バース【Randy Bass】
ランディ・バース
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ランディ・バース(英語: Randy Bass、本名:ランディ・ウィリアム・バス(英語:Randy William Bass)、1954年3月13日[1] - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州ロートン出身の元プロ野球選手(内野手)、政治家。
注釈
- ^ 投手を含む球団歴代外国人選手の最長在籍記録は、2010年に入団し2019年まで在籍したランディ・メッセンジャーの10シーズン。
- ^ ウォーニングトラックとは、外野フェンス手前の、芝生の色が変わっていたり白線が引いてあったりするゾーンのこと。外野手に「フェンスが近い」ことを視覚的に知らせるもので、阪神甲子園球場ではフェンス手前の赤色の人工芝が敷かれている部分がそれに当たる。ウォーニングトラック・フライボールヒッターとは、そこまでは飛ばせるが『柵越え』はしにくい打者を指す。
- ^ 当時ヤクルトはユマで春季キャンプを張っており、ツインズの施設を借りていたことで縁があった[3]。
- ^ 福本豊『阪急ブレーブス 光を超えた影法師』ベースボール・マガジン社、2014年、pp.170 - 172。阪急はブーマー獲得に際して、ミネソタ・ツインズから求められた移籍金を含めて3000万円を支払ったが、それでも競り合いで吊り上がったバースの年俸よりは安かったという。
- ^ この年、5月24日から29日にかけての6連戦では、ストローターが6試合全てで3番スタメンだったのに対し、同じく左打ちだったバースは6番か7番、しかもスタメン起用はうち4試合だけ(他の2試合は代打と欠場)であった[6]。
- ^ 1984年オフに安藤統男監督はバース本人に「絶対にクビにしない。」と伝えており、バースは安藤統男が1985年以降も指揮を執ることができなかったことを残念に思っていた[7]。
- ^ このほかに安打数、出塁率もリーグトップだった[10]。
- ^ 前年(1984年)までセ・リーグでは『最多出塁数』が表彰タイトルであったが、この1985年からは『最高出塁率』が表彰タイトルへと変更されており、当時の巨人ベンチはこの記録のことをよく理解しておらず忘れていたことが原因であった。
- ^ 過去の三冠王獲得者では、1974年の王貞治と、1982年・1985年の落合博満はいずれも所属チームが優勝しなかったがMVPに選出されている。
- ^ その他、巨人の王貞治監督も一時獲得に意欲的であった時もあった
- ^ 日本国籍を持たない(外国籍ないし無国籍)元選手が野球殿堂入りした先例としては、ヴィクトル・スタルヒン、張本勲、王貞治、与那嶺要がいる。但し、スタルヒン(無国籍)と与那嶺(米国籍)は外国人枠が制定された1952年以前のNPB入団であり(スタルヒンは1936年入団、与那嶺は1951年入団)、また張本と王はいわゆる一条校の高等学校を卒業したため日本人扱いとされている[25]。ちなみに、バースと同時に野球殿堂入りを果たしたラミレスは現役引退後に日本国籍を取得している。
- ^ 名字が同じく「Bass」である、2007年に東北楽天に所属したアダム・バス(Adam Bass)、2016年に北海道日本ハムに所属したアンソニー・バス(Anthony Bass)も、ともに同じく「バス」と発音する。アンソニー・バスは登録名をランディ・バースにあやかって「バース」としたが、アダム・バスは登録名はそのまま「バス」とした。
- ^ 水本義政によると、当初のプレスリリースでは「Bass(バス)」という表記だった。バースがアメリカ時代に足を故障して走れないことを知っていた水本は、打っても「阪神バス、エンストばかり」打たなくても「阪神バス、ブレーキ」と書かれると球団フロントに指摘したところ、「バスではなく、バースである」と訂正発表されたという。バースが初年度に17打数ノーヒットだった時は「バスだとバスストップになっていた」という球団フロントのブラックジョークも出たとされている[34]。
- ^ 当時のパ・リーグ球団には阪急ブレーブスが存在し、「阪」と略すと区別がつかないため、阪神は「神」、阪急は「急」と略されることが多かった。
出典
- ^ 『日本プロ野球助っ人外国人大図鑑』ベースボールマガジン社、2012年4月24日発行、104頁。ISBN 978-4-583-61841-8。
- ^ 「元阪神・バース氏 大谷だけじゃない「メジャーに行っていない選手もレベルが高い」レジェンドが説いた外国人活躍の秘訣」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年3月30日。2023年3月30日閲覧。
- ^ a b c 「バースはヤクルト入団寸前だった 3連発から35年」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2020年4月17日。2023年1月20日閲覧。
- ^ a b 中川右介『阪神タイガース 1985-2003』37頁
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- ^ a b 日刊スポーツ大阪本社版、2017年1月26日付4面『あの猛虎は今』
- ^ a b 「ランディ・バースが明かす、日本で戦った最高の投手とは?」Number Web、2016年9月16日。2020年9月25日閲覧。
- ^ 中川右介『阪神タイガース 1985-2003』54-57頁
- ^ 「あわやクビも「絶対に必要」と年俸アップ、でも開幕から絶不調……。1985年、バースの序盤戦【プロ野球はみだし録】」『週刊ベースボールONLINE』2022年4月6日。2022年5月30日閲覧。
- ^ a b 中川 2019, pp. 96–97.
- ^ 「【中田良弘氏の眼】阪神 5番の座勝ち取る選手出てきて」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年7月16日。2023年7月17日閲覧。
- ^ 「“神様”バースの名前が阪神スタメンから消えた日「君は、解雇だ」…あの日本一から3年、なぜ阪神とバースは“泥沼の争い”になった?」『Number Web』2021年11月4日。2022年5月30日閲覧。
- ^ 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」274-275ページ
- ^ 「阪神タイガース、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<野手編>」『ベースボールチャンネル』2021年12月21日。2022年5月30日閲覧。
- ^ 「バレンティンが歴代最高長打率 86年のバース上回る」『朝日新聞デジタル』2013年10月8日。2013年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月4日閲覧。
- ^ 古谷代表の訃報…バース自分が原因ギクッ
- ^ 「阪神の“最強助っ人”バースはなぜ34歳で突然引退したのか? 「スワローズとホークスから話が来ている」他球団移籍が成立しなかった事情(2/2)」『Number Web』2021年11月4日。2024年4月4日閲覧。
- ^ 「2年連続三冠王の史上最強助っ人は、なぜ突然日本を去ったのか?【バース・最後の1年】」『BASEBALL KING』2020年9月8日。2020年11月2日閲覧。
- ^ 「殿堂入りのランディ・バース氏「阪神タイガースは日本一のチーム」【コメント全文】」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年1月13日。2023年1月13日閲覧。
- ^ a b 「オクラホマ州議会公式HPでのバースの紹介」『オクラホマ州議会』2018年4月24日。2018年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月28日閲覧。
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- ^ 元阪神のバース氏が100万円寄付=平城遷都1300年祭に[リンク切れ]
- ^ a b 「ランディ・バース氏が野球殿堂入り「とても名誉」阪神に感謝「素晴らしいチーム」」『デイリースポーツ』神戸新聞社、2023年1月13日。2023年1月13日閲覧。
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- ^ a b c Randy Bass - Ballotpedia 2017年12月7日閲覧
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- ^ 「落合博満氏 バース氏は「頭のいい選手」ラミレス氏は「素晴らしいのひと言」日本で成功を収めた両助っ人を高評価」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年3月1日。2023年3月1日閲覧。
- ^ 「【10月27日】1985年(昭60) “神様、仏様、バース様”、守備でも魅せた!」『スポーツニッポン』2007年10月27日。2012年9月28日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 【岡田はセカンド嫌だった】真弓さんが語る。 - YouTube
- ^ 「バース氏 虎長期ロードへの心構え説く「門限守りなさい」 槇原氏との“伝説”対決も」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年8月2日。2023年8月1日閲覧。
- ^ a b 阪神ランディ・バースが「バス」から「バース」になった理由 - NEWSポストセブン 2019年11月3日16時発信、2023年2月2日閲覧
- ^ ベースボールマガジン2012年1月号、63ページ
- ^ a b c 「【虎のソナタ】2001試合目の虎を見てくれ!ロハスひげ剃って心機一転も快音響かず…」『サンケイスポーツ』2021年5月16日。2021年6月19日閲覧。
- ^ 【篠塚和典】中西清起を苦しめた巨人屈指の巧打者!!【池田親興】 - YouTube
- ^ バースさん、阪神にエール「18年ぶりのリーグ制覇期待していい」
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- ^ 「阪神がバース級助っ人と入団合意 内野争いが激化」東京スポーツ、2019年11月28日。2019年11月28日閲覧。
- ^ 「阪神新外国人「バースの再来」に「何人目や!」ツッコミの嵐」週刊ポスト、2019年12月10日。2019年12月15日閲覧。
- ^ 「「バースの再来」って言葉、そろそろNGワードにしない?/トレバーの虎場/阪神タイガース」デイリースポーツ online、2020年6月23日。2022年4月10日閲覧。
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- ^ 「【野球殿堂】阪神岡田監督がバース氏祝福「もっと早くなっても、良かったんちゃうかなあ」」『日刊スポーツ』2023年1月13日。2023年1月13日閲覧。
- ^ a b c 「【データ】村上宗隆プロ野球新5打席連続本塁打 20人「打数」と13人「打席」の両方を更新」『日刊スポーツ』2022年8月2日。2023年1月13日閲覧。
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- ^ 「ヤクルト村上、今季最終打席で王超え56号&令和初3冠王のダブル偉業 打点はバースに並んだ」『スポーツニッポン』2022年10月3日。2023年1月13日閲覧。
- ^ 「【データBOX】DeNA・牧秀悟が自身最多タイ24号 甲子園でシーズン5試合連続本塁打は、阪神以外の選手で初めて」『サンスポ』2023年8月30日。2023年9月1日閲覧。
- ^ 「真っ向勝負の江川から7試合連続本塁打を放ったバース/プロ野球仰天伝説198」『週刊ベースボール』2018年7月9日。2023年1月13日閲覧。
- 1 ランディ・バースとは
- 2 ランディ・バースの概要
- 3 選手としての特徴
- 4 人物
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- 6 関連情報
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