1986年のオールスターゲーム は、1986年 7月19日 ・7月20日 ・7月22日 に行われた日本プロ野球 のオールスターゲーム 。 
 
    
  
   
 概要 
   
  1986年のオールスターゲームは前年、熱狂の中で日本一を達成した阪神タイガース の吉田義男 監督が全セ(オールセントラル・リーグ )を率い、パ・リーグを制した西武ライオンズ から全パ(オールパシフィック・リーグ )の指揮官として、前年限りで退任した広岡達朗 の後任森祇晶 監督が全パの指揮を執った。森はこの年のパ覇者として翌年のオールスター も全パを指揮した。 
  その西武に鳴り物入りで入団した大物ルーキー・清原和博 (西武)がファン投票選出され、堂々の初出場を果たした。第2戦で本塁打を放ち見事、自身初の球宴MVPに輝いた。清原とは対照的に苦節19年目にして初の夢舞台を踏んだ「浪速の春団治」川藤幸三 (阪神)は代打で登場した第2戦、快打を放ち2塁へ全速力で突っ込むもアウト。スタンドを大いに湧かせた。川藤以外にも17年目の加藤博一 (横浜大洋ホエールズ )、11年目の山本和範 (南海ホークス )が初出場を果たした。なお山本は第1戦で2安打を放ちMVPになった。試合そのものは白熱した熱戦が続き、第2戦・第3戦と延長サヨナラにもつれ込む展開だった。 
  1988年に東京ドーム が開場し、同年10月に南海がダイエー への身売り及び九州移転を発表したため、後楽園球場 と大阪球場 での最後のオールスターゲーム開催となった。 
 
   
   
   
  
   
 試合結果 
   
  
   
 第1戦(7月19日) 
   
   
  
   
 オーダー 
   
   
   
    
      
       
       
        
         セントラル 
          
        
         打順 
         守備 
         選手  
         
        
         1 
         [中] 
         平野謙 
          
        
         2 
         [二] 
         篠塚利夫 
          
        
         3 
         [左] 
         山本浩二 
          
        
         4 
         [一] 
         バース 
          
        
         5 
         [三] 
         原辰徳 
          
        
         6 
         [右] 
         吉村禎章 
          
        
         7 
         [遊] 
         高木豊 
          
        
         8 
         [捕] 
         山倉和博 
          
        
         9 
         [投] 
         荒木大輔 
          
        
      
   
      
       
       
        
         パシフィック 
          
        
         打順 
         守備 
         選手  
         
        
         1 
         [二] 
         大石大二郎 
          
        
         2 
         [右] 
         山本和範 
          
        
         3 
         [三] 
         落合博満 
          
        
         4 
         [一] 
         ブーマー 
          
        
         5 
         [中] 
         秋山幸二 
          
        
         6 
         [左] 
         松永浩美 
          
        
         7 
         [遊] 
         石毛宏典 
          
        
         8 
         [捕] 
         伊東勤 
          
        
         9 
         [投] 
         工藤公康 
          
        
      
 
     
    
  
 
  この試合が後楽園球場で行われた最後のオールスターゲームとなった。 
 
  
   
 第2戦(7月20日) 
   
   
    
    
      
      
     
     
      
    
     
          
      1  
      2  
      3  
      4  
      5  
      6  
      7  
      8  
      9  
      10  
      11  
      R   
      H   
      E   
       
      
      全セ   
      0  
      0  
      0  
      0  
      1  
      1  
      1  
      0  
      0  
      0  
      0  
      3   
      14  
      1 
       
      
      全パ   
      0  
      0  
      2  
      0  
      0  
      0  
      1  
      0  
      0  
      0  
      1X  
      4   
      11  
      0 
       
     
   
 
   
    (延長11回) 
    セ:杉本 (中 )、江川 (巨)、遠藤 (洋)、高野、●山本和(神)-木戸、達川、山倉 
    パ:西川 (南 )、山田 (急)、東尾 (西)、小野義 (近)、○アニマル-田村、梨田 
    勝利  :アニマル(1勝)   
    敗戦  :山本和 (1敗)   
    本塁打  パ:山本1号(ソロ・杉本)、清原 (西)1号(ソロ・遠藤) 
    審判  [球審]山本文(セ) [塁審]𨂊池(パ)・松橋(セ)・寺本 (パ) [外審]井野(セ)・高木(パ) 
    試合開始:18時31分 試合時間:2時間55分(試合終了:21時26分)  
     
    
  
   
 オーダー 
   
   
   
    
      
       
       
        
         セントラル 
          
        
         打順 
         守備 
         選手  
         
        
         1 
         [右] 
         真弓明信 
          
        
         2 
         [遊] 
         高木豊 
          
        
         3 
         [三] 
         原辰徳 
          
        
         4 
         [一] 
         バース 
          
        
         5 
         [二] 
         岡田彰布 
          
        
         6 
         [中] 
         吉村禎章 
          
        
         7 
         [左] 
         加藤博一 
          
        
         8 
         [捕] 
         木戸克彦 
          
        
         9 
         [投] 
         杉本正 
          
        
      
   
      
       
       
        
         パシフィック 
          
        
         打順 
         守備 
         選手  
         
        
         1 
         [二] 
         大石大二郎 
          
        
         2 
         [右] 
         山本和範 
          
        
         3 
         [三] 
         落合博満 
          
        
         4 
         [一] 
         ブーマー 
          
        
         5 
         [左] 
         石嶺和彦 
          
        
         6 
         [中] 
         秋山幸二 
          
        
         7 
         [遊] 
         松永浩美 
          
        
         8 
         [捕] 
         田村藤夫 
          
        
         9 
         [投] 
         西川佳明 
          
        
      
 
     
    
  
 
  この試合が大阪球場で行われた最後のオールスターゲームとなった。 
 
  
   
 第3戦(7月22日) 
   
   
    
    
      
      
     
     
      
    
     
          
      1  
      2  
      3  
      4  
      5  
      6  
      7  
      8  
      9  
      10  
      R   
      H   
      E   
       
      
      全パ   
      2  
      0  
      0  
      0  
      0  
      0  
      0  
      1  
      0  
      0  
      3   
      9  
      1 
       
      
      全セ   
      0  
      2  
      0  
      0  
      0  
      0  
      0  
      1  
      0  
      2X  
      5   
      11  
      0 
       
     
   
 
   
    (延長10回) 
    パ:村田 (ロ )、石本、渡辺、柴田、●小野幸-田村、伊東、梨田 
    セ:川口 (広)、西本 (巨)、金石、加藤初 (巨)、津田、○山本和-達川、山倉、木戸 
    勝利  :山本和(1勝1敗)   
    敗戦  :小野幸(1敗)   
    本塁打  パ:落合 (ロ)1号(2ラン・川口) セ:吉村 (巨)1号(ソロ・村田)・2号(サヨナラ2ラン・小野幸) 
    審判  [球審]寺本(パ) [塁審]丸山(セ)・前川(パ)・松橋(セ) [外審]高木(パ)・井野(セ) 
    試合開始:18時45分 試合時間:2時間58分(試合終了:21時43分)  
     
    
  
   
 オーダー 
   
   
   
    
      
       
       
        
         パシフィック 
          
        
         打順 
         守備 
         選手  
         
        
         1 
         [遊] 
         石毛宏典 
          
        
         2 
         [中] 
         高沢秀昭 
          
        
         3 
         [三] 
         落合博満 
          
        
         4 
         [一] 
         ブーマー 
          
        
         5 
         [右] 
         石嶺和彦 
          
        
         6 
         [左] 
         松永浩美 
          
        
         7 
         [捕] 
         田村藤夫 
          
        
         8 
         [二] 
         辻発彦 
          
        
         9 
         [投] 
         村田兆治 
          
        
      
   
      
       
       
        
         セントラル 
          
        
         打順 
         守備 
         選手  
         
        
         1 
         [遊] 
         高橋慶彦 
          
        
         2 
         [中] 
         加藤博一 
          
        
         3 
         [一] 
         長内孝 
          
        
         4 
         [左] 
         山本浩二 
          
        
         5 
         [右] 
         吉村禎章 
          
        
         6 
         [三] 
         衣笠祥雄 
          
        
         7 
         [二] 
         篠塚利夫 
          
        
         8 
         [捕] 
         達川光男 
          
        
         9 
         [投] 
         川口和久 
          
        
      
 
     
    
  
 
  
   
 テレビ・ラジオ中継 
   
  
   
 テレビ中継 
   
  
   第1戦:7月19日 
      
   第2戦:7月20日 
      
   第3戦:7月22日 
    
     中国放送 ・東京放送  ≪TBS系列・2社共同制作≫ 
      
       実況:深山計  解説:大下剛史 、田淵幸一、小林繁  
       リポーター:ソフィー(当時『JNNスポーツチャンネル 』に出演)  
       ハーフタイムショー進行:生島ヒロシ (当時TBSアナウンサー)、岡本かおり   
       放送時間:18:30 - 21:54(60分延長[ 5]  )  
       RCCが自社の制作著作で放送したのはこれが最後となり(ただし、共同制作扱いのため技術面の一部と番組タイトル・提供クレジット・CMの送出と配信はTBSが実施)[ 6]  、以後の広島開催時はTBS主管制作・RCC制作協力(年度によりMBSも制作協力参加)の形式で放送されている(実況もTBSのアナウンサーが担当)。 
         
     NHK総合 (中継録画) 解説:広岡達朗、藤田元司  
      
    
  
   
 ラジオ中継 
   
  
   第1戦:7月19日 
      
   第2戦:7月20日 
      
   第3戦:7月22日 
    
     NHKラジオ第1 実況:高山典久 解説:鶴岡一人 、川上哲治  
     TBSラジオ(JRN/中国放送) 実況:上野隆紘  解説:張本勲、池田英俊   
     文化放送(ローカル) 実況:戸谷真人  解説:豊田泰光    
     ニッポン放送(NRN) 実況:宮田統樹  解説:柴田勲 、穴吹義雄  
     ラジオ日本(独立系) 実況:島碩弥  解説:中村稔  
     ラジオ大阪(ローカル)解説:辻佳紀  
      
    
  
   
 脚注 
   
   
   
    
    ^ a   b   『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.187    
    ^ a   b   サンチェが第1戦で負傷のため、第3戦から西本が補充。『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.187    
    ^   映画『子象物語 地上に降りた天使 』の宣伝を兼ねて始球式 の投手役を務めた鈴木俊一 (当時・東京都知事 )をエスコート。始球式のマウンドには本物の象 とともに登場した。    
    ^   この時期では珍しく、単独での製作著作クレジットに「毎日放送 」ではなく「MBS 」表記(2011年以前の先代ロゴ)を使用していた。    
    ^   ハーフタイムショーも含めて放送したが、試合終了まで放送されなかった。    
    ^   スコアテロップは選手名とランニングスコアにTBSのものを、カウントと得点にRCCのものを使用する変則形態だった。また選手名は各チーム別標記のものとリーグ別標記のものが混在していた。    
    
    
  
   
 関連項目 
   
   
  
   
 外部リンク 
   
   
  
   
    
     
      
       
        
      
     
      1950年代 
      
        
      
     
      1960年代 
      
        
      
     
      1970年代 
      
        
      
     
      1980年代 
      
        
      
     
      1990年代 
      
        
      
     
      2000年代 
      
        
      
     
      2010年代 
      
        
      
     
      2020年代