何某

実用日本語表現辞典

某

読み方：なにがし
別表記：何某


(1)数量が少ないことを意味する語。
(2)不明瞭な物事や人などを示す際に用いる指示代名詞。どこそこ、だれそれ、などを意味する。 (3)自分を卑下する際に用いる代名詞。

（2013年3月26日更新）

デジタル大辞泉

なに‐ぼう【何某】

読み方：なにぼう

姓名を明示しないで、一定の人をさすときに用いる。なんとかいう名前の人。だれそれ。なにがし。「有名な映画俳優—」

なに‐がし【^▽某／何^▽某】

読み方：なにがし

［名］数量、特に、金銭の額があまり多くないことを漠然と表す。「—かの金を寄付する」

［代］

１ 不定称の指示代名詞。人・事物・場所などについて名などがはっきりしないことを表し、あるいはそれをぼかしたままに示す。どこそこ。だれそれ。何とかいう人・物。「鈴木—という男性」

「—の右馬四郎とかや云ふ者ありけり」〈沙石集・六〉

２ 一人称の人代名詞。わたし。それがし。拙者。卑下した気持ちで用いる。

「—らが、私の君と思ひ申して、頂きになむ捧げて奉るべき」〈源・玉鬘〉

難読語辞典

何某

読み方：ナニガシ（ｎａｎｉｇａｓｈｉ）

数量・場所・物事・人名がはっきりしないか、または、わざとぼんやりという時に用いる語

何某

読み方：ナニボウ（ｎａｎｉｂｏｕ）

姓名が不明または伏せておくときの言い方

Weblio日本語例文用例辞書

「何某」の例文・使い方・用例・文例

• 彼は今こそ零落しているが昔は何某と言われた身だ
• これは申し後れましたが私は何某と申す者でござります
• 彼は今こそ賤業に従事しているが昔は何某と言われた身だ
• 今は下宿屋をしているが昔は何某と言われた身だ
• 彼は（何某と）偽名して敵の陣屋に入り込んだ
• 彼は俗にいわゆる昔何某といわれた身だ
• 今は（小使のような）賤しいことをしているが昔は何某と言われた身だ
• 彼は今こそ賤業に従事しているが、昔は何某と言われた身だ
• 金一百円正に受領、何某殿
• きまり文句で言えば昔何某と言われた身だ
• こう見えても元は何某と言われた人間だ
• 金百円也右正に請取申候何某殿
• きまり文句で言うとあの人は昔何某と言われた身だ
• 彼は（今は落ちぶれてるが）昔は何某と言われた身だ
• 彼は今こそ落ちぶれているが昔は何某と言われた身だ
• 金壹百円正に領収、何某殿
• 何某作曲
• 彼は今こそ賤役に従事しているけれども昔は何某と言われた身だ