1990年のオールスターゲーム は、1990年 7月に行われた日本プロ野球 のオールスターゲーム 。
試合概要
前年、日本一達成した読売ジャイアンツ の藤田元司 監督が全セ(オール・セントラル・リーグ )を率い、パ・リーグを制した近鉄バファローズ の仰木彬 監督が全パ(オール・パシフィック・リーグ )を率いた1990年のオールスターゲーム。新人・野茂英雄 (近鉄)が独特のトルネード投法共々大きな話題となり、ファン投票1位でオールスターに出場した。
第1戦、7対0と全パが大量リードした9回に野茂が登板。原辰徳 (巨人)、落合博満 (中日 )と対戦した。続く第2戦が本登板となり全パの先発として登場。対する全セも中日のルーキー与田剛 をたて、球宴初の新人先発対決となった。新人対決も見ものだったが、それ以上に活躍したのは全パ史上最年少で打順4番で出場の清原和博 で3打数3安打(うち本塁打2本)4打点の大暴れ、MVPを獲得した。福岡ドーム の開場に伴い、平和台球場でのオールスター開催はこの年が最後となった。
選出選手
太字 はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。
試合結果
第1戦
オーダー
パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 秋山幸二
2 [二] 大石大二郎
3 [右] ブライアント
4 [一] 清原和博
5 [左] 石嶺和彦
6 [三] 金村義明
7 [遊] 田中幸雄
8 [捕] 伊東勤
9 [投] 阿波野秀幸
セントラル
打順 守備 選手
1 [遊] 池山隆寛
2 [中] 彦野利勝
3 [左] 原辰徳
4 [三] 落合博満
5 [一] パリッシュ
6 [右] 広沢克己
7 [二] 岡田彰布
8 [捕] 山倉和博
9 [投] 野村弘樹
第2戦
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
全セ
0
0
2
0
0
1
0
0
4
7
9
0
全パ
0
1
0
3
0
1
2
5
X
12
15
0
セ:与田 (中)、●川崎(ヤ)、川口 (広)、西本 (中)、中田 (神 )-古田、中村、山倉 パ:野茂、○西崎(日)、渡辺 (西)、石井丈 (西)、武田 (日)-中嶋 (オ)、伊東、田村 勝利 :西崎 (1勝) 敗戦 :川崎 (1敗) 本塁打 セ:落合 (中)1号(2ラン・野茂)・2号(3ラン・武田) パ:清原2号(ソロ・与田)・3号(ソロ・川口)、石嶺 (オ)1号(2ラン・川崎)、大石 (近)1号(3ラン・中田)、鈴木 (近)1号(ソロ・中田)審判 [球審]永見 (パ) [塁審]鷲谷 (セ)・𨂊池(パ)・友寄(セ) [外審]高木(パ)・渡田(セ)試合時間:3時間2分
オーダー
セントラル
打順 守備 選手
1 [中] クロマティ
2 [遊] 野村謙二郎
3 [左] 原辰徳
4 [指] 落合博満
5 [右] 広沢克己
6 [三] 岡崎郁
7 [一] 駒田徳広
8 [二] 川相昌弘
9 [捕] 古田敦也
[投] 与田剛
パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 西村徳文
2 [指] 山本和範
3 [右] ブライアント
4 [一] 清原和博
5 [左] 石嶺和彦
6 [三] 松永浩美
7 [遊] 田中幸雄
8 [捕] 中嶋聡
9 [二] 辻発彦
[投] 野茂英雄
この試合が平和台球場で13年ぶりにして最後のオールスターゲームとなった。
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
ラジオ中継
エピソード
この年から1992年までの3年間、パ・リーグ主催球場に限り、指名打者 制度が敷かれた。
脚注
^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.202
関連項目
外部リンク
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