鈴木建設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:20 UTC 版)
伝助が勤務する会社で、鈴木社長が裸一貫で立ち上げた建設会社。ビル建設や公共事業である道路・橋・ダム工事が中心だったが、海外建設事業・マンション・一般住宅なども手がけるようになる。 後にライバル企業である邦栄建設と対等合併をするが、鈴建による事実上の吸収合併と見られている。邦栄建設の甘粕社長は、一之助に全てを任せて退任している(夫人が認知症にかかってしまったため)。 鈴木 一之助(すずき いちのすけ) 鈴木建設代表取締役社長。通称「スーさん」。経済連副会長に推されるほどの名経営者だが、温和な表情であるにも関わらず、創業からの幹部でも平然と切り捨てる情け知らずな鬼社長として恐れられている。 ハマちゃんと会社で偶然知り合い、ハマちゃんの釣りの弟子になった。その後、実は伝助の勤める鈴木建設の社長であることが明らかになったが、厳密には、伝助は鈴木建設に10年近くも勤めていながら、社長がスーさんだったということを全然把握していなかった。社長と分かる前は、伝助はスーさんのことを鈴木建設を定年退職した後の同社の嘱託社員(通称『上の階』)だと思っていたので、その前後でハマちゃんの態度がまったく変わらなかった。そのために一之助は驚くとともに改めて感心したようである。ただし、労使の関係や一之助のジジ恋を廻って揉めた事もあり、何度か絶交寸前にまでなったこともある。しかしハマちゃんのことは心から大切に思っており、何度か伝助が遭難沙汰を起こした際には「幾らお金がかかっても構わん」や「陸海空3自衛隊の出動も要請する!」と発言したり、伝助がブラジルで誘拐された際には3億円の身代金を出そうとしたり、挙句の果てにはハマちゃんが大統領特別顧問と釣りに行くのを阻止するために故意に会議を難航させたりするなど、ハマちゃん絡みだととんでもないことを仕出かすこともある。 当の業界内では敏腕の名社長としても知られ、会社では、鬼社長と呼ばれるほど厳しく、己を過信しすぎるあまり独裁経営に走ることが多く、特に旧邦栄建設の社員達からは反感を買っている。しかし、幹部の更迭は平然と行うものの、社員想いの一面もあり、リストラを極度に嫌う。社員に対しては基本的に敬語で話し、身内など一部除けばほとんど敬語で話している。ただし、実写版ではほとんどタメ口で話している。 ハマちゃんとのプライベートの付き合いを大事にしたいあまり、昇進リストに×を付けて伝助をヒラ社員のままにしたことがあり、このことで一時期ハマちゃんは『×(ペケ)社員』と勘違いされ、一部で呼ばれてしまったり、伝助を四国へ飛ばし激昂した勢いで緊急役員会議を招集してしまい、「風林火山(読んでいた本のタイトル)」と咄嗟に叫んでしまい、混乱を招くことがしょっちゅうある。工学博士。諏訪中(現・諏訪清陵高校)出身(43期生)で、みち子の実父の後輩。デザインの原案は石ノ森章太郎のアシスタントも務めたことがあった担当編集の林。 社長を引退し、最高顧問に就任するもカムバックを画策していたが、鈴建の建てたマンションでの不祥事が生じ、その引責で多胡社長代理を解任し、再び社長に再任した。 何度か色恋沙汰(曰くジジ恋)に発展したことがあり、一度は妻の円子と別居する事態になったことがある。 「陰茎みたいな赤っ鼻」と呼ばれるほど鼻が大きく垂れ下がっている。 小鉄という名の犬を飼っている。 名前の由来は魚のスズキ。 佐々木 和男(ささき かずお) 伝助の万年上司。伝助に釣りを教えた張本人。 おにぎりそっくりの顔つきをしている。作中の「もうひとりの主役」とも言うべき存在である。高知県出身。 営業第三課長→営業部長代理→営業部長→役員待遇営業部長→取締役営業部担当→取締役営業本部長→鈴建リース社長→常務取締役開発事業室長兼アフター室長。 課長になるまではやや時間がかかったらしいが、部長代理になってからはハーレー佐々木の異名を持つほど出世が早い。