林和男とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 林和男の意味・解説 

はやし‐かずお〔‐かずを〕【林和男】


林和男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/21 22:37 UTC 版)

林 和男
基本情報
国籍 日本
出身地 東京都調布市
生年月日 (1923-12-16) 1923年12月16日
没年月日 (2009-09-11) 2009年9月11日(85歳没)
選手情報
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
野球殿堂(日本)
殿堂表彰者
選出年 2015年
得票率 100%(13票中13票)
選出方法 特別表彰

林 和男(はやし かずお、1923年12月16日 - 2009年9月11日)は、東京都調布市[1]出身の野球指導者。林建設株式会社元会長[2]

経歴

早稲田大学では政経学部に所属し、同校の軟式野球の選手として活躍[1]。大学卒業後は建設会社へ入社し、野球を続けた[1]

1964年リトルリーグ(小学生硬式野球)を日本に紹介。野球を国技とするアメリカ合衆国のように、日本の子供たちに硬式野球を広めたいとする思いから、産業経済新聞社フジテレビジョンなど、のちのフジサンケイグループと協力して、リトルリーグの普及に尽力する[3]

1965年、林の長男や友人らを中心として、リトルリーグのチーム「調布リトルリーグ(創設時は調布リトル野球チーム)」の創設に携わる。1967年には、「西東京リトルリーグ」チームとして、全日本リトルリーグ野球選手権大会の第1回大会に優勝し、その後行われた世界リトルリーグ選手権大会にも日本代表として参加し、リトルリーグ世界一を獲得した[3]

その後、リトルリーグ経験者が、高校野球まで硬式野球の競技のブランクを生じさせないようにするため、1970年に調布リトルシニアリーグ(中学生硬式野球)を立ち上げる[3]1976年の調布リトルリーグ2回目の世界選手権優勝時には、荒木大輔(のち早稲田実業ヤクルト)を育て上げるなど、約20人以上のプロ野球選手を輩出した。

晩年は、2000年に全日本リトル野球協会という、リトルリーグとリトルシニアリーグを統合した組織の発足にも尽力した[4]2005年に同協会が財団法人となるに伴い会長に就任し[2][5]、在任中の2009年9月11日に心不全のため85歳で調布市の自宅にて死去[6]。85歳没。同年10月5日に行われたお別れの会には王貞治大矢明彦江本孟紀若松勉らが参加。松坂大輔が弔電を寄せ、弔辞を教え子である荒木大輔が読んだ[1]

林の没後、林の名を永久に残そうと、2010年からシニアリーグで「林和男杯」という大会を開かれている[5]

2015年1月23日、野球殿堂特別表彰受賞[7][8]

出典

  1. ^ a b c d 全日本リトル野球協会会長・林和男さん
  2. ^ a b 故 林和男会長  野球殿堂入り」林建設株式会社、2015年1月23日。2024年2月29日閲覧
  3. ^ a b c 日本のリトルリーグ生みの親 殿堂入りの林和男さん”. 産経新聞 (2015年1月23日). 2015年1月24日閲覧。
  4. ^ 野球殿堂:初の選手会長経験者・古田氏ら選出 原氏は落選”. 毎日新聞 (2015年1月23日). 2015年1月24日閲覧。
  5. ^ a b 調布出身の林和男さん、野球殿堂入り-日本リトルリーグ創設者」『調布経済新聞』2015年2月3日。2024年2月29日閲覧
  6. ^ 林和男氏死去/全日本リトル野球協会会長”. 四国新聞社 (2009年9月15日). 2015年1月24日閲覧。
  7. ^ 2015年 野球殿堂入りを発表!古田敦也氏、林和男氏、村山龍平氏が受賞!」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』2015年1月26日。2024年2月29日閲覧
  8. ^ [博物館] 平成27年 野球殿堂入り発表 〜古田氏、林氏、村山氏が殿堂入り〜」『NPB.jp』日本野球機構、2015年1月23日。2024年2月29日閲覧

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「林和男」の関連用語

林和男のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



林和男のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの林和男 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS