトルも変えようと提案され、新番組『Z』になったという[7][注 3]

また当時発売されたTVゲームなどの媒体では悟空達は「Z戦士」とも呼ばれるようになり、サブタイトルにも使われた。アニメスタッフは悟空の息子・孫悟飯が主人公になると考えていたため、タイトル案には『ドラゴンボール 悟飯の大冒険』もあった[8]が、このような作品名は劇場版3作目の『摩訶不思議大冒険』で既にあったために没となった。

タイトルロゴは、「DRAGON」「BALL」と2行に描かれ、右端に大きく「Z」の文字を取り、下端のフリガナは「ドラゴンボールゼット」という番組本編で使用されたものとは別に、「DRAGON BALL Z」と1行で描かれ、下端のフリガナは「ドラゴンボール」となっている別バージョンがあり、TVゲームや関連グッズ、関連コラボレーション、劇場版18作目・19作目等では後者の表記が使用されている。

制作状況は『元祖』のドラゴンボールのアニメ化は非常に早かったため、Zも原作に追いつきそうになった。ナメック星編で展開が原作に完全に追いついてしまい、アニメの制作スケジュールが逼迫するようになると、前回のあらすじの時間を多くとる、原作のアクションシーンを大幅に膨らませる、各キャラクターによる回想などで展開を遅くするなどの苦肉の策がとられ、30分の放送時間内で劇中では数分しか経過していないことも起こるようになった。極端な例では「ナメック星消滅まであと5分」から消滅するまでの5分間を描くのに10話もかけている。これについては、制作スタッフが鳥山からまだ墨も入れていない下描き段階の原稿を送ってもらっていたというエピソードが残っている[9]。これには冒険を主体にしていた前作に比べ、戦闘を主体としたZはオリジナルのサイドストーリーを挿入しにくかったことが主な理由に挙げられている[9]。また原作とのタイムラグを極力抑え読者の興奮が冷める前にアニメにするという意図もあったようで、プロデューサーの森下は放送当時から『ドラゴンボールZ』の人気の理由に「お刺身のように原作を新鮮な内にアニメ化しているから」と分析していたようである[10]

後期にはスポーツ中継を2週連続で挟むなど、番組を中止にすることで原作と引き離す方法もとられるようになった。原作が終了した後にも最終回直前まで展開を引き延ばしたり、1ヶ月も放送を休止することもあったが、これは続編『ドラゴンボールGT』の制作が決定したのと、阪神・淡路大震災などの社会的大事件で番組が直前に報道特別番組に差し替えられたり、プロ野球、サッカー中継などで度々休止となったためである[注 4]

前作より平均視聴率はわずかではあるが落ちたものの関連商品の展開は好調で、バンダイから発売された同作のゲームソフトはシリーズ化、他にも、カードダス食玩などの関連ヒット商品が続々発売された。また、「ドラゴンボールZ ミニトマト」は1600万パック出荷[11]。2000年代に入るとDVD化や完全版コミック・ゲーム発売により、新たな世代にも本作が知られるようになったことで再び関連商品が発売されるようになった。

アニメオリジナルエピソード

原作1話分をそのままアニメにした場合、アニメ1話分には尺が足らず、原作の週刊連載にすぐに追いついてしまうため、その兼ね合いから、アニメスタッフの手により[12]アニメ独自のシーンや、独自のエピソードが追加されており、原作漫画とは一部食い違っている設定やストーリーもある。基本的に、アニメだけのオリジナルエピソードや設定に原作者の鳥山明は関わっておらず[12]、鳥山は「ノータッチ」と発言している[13][14]

だが、以下のオリジナルエピソードや設定に関しては鳥山明が書いた裏設定の「アイデアメモ」を基にして制作されている[15][16]

  • サイヤ人とツフル人の歴史
  • プロ野球の助っ人選手としてアルバイトをするヤムチャ
  • 天津飯や餃子を追いかけたいがカリン塔に登れずウパたちに八つ当たりするランチ
  • 2人に分身して特訓するピッコロ
  • 蛇の道で雲を千切って食べる悟空
  • 蛇の道の下にある地獄の様子
  • 蛇の道の途中にある宮殿にいる蛇
  • 栽培マンの裏設定

