1992年のオールスターゲーム_(日本プロ野球)とは? わかりやすく解説

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1992年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/14 07:55 UTC 版)

1992年のNPBオールスターゲーム
1992サンヨーオールスターゲーム
ゲームデータ
スポンサー 三洋電機
セ監督 山本浩二
パ監督 森祇晶
セ投票最多 亀山努
パ投票最多 秋山幸二
第1戦
日程 7月18日
開催地 阪神甲子園球場
スコア パ・リーグ 6-1 セ・リーグ
MVP 石井浩郎
第2戦
日程 7月19日
開催地 千葉マリンスタジアム
スコア セ・リーグ 6-4 パ・リーグ
MVP 古田敦也
第3戦
日程 7月21日
開催地 宮城球場
スコア セ・リーグ 4-2 パ・リーグ
MVP 駒田徳広
« 1991
1993 »

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1992年のオールスターゲームは、1992年7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

試合概要

前年、日本選手権シリーズ2連覇を達成した西武ライオンズ森祇晶監督が全パ(オールパシフィック・リーグ)を率い、セ・リーグを制した広島東洋カープ山本浩二監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率いた1992年のオールスターゲーム。夏季オリンピック開催年3試合制が初めて適用された球宴となった。3試合目が地方開催になったのもこのときからであり、オールスターで投手が打順に入った最後の年である(翌年のオールスター以降では両リーグともに全試合指名打者制度を採用したため。DH解除は除く)。

第1戦は全パの下位打線、6番石井浩郎近鉄)、7番田辺徳雄(西武)、8番佐々木誠ダイエー[1]の3連続本塁打が飛び出しまず1勝を挙げる。続く第2戦は古田敦也ヤクルト)が、初回先頭打者として三塁打を放つと3回に単打、5回に本塁打、そして9回二塁打を記録しオールスター史上初めてサイクル安打を達成、文句なしのMVPに輝いた。初の地方開催となった第3戦は「杜の都」仙台に場所を移して開催された。8回まで0点に抑え込まれていた全セは8回表一気に4点挙げ逆転。9回裏には地元宮城県で大学まで過ごした横浜大洋ホエールズの守護神・佐々木主浩が登板した。

オールスター史上初の地方開催となった第3戦、試合前には地元の郷土芸能「すずめ踊り」が披露されるなどした。しかし、当時の宮城球場(現:楽天モバイルパーク宮城)は公称で収容人数30,000人だったにもかかわらず、当時は東北地方を本拠地とする球団がなかったことも影響し、オールスター戦で満員の観客を集めても16,000人弱にしかならず、コロナウイルス感染症の影響で観客動員数の制限が行われた2021年に塗り替えられるまでオールスター最小観客動員数の記録だった。なお、全試合で実質観客数発表が行なわれるようになったのは2005年からである。また、同年に新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスによる球場の全面改修もあって、2022年には31,272人を収容できるようになった。

選出選手

セントラル・リーグ[2] パシフィック・リーグ[2]
監督 山本浩二 広島 監督 森祇晶 西武
コーチ 高木守道 中日 コーチ 仰木彬 近鉄
野村克也 ヤクルト 土井正三 オリックス
投手 桑田真澄 巨人 5 投手 野茂英雄 近鉄 3
北別府学 広島 7 石井丈裕 西武 2
大野豊 広島 8 郭泰源 西武 3
小松辰雄 中日 4 赤堀元之 近鉄
与田剛 中日 2 伊藤敦規 オリックス
岡林洋一 ヤクルト 酒井勉 オリックス
斎藤雅樹 巨人 3 金石昭人 日本ハム 2
槙原寛己 巨人 4 白井康勝 日本ハム
佐々木主浩 大洋 吉田豊彦 ダイエー 2
仲田幸司 阪神 前田幸長 ロッテ
中込伸 阪神 河本育之 ロッテ
盛田幸妃 大洋 渡辺久信 西武 6
山本昌広 中日 2
捕手 古田敦也 ヤクルト 3 捕手 伊東勤 西武 9
達川光男 広島 7 田村藤夫 日本ハム 7
大久保博元 巨人 吉永幸一郎 ダイエー
一塁手 広沢克己 ヤクルト 6 一塁手 清原和博 西武 7
二塁手 和田豊 阪神 2 二塁手 辻発彦 西武 6
三塁手 岡崎郁 巨人 4 三塁手 石毛宏典 西武 12
遊撃手 久慈照嘉 阪神 遊撃手 浜名千広 ダイエー
内野手 正田耕三 広島 5 内野手 田辺徳雄 西武
落合博満 中日 12 石井浩郎 近鉄
池山隆寛 ヤクルト 5 大石大二郎 近鉄 9
駒田徳広 巨人 3 松永浩美 オリックス 9
高木豊 大洋 8 小川博文 オリックス 2
シーツ 大洋
前原博之 中日
外野手 亀山努 阪神 外野手 秋山幸二 西武 8
パチョレック 阪神 ブライアント 近鉄 2
八木裕 阪神 デストラーデ 西武
飯田哲也 ヤクルト 高橋智 オリックス
原辰徳 巨人 12 鈴木慶裕 日本ハム
佐々木誠 ダイエー 3
中島輝士 日本ハム
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。▲は出場辞退選手発生による補充選手。

試合結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全パ 0 0 0 0 3 0 1 2 0 6 12 1
全セ 0 0 0 0 0 0 0 2 0 1 7 1
  1. パ:野茂(近)、○渡辺(西)、吉田(ダ)、白井(日) - 田村(日)、伊東(西)、吉永(ダ)
  2. セ:仲田(神)、●小松(中)、盛田(洋)、与田(中)、佐々木主(洋) - 古田(ヤ)、大久保(巨)
  3. 勝利渡辺(1勝)  
  4. 敗戦小松(1敗)  
  5. 本塁打
    パ:石井(近)1号(ソロ・小松)、田辺(西)1号(ソロ・小松)、佐々木(ダ)1号(ソロ・小松)
  6. 審判
    [球審]井野(セ)
    [塁審]林忠(パ)・(セ)・牧野(パ)
    [外審]久保(セ)・五十嵐(パ)
  7. 試合時間:2時間31分

オーダー

パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 秋山幸二
2 [二] 大石大二郎
3 [左] ブライアント
4 [一] 清原和博
5 [右] 高橋智
6 [三] 石井浩郎
7 [遊] 田辺徳雄
8 [捕] 田村藤夫
9 [投] 野茂英雄
セントラル
打順 守備 選手
1 [遊] 池山隆寛
2 [二] 和田豊
3 [左] パチョレック
4 [一] 広沢克己
5 [右] 駒田徳広
6 [捕] 古田敦也
7 [三] 岡崎郁
8 [中] 亀山努
9 [投] 仲田幸司

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 1 1 0 1 1 2 0 0 0 6 11 0
全パ 0 0 0 0 1 0 1 0 2 4 9 0
  1. セ:○桑田(巨)、中込(神)、岡林(ヤ)、与田、大野(広) - 古田、達川(広)
  2. パ:●前田(ロ)、石井丈(西)、酒井(オ)、河本(ロ) - 吉永、伊東、田村
  3. 勝利桑田(1勝)  
  4. 敗戦前田(1敗)  
  5. 本塁打
    セ:古田1号(ソロ・石井丈)
    パ:大石(近)1号(2ラン・大野)
  6. 審判
    [球審]山本隆(パ)
    [塁審]久保(セ)・五十嵐(パ)・谷(セ)
    [外審]林忠(パ)・鈴木(セ)
  7. 試合時間:2時間30分

オーダー

セントラル
打順 守備 選手
1 [捕] 古田敦也
2 [遊] 池山隆寛
3 [左] パチョレック
4 [指] 原辰徳
5 [右] 駒田徳広
6 [一] 広沢克己
7 [三] 岡崎郁
8 [中] 八木裕
9 [二] 正田耕三
[投] 桑田真澄
パシフィック
打順 守備 選手
1 [一] 清原和博
2 [中] 鈴木慶裕
3 [右] 佐々木誠
4 [指] デストラーデ
5 [左] ブライアント
6 [三] 石毛宏典
7 [捕] 吉永幸一郎
8 [遊] 小川博文
9 [二] 辻発彦
[投] 前田幸長

第3戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 6 0
全パ 0 0 0 1 0 0 0 0 1 2 6 2
  1. セ:槙原(巨)、北別府(広)、○山本昌(中)、S佐々木主 - 大久保、達川、古田
  2. パ:金石(日)、赤堀(近)、●伊藤(オ)、白井、河本、吉田 - 田村、伊東、吉永
  3. 勝利山本昌(1勝)  
  4. セーブ:佐々木主 (1S)  
  5. 敗戦伊藤(1敗)  
  6. 本塁打
    セ:駒田(巨)1号(ソロ・伊藤)
    パ:佐々木2号(ソロ・北別府)、清原(西)1号(ソロ・佐々木主)
  7. 審判
    [球審]鈴木(セ)
    [塁審]牧野(パ)・井野(セ)・林忠(パ)
    [外審]谷(セ)・山本隆(パ)
  8. 試合時間:2時間40分

オーダー

セントラル
打順 守備 選手
1 [三] 高木豊
2 [遊] 池山隆寛
3 [左] パチョレック
4 [指] 原辰徳
5 [右] 駒田徳広
6 [一] シーツ
7 [捕] 大久保博元
8 [二] 正田耕三
9 [中] 亀山努
[投] 槙原寛己
パシフィック
打順 守備 選手
1 [三] 松永浩美
2 [二] 大石大二郎
3 [右] 佐々木誠
4 [一] 石井浩郎
5 [指] デストラーデ
6 [中] 秋山幸二
7 [左] 高橋智
8 [捕] 田村藤夫
9 [遊] 浜名千広
[投] 金石昭人

テレビ・ラジオ中継

テレビ中継

ラジオ中継

脚注

  1. ^ 【7月18日】1992年(平4)史上初!夢の球宴で夢の3連続本塁打!MVPは石井浩郎スポーツニッポン 2009年7月16日
  2. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.208

関連項目

外部リンク




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