秋山率いる「漁業組合」では幹事をしていた。 相当な古株であり、連載開始当時は直属の上司の営業三課課長であったが、昇進するにつれて営業部次長兼任から営業部長代理・営業部長・役員待遇営業部長から取締役営業本部長まで昇った。途中、事実上の左遷で子会社の社長になることもあったが、本社復帰後は常務取締役に昇った。 その後、社長代行を務めたが、現在は本社関連の雑務を押し付けられる開発事業室長兼アフター室長であり、謂わば閑職。それでも、次期社長候補に数えられる(他の役員が、望んでいないという事も幸いしている)。 伝助が釣りを覚えてからは、伝助の傍若無人ぶりに手を焼いている上司という感じで、むしろ伝助の被害者的立場だった。しかし、出世を重ねるごとに、だんだん傲慢な性格になっていき、伝助の功績の横取りとみなされている上に、部下に対しては下手をすればセクハラに近い行為、発言まですることから、上司及び部下達からの評判はすこぶる悪くなっていった。 自身の権勢が衰えたと感じた際、派閥結成を目指すべく、伝助に釣りクラブを発足させ、自身が会長に納まった心算だったが、実際は伝助が会長に就任しており自分の派閥ではないことに後日愕然としていた。 主人公の伝助に出世意欲がないために、この作品は佐々木の出世物語という面も持つ。性格は上役の顔色をうかがい己の保身や出世のことばかり考えている典型的な中間管理職タイプであるが、幹部クラスになると次第に上司の多胡・秋山はおろか社長の一之助に対し挑発的な態度を取るなどして対峙したり、後述の勘違い癖により勝ち目が無いにもかかわらず自信を持った態度を出して来たりすることがあるゆえに、その態度に対して大抵上司は不思議がる。ただし、怪文書を流出させた際は本当に偶然も勘違いも無く大立ち回りを見せたことがある(一之助によれば「束になって掛かって来てもどうってことない奴」)。その一方で情にもろい面もあり、伝助をかばって辞表を提出したこともある。昇進して、自分専用の役員室が用意されるような地位についても(現在、個室は無い)、仕事や人事の都合で、大部屋で伝助と机を並べて仕事をしたり、二人一緒に出向・出張してプロジェクトにあたったりすることが多く、現在も伝助とは直属の上司部下のような関係である。 伝助と鈴木社長の関係をいまだに知らず、伝助を単なるグータラ社員、スーさんをクソジジィ呼ばわりしている(電話口では鈴木とだけ名乗って出てくるため、一之助がスーさんではなく社長として掛けてきた電話に対してクソジジィ呼ばわりしたことも数回ある)。 三課長に就任したとき、万年赤字部署だったのを黒字転換させており、手腕は持っている模様。しかし、伝助に振り回されているのも事実で、ある意味伝助が出す負の面を一切引き受けているという側面を持つ。さらに、良かれと思った行動が空回りしてしまうことも多々ある。 上述の通り、佐々木の昇進には少なからず伝助が貢献しており、むしろ代わりに出世しているともいえるが、当の本人はまったく知らない。そして伝助がスーさんのことを教えないのは彼が大きなショックを受けるため気遣ってくれていることもこれまた知らない。その上異常な生命力を持ち、ミスでマンション建設現場の38階に取り残され丸3日過ごしたり、果てはアラスカである出来事からノーム郊外の湖からアンカレッジまで犬橇で向かおうとするが途中でおいてけぼりになりながらもグリズリーを蹴散らし、1カ月以上もかけて生還するといったしぶとさをたびたび見せる。なお、旧邦栄建設にはよく似た容姿の佐々山という人物が登場していた(相違点は佐々山のほうが肌の色が黒い、声が甲高い(アニメ版のみ)、メガネのふちが違う、ホクロがある、後ろ髪を丸刈りしている、ネクタイが蝶ネクタイの6つである)。 リゾート地売却で僻地に飛ばされた折には、自分のこれまでの功績と賃金を計算して3億円以上を既に貰っていると数値を出していたが、後のアマゾン編では生涯賃金2億を下回ると話しており、矛盾している。