他にもアニメオリジナルキャラクターとして「グレゴリー」「ベジータ王(顔のみ)」「パイクーハン」「大界王」のデザインや、中鶴勝祥のラフデザインを基に悟空の父親「バーダック」とその仲間たちのデザインを行っている[15][16]

原作をベースに拡げたアニメオリジナルシーンは、原作では会話のみの出来事[注 5]、敵キャラクターの恐ろしさと残忍さを強調する出来事[注 6]、その話の主体となる出来事に並行して起きている出来事[注 7]が多い。

登場人物

声優変更

前作『元祖』はゲストのわずかな再登場でも多くは不動だったキャストが、今作では多くの変更が見られた。

また『Z』本編で初登場した、あるいは劇場版から登場したキャラクターについても変更がある。

引退や死去などのケースもあり、前作から長年演じ続けてきた声優が数多く交代した。旧キャストのうち、本放送中に故人となった宮内を除けば、多くの声優は後にゲームなどで一度は復帰している。しかし『ドラゴンボールZ』本放送から長期間経過し、老界王神、天津飯、デンデ、ジース、ミスター・サタンなどの声優が死去しているため、完全なオリジナルキャストのゲーム作品は存在しない。




注釈

  1. ^ テロップでは東映と表記されている
  2. ^ BS版は2006年10月1日に放送開始、2012年6月17日で終了。2013年9月29日から再び放送開始。東京MXでは2006年10月3日に開始、2012年5月1日に終了。2013年7月30日に再び放送開始している。前者は毎週日曜日午前10時台、後者は毎週火曜日午後10時台に「アニメの神様」枠で放送されていた。なお、両者とも前番組は『ドラゴンボールGT』だった。再放送リストはこちらを参照。
  3. ^ ただし、小山高生は前作から脚本を書いている。
  4. ^ ただしバレーボールワールドカップで放送休止になったことは後期にはなかった。
  5. ^ 例として「フリーザとベジータ王の対決」「悟空がヤードラット星に漂着」「セルが本編の次元に辿り着いたまでの経緯」「魔人ブウ・ビビディと5人の界王神たちの対決」など。
  6. ^ 例として、「悟空の到着を待つ3時間の間に無差別に地球人を殺戮するナッパ」「部下を無慈悲に処刑するフリーザ」、「人造人間17号・18号が悟空の仲間たちを次々殺すという悪夢」「呼び出しに向かった兵士を食べてしまうヤコン」など。
  7. ^ 例として「悟空とフリーザの戦いに並行して起きているあの世での出来事」「ベジータ・トランクスとセルの戦いに並行して精神と時の部屋で修行する悟空と悟飯」「悟空・ベジータと魔人ブウの戦いに並行して起きているあの世での出来事」など。
  8. ^ 写研のナールを使用。なお、オープニングは『元祖』 - 『GT』まで一貫して石井ゴシックを使用。
  9. ^ 危険球退場制度導入のきっかけとなった試合。
  10. ^ 当初はこの枠で『ヴェルディ川崎×横浜フリューゲルス』の中継予定だったが、広島の優勝に王手がかかったため差し替え。『V川崎×横浜F』は同日深夜に関東ローカルで放送。
  11. ^ 当初は映画スペシャルの放送予定だったが、セ・リーグの優勝が未決定だったため差し替え
  12. ^ 当初は1994年10月5日に放送予定だった回の振替放送
  13. ^ 小林-オマリーの14球
  14. ^ 1989年9月30日以前はテレビ朝日系列にも加盟。
  15. ^ 1991年9月以前はテレビ朝日系列にも加盟
  16. ^ テレビ朝日系へのネットチェンジのため途中打ち切り。ただし、ケーブルテレビなどで近隣のフジテレビ系列局(仙台放送・秋田テレビ・新潟総合テレビ・福島テレビ)を受信できた場合は4月以降も同時ネットで視聴できた。
  17. ^ 1990年9月30日以前は日本テレビ系列にも加盟
  18. ^ 1990年9月まで時差ネットだったが、同年10月以降は同時ネットに移行。
  19. ^ 1993年9月以前はテレビ朝日系列にも加盟
  20. ^ 1994年3月31日以前は日本テレビ系列にも加盟
  21. ^ 1994年3月まで時差ネットだったが、同年4月以降は同時ネットに移行。

