2012年のオールスターゲーム は、2012年 7月に行われた同年度のプロ野球 オールスターゲーム である。
概要
2008年 から引き続きマツダ の特別協賛を受け、「マツダオールスターゲーム2012 」として開催される。
前年に引き続き3試合での開催となった。ただし、地方開催が2戦以上組まれたのは初のことであった。
日程
いずれもホーム一塁側。
第3戦に関しては2011年 3月11日 の東日本大震災 と福島第一原子力発電所事故 からの復興を願って、前年の日本製紙クリネックススタジアム宮城 に引き続き被災県での開催となる。
第2戦と第3戦には予備日が設けられているが、予備日も中止になれば開催されない。予備日は翌日の試合会場への移動を考慮してデーゲームで行われる(7月25日 よりレギュラーシーズンが開始される)。
アトラクション
本塁打競争
第2戦に関しては愛媛朝日テレビ の協賛により「eat ホームランダービー」として行なわれる。
野球殿堂 表彰式(第1試合途中) 北別府学 、津田恒実 (津田は故人のため遺族が出席)
盛岡さんさ踊り 、花火打ち上げ(第3試合途中)
第1戦の始球式は当時羽曳野レンジャーズ所属の太田椋 が担当した。この6年後、太田はオリックスからドラフト1位指名を受けることとなる。
第3戦では、東日本大震災復興支援の一環として、被災者3000人が本試合に招待され、その中には陸前高田市 出身の佐々木朗希 も含まれていた。7年後となる2019年にロッテからドラフト1位指名を受け、10年後となる、2022年に同年開催のオールスターゲーム に選出され、出場している[ 1] [ 2] 。
出場者
太字 はファン投票による出場、※印は選手間投票による出場、◇は「マツダ・スカイアクティブ・テクノロジー プラスワンドリーム」投票による出場、▲は出場辞退選手発生による補充選手、他は監督推薦による出場。
数字は出場回数。カッコ内数字は上記回数中故障のため不出場の回数。
^ 左肘関節痛のため、出場辞退。補充選手として田島を選出。
^ 右肘内側靭帯炎のため、出場辞退。補充選手として塩見を選出。
^ 左手甲骨折のため、出場辞退。補充選手として榎田を選出。
^ 左大腿骨滑車部軟骨損傷のため、出場辞退。補充選手として明石を選出。
なお、辞退選手は野球協約86条により球宴終了後の後半戦開始から10試合、選手登録が出来ない。
岩瀬仁紀は3試合すべてベンチ入りはしていたが3試合とも登板しなかった。
試合結果
試合
日付
ビジター球団(先攻)
スコア
ホーム球団(後攻)
MVP
開催球場
第1戦
7月20日
セ・リーグ
4 - 1
パ・リーグ
中村紀洋
京セラドーム大阪
第2戦
7月21日
パ・リーグ
0 - 4
セ・リーグ
前田健太
松山坊ちゃんスタジアム
第3戦
7月23日
セ・リーグ
2 - 6
パ・リーグ
陽岱鋼
岩手県営野球場
第1戦
スコア
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
セントラル
0
2
1
0
1
0
0
0
0
4
8
0
パシフィック
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
6
1
セ:○杉内、館山、田島、能見、山口鉄、Sバーネット - 阿部、谷繁、相川 パ:●斎藤佑、西、益田、青山、森福、平野佳、岸田 - 鶴岡、嶋 勝利 :杉内 セーブ :バーネット 敗戦 :斎藤佑 本塁打 セ:中村紀1号(ソロ・斎藤) パ:陽1号(ソロ・杉内)審判 [球審]杉本 [塁審]中村 ・福家 ・柿木園 [外審]森 ・石山 観客動員数:33,335人 試合時間:2時間34分
表彰選手
MVP
中村紀洋(DeNA)
2回表、斎藤から逆転決勝2ラン本塁打。自身としては2001年 第3戦以来2度目の受賞。横浜の野手としては2005年第1戦の金城龍彦 以来7年ぶり。
敢闘選手賞
ウラディミール・バレンティン(ヤクルト)
能見篤史(阪神)
陽岱鋼(日本ハム)
オーダー
セントラル
打順 守備 選手
1 [中] 長野久義
2 [遊] 鳥谷敬
3 [指] ラミレス
4 [捕] 阿部慎之助
5 [右] バレンティン
6 [一] 中村紀洋
7 [左] 高橋由伸
8 [三] 宮本慎也
9 [二] 平野恵一
[投] 杉内俊哉
パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 陽岱鋼
2 [右] 糸井嘉男
3 [三] 松田宣浩
4 [一] 李大浩
5 [遊] 中島裕之
6 [指] 稲葉篤紀
7 [二] 井口資仁
8 [左] 中田翔
9 [捕] 鶴岡慎也
[投] 斎藤佑樹
第2戦
スコア
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
パシフィック
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
