1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)の意味・解説 

1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 05:21 UTC 版)

1986年のNPBオールスターゲーム
ゲームデータ
セ監督 吉田義男
パ監督 森祇晶
セ投票最多 ランディ・バース
パ投票最多 大石大二郎
第1戦
日程 7月19日
開催地 後楽園球場
スコア セ・リーグ 4-6 パ・リーグ
MVP 山本和範
第2戦
日程 7月20日
開催地 大阪スタヂアム
スコア セ・リーグ 3-4 パ・リーグ
MVP 清原和博
第3戦
日程 7月22日
開催地 広島市民球場
スコア パ・リーグ 3-5 セ・リーグ
MVP 吉村禎章
« 1985
1987 »

■テンプレートを表示

1986年のオールスターゲームは、1986年昭和61年)7月に行われた日本プロ野球オールスターゲーム

概要

1986年のオールスターゲームは前年、熱狂の中で日本一を達成した阪神タイガース吉田義男監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率い、パ・リーグを制した西武ライオンズから全パ(オールパシフィック・リーグ)の指揮官として、前年限りで退任した広岡達朗の後任森祇晶監督が全パの指揮を執った。森はこの年のパ覇者として翌年のオールスターも全パを指揮した。

その西武に鳴り物入りで入団した大物ルーキー・清原和博(西武)がファン投票選出され、堂々の初出場を果たした。第2戦で本塁打を放ち見事、自身初の球宴MVPに輝いた。清原とは対照的に苦節19年目にして初の夢舞台を踏んだ「浪速の春団治」川藤幸三(阪神)は代打で登場した第2戦、快打を放ち2塁へ全速力で突っ込むもアウト。スタンドを大いに湧かせた。川藤以外にも17年目の加藤博一横浜大洋ホエールズ)、11年目の山本和範南海ホークス)が初出場を果たした。なお山本は第1戦で2安打を放ちMVPになった。試合そのものは白熱した熱戦が続き、第2戦・第3戦と延長サヨナラにもつれ込む展開だった。

1988年に東京ドームが開場し、同年10月に南海がダイエーへの身売り及び九州移転を発表したため、後楽園球場大阪球場での最後のオールスターゲーム開催となった。

選出選手

セントラル・リーグ[1] パシフィック・リーグ[1]
監督 吉田義男 阪神 監督 森祇晶 西武
コーチ 阿南準郎 広島 コーチ 稲尾和久 ロッテ
王貞治 巨人 岡本伊三美 近鉄
投手 荒木大輔 ヤクルト 投手 渡辺久信 西武 2
山本和行 阪神 7 東尾修 西武 9
津田恒美 広島 2 小野和幸 西武
川口和久 広島 2 工藤公康 西武
金石昭人 広島 村田兆治 ロッテ 11
サンチェ[2] 巨人 小野和義 近鉄
加藤初 巨人 6 石本貴昭 近鉄
江川卓 巨人 7 山田久志 阪急 14
遠藤一彦 大洋 4 アニマル 阪急
杉本正 中日 2 柴田保光 日本ハム 2
高野光 ヤクルト 西川佳明 南海
西本聖[2] 巨人 6
捕手 山倉和博 巨人 6 捕手 梨田昌孝 近鉄 7
木戸克彦 阪神 伊東勤 西武 3
達川光男 広島 2 田村藤夫 日本ハム
一塁手 バース 阪神 3 一塁手 清原和博 西武
二塁手 岡田彰布 阪神 5 二塁手 大石大二郎 近鉄 5
三塁手 原辰徳 巨人 6 三塁手 秋山幸二 西武 2
遊撃手 高木豊 大洋 4 遊撃手 石毛宏典 西武 6
内野手 高橋慶彦 広島 6 内野手 辻発彦 西武
衣笠祥雄 広島 12 落合博満 ロッテ 6
長内孝 広島 ブーマー 阪急 3
篠塚利夫 巨人 5 松永浩美 阪急 4
外野手 真弓明信 阪神 6 外野手 金森永時 西武 2
山本浩二 広島 14 田尾安志 西武 7
吉村禎章 巨人 福本豊 阪急 16
川藤幸三 阪神 高沢秀昭 ロッテ 2
加藤博一 大洋 石嶺和彦 阪急
平野謙 中日 山本和範 南海
  • 太字はファン投票で選ばれた選手。

試合結果

第1戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
全セ 0 0 0 2 0 0 1 1 0 4 10 0
全パ 0 0 0 2 2 1 1 0 X 6 10 0
  1. セ:荒木)、●金石()、高野(ヤ)、加藤初)、サンチェ(巨)、津田(広)-山倉(巨)、達川(広)、木戸
  2. パ:工藤西)、○石本()、小野幸(西)、渡辺(西)、アニマル)、S柴田()-伊東(西)、田村(日)、梨田(近)
  3. 勝利石本(1勝)  
  4. セーブ柴田 (1S)  
  5. 敗戦金石(1敗)  
  6. 本塁打
    セ:高木豊)1号(2ラン・石本)
    パ:大石大(近)1号(ソロ・加藤初)
  7. 審判
    [球審]前川(パ)
    [塁審]井野(セ)・高木(パ)・丸山(セ)
    [外審]𨂊池(パ)・山本文(セ)
  8. 試合時間:2時間46分