出典

  1. ^ 'DBZ' Sequel TV Series: 'Dragon Ball Super' Episode 9 Trailer Unveiled! [WATCH]Design&Trend公式サイト
  2. ^ NHK「トップランナー」制作班(編)『トップランナー Vol.9』、KTC中央出版、1999年、95頁。ISBN 487758126X
  3. ^ 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
  4. ^ 「ドラゴンボールヒット年表 ドラゴンボール"復活"の全貌」『日経エンタテインメント!』2013年5月号No.194、日経BP社、2013年4月4日、18-19頁。
  5. ^ a b 鈴木晴彦編「鳥山明×中鶴勝祥対談」『テレビアニメ完全ガイド「DRAGONBALL Z」孫悟空伝説』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2003年10月8日、ISBN 4-08-873546-3、92・97頁。
  6. ^ 漫道コバヤシ地上波特別編!『ドラゴンボールZ 復活の「F」公開記念スペシャル』 2015年4月24日放送。
  7. ^ サンケイスポーツ特別版2015年5月18日号 ドラゴンボールZ復活の「F」新聞』2015年4月18日、28面。
  8. ^ 「神龍通信 第5号 アニメドラゴンボールメインスタッフ座談会第2回」『ドラゴンボール大全集』別冊付録、集英社、1995年。
  9. ^ a b ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一座談会 鳥山明×小山高生×野沢雅子」『テレビアニメ完全ガイド「DRAGONBALL」〜天下一伝説〜』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、88頁。
  10. ^ 森下孝三「第7章 格闘!『ドラゴンボールZ』 鮮度のよさが人気の秘密!?」『東映アニメーション 演出家40年奮闘史 アニメ『ドラゴンボールZ』『聖闘士星矢』『トランスフォーマー』を手がけた男』一迅社、2010年11月20日、ISBN 978-4-7580-1186-0、156-158頁。
  11. ^ マーチャンダイジングライツレポート1990年8月号
  12. ^ a b 週刊少年ジャンプ特別編集「超豪華3大マル秘特集 鳥山明スペシャル (2)鳥山明先生描き下ろしマンガ「わしとアニメ」」『ドラゴンボールZ アニメ・スペシャル』集英社、雑誌29939-10/18、9頁。
  13. ^ 鳥山 明先生からのコメント”. 映画ドラゴンボール超. 2018年3月31日閲覧。
  14. ^ DB30thの2018年3月15日のツイート2018年3月31日閲覧。
  15. ^ a b 週刊少年ジャンプ特別編集「超豪華3大マル秘特集 鳥山明スペシャル (1)本邦初公開!!これが鳥山明メモだ!!」『ドラゴンボールZ アニメ・スペシャル』4-5頁。
  16. ^ a b 鈴木晴彦編「鳥山明アニメデザイン集」『テレビアニメ完全ガイド「DRAGON BALL Z」孫悟空伝説』134-144頁。
  17. ^ 渡辺彰則編「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 SOUND」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、70頁。
  18. ^ 東映アニメーション公式サイトより
  19. ^ 池毅オフィシャルウェブサイト(作曲者である池毅自身による2010年4月2日付投稿記事)
  20. ^ a b c d e f g アニメージュ』1994年1月号(徳間書店)全国主要都市放送リスト(114 - 115頁)
  21. ^ 『アニメージュ』1994年5月号(徳間書店)全国放送局別放映リスト(98頁)
  22. ^ 朝日新聞 1990年7月23日付朝刊テレビ欄
  23. ^ 「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール大全集 6巻』、集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、213頁。
  24. ^ 近藤裕編「DRAGON BALL魂 其之二 ◆鳥山先生 劇場版かく語りき」『Vジャンプ 2004年7月号』集英社、平成16年(2004年)7月1日、雑誌 11323-7、205頁。
  25. ^ 最初で最後!?豪華人気アニメコラボ1時間スペシャル!!『ドリーム9 トリコ&ワンピース&ドラゴンボールZ 超コラボスペシャル!!』”. フジテレビ (2013年2月6日). 2013年4月7日閲覧。





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