幻想詩連合とは? わかりやすく解説

幻想詩連合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:48 UTC 版)

グランクレスト戦記」の記事における「幻想詩連合」の解説

シルベストル・ドゥーセ大公 声 - 江原正士 アレクシス・ドゥーセの父。前幻想詩連合盟主大講堂惨劇時にマティアス・クライシェ大公と共に亡くなった老練にして狡猾であり巧み交渉術に長けている綿密な根回し盟主として推薦されることに成功し盟主就任の際は騙された感じ従属君主がいたほど政治駆け引きが上手かった。 マティアスほどではないが連合同盟決着をつけることを望んでいた最中息子であるアレクシスがマリーネとの愛を語り出すという自体直面する。両大公従者なども二人恋路賛同したため渋々ながらも二人恋愛容認マティアス対面した際は複雑な心境ながらも二人結婚祝福しようとしていた。 実は生前魔法師協会から鉄甲船技術得ていた。当時無用の長物周囲から嘲笑されていたが、後に息子アレクシスによって歴史覆すほどの切り札となった。 アレクシス・ドゥーセ 声 - 井口祐一 シルベストル・ドゥーセ大公息子で、ハルーシア候。エーラム留学時にマリーネ・クライシェと出会い恋に落ちるが、大講堂惨劇起こったことで結婚白紙戻ってしまう。 テオとは年が近く、彼が爵位引き換えにシルーカとの契約継続したことを愛ゆえだと思っているため(実際に噂がそう広まっていたためでもある)、マリーネへの愛を抱き続け自身重ねて親近感覚え非公式に友人関係を結んだ。 「ハルーシア太陽」と称されるほどの美男子で、詩や絵画などあらゆる芸術秀でている。優しい性格持ち主で、惨劇後もマリーネを変わらず愛しており、彼女との結婚による和平実現諦めきれていないこのように非常に夢想家ではあるが全ての人々の幸福のため全力尽くすなど、平時君主として意外に大切な素養数多く持ち合わせている。一方で乱世君主として覚悟足りず当初政治的に無能であったアルトゥーク中心となって同盟打撃与え同盟撃破最大チャンス訪れた際にも和平交渉継続こだわった。この点をドーソン候に利用されてしまい、同盟密約結んでいた彼の専横許してしまった。 自身優柔不断な態度アルトゥーク孤立させ、援軍を出すことも出来ないままヴィラールの死を招いてしまったことを深く悔やむ。自らも覚悟決め武力によって同盟止めることを表明しドーソン候の専横一掃、後に一時的な自暴自棄に陥りかけるもテオ説得によって連合盟主としての責務果たし始める。 後に反乱起こしルクレール伯を討ったドーソン候を自らの手粉砕ノルドの再侵略に対して後世に「プレトランド沖海戦」と呼ばれる海戦にて自ら陣頭にたち、芸術的な采配指揮をとった。切り札である鉄甲船投入するという英断により、海戦では無敵謳われた海洋エーリク相手大勝利収めエーリク本人討ち取ることに成功する。 ミルザーがテオ討たれた後、もはや自滅覚悟テオと戦う覚悟決めたマリーネの前で全軍と共に薔薇意識させる形で戦場へ登場最初にマリーネに愛を告げた時と同様、自分全ての人々の幸福を願いマリーネを愛し続けているままである表明した。たとえミルザーに貞操奪われてもマリーネを愛していることを皆に宣言し、ついにマリーネと結ばれた。 マリーネと結ばれた後は二人でテオ従属することを宣言テオ皇帝として認めた始祖皇帝テオにより大陸統一なされた後、彼が皇帝退位したのちに招集された選帝会議にて二代目皇帝選出された。 ノエリア 声 - 山村響 ドゥーセ家の侍従長務め女性アレクシスエーラム留学にも帯同しており自身アレクシスのために戦うこともある。 アレクシスとマリーネが恋愛関係となったことでアーヴィンとも顔馴染であり、二人結婚できるよう尽力していた一人でもある。 ホスティオ・フィグリス アレクシス契約魔法師。長年渡りドゥーセ家に仕えてきた存在であるが、「大講堂惨劇以降はドゥーセ家に見切りをつけ円満な退職狙っている。エーラム帰還し魔法師協会での栄達狙っている節があるため、ドゥーセ家の外交実務担当として奔走しているセファウドからは軽蔑されている。 同盟連合、そして条約加え二転三転する状況の中、三盟主会談にもアレクシス契約魔法師長として参加するが「大講堂惨劇」を引き起こした黒幕魔法師協会だと指摘され驚愕する。三勢力首脳陣魔法師協会との戦い決意したことを契機魔法師としてエーラム帰ることを宣言アレクシスから長年ドゥーセ家を支えてきたことを感謝され袂を分かったエーラム帰還後は無事栄達したらしく、エーラム攻防戦では副将として参戦する最初から勝ち戦事態楽観視していたエーラム魔法師たちと違い乱世君主として覚醒したアレクシス実力素直に認め、三盟主及び三大勢力本当の意味一つまとまっていることを確信する長年エーラム出世してきた生え抜き魔法師たちに警戒呼びかける新参副将軽視され意見認められず、三大勢力戦略戦術見抜きつつも戦況好転させることができないまま敗北する。ホスティオ自身は己を含めエーラム至上主義から脱却できなかったものたちの当然の敗北受け入れていたらしく、敗北責任一端を担うべく自害するという最期選んだ。【テレビアニメ版基本的な設定原作準拠しているが、最期の瞬間のみ原作大きく異なる。アニメにおけるエーラム攻防戦においてはサイクロプス復活担当する魔法師一人として参戦暴れだしたサイクロプス踏みつぶされる最期迎えた。 セファウド・ラトキス 声 - 高伸也 アレクシス契約魔法師。アレクシスにより大工房同盟との外交担当として派遣されていた。時代平時から乱世変わったにも関わらずそれまで同様の感覚でマリーネのことをあきらめられないアレクシス内心あきれているが主への忠誠心忘れていない。実はマリーネとアレクシス結婚式開催まで漕ぎつけた外交担当こそが彼であり、「大講堂惨劇」がなければ大陸に平和をもたらした立役者として歴史に名が記されることは確実視されていた。 同盟密約結んでいると噂が絶えないドーソン候が中心となって進めた同盟との和平交渉成功当初から期待していなかったものの、それでも事態改善すべく外交での解決目指し交渉続けたアレクシス未練がましい恋心やドゥーセ家に見切りをつけた契約魔法師長ホスティオが円満な退職狙っているため、ほとんど孤立無援の状態で外交魔法師としての責務果たしていた。 後に精神的に追い詰めたられたマリーネが非人道的手段使ってでも戦争始め決意固めたことで交渉破綻外交関係を完全に遮断することも辞さないマリーネの変貌ぶりに驚愕しつつ帰国する帰国後に開かれた連合の会議では和平交渉失敗責任者としてドーソン候から言いがかりつけられ事あるごとに嫌味言われてしまう。マリーネの変貌受け入れられ同盟への完全従属まで提案するアレクシス同盟有利な和平交渉続けようとするドーソン候をはじめとした連合呆れ果て連合無力ぶりを吐露連合抱える問題点指摘した後に自ら責任をとって自害しようとするアレクシス従者機転利かせたことで生き延びることとなったイリナ 声 - 涼本あきほ ヴィラール・コンスタンス 声 - 櫻井孝宏 アルトゥーク治め伯爵若い女性魔法師としか契約せず、しかも25歳になると契約解除することから「好色伯」と揶揄されているが、実際契約魔法師に手を出したことはない(女性としか契約しないのは、古くから魔女信仰盛んなアルトゥークでは女性魔法師受け入れられやすいからで、25歳契約破棄するのは、その後の彼女達人生縛らないため)。 大講堂惨劇食い止めよう唯一動いたシルーカを気に入って契約しようとするも、彼女が勝手にテオ契約したことで破談寸前になる。策略家で戦の達人でもあり、テオの軍を全滅させようとしていたヴァルドリンド軍の背後突いて潰走させた。側近契約魔法師はマルグレット、ラウラヘルガコリーンの4人だったが、他にも契約魔法師はおり、それぞれ従属君主契約魔法師として派遣している。シルーカについては自らの魔法師団に所属させた後テオ元に派遣したという体裁取り反故なりかけ契約維持した。 母は前同盟盟主マティアス・クライシェの妹フローリアで、マリーネ・クライシェは従妹先代である父リシュアン祖父のユルゲン・クライシェを裏切り連合所属となったという経緯から、同盟盟主であるクライシェ家とコンスタンス家の間で長い間葛藤してきた。コンスタンス呪った母とクライシェの血を恐れた父から充分な愛情得られなかったことが、後の彼が愛情恐れ特定の女性と深い縁を結ばないことの遠因にもなっている。 幻想詩連合の重鎮だったが、あくまでマリーネとの婚姻による和平を望むアレクシス無下にできず、連合内で孤立深める。更に皇帝になるほどの野心がないことを理由にミルザーの離反招いてしまい、陸からはヴァルドリンド、海からはダルタニアの攻撃を受ける。当初持ちこたえられる踏んだが、次いでノルド大軍押し寄せたことで敗北悟った。マルグレットを連れて最後の戦いに赴き、ヴァルドリンド重装騎士団の聖印弾を受けて戦死。彼本人はマリーネとアレクシス結婚することを望んでおり、最期の瞬間までマリーネの幸せ願っていた。 