著作者
(筆者 から転送)
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著作者(ちょさくしゃ)は、著作物を創作した者。著者(ちょしゃ)とも呼ばれる。具体的には小説家・漫画家など出版物の著者、作詞家・作曲家、テレビドラマ・映画・アニメーションなどの監督・脚本家、テレビ番組・ラジオ番組の制作者、戯曲の劇作家、画家・彫刻家など芸術作品の作者などである。
著作権法上の著作者
日本の著作権法上、著作者とは「著作物を創作する者」をいう(2条1項2号)。著作者は著作物を創作した時点で、著作権(21条 - 28条。財産権)と著作者人格権(18条 - 20条)を取得する。これらの取得にはいかなる方式の履行をも要しない。(17条2項。無方式主義)。
著作権は譲渡する事ができる(61条)。譲渡によって著作権を得た者を著作権者と呼んで著作者と区別する。複数の者が共同して著作物を創作した時、これを共同著作物と呼ぶ。この場合には創作に関与した全員が著作者となり、著作権を準共有する。
企業の従業員がその職務として創作を行った場合に、著作権が創作者個人に帰属する事になるのは不都合である。そこで、ある一定の要件を満たした場合には、創作者個人ではなく企業そのものが著作者となり著作権を取得するという制度が定められている。これが職務著作(別称: 法人著作、英: works made for hire)である(15条)。なお、法人著作の規定がない旧著作権法下の著作物も、現行の著作権法の職務著作に該当すれば職務著作として解するのが相当とされている(龍渓書舎事件、最高裁第二小法廷昭和五九年三月九日判決)[1]。
著作物は原則として著作者の死後70年を経過するまで保護される(詳しくは著作権の保護期間を参照)。著作者が無名又は変名で著作物を公表した場合には、著作者の死亡時を知るのが困難であるため、公表後70年を経過するまで保護される(52条)。 このように保護期間が短くなるデメリットを回避するために、著作者はその実名を登録することができる。これを行うと通常通り死後70年間保護される事になる。
ある著作物について、その著作者が誰であるかということは重要な関心事である。もし真の著作者とは異なる著作者名を表示して著作物が頒布されると、著作者名表示に対しての信用が損なわれる事になる。そこで、著作者でない者を著作者であると偽って著作物を頒布する行為は著作者名詐称罪として刑事罰の対象となる(121条)。
関連項目
出典
- ^ 「コンピュータ・プログラムに係る著作権問題に関する調査研究協力者会議報告書―コンピュータ・ソフトウェアと法人著作権について―」の送付について 文化庁次長通知 1992年6月8日
筆者
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「グレート・ムーン捏造記事」の記事における「筆者」の解説
記事の筆者はリチャード・アダムズ・ロック(Richard Adams Locke)であるとされたが、彼は1835年8月には『The Sun』に勤めている記者であった。ロックは1840年に週刊の『New World』宛ての手紙で、著者であることを公然と認めた。 真の筆者として別人を挙げる文献もある。ほかの2人の男性が捏造記事に関係して注目された。その2人とは、当時アメリカを旅行中であったフランスの天文学者(ただし月の捏造が公表されたとき彼はニューヨークでなくミシシッピにいた)ジョゼフ・ニコレ(Joseph Nicollet)と、文芸雑誌『The Knickerbocker』の編集者ルイス・ゲイロード・クラーク(Lewis Gaylord Clark)である。しかしながら、ロック以外のだれかが捏造記事の筆者であることを示す、十分な証拠は無い。 ロックが著者であると仮定するならば、彼の意図は十中八九、第1に、センセーショナルな記事を書いて『The Sun』の売り上げを伸ばすこと、第2に、最近、発表された天文学のとんでもない学説をあざ笑うことであった。たとえば、1824年に、ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの天文学の教授であるフランツ・フォン・グルイテュイゼン(Franz von Gruithuisen)は、「月の住人の明白な痕跡の、特にコロッセオふうの建造物のひとつの、発見」("Entdeckung vieler deutlichen Spuren der Mondbewohner, besonders eines colossalen Kunstgebäudes derselben")という論文を公表した。グルイテュイゼンは、自分は月の表面のさまざまな色合いを観測したが、それらは気候および植生帯と相関関係があると主張した。彼はまた、線と幾何学的図形を観測したが、彼はこれが壁、道路、要塞、そして都市の存在を示していると感じた。 しかしながら、ロックの諷刺のもっと直接な対象はトマス・ディック師(Rev. Thomas Dick)であって、彼はその1冊目の書籍の書名にちなんで「キリスト教哲学者」("The Christian Philosopher")として知られていた。ディックは、太陽系は21兆8919億7440万4480人の居住者を入れる余裕があると計算していた。ところが、月だけであるならば、彼の計算では、42億人の居住者を入れる余裕がある。彼の著作はアメリカ合衆国ではきわめて人気が高く、彼のファンにはラルフ・ワルド・エマーソンのような知的指導者もふくまれていた。
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筆者
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