ランディ・バースとは? わかりやすく解説

ランディ・バース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 13:15 UTC 版)

ランディ・バース英語: Randy Bass、本名:ランディ・ウィリアム・バス(英語:Randy William Bass)、1954年3月13日[1] - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州ロートン出身の元プロ野球選手内野手)、政治家


注釈

  1. ^ 投手を含む球団歴代外国人選手の最長在籍記録は、2010年に入団し2019年まで在籍したランディ・メッセンジャーの10シーズン。
  2. ^ ウォーニングトラックとは、外野フェンス手前の、芝生の色が変わっていたり白線が引いてあったりするゾーンのこと。外野手に「フェンスが近い」ことを視覚的に知らせるもので、阪神甲子園球場ではフェンス手前の赤色の人工芝が敷かれている部分がそれに当たる。ウォーニングトラック・フライボールヒッターとは、そこまでは飛ばせるが『柵越え』はしにくい打者を指す。
  3. ^ 当時ヤクルトはユマ春季キャンプを張っており、ツインズの施設を借りていたことで縁があった[3]
  4. ^ 福本豊『阪急ブレーブス 光を超えた影法師』ベースボール・マガジン社、2014年、pp.170 - 172。阪急はブーマー獲得に際して、ミネソタ・ツインズから求められた移籍金を含めて3000万円を支払ったが、それでも競り合いで吊り上がったバースの年俸よりは安かったという。
  5. ^ この年、5月24日から29日にかけての6連戦では、ストローターが6試合全てで3番スタメンだったのに対し、同じく左打ちだったバースは6番か7番、しかもスタメン起用はうち4試合だけ(他の2試合は代打と欠場)であった[6]
  6. ^ 1984年オフに安藤統男監督はバース本人に「絶対にクビにしない。」と伝えており、バースは安藤統男が1985年以降も指揮を執ることができなかったことを残念に思っていた[7]
  7. ^ このほかに安打数、出塁率もリーグトップだった[10]
  8. ^ 前年(1984年)までセ・リーグでは『最多出塁数』が表彰タイトルであったが、この1985年からは『最高出塁率』が表彰タイトルへと変更されており、当時の巨人ベンチはこの記録のことをよく理解しておらず忘れていたことが原因であった。
  9. ^ 過去の三冠王獲得者では、1974年の王貞治と、1982年・1985年の落合博満はいずれも所属チームが優勝しなかったがMVPに選出されている。
  10. ^ その他、巨人の王貞治監督も一時獲得に意欲的であった時もあった
  11. ^ 日本国籍を持たない(外国籍ないし無国籍)元選手が野球殿堂入りした先例としては、ヴィクトル・スタルヒン張本勲王貞治与那嶺要がいる。但し、スタルヒン(無国籍)と与那嶺(米国籍)は外国人枠が制定された1952年以前のNPB入団であり(スタルヒンは1936年入団、与那嶺は1951年入団)、また張本と王はいわゆる一条校の高等学校を卒業したため日本人扱いとされている[25]。ちなみに、バースと同時に野球殿堂入りを果たしたラミレスは現役引退後に日本国籍を取得している。
  12. ^ 名字が同じく「Bass」である、2007年に東北楽天に所属したアダム・バス(Adam Bass)、2016年に北海道日本ハムに所属したアンソニー・バス(Anthony Bass)も、ともに同じく「バス」と発音する。アンソニー・バスは登録名をランディ・バースにあやかって「バース」としたが、アダム・バスは登録名はそのまま「バス」とした。
  13. ^ 水本義政によると、当初のプレスリリースでは「Bass(バス)」という表記だった。バースがアメリカ時代に足を故障して走れないことを知っていた水本は、打っても「阪神バス、エンストばかり」打たなくても「阪神バス、ブレーキ」と書かれると球団フロントに指摘したところ、「バスではなく、バースである」と訂正発表されたという。バースが初年度に17打数ノーヒットだった時は「バスだとバスストップになっていた」という球団フロントのブラックジョークも出たとされている[34]
  14. ^ 当時のパ・リーグ球団には阪急ブレーブスが存在し、「阪」と略すと区別がつかないため、阪神は「神」、阪急は「急」と略されることが多かった。

出典

  1. ^ 『日本プロ野球助っ人外国人大図鑑』ベースボールマガジン社、2012年4月24日発行、104頁。ISBN 978-4-583-61841-8 
  2. ^ 元阪神・バース氏 大谷だけじゃない「メジャーに行っていない選手もレベルが高い」レジェンドが説いた外国人活躍の秘訣」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年3月30日。2023年3月30日閲覧
  3. ^ a b c バースはヤクルト入団寸前だった 3連発から35年」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2020年4月17日。2023年1月20日閲覧
  4. ^ a b 中川右介『阪神タイガース 1985-2003』37頁
  5. ^ a b c 覚醒のボーアはどこまで成績を伸ばす? バースの1年目はどうだった?」『週刊ベースボールONLINE』2020年7月11日。2022年5月30日閲覧
  6. ^ a b 日刊スポーツ大阪本社版、2017年1月26日付4面『あの猛虎は今』
  7. ^ a b ランディ・バースが明かす、日本で戦った最高の投手とは?」Number Web、2016年9月16日。2020年9月25日閲覧
  8. ^ 中川右介『阪神タイガース 1985-2003』54-57頁
  9. ^ あわやクビも「絶対に必要」と年俸アップ、でも開幕から絶不調……。1985年、バースの序盤戦【プロ野球はみだし録】」『週刊ベースボールONLINE』2022年4月6日。2022年5月30日閲覧
  10. ^ a b 中川 2019, pp. 96–97.
  11. ^ 【中田良弘氏の眼】阪神 5番の座勝ち取る選手出てきて」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年7月16日。2023年7月17日閲覧
  12. ^ “神様”バースの名前が阪神スタメンから消えた日「君は、解雇だ」…あの日本一から3年、なぜ阪神とバースは“泥沼の争い”になった?」『Number Web』2021年11月4日。2022年5月30日閲覧
  13. ^ 講談社刊 宇佐美徹也著「日本プロ野球記録大鑑」274-275ページ
  14. ^ 阪神タイガース、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<野手編>」『ベースボールチャンネル』2021年12月21日。2022年5月30日閲覧
  15. ^ バレンティンが歴代最高長打率 86年のバース上回る」『朝日新聞デジタル』2013年10月8日。2013年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月4日閲覧
  16. ^ 古谷代表の訃報…バース自分が原因ギクッ
  17. ^ 阪神の“最強助っ人”バースはなぜ34歳で突然引退したのか? 「スワローズとホークスから話が来ている」他球団移籍が成立しなかった事情(2/2)」『Number Web』2021年11月4日。2024年4月4日閲覧
  18. ^ 2年連続三冠王の史上最強助っ人は、なぜ突然日本を去ったのか?【バース・最後の1年】」『BASEBALL KING』2020年9月8日。2020年11月2日閲覧
  19. ^ 殿堂入りのランディ・バース氏「阪神タイガースは日本一のチーム」【コメント全文】」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年1月13日。2023年1月13日閲覧
  20. ^ a b オクラホマ州議会公式HPでのバースの紹介」『オクラホマ州議会』2018年4月24日。2018年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月28日閲覧
  21. ^ a b Randy Bass' Biography - The Voter's Self Defense System - Vote Smart 2017年12月7日閲覧
  22. ^ 元阪神のバース氏が100万円寄付=平城遷都1300年祭に[リンク切れ]
  23. ^ a b ランディ・バース氏が野球殿堂入り「とても名誉」阪神に感謝「素晴らしいチーム」」『デイリースポーツ』神戸新聞社、2023年1月13日。2023年1月13日閲覧
  24. ^ 【野球殿堂】バース氏、三度目正直ついに選出「阪神は日本一のチーム。そしてファンも日本一」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年1月13日。2023年1月14日閲覧
  25. ^ a b 【野球殿堂】ラミレス氏「日本文化尊重し学んだ」成功の1歩はわけも分からずやった「アイーン」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年1月13日。2023年1月14日閲覧
  26. ^ a b c Randy Bass - Ballotpedia 2017年12月7日閲覧
  27. ^ ボーアよ バースまねろ!浜風に逆らうな左方向へ打て!掛布氏が新助っ人に金言」デイリースポーツ online、2019年12月22日。2022年8月14日閲覧
  28. ^ 野球殿堂入り表彰 バース氏「掛布さん、真弓さん、岡田さん、そして川藤さん」に感謝」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2023年7月19日。2023年7月19日閲覧
  29. ^ 落合博満氏 バース氏は「頭のいい選手」ラミレス氏は「素晴らしいのひと言」日本で成功を収めた両助っ人を高評価」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年3月1日。2023年3月1日閲覧
  30. ^ 【10月27日】1985年(昭60) “神様、仏様、バース様”、守備でも魅せた!」『スポーツニッポン』2007年10月27日。2012年9月28日閲覧[リンク切れ]
  31. ^ 【岡田はセカンド嫌だった】真弓さんが語る。 - YouTube
  32. ^ バース氏 虎長期ロードへの心構え説く「門限守りなさい」 槇原氏との“伝説”対決も」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年8月2日。2023年8月1日閲覧
  33. ^ a b 阪神ランディ・バースが「バス」から「バース」になった理由 - NEWSポストセブン 2019年11月3日16時発信、2023年2月2日閲覧
  34. ^ ベースボールマガジン2012年1月号、63ページ
  35. ^ a b c 【虎のソナタ】2001試合目の虎を見てくれ!ロハスひげ剃って心機一転も快音響かず…」『サンケイスポーツ』2021年5月16日。2021年6月19日閲覧
  36. ^ 【篠塚和典】中西清起を苦しめた巨人屈指の巧打者!!【池田親興】 - YouTube
  37. ^ バースさん、阪神にエール「18年ぶりのリーグ制覇期待していい」
  38. ^ 元阪神のバース氏が私生活語る 引退後に離婚と再婚を経験 水頭症を患った長男・ザクリー氏の現在、孫の存在も明かす」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年3月30日。2024年2月24日閲覧
  39. ^ 元阪神のバース氏が私生活語る 引退後に離婚と再婚を経験 水頭症を患った長男・ザクリー氏の現在、孫の存在も明かす」『デイリースポーツ online』株式会社デイリースポーツ、2023年3月30日。2023年3月30日閲覧
  40. ^ a b 「馬家先生のパカパカ問答 (9) ゲスト R・バースさん」『優駿』、日本中央競馬会、1985年11月、72-73頁。 
  41. ^ 夕刊フジ 2011年9月13日号
  42. ^ 「中居正広のスポーツ!号外スクープ狙います!」」価格.com(テレビ紹介情報)、2018年10月22日。2021年3月22日閲覧
  43. ^ 猛虎先勝!ゴメス、85年バースの再来や!!3打点でタカ粉砕」サンケイスポーツ、2014年10月26日。2019年11月28日閲覧
  44. ^ 「バースの再来」も…オープン戦だけ凄かった選手列伝<外国人編>」AERA朝日新聞出版、2018年2月25日。2019年11月28日閲覧
  45. ^ 新助っ人 ボーア合意!バースの再来や 逆方向も軽々!メジャー通算92発の左の大砲」デイリースポーツ、2019年11月28日。2019年11月28日閲覧
  46. ^ 阪神がバース級助っ人と入団合意 内野争いが激化」東京スポーツ、2019年11月28日。2019年11月28日閲覧
  47. ^ 阪神新外国人「バースの再来」に「何人目や!」ツッコミの嵐」週刊ポスト、2019年12月10日。2019年12月15日閲覧
  48. ^ 「バースの再来」って言葉、そろそろNGワードにしない?/トレバーの虎場/阪神タイガース」デイリースポーツ online、2020年6月23日。2022年4月10日閲覧
  49. ^ 歴代授賞者」『日本プロスポーツ大賞』公益財団法人日本プロスポーツ協会。2017年11月25日閲覧
  50. ^ 【野球殿堂】ランディ・バース氏、アレックス・ラミレス氏、作曲家の故古関裕而氏が選出」『日刊スポーツ』2023年1月13日。2023年1月13日閲覧
  51. ^ 【野球殿堂】阪神岡田監督がバース氏祝福「もっと早くなっても、良かったんちゃうかなあ」」『日刊スポーツ』2023年1月13日。2023年1月13日閲覧
  52. ^ a b c 【データ】村上宗隆プロ野球新5打席連続本塁打 20人「打数」と13人「打席」の両方を更新」『日刊スポーツ』2022年8月2日。2023年1月13日閲覧
  53. ^ ヤクルト山田哲が記録した12試合連続打点の価値 阪神バースはどうだった?」『Full-Count』2018年8月7日。2023年1月13日閲覧
  54. ^ ヤクルト村上、今季最終打席で王超え56号&令和初3冠王のダブル偉業 打点はバースに並んだ」『スポーツニッポン』2022年10月3日。2023年1月13日閲覧
  55. ^ 【データBOX】DeNA・牧秀悟が自身最多タイ24号 甲子園でシーズン5試合連続本塁打は、阪神以外の選手で初めて」『サンスポ』2023年8月30日。2023年9月1日閲覧
  56. ^ 真っ向勝負の江川から7試合連続本塁打を放ったバース/プロ野球仰天伝説198」『週刊ベースボール』2018年7月9日。2023年1月13日閲覧


「ランディ・バース」の続きの解説一覧



固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 レイ・シャーク  ベーブ・アダムズ  ランディ・バース  アル・オリバー  アラン・ジンター
阪神タイガース及びその前身球団の選手 松永浩美  中山孝一  ランディ・バース  野村克則  岡本浩二
サンディエゴ・パドレスの選手 グレッグ・マダックス  ジョー・ニークロ  ランディ・バース  ラッセル・ブラニアン  マーク・デービス
テキサス・レンジャーズ及びその前身球団の選手 デビッド・ホステトラー  ロッド・バラハス  ランディ・バース  アル・オリバー  トッド・ジール
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 デビッド・ホステトラー  ヘスス・コロメ  ランディ・バース  アル・オリバー  トッド・ジール
カンザスシティ・ロイヤルズの選手 ブライアン・バリントン  ルイス・アキーノ  ランディ・バース  ホアキム・ソリア  スコット・マレン
ミネソタ・ツインズの選手 アル・シモンズ  ジョー・ニークロ  ランディ・バース  ケン・アスプロモンテ  グラント・バルフォア

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ランディ・バース」の関連用語

ランディ・バースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ランディ・バースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのランディ・バース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS