2013年のオールスターゲーム は、2013年 (平成 25年)7月 に行われた日本プロ野球 オールスターゲーム である。
概要
2008年 から引き続きマツダ の特別協賛を受け、「マツダオールスターゲーム2013 」として開催された。前年に引き続き3試合での開催となった。
通例勝ち越したリーグに与えられるプロ野球ドラフト会議 の指名優先権は、1勝1敗1引き分け[ 注 1] ・得失点差ゼロのため決めることができず、8月22日の12球団代表者会議において行われたくじ引きにより、パシフィック・リーグが優先権を得た[ 1] 。
なお、オールスターゲームでの本塁打なしは1953年 以来60年ぶりであった[ 2] 。
日程
ホームは第1戦のみ3塁側[ 注 2] で、第2戦と第3戦は1塁側。
第3戦に関しては2011年 3月11日 の東日本大震災 と福島第一原子力発電所事故 からの復興を願って、2011年の日本製紙クリネックススタジアム宮城 、2012年の岩手県営野球場 に引き続き被災県での開催となる。
第2戦と第3戦には予備日が設けられているが、予備日も中止になれば開催されない。予備日は翌日の試合会場への移動を考慮してデーゲームで行われる(7月24日 よりレギュラーシーズンが開始される)。
アトラクション
出場者
太字 はファン投票による出場、※印は選手間投票による出場、◇はプラスワン投票による出場、▲は出場辞退選手発生による補充選手、他は監督推薦による出場。
数字は出場回数。カッコ内数字は上記回数中故障のため不出場の回数。
^ 左膝腸脛靭帯炎のため、出場辞退。補充選手として寺内を選出。
なお、辞退選手は野球協約86条により球宴終了後の後半戦開始から10試合、選手登録ができない。
試合結果
試合
日付
ビジター球団(先攻)
スコア
ホーム球団(後攻)
MVP
開催球場
第1戦
7月19日
セ・リーグ
1 - 1
パ・リーグ
澤村拓一
札幌ドーム
第2戦
7月20日
パ・リーグ
1 - 3
セ・リーグ
新井貴浩
明治神宮野球場
第3戦
7月22日
セ・リーグ
1 - 3
パ・リーグ
内川聖一
いわきグリーンスタジアム
第1戦
スコア
7月19日:札幌ドーム(試合開始:19時7分、入場者:34,339人)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
セントラル
0
0
0
0
0
0
1
0
0
1
5
0
パシフィック
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
7
0
(規定により引き分け) 審判 [球審]有隅 [塁審]友寄 ・山村達 ・丹波 [外審]杉永 ・津川 試合時間:2時間18分
出場選手
打者
セントラル
打 順
守 備
選 手
打 席
打 数
得 点
安 打
打 点
盗 塁
四 死 球
三 振
1
[二]
西岡剛
4
3
0
1
0
1
1
0
捕
谷繁元信
0
0
0
0
0
0
0
0
2
[遊]
鳥谷敬
3
3
0
0
0
0
0
1
打遊
坂本勇人
1
1
0
0
0
0
0
0
3
[指]
バレンティン
3
3
0
0
0
0
0
0
打指
マートン
1
1
0
0
0
0
0
1
4
[捕]
阿部慎之助
3
3
0
0
0
0
0
0
二
宮本慎也
1
1
0
0
0
0
0
0
5
[一]
ブランコ
3
2
0
0
0
0
1
1
走中
大島洋平
1
1
1
0
0
1
0
0
6
[三]
中村紀洋
3
3
0
1
1
0
0
1
一
新井貴浩
1
1
0
0
0
0
0
0
7
[右]
長野久義
3
3
0
2
0
0
0
0
8
[中]左
丸佳浩
3
3
0
1
0
0
0
0
9
[左]
廣瀬純
3
3
0
0
0
0
0
0
三
堂林翔太
0
0
0
0
0
0
0
0
パシフィック
打 順
守 備
選 手
打 席
打 数
得 点
安 打
打 点
盗 塁
四 死 球
三 振
1
[中]
陽岱鋼
3
3
0
0
0
0
0
2
中
長谷川勇也
1
1
0
0
0
0
0
0
2
[三]
松田宣浩
4
4
1
1
0
0
0
1
3
[右]
糸井嘉男
4
4
0
2
1
1
0
0
4
[左]一
中田翔
4
4
0
1
0
0
0
0
5
[指]
ジョーンズ
2
2
0
0
0
0
0
0
投
菊池雄星
0
0
0
0
0
0
0
0
打
松井稼頭央
1
1
0
0
0
0
0
1
投
矢貫俊之
0
0
0
0
0
0
0
0
投
増井浩俊
0
0
0
0
0
0
0
0
投
平野佳寿
0
0
0
0
0
0
0
0
打
今江敏晃
1
1
0
0
0
0
0
0
6
[一]
李大浩
2
2
0
1
0
0
0
0
左
大谷翔平
2
2
0
0
0
0
0
0
7
[二]
浅村栄斗
3
3
0
1
0
0
0
0
8
[捕]
伊藤光
1
1
0
0
0
0
0
0
捕
鶴岡慎也
1
1
0
1
0
0
0
0
打
井口資仁
1
1
0
0
0
0
0
0
捕
嶋基宏
0
0
0
0
0
0
0
0
9
[遊]
大引啓次
2
2
0
0
0
0
0
0
打
内川聖一
1
1
0
0
0
0
0
0
遊
鈴木大地
0
0
0
0
0
0
0
0
投手
セントラル
選 手
投 球 数
打 者
投 球 回
被 安 打
与 四 死
奪 三 振
失 点
自 責 点
前田健太
27
9
2.0
3
0
0
1
1
澤村拓一
30
11
3.0
2
0
3
0
0
三浦大輔
24
7
2.0
2
0
1
0
0
岩瀬仁紀
15
3
1.0
0
0
0
0
0
西村健太朗
9
3
1.0
0
0
0
0
0
パシフィック
選 手
投 球 数
打 者
投 球 回
被 安 打
与 四 死
奪 三 振
失 点
自 責 点
田中将大
16
6
2.0
0
0
2
0
0
吉川光夫
17
7
2.0
1
0
0
0
0
大谷翔平
13
5
1.0
2
0
1
0
0
菊池雄星
13
4
1.0
0
1
0
0
0
矢貫俊之
16
5
1.0
2
1
0
1
1
増井浩俊
11
3
1.0
0
0
1
0
0
平野佳寿
12
3
1.0
0
0
0
0
0
表彰選手
MVP
澤村拓一(巨人)
2番手で登板し、3回1安打無失点の好投。投手のMVP受賞は2012年 第2戦の前田健太(広島)に続いて2年連続。巨人の投手によるMVP受賞は1984年 第3戦の江川卓 以来29年ぶり2人目。
敢闘選手賞
糸井嘉男(オリックス)
全パ唯一の得点となるタイムリーヒットを含む2安打1打点。
田中将大(楽天)
中村紀洋(DeNA)
全セ唯一の得点となる同点タイムリーヒット。前年第1戦のMVPに続いての受賞となった。
第2戦
スコア
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
パシフィック
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
8
0
セントラル
0
1
1
0
0
1
0
0
X
3
9
0
パ:●牧田、千賀、青山、佐藤達 - 伊藤、鶴岡、嶋 セ:菅野、○小川、石山、藤浪、山口、S山本哲 - 谷繁 勝利 :小川 セーブ :山本哲 敗戦 :牧田 審判 [球審]丹波 [塁審]山村達・杉永・津川 [外審]友寄・有隅観客動員数:31,816人 試合時間:2時間31分
オーダー
パシフィック
打順 守備 選手
1 [右] 大谷翔平
2 [中] 長谷川勇也
3 [指] 内川聖一
4 [左] 中田翔
5 [一] 李大浩
6 [三] 今江敏晃
7 [捕] 伊藤光
8 [遊] 松井稼頭央
9 [二] 鈴木大地
[投] 牧田和久
セントラル
打順 守備 選手
1 [遊] 坂本勇人
2 [二] 鳥谷敬
3 [左] マートン
4 [右] バレンティン
5 [指] ブランコ
6 [一] 新井貴浩
7 [三] 宮本慎也
8 [中] 大島洋平
9 [捕] 谷繁元信
[投] 菅野智之
表彰選手
MVP
新井貴浩(阪神)
3回に勝ち越しタイムリーヒットを含む3安打猛打賞の活躍。阪神の野手によるMVP受賞は2006年 第2戦の藤本敦士 以来7年ぶり。
敢闘選手賞
坂本勇人(巨人)
6回に勝負を決定づけるタイムリーを含むなど3安打猛打賞1打点の活躍。自身は3年連続の敢闘選手賞となった。
千賀滉大(ソフトバンク)
長谷川勇也(ソフトバンク)
第3戦
スコア
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
セントラル
0
0
0
0
1
0
0
0
0
1
8
1
パシフィック
0
0
0
0
0
0
0
3
X
3
9
3
セ:能見、大竹、三嶋、●山本哲、西村 - 藤井彰 パ:木佐貫、西野、岩嵜、矢貫、○益田、S青山 - 嶋、伊藤 勝利 :益田 セーブ :青山 敗戦 :山本哲 審判 [球審]津川 [塁審]杉永・有隅・友寄 [外審]山村達・丹波観客動員数:18,365人 試合時間:2時間36分
オーダー
セントラル
打順 守備 選手
1 [遊] 坂本勇人
2 [二] 西岡剛
3 [右] バレンティン
4 [指] ブランコ
5 [一] 新井貴浩
6 [中] 長野久義
7 [左] 丸佳浩
8 [三] 堂林翔太
9 [捕] 藤井彰人
[投] 能見篤史
パシフィック
打順 守備 選手
1 [中] 陽岱鋼
2 [左] 長谷川勇也
3 [右] 糸井嘉男
4 [一] 中田翔
5 [指] ジョーンズ
6 [三] 松田宣浩
7 [二] 浅村栄斗
8 [捕] 嶋基宏
9 [遊] 鈴木大地
[投] 木佐貫洋
表彰選手
MVP
内川聖一(ソフトバンク)
8回に決勝点となる勝ち越しタイムリー2塁打を放つ。ソフトバンクの野手によるMVPは2009年 第2戦の松中信彦 以来4年ぶり。
敢闘選手賞
大竹寛(広島)
新井貴浩(阪神)
4打数2安打の活躍。第2戦のMVPに続いての受賞となった。
大谷翔平(日本ハム)
SKYACTIV TECHNOLOGY賞(3試合を通じて最もファンの印象に残った選手)
大谷翔平(日本ハム)
第1戦では投手して1イニングを投げ、投げた後は野手となり、ルーキー初の二刀流を披露。第2戦は1番打者としてフル出場し、初回に菅野智之から2塁打を放つ。第3戦では途中出場し、逆転の口火を切る同点タイムリーヒットを放つ。
テレビ中継
第1戦 - 北海道テレビ放送 (HTB)≪テレビ朝日系列 ≫、テレ朝チャンネル2 でホームランダービーを生中継・試合を録画中継。
第2戦 - テレビ朝日 (EX)≪テレビ朝日系列≫、テレ朝チャンネル2でホームランダービーを生中継・試合を録画中継。
実況・清水俊輔、解説・工藤公康、古田敦也、特別ゲスト・中居正広 (SMAP 、試合中のインタビューも兼務)、レポーター・中山貴雄(両サイド兼務)、監督及びMVPインタビュー・三上大樹
放送時間:18:00 - 20:54
テレ朝チャンネル2:17:00 - 18:00≪ホームランダービー…実況・三上大樹、解説・工藤公康、古田敦也≫・24:00 - 試合終了(録画中継)
テレビ朝日が神宮球場でのオールスターの中継を担当するのは1989年第1戦 以来24年ぶり。ただし、このときはフジテレビ との並列中継だったため、単独での中継は今回が初めてとなった[ 注 6] 。
第3戦 - フジテレビ (CX)≪フジテレビ系列 ≫、フジテレビONE でホームランダービーを生中継・試合を録画中継(地上波中継時間内に終了しなかった場合はフジテレビONEでリレー中継という形式で20:52から最大23:00まで引き続き放送)。
実況・竹下陽平 、解説・野村弘樹 、立浪和義 、レポーター・塩原恒夫 (パ・リーグサイド、監督及びMVPインタビューも兼務)、鈴木芳彦 (セ・リーグサイド)
放送時間:18:00 - 20:54
フジテレビONE:17:00 - 18:00≪ホームランダービー≫・24:00 - 試合終了(録画中継)
前年の第3戦 (岩手県営野球場 )に続いて東北地方でのオールスター中継をフジテレビ系列が担当した。
テレビ朝日系列以外でのオールスターゲームの中継は、2023年現在本カードが最後となっている。また第3戦も2013年を最後に行われていない。
ラジオ中継
第2戦
JRN系列への裏送り≪JRN…HBC・CBC・RKB 制作:TBS≫ 実況・椎野茂 (TBS)、解説・槙原寛己 、レポーター・小笠原亘 (TBS、セ・リーグサイド)、伊藤隆佑 (TBS、パ・リーグサイド)
文化放送(QR)≪NRN…STV・SF・ABC・RCC・KBC他≫ 実況・高橋将市 、解説・仁志敏久 、レポーター・飯塚治(セ・リーグサイド)、槇嶋範彦 (パ・リーグサイド)
ニッポン放送(LF)≪MBSとの2局ネット≫ 実況・松本秀夫 、解説・江本孟紀 、レポーター・山内宏明 (セ・リーグサイド)、洗川雄司(パ・リーグサイド)
第3戦
JRN系列への裏送り≪JRN…HBC・CBC・MBS・RKB・RFC 制作:TBS≫ 実況・小笠原亘(TBS)、解説・定岡正二 、レポーター・戸崎貴広 (TBS、パ・リーグサイド)、清原正博 (TBS、セ・リーグサイド)
文化放送(QR)≪NRN…SF・KBC≫ 実況・松島茂、解説・工藤公康、レポーター・槇嶋範彦(パ・リーグサイド)、高橋将市(セ・リーグサイド)
RFラジオ日本は全試合を、TBSラジオ・TBCラジオは第2戦・第3戦を、ニッポン放送・STVラジオ・ABCラジオは第3戦をそれぞれ放送しなかった。
RCCラジオは自社が制作に関与する広島開催時以外は土・日・月曜はナイター開催でも放送しないとしていた方針を僅か2年で緩和し、第2戦(文化放送からネット)を放送したが、第3戦は放送しなかった[ 注 7] 。
JRN系列局であるHBCラジオ、CBCラジオ、RKBラジオは3戦とも放送。従って、第2戦と第3戦のJRNラインへはTBSラジオ制作の裏送り中継となった(第3戦は月曜をJRNラインとしているMBSラジオへも裏送り)。
ニッポン放送が第3戦を中継しないことを受けて、第3戦のNRNラインについては文化放送が代わりに担当した(かつての「マンデー・パ・リーグ 」に近い中継体制)。
第2戦・第3戦は、地元に球団のない地域の放送局ではナイターの定時枠を設けていないために中継されない局も多かったが、地元開催のためラジオ福島が第3戦(TBSラジオから裏送り)を特例で中継した。
脚注
注釈
^ 3試合制でタイに終わったのは1982年 以来31年ぶり。
^ 札幌ドームではホーム・チームが3塁側を使用し、ビジター・チームが1塁側を使用する。
^ 中継時間内に終了しなかった場合は「報道ステーション 」の放送枠を利用して引き続き放送する予定だったが、試合が中継時間内で終了したため、延長そのものは実施されなかった。
^ このときはアーティスティックスイミング のデュエット・フリールーティン決勝を生中継で放送。
^ テレビ朝日系列は世界水泳・福岡2001 からホスト・ブロードキャスティングとして参加している。
^ 本来神宮球場開催分(ヤクルト戦)の放映権を持つフジテレビは同時間帯(16:00 - 18:20)でサッカー東アジアカップ女子 ・日本(なでしこジャパン) 対中国 戦を放送。
^ 当初局公式で放送予定と発表していたが、その後通常番組に変更された。
出典
関連項目
外部リンク
1950年代 1960年代 1970年代 1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代