オーダー

セントラル
打順 守備 選手
1 [中] 平野謙
2 [二] 篠塚利夫
3 [左] 山本浩二
4 [一] バース
5 [三] 原辰徳
6 [右] 吉村禎章
7 [遊] 高木豊
8 [捕] 山倉和博
9 [投] 荒木大輔
パシフィック
打順 守備 選手
1 [二] 大石大二郎
2 [右] 山本和範
3 [三] 落合博満
4 [一] ブーマー
5 [中] 秋山幸二
6 [左] 松永浩美
7 [遊] 石毛宏典
8 [捕] 伊東勤
9 [投] 工藤公康

この試合が後楽園球場で行われた最後のオールスターゲームとなった。

第2戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 R H E
全セ 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 3 14 1
全パ 0 0 2 0 0 0 1 0 0 0 1X 4 11 0
  1. (延長11回)
  2. セ:杉本)、江川(巨)、遠藤(洋)、高野、●山本和(神)-木戸、達川、山倉
  3. パ:西川)、山田(急)、東尾(西)、小野義(近)、○アニマル-田村、梨田
  4. 勝利:アニマル(1勝)  
  5. 敗戦山本和(1敗)  
  6. 本塁打
    パ:山本1号(ソロ・杉本)、清原(西)1号(ソロ・遠藤)
  7. 審判
    [球審]山本文(セ)
    [塁審]𨂊池(パ)・松橋(セ)・寺本(パ)
    [外審]井野(セ)・高木(パ)
  8. 試合時間:2時間55分

オーダー

セントラル
打順 守備 選手
1 [右] 真弓明信
2 [遊] 高木豊
3 [三] 原辰徳
4 [一] バース
5 [二] 岡田彰布
6 [中] 吉村禎章
7 [左] 加藤博一
8 [捕] 木戸克彦
9 [投] 杉本正
パシフィック
打順 守備 選手
1 [二] 大石大二郎
2 [右] 山本和範
3 [三] 落合博満
4 [一] ブーマー
5 [左] 石嶺和彦
6 [中] 秋山幸二
7 [遊] 松永浩美
8 [捕] 田村藤夫
9 [投] 西川佳明

この試合が大阪球場で行われた最後のオールスターゲームとなった。

第3戦

  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E
全パ 2 0 0 0 0 0 0 1 0 0 3 9 1
全セ 0 2 0 0 0 0 0 1 0 2X 5 11 0
  1. (延長10回)
  2. パ:村田)、石本、渡辺、柴田、●小野幸-田村、伊東、梨田
  3. セ:川口(広)、西本(巨)、金石、加藤初(巨)、津田、○山本和-達川、山倉、木戸
  4. 勝利:山本和(1勝1敗)  
  5. 敗戦:小野幸(1敗)  
  6. 本塁打
    パ:落合(ロ)1号(2ラン・川口)
    セ:吉村(巨)1号(ソロ・村田)・2号(サヨナラ2ラン・小野幸)
  7. 審判
    [球審]寺本(パ)
    [塁審]丸山(セ)・前川(パ)・松橋(セ)
    [外審]高木(パ)・井野(セ)
  8. 試合時間:2時間58分

オーダー

パシフィック
打順 守備 選手
1 [遊] 石毛宏典
2 [中] 高沢秀昭
3 [三] 落合博満
4 [一] ブーマー
5 [右] 石嶺和彦
6 [左] 松永浩美
7 [捕] 田村藤夫
8 [二] 辻発彦
9 [投] 村田兆治
セントラル
打順 守備 選手
1 [遊] 高橋慶彦
2 [中] 加藤博一
3 [一] 長内孝
4 [左] 山本浩二
5 [右] 吉村禎章
6 [三] 衣笠祥雄
7 [二] 篠塚利夫
8 [捕] 達川光男
9 [投] 川口和久

テレビ・ラジオ中継

テレビ中継

ラジオ中継

脚注

  1. ^ a b 『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.187
  2. ^ a b サンチェが第1戦で負傷のため、第3戦から西本が補充。『オールスターゲームの軌跡 DREAM GAMES HISTORY since 1951』(2001年、ベースボール・マガジン社)、P.187
  3. ^ 映画『子象物語 地上に降りた天使』の宣伝を兼ねて始球式の投手役を務めた鈴木俊一(当時・東京都知事)をエスコート。始球式のマウンドには本物のとともに登場した。
  4. ^ この時期では珍しく、単独での製作著作クレジットに「毎日放送」ではなく「MBS」表記(2011年以前の先代ロゴ)を使用していた。
  5. ^ ハーフタイムショーも含めて放送したが、試合終了まで放送されなかった。
  6. ^ スコアテロップは選手名とランニングスコアにTBSのものを、カウントと得点にRCCのものを使用する変則形態だった。また選手名は各チーム別標記のものとリーグ別標記のものが混在していた。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」の関連用語

1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの1986年のオールスターゲーム (日本プロ野球) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS