四面楚歌とは?

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四面楚歌

読み方:しめんそか

四面楚歌とは、まわりが敵ばかりで助けるものがいない状況のこと。わかりやすく言うと、集団の中で孤立しているということである。中国の歴史書「史記」に記載されている「将軍であった項羽が漢の将軍劉邦の率いる群と戦を行った際、四方を囲む官軍の中から国の歌が聞こえたことで自国が既に降伏援軍が来ないことを悟った」という故事由来している。

「四面楚歌」を英語でいう場合故事に基づき直訳するなら Chu song from four sides のような表現になるが、「敵中に身を置いている」という趣旨を述べるなら amidst enemies のように表現すればよい。

「四面楚歌」を使った例文

「私は米国戦争をすべきではないと訴えたが、軍国主義全盛であった当時その意見賛同する者はおらず、四面楚歌であった」。「大統領は、新たな政策断行しようとした。しかし、支持を失った状態では議会でも四面楚歌であり、結局政策断行断念せざるを得なかった」。

四面楚歌の類義語・対義語

四面楚歌の類語には「孤立無援」「万事休す」などが挙げられる。場合によっては「絶体絶命」も類語として使える。四面楚歌には「周囲には敵対する者しかいない」という意味合いを含むので、味方がひとりも居ない旨を強調する場面にはうってつけである。
四面楚歌の反対語には「同じ目的のために協力する」という意味で「一致団結」や「和衷共済」などの表現が挙げられる。

四面楚歌

読み方:しめんそか

四面楚歌とは

四面楚歌とは、まわりが敵や反対者ばかりで孤立した状態を指す四字熟語。四面楚歌の語は、中国楚漢戦争における項羽という人物由来している。類語には、「背水の陣」や「孤立無援」などが挙げられる。

四面楚歌の使い方の例としては、「核実験を行ったA国は、各国から制裁を受け四面楚歌の状態だ」や「社長の意に逆らったBさんは今、社内では四面楚歌である」などといった文章が挙げられる。一般に四面楚歌と結びつけられる人物などの対象を、哀れむニュアンスで用いられることが多いが、対象に対して批判的に用いられる場合対象同情するように用いられる場合分かれる例えば、最初の例だと筆者はおそらくA国のことを批判していると考えられる反対に後の例では、Bさんに同情しているような文意読み取れる話者がBさんの知人であった場合などは、そうであろういずれの場合良い文脈使用されることは少ない。

類語としてあげた背水の陣では、「我々は今や背水の陣だ。しかし失うもの何もない全力でやろう!」といったように肯定的文脈使用されるケース存在するが、四面楚歌にはこういった使用考えにくい。話者が自らの状態を四面楚歌だと発言する場合、それは諦め悲哀表現する。四面楚歌がそうしたネガティブな意味を持つのはその語源と関係が深い。

四面楚歌の語源

四面楚歌の語源は、中国楚漢戦争における垓下の戦いにある。紀元前203年軍と漢軍ともに情勢不利を抱えていたため、両者の間で盟約が結ばれた。漢軍の劉邦は、「軍を今のうちに滅ぼすべきである」という軍内からの進言を受け、盟約を破り項羽率いる軍へと追撃を行なった。先鋒30の兵をつけた漢軍に対し、軍の兵はわずか10万ばかり。両軍現在の安徽省宿州市霊璧県にあたる垓下戦闘になる。序盤こそ好戦していた軍だったが、兵力の差からたちまち劣勢に追い込れ、大敗してしまう。

破れ軍は防塁籠り、漢軍はその周り包囲した。夜になると、幾重にも防塁取り囲んだ漢軍はの歌を歌った。項羽四方から響く漢軍の歌を聴き、その敵の多さを知り愕然とする。この時の項羽の、敵軍周りを囲まれ孤立した状態をして、四面楚歌という語が用いられるようになった当然のことながら軍は破れ項羽戦死した。項羽このような救いようのない状況にあったことこそ、現在、四面楚歌が多く場合ネガティブ文脈でしか使用されないことの原因であろう

戦勝諦め、死を悟った項羽愛妾である虞美人愛馬である騅とともに別れ宴席設け、これらに惜別の詩を読んだ。その後項羽は夜を突いて八百の兵とともに南の囲みへと進軍する。軍はみるみるその数を減らしたが、項羽怯むことなく戦い続けた。項羽1人数百人の漢軍を殺し最期は漢軍にいた旧知である呂馬童の前で、自ら首をはねて死んだとされている。項羽にはそうしたある種英雄側面があるものの、現在の用法ではそうした側面強調した肯定的ニュアンス使用されることは少ないようだ。ただし、先述したBさんの知人発言のように同情的な文意では、対象称えるような意味を持たせることも可能である。

例えば、社長の意に逆らったBさんの行動が、彼の知人にとっては「自らの保身よりも社のことを考え大英断である」というように映った場合、四面楚歌という言葉はやや肯定的ニュアンスを帯びる。しかし四面楚歌は項羽なぞらえ救いようのない状態を指していう場合が多いため、Bさんを讃えたこの発言も、「Bさんは社をクビになる」、もしくは何かしら処分を受ける」などという未来は変えられないと発言者は思っているという意味を含意しているといえる

しめん‐そか【四面×楚歌】

項羽が漢の高祖敗れて、垓下(がいか)で包囲されたとき、夜更け四面の漢軍が盛んにの歌をうたうのを聞きの民がすでに漢に降伏したと思い絶望したという、「史記項羽本紀故事から》敵に囲まれて孤立し、助けがないこと。周囲の者が反対者ばかりであること。


四面楚歌

出典:『Wiktionary』 (2018/03/31 16:04 UTC 版)

成句

しめんそか

  1. 周り味方がおらず、敵だらけの孤立無援の状態の事。

由来

司馬遷史記項羽本紀

項王軍壁垓下、兵少食尽、漢軍及諸侯兵囲之数重、夜聞漢軍四面楚歌項王乃大驚曰、「漢皆已得乎、是何人之多也。」
項王の軍垓下に壁す、兵少なく食尽く、漢軍及び諸侯の兵之を囲むこと数重、夜漢軍の四面楚歌するを聞き項王乃ち大い驚き曰はく、「漢皆已にを得たるか、是れ何ぞ人の多きや」と。
項王項羽)の軍は垓下籠城していた。兵は減り兵糧尽きようとしていた。とその配下の軍は、城を幾重にも囲んでいた。ある夜、漢軍のあらゆる方向から、の国の歌が聞こえてきた。項王驚愕して言った、「漢は攻め取ってしまったのか、なんと(敵方に)人の多いことだろう」



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