キース・カムストックとは? わかりやすく解説

キース・カムストック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 02:10 UTC 版)

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キース・カムストック
Keith Comstock
サンフランシスコ・ジャイアンツ時代
(1987年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンフランシスコ
生年月日 (1955-12-23) 1955年12月23日(65歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
175 lb =約79.4 kg
選手情報
投球・打席 左投両打
ポジション 投手
プロ入り 1976年 エンゼルス5巡目
初出場 MLB / 1984年4月3日
NPB / 1985年4月18日
最終出場 MLB / 1991年8月5日
NPB / 1986年8月16日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

キース・マーティン・カムストックKeith Martin Comstock , 1955年12月23日 - )はアメリカ合衆国出身の元プロ野球選手投手)。左投両打。

来歴

1976年カリフォルニア・エンゼルスからドラフト5巡目で指名され入団するが、長きに渡りマイナーで低迷。ようやく1984年に4球団目のミネソタ・ツインズメジャー初昇格を果たすが、4試合に登板したのみで解雇される。

1985年読売ジャイアンツに入団。当時としては魔球のスクリューボールを駆使し、1年目は貴重な左の先発としてローテーションに定着、8勝をマークするが、翌年はルイス・サンチェをストッパーとして獲得したこともあり、当時の外国人選手一軍登録規定によりわずか3試合の登板にとどまり、結局この年限りで退団。

1986年オフにサンフランシスコ・ジャイアンツと契約、翌1987年に中継ぎで15試合に登板したところで、7月に3対4の交換トレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍(交換相手の一人にケビン・ミッチェルがいる。ミッチェルは2年後にジャイアンツでナ・リーグMVPを獲得する)。1989年途中にシアトル・マリナーズに移籍し、そこでも中継ぎとして活躍。1990年には60試合に登板し7勝、防御率2.89をマークした。1991年引退

1998年から2001年までサンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーチームで監督を務めた。その後エンゼルス傘下やテキサス・レンジャーズ傘下で投手コーチを務めた。

2021年現在はテキサス・レンジャーズのリハビリ・ピッチング・コーディネーターを務めている[1]

人物・エピソード

9歳年下の弟であるブラッドも、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のマイナーチームで2シーズンプレーしている。

1985年シーズン中、2試合を残して当時の王貞治監督の持つシーズン最多本塁打記録55本にランディ・バースが54本と迫っていた。残り2試合の対戦相手は巨人であり、巨人投手陣はエースの江川卓以外、バースを事実上敬遠する。カムストックは、後日自らの著書で当時を振り返り、「ある投手コーチから、彼にストライクを投げた場合、1球につき罰金1000ドルが課せられていた」と後述している[2]

1989年サンディエゴ・パドレス傘下AAA級のラスベガス・スターズに所属している時に作られた、股間にボールが直撃して悶絶する(演技をした)カムストックのベースボールカードが、アメリカのスポーツ専門チャンネルESPNが選ぶ「これまでに作られた中で最も面白いベースボールカード」に選出された[3]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1984 MIN 4 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 28 6.1 6 2 4 0 0 2 0 0 6 6 8.53 1.58
1985 巨人 21 16 5 1 0 8 8 0 -- .500 552 124.2 120 21 76 1 0 87 1 0 69 58 4.19 1.57
1986 3 2 0 0 0 0 2 0 -- .000 49 10.1 12 0 5 0 2 7 0 0 9 9 7.84 1.65
1987 SF 15 0 0 0 0 2 0 1 -- 1.000 87 20.2 19 1 10 2 0 21 3 1 8 7 3.05 1.40
SD 26 0 0 0 0 0 1 0 -- .000 157 36.0 33 4 21 3 0 38 3 0 22 22 5.50 1.50
'87計 41 0 0 0 0 2 1 1 -- .667 244 56.2 52 5 31 5 0 59 6 1 30 29 4.61 1.47
1988 7 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 35 8.0 8 1 3 1 0 9 2 1 6 6 6.75 1.38
1989 SEA 31 0 0 0 0 1 2 0 -- .333 111 25.2 26 2 10 2 0 22 2 0 8 8 2.81 1.40
1990 60 0 0 0 0 7 4 2 -- .636 228 56.0 40 4 26 5 0 50 2 1 22 18 2.89 1.18
1991 1 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 4 0.1 2 0 1 0 0 0 0 0 2 2 54.00 9.00
MLB:6年 144 0 0 0 0 10 7 3 -- .588 650 153.0 134 14 75 13 0 142 12 3 74 69 4.06 1.37
NPB:2年 24 18 5 1 0 8 10 0 -- .444 601 135.0 132 21 81 1 2 94 1 0 78 67 4.47 1.58
  • 「-」は記録なし

背番号

  • 21 (1984年)
  • 17 (1985年 - 1986年)
  • 36 (1987年)
  • 55 (1987年)
  • 32 (1987年 - 1988年)
  • 34 (1989年)
  • 32 (1990年 - 1991年)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Rangers Roster & Staff”. mlb.com. 2021年3月18日閲覧。
  2. ^ Equaling Oh's HR record proved difficult
  3. ^ Robert Sanchez (2019年8月19日). “You're the guy with the ball to the crotch': The inside story behind the funniest baseball card ever made”. ESPN. 2021年3月18日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 イライジャ・デュークス  ポーキー・リース  キース・カムストック  クリフ・エイバーソン  ケニー・ロジャース
読売ジャイアンツ及び東京巨人軍の選手 クライド・ライト  ペドロ・カステヤーノ  キース・カムストック  土井健大  鶴見信彦
野球監督 宅和本司  山崎隆造  キース・カムストック  福本豊  中野佐資
サンフランシスコ・ジャイアンツの選手 ダミアン・モス  パブロ・サンドバル  キース・カムストック  ジョージ・ゴア  ボブ・ニーマン
サンディエゴ・パドレスの選手 ロベルト・アロマー  ゲイリー・シェフィールド  キース・カムストック  ゲイリー・マシューズ・ジュニア  ジョー・ビティエロ
シアトル・マリナーズの選手 グレッグ・ノートン  マーク・マクレモア  キース・カムストック  トレーシー・ソープ  ブランドン・リーグ
ミネソタ・ツインズの選手 トム・ハー  カービー・パケット  キース・カムストック  トニー・オリバ  ロンデル・ホワイト

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