4
1
セントラル
1
0
2
0
0
1
0
0
X
4
11
0
パ:●成瀬、吉川、大隣 - 里崎、鶴岡 セ:○前田健、内海、野村、藤川 - 谷繁、相川 勝利 :前田健 敗戦 :成瀬 本塁打 セ:坂本1号(2ラン・吉川)審判 [球審]福家 [塁審]森・石山・中村 [外審]杉本・柿木園観客動員数:25,612人 試合時間:2時間27分
表彰選手
MVP
前田健太(広島)
敢闘選手賞
坂本勇人(巨人)
3回に吉川から2ラン本塁打を放つなど2安打2打点2得点の活躍。
野村祐輔(広島)
明石健志(ソフトバンク)
4回、谷繁の打球を好捕するファインプレー。打撃でもオールスター初ヒットを記録した。
オーダー
パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 聖澤諒
2 [右] 角中勝也
3 [遊] 中島裕之
4 [指] ペーニャ
5 [一] 稲葉篤紀
6 [三] 松田宣浩
7 [左] 内川聖一
8 [二] 田中賢介
9 [捕] 里崎智也
[投] 成瀬善久
セントラル
打順 守備 選手
1 [三] 堂林翔太
2 [中] 大島洋平
3 [遊] 坂本勇人
4 [左] 和田一浩
5 [右] バレンティン
6 [指] 村田修一
7 [二] 鳥谷敬
8 [一] 畠山和洋
9 [捕] 谷繁元信
[投] 前田健太
第3戦
スコア
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
セントラル
0
0
0
1
0
0
0
0
1
2
9
2
パシフィック
0
0
4
2
0
0
0
0
X
6
11
1
セ:●三浦、大竹、赤川 - 相川、谷繁 パ:田中、○塩見、岸、武田久、青山 - 嶋、鶴岡 勝利 :塩見 敗戦 :三浦 本塁打 セ:畠山1号(ソロ・塩見) パ:陽2号(3ラン・三浦)審判 [球審]石山 [塁審]杉本・柿木園・森 [外審]福家・中村稔観客動員数:14,806人 試合時間:2時間33分
表彰選手
MVP
陽岱鋼(日本ハム)
3回裏、三浦から決勝点となる先制3ラン本塁打を含む3安打4打点の活躍。台湾国籍の野手によるMVP受賞は王貞治に続き二人目。日本ハムの選手によるMVPは2011年第3戦の稲葉篤紀以来2年連続。
敢闘選手賞
中田翔(日本ハム)
岸孝之(西武)
畠山和洋(ヤクルト)
SKYACTIV TECHNOLOGY賞(3試合を通じて最もファンの印象に残った選手)
赤川克紀(ヤクルト)
第3戦の6回から登板し、3イニングを投げ無安打2奪三振、無失点の好投。
オーダー
セントラル
打順 守備 選手
1 [中] 長野久義
2 [二] 平野恵一
3 [遊] 坂本勇人
4 [一] 畠山和洋
5 [指] 阿部慎之助
6 [右] バレンティン
7 [左] 高橋由伸
8 [三] 中村紀洋
9 [捕] 相川亮二
[投] 三浦大輔
パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 陽岱鋼
2 [右] 聖澤諒
3 [遊] 中島裕之
4 [一] 李大浩
5 [指] 中村剛也
6 [三] 松田宣浩
7 [左] 中田翔
8 [二] 井口資仁
9 [捕] 嶋基宏
[投] 田中将大
テレビ中継
ラジオ中継
第2戦
JRN系列への裏送り≪JRN…HBC・CBC・RKB他 制作:TBS≫ 実況・椎野茂 (TBS)、解説・元木大介 、レポーター・新タ悦男 (TBS、セ・リーグサイド)、清原正博 (TBS、パ・リーグサイド)
文化放送(QR)≪NRN…STV・SF・ABC・KBC・RNB 他≫ 実況・槙嶋範彦 、解説・山崎裕之 、レポーター・飯塚治(セ・リーグサイド)、斉藤一美 (パ・リーグサイド)
ニッポン放送(LF)≪MBSとの2局ネット≫ 実況・松本秀夫 、解説・田尾安志
第3戦
JRN系列への裏送り≪JRN…HBC・CBC・MBS・RKB他 制作:TBS≫ 実況・新タ悦男(TBS)、解説・定岡正二
ニッポン放送(LF)≪NRN…SF・KBC・IBC 他≫ 実況・師岡正雄 、解説・大矢明彦
文化放送(QR)≪関東広域圏ローカル≫ 実況・菅野詩朗 、解説・工藤公康
RFラジオ日本は全試合を、TBSラジオ・東北放送・中国放送では第2戦・第3戦を、STVラジオ・朝日放送は第3戦をそれぞれ放送しない。
JRN系列局である北海道放送、中部日本放送、RKB毎日放送は3戦とも放送。
第2戦・第3戦は、地元に球団のない地域の放送局ではナイターの定時枠を設けていないために中継されなかった局も多かったが、地元開催のため南海放送が第2戦(文化放送からネット)、IBC岩手放送が第3戦(ニッポン放送からネット)を、それぞれ特例で中継した。
出典
関連項目
外部リンク
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