前者の時は精神的にも情緒不安定だったとはいえ、被害妄想に駆られている中で貰った金額を1億以上多く貰ってると考えるのは無理がある。一部上場企業の役員であり世間では勝ち組に入るはずだが、家の改築をするかしないかなどで悩むことも多く、あまり金銭面で恵まれていない可能性がある。一方で銀座でボトルを入れるなど(1本30万のボトルを浜崎らに飲まれた事もある)、経費にするのは難しそうな個人の出費になる遊興費的な出費が多い可能性も見られる。 原作第1巻では、本名が佐々木良介だったが、それ以来この本名ではなく、佐々木和男という名に変更されている。家族とは娘と息子(アニメでは彼そっくりの三つ子の男の子)がいる。 多胡 賢一郎(たご けんいちろう) 四国支社→営業三課→営業部次長→総務部長→常務取締役総務部長→専務取締役兼管理本部長→社長代理兼任→無任所取締役。 鈴木一之助の甥(姉の子)に当たる人物で、子供に恵まれなかった一之助が特に目をかけていることもあり、鈴木建設の次期社長と目されている(ただし、一之助によると「経営学は心得ているが、どこか頼りない」という懸念はある模様)。基本的に温厚な性格。元々外交官になると思われていたところ、鈴建に招聘された(とは言っても、不快な入社テストをさせられたらしい)。 ハマちゃんとスーさんの仲を知る数少ない人物の1人。 連載登場時に四国支社から本社営業本部営業3課に転属してきた。伝助より1年後輩。当初、伝助(伝助本人は気付かず)とは反りが合わなかったが、紆余曲折を経て公私共に仲良くなる。その後は、営業部次長への4階級特進を皮切りに、現在の専務へ順調に出世を遂げる。伝助夫妻の協力により結婚を果たしたこともあり、伝助には恩義を感じている。(後に娘が誕生。)サバアレルギーである。 一之助とは何度か喧嘩になったことがあったり、その際には秋山とのTAコンビを組んだりしている。しかし最近[いつ?]ではそのTAコンビも通用しなくなり、四面楚歌の状態になることも多いが毎度伝助に助けられることが多い。名前の由来はタコ。 叔父の後を継ぎ社長に就任するも名目的には社長代理。 「です」「ます」の後に「ら」を付ける事が多い。 目鼻立ちは母親似。 社長代理就任後、一之助カラーの払拭に努めるも、とあるマンション引渡し時に不祥事が発生し、一之助の判断により社長代理職を引責辞任。現在は、無任所の取締役。 秋山 哲夫(あきやま てつお) 創業当時からの鈴木建設の古株。 連載当初は営業部長。後に営業担当重役に昇進後、順調に出世を重ね副社長にまで昇る。一貫して営業部門を掌握していたが、須田取締役に営業本部長を譲ってからは、副社長専任になった。現在は取締役青森支社長。初代漁労長。青森県の北津軽郡の出身。 現場でたたき上げてきた人物で、多胡への「禅譲」前のワンポイントリリーフとして次期社長の目もあるのではないかと目されていた。初期は伝助曰く「カワハギみたいな顔」であったがしだいにふっくらとした顔付きになっている。基本は「仏の秋山」と呼ばれるほどの穏健派だが、かつて旧社屋だった時代には血の気が多かったらしく、部長昇進時にライバルに対して謀略ともとれる手段を使ったことがある。また、時折自身の保身のために佐々木を叱責する描写もある。鈴建がプレハブ時代は貧しかったらしい。 佐々木が重役になってからは、たびたび彼と衝突を起こし、重役間の争いが激化した際には多胡とも対立するようになる。鈴木社長の後継争いに関しては、秋山本人の意欲はあまり無く、鈴木社長への謀反とも取れる退任を迫った時も(秋山本人の知らない所で佐々木に担がれただけだが)、自らの進退と引き換えに鈴建の体制一心のために行動を起こした。剛田取締役の支援や秋山の心情を汲み取った鈴木の計らいにより、結局「謀反」は収束し、秋山は副社長心得へ昇進した。後、正式に副社長に。 副社長就任後、佐々木が営業本部長から失脚した後、副社長兼営業本部長を務めていたが東北新幹線新青森駅延伸開業の際に、一之助から「余生を青森で、いかがですか」と事実上の副社長退任を迫られ、伝助一家を引き連れて青森支社長として就任する。その間に起こったスキャンダル等の一連の出来事の処理を通して、今までの伝助に対するイメージであった×社員の評価が変わっていくことになる(以降、呼び方も「ハマザキ」から「ハマちゃん」に変わっている)。さらに、一之助に副社長解任の真意を問い、青森支社の問題解決に自身が送り込まれていたことを知った。本心としては、伝助一家にこのまま青森にいて欲しいと思っているが、浜ちゃんだからこそ、本社に必要と一之助に訴えかけた。当然、一之助からも自身の本社復帰を要請されたが、過疎が進んだ故郷の再建に身をささげるとの思いで、固辞した。 一時期副社長が空席だったが、マツオ・キャンベルの招聘に伴い、副社長ポストの引継ぎを行った。 青森支社に籍をおいているが、取締役でもあるため本社会議に何度か戻っており、数こそ少ないものの伝助とも仲良く会話をしている。 社長を退く決意をしたスーさんから真っ先に禅譲を伝えられるも固辞した。 マツオ・キャンベル 鈴木建設における秋山の後任の副社長。初出は原作83巻11頁。見た目は女装のオネェ系であるが、相撲取りと指相撲して圧勝するなど腕力もある。たまに男らしくなることがある。 副社長就任前は、ケンブリッジ大学を卒業し、ハーバード大学でMBAを取得、イェール大学で不定期の講師を務め、アメリカで経営コンサルタントを務めていた。その手腕は確かであり、倒産寸前のマイアミやハワイのリゾートホテルの経営改善に成功し、「再生観音」と呼ばれ自著を出版して名を馳せていたほどの人物で、ひっきりなしに記者から取材を受けるほど。なお、鯉太郎と同い年の息子と2人暮らしである(バツイチで、3年前に離婚したと語っている)。 一之助とは青森から羽田へ向かう機内で出会い、土井の紹介で副社長として就任させた。その手腕は社長にすら諫言を行い、鈴建内でも聖域とされていた老人ホームにメスを入れたり、役員らが手こずっていた労働組合の賃上げ要求を一喝しただけで沈黙させたり、果ては中森が話の腰を折る度に腕力で黙らせたりするほど。 この老人ホーム問題の時に、伝助と一之助が釣り仲間関係であることを知る。 佐々木に新宿二丁目のバーのツケの回収と勘違いされるも、その後の関係は良好であり、アロハシャツで出社し初対面した伝助に対してはペケ社員とは思わず、逆に採用担当として指名するほど信頼している。 中森(なかもり) 常務取締役。当初は人事担当取締役として登場。多胡が人事トップを表記されるようになってからは、常務としてか明記されていない為、職掌は不明。 普段は苦虫噛み潰しの介と呼ばれるほど笑わない人物である。だが、連載途中に急に性格が一変。佐々木とはライバル関係であり、以前カモメスクール立ち上げに成功した佐々木の常務への昇進をダメにした(言葉遣いのアドバイスでワナにはめた)こともある。地獄耳であり、鈴建社内の裏情報をいち早く察知していたりもする。また、一時期は秋山と権力争いをしていた時期があり、佐々木がスーさんの頭を殴った事件では本当にその辺を意識していた節が見られる。また、佐々木の娘が勤務している水族館の館長が中森にそっくりである。なぜか彼が佐々木にアドバイスするネタはガセネタが多い。19巻で初登場した頃から役職は一貫して常務であり、当時は秋山と同期のライバルという設定であったが、いつのまにか佐々木の同期という設定に変わっている。 人を貶めるのが得意なようで、上述のカモメスクールの件含めあの手この手で佐々木を蹴落とすことに固執する(ただし、食事を一緒にとったりして談話する事も多い)が、逆に佐々木の強運にしてやられるオチが定着、最近[いつ?]では社長にも嫌味を言われる羽目になっている。 朝本 一郎(あさもと いちろう) 札幌から本社の営業三課課長に復帰した伝助の上司。 札幌支社→営業三課長→海外事業部長→役員待遇海外事業部長→役員待遇営業部長→取締役営業部長→取締役営業本部長代行兼営業部長→常務取締役海外事業部長 大の釣りバカ。入社3年目で本社開発部係長に抜擢されるほど優秀なエリート人材であったが、一月または二月に一度の楽しみである鮎釣りの当日に、休日出勤命令の電報を受け取ったにもかかわらず法事と嘘をついて休んでしまい、果てにそのまま狩野川へ鮎釣りを強行して釣りをしていた場面で、偶然護岸工事の下見に来ていた一之助と出くわしてしまい、その日のうちに札幌支社へ左遷されてしまった。その時のショックで釣竿を全部折り、釣りをやめていた。 原作15巻で三課長に復帰。無論先の出来事で釣り絶ちをしており、伝助が釣りネタをした際にはつり新聞を奪って殴って怒鳴るなどしていたが、次第に伝助の釣りバカぶりに押し流されてしまい没収していた釣竿を振りまわし、誘いを承諾して釣りに同行した挙句、会社の部課長会議の司会をサボるという重大事を起こす。その責任をとって自ら「ヒラ」に降格する(正式な発令があったわけではない)。 この釣り勝負で始めて伝助が敗れたと認め、作中唯一「師匠」と呼んだ人物。 その後、伝助とスーさんの釣りに同行し、スーさんが自分の会社の社長と判明し、ハマちゃんとスーさんの関係を知った。その後、海外事業部長内示が下るも断る為、一之助の自宅を訪れた際、社長夫人の円子から、一之助から期待されていること・20年前の左遷の理由(当時の鈴建が銀行の融資一発で倒産一歩手前に陥っていたため、当時の一之助の性格故に気づいたら飛ばしていた)を明かされた。 左遷された経緯を知り、涙して新設された海外事業部の部長の昇進を快諾。新設部門のため、課長から次長職・部長代理を飛び越えての昇進となった。 後、管理職の配置転換で久米営業部長と海外事業部長を入れ替えることになるが、旧邦栄出身の須田取締役が専務取締役営業本部長への昇格を機に海外事業部に戻り、常務取締役海外事業部長となった。 スーさんとグレートバリアリーフでバラクーダ釣りに出かけるなど関係は良好。この釣行が後に、原作の「サザンクロスシルバー開発事業」に繋がる。 剛田 六郎(ごうだ ろくろう) 営業部資料室長→企画開発室長→取締役北海道開発関連調査室長→専務取締役。 「鈴建に剛田あり」・「鬼の剛田」と呼ばれるほどのやり手だったが、時流に恵まれず資料室長という閑職にまわされた。普段は資料室で穏やかにしているが、酒が入ると街中でも暴れるほどの酒乱。警察にも何度かお世話になっている。一度、伝助に目撃され、身柄を引き取ろうとするが平手打ちされ、その後警察に確保された。会社に報告しなかったこともあり会社にバレなかった。 都内の釣り堀でヘラブナ釣りが趣味。 その後、スーさんと知り合った伝助が、剛田のことをスーさんにぼやいた事がきっかけで極秘プロジェクトのリーダーに抜擢される(この時はまだ、スーさんが社長であることを伝助は知らない)。しかし、一之助の方針に諫言した為、北海道に左遷された。 剛田と秋山副社長は同期。 佐々木の勘違いから始った一之助へのクーデターで、役員会議で秋山を援護し社長を糾弾。一之助が自らの非を認めた為、今までの功績と併せて秋山を副社長に、剛田は専務に昇格となった。 後に専務を退任したらしく、社員研修寮の「鬼の寮長」と呼ばれている。 久米 三郎(くめ さぶろう) 営業部第一課長→管財部次長→営業部次長兼三課長→営業部長代理兼三課長→営業部長→海外事業部長 連載当初から秋山部長が率いる「漁業組合」の一員で何コマか登場しているが、本格的に登場したのは、管財部から営業部に戻ってから。 佐々木と同期で互いに多胡次長の総務部長昇進に伴う、後任では有力候補に見られていたが、秋山人脈と言われる佐々木が部長代理に伴い、管財部次長へ異動となった。 朝本三課長の海外事業部長昇進に伴い再び営業部に戻り、次長兼三課長となる。 着任当初から課員との折り合いが悪く、暴発寸前まで関係が悪化したが、伝助と佐々木と鯛釣りに行った際、(一之助もこの釣行に変装して混ざっていた)「自分が小さな人間になってしまっていた」自省し、課員に謝罪した。 以降、穏やかな人柄になり、佐々木の役員出世後の後任に着任する形で順調に出世したが、海外事業部長着任以降出番がなくなっていた。 宮田 治(みやた おさむ) 大阪営業所第一課長→本社営業部第三課長→人事課長 伝助の同期。佐々木が営業部担当取締役に久米が営業部長に昇進した際、久米の兼務役だった三課長の後任として大阪営業所から栄転してきた。 一之助の決定で昇進が決まったが、昇進の真相は、伝助との電話中に無意識に候補リスト(伝助もリストに上がっていた)に丸印を付けられた事による。 青田 営業部第一課長 サザンクロス事業から本社に帰任した際、伝助が配属された第一課の課長。公共事業を主に扱っている鈴建営業本部の中枢。 伝助のマイペースぶりに振り回されている上司。 岩永 昭男 労働組合委員長 スーさんと伝助のカレイ釣りの際、同じ漁船に乗り合わせようとした。 春闘の賃上紛争時、伝助がカサゴ釣りや毛ばりを封筒に入れてスーさんへ渡していたのを目撃し、伝助を会社側からの組合潰しのスパイだと誤解してしまう。 須田 哲也 九州営業所所長→無任所取締役→常務取締役→専務取締役→副社長 元々は邦栄建設の社員で、学生時代はレスリング部に属していた。 専務昇格後一度は危うい立場にはなったものの、後に副社長に昇格した。 本間 常務取締役。須田と同じく元々は邦栄建設の社員だったが、鈴建との合併後、一之助により鈴建の役員に抜擢された。 角倉 無任所取締役。元々は邦栄建設の専務取締役だった。 水木 鈴建では数少ない女性役員。 宗 優介(そう ゆうすけ) 営業三課所属。一時期、新設の海外事業部に転属になるが、いつの間にか営業三課に戻る。 新潟県十日町市生まれで東大卒のインテリ気質なエリート新入社員で、当初は「官費の無駄使い」と呼ぶ伝助を疎ましがっていたが次第に打ち解け、ピリピリしていた性格も砕けて現在では伝助と意気投合。 アニメでのサザンクロス編では、自分たちの努力も無しに伝助が相次いで事をうまく運べたことを逆恨みし、帰国中佐々木と共に胃薬を飲んでいたが、最終回では完全になじんでしまい、口調や行動まで伝助と意気投合してしまっていた。 同課の久美子にプロポーズし相思相愛になる。一度だけ偶然とは言え鈴建の釣行会でハマちゃんを差し置いて優勝したことがある。 小林 久美子(こばやし くみこ) 営業三課所属。 営業三課の女子社員。数少ない伝助を公平に見ている後輩社員。佐々木が伝助の功績を横取りすることに文句をつけたこともある。 一度、久美子を廻って宗と同課の平田が揉めた事があるが、宗の告白を受け入れている。 江夏 金三 営業一課所属。 営業一課員。九州支社から転属してきた伝助の後輩社員。青田課長からは、伝助が大ペケ・江夏は小ペケと認識されている。 遅刻はザラで、FAXの使い方も知らず、FAXすれば通信先に現物が送られるものと思っていた。酒乱。 水沢 ひろ子(みずさわ ひろこ) 受付。鈴建のアイドルと言われるほどの人気女子社員。 郷里から獣医との縁談が来ており、相手の趣味が釣りとあったことから、社内一の釣りバカである伝助に釣行を頼み、以来仲良くなる(伝助には縁談の事は話していない)。 あるきっかけで伝助と不倫疑惑がもたれるが、一之助と多胡の後押しもあり、無事解決。ひろ子は縁談を進めるため、鈴建を退社し郷里に戻った。 伝助夫婦とスーさん・多胡次長がプライベートで親しくしているの知った第一号。 西園寺(さいおんじ) 伝助や佐々木と同じくアフター室所属。通称はカッパ。 髪型は刈り上げ坊ちゃん刈り。 強力なコネで鈴建入りしたとされる。
※この「鈴木建設」の解説は、「釣りバカ日誌」の解説の一部です。
「鈴木建設」を含む「釣りバカ日誌」の記事については、「釣りバカ日誌」の概要を参照ください。
- 鈴木建設のページへのリンク