彼の死後、その意思テオアルトゥーク周辺君主受け継がれ、後のアルトゥーク条約発足へと繋がっていくことになる。 マルグレット・オディウス 声 - 甲斐田裕子 ヴィラール契約魔法師長。ダルタニアの出身で、炎を祭る聖火教の巫女。元々自然魔法師だったが、魔法大学留学し魔法師としてヴィラール契約した登場時は25歳誕生日間近に控えており、契約解除後は故郷戻って巫女となるはずだった。連合君主会議前に誕生日迎え一度ヴィラールの元を去ったものの、ミルザーのクーデターにより故郷失って再びヴィラール助けるために駆け付けるヴィラール愛情恐れていることを知りながらも彼を純粋に愛しており、最後に彼がその想い受け入れてくれたことに至上喜び感じながら、捨て身炎の魔法業火」を行使多くの敵を巻き添えしながら戦死した。 ラウラ・ハードリー 声 - 安済知佳 ヴィラール契約魔法師。静動魔法使い手エーラム魔法大学ではシルーカの先輩にあたる。魔法師才能は親から子へ遺伝するものではない中で、両親共に魔法師という数少ない純血魔法師。そのため幼いころから英才教育受けてきた。 マルグレットの契約解除後はヴィラール契約魔法師長となる。アルトゥーク戦役では敗北悟り、城に攻め寄せたマリーネやミルザーの目の前で服毒自殺図ったが、一時的に: 仮死状態になっただけで生き延びていた。一度エーラムに戻るものの、仕えた主をなくした喪失感大きく新たな契約魔法師を求めていたエドキアと契約を結ぶ。 新たな主を得た後、ウルリカ進軍直面する略奪を好むノルド出身者心情見抜き事前に物資で海に流すという奇策応じることをエドキアに進言する。この策は受け入れられたことで興を削がれたウルリカ進軍ためらい、その鬱憤支配地での暴政という形で晴らすなど後々戦局大きな影響もたらす。その代償としてエドキアの私財だけでなくハマーン国庫もほとんど尽きてしまい、ウルリカ戦って勝利しなければならない状況にまで追い込まれる。この点についてはラウラ申し訳なく思っていたらしく、かつての華やかな衣装ではなくその場しのぎの布程度衣服耐えるエドキアの姿を見て素直に謝罪している。 備蓄がほぼ完全に尽きた段階でついにウルリカ大軍迎えることになるが、戦闘をためらう部下達対しエドキアが全裸演説し激励するという奇想天外な方法将兵たちに己の覚悟見せつけた際にはラウラ自身もほぼ全裸登場することになる。(ラウラ自身全裸演説せずには済んだことを安堵しているが、最終的に自身全軍の前で全裸という状況になったことで、自分新たに仕えた主の胆力未だ見抜けていなかったことを喜ばしく感じている。)エドキアの壮絶な覚悟理解した将兵達の士気寡兵とは思えないほど圧倒的なものとなり、ウルリカ無理やり連れてきたスタルクの奴隷兵達がウルリカ反乱を起こすほどの影響もたらしたウルリカ追い払った後はエドキアと共にスタルクの奴隷兵達も庇護下に置き、ノルド勢力大陸から一掃されたことで国力回復協力している。 エーラム粛清多く魔法師魔法師協会君主かで帰順を迷う中、躊躇わずエドキアを支え続けることを明言エーラムに戻るようにと伝えてきた両親には、自分死んだものと思って欲しいと伝えた。 ヘルガ・ピアロザ 声 - 内山夕実 ヴィラール契約魔法師。生命魔法真髄まで極めたといわれる生命魔法師。 アルトゥーク戦役ではヴィラール死後一角獣城にとどまって敵味方問わず治療行い戦後エーラム戻ったシスティナ解放後エーラム立ち寄ったシルーカにスカウトされテオ契約魔法師団加わって共に戦う。 コリーン・メッサーラ 声 - 本渡楓 ヴィラール契約魔法師。創成魔法使い手で、素早く魔法唱えるのは苦手だが、時間かければ大掛かりな錬成魔法構築することができる。 自作魔法器(アーティファクト)をいくつも所有しアルトゥーク戦役ではそのうち一つ光線鏡」(太陽光蓄積し放射する巨大な鏡)を使って多くのダルタニア船を炎上させた。 一角獣城に攻め込まれた際に死亡した思われていたが、人狼ジード助けられており、ひそかに人狼の里に移住していた。死んだ思われていることを逆手にとって魔法捨てジードの妻となる。打倒ミルザーを掲げて常闇戻ったテオやシルーカと再会した10巻エピローグにてすでに3人の子供が産まれ4人目懐妊とのこと。 オイゲン・ニクラエ 声 -相馬康一 ヴィラール先代からコンスタンス家に仕えアルトゥーク男爵アルトゥークの北の守り任されている。 不器用だ実直裏表がなく、その武人然とした精神から部下には慕われており、死地赴く際には多く部下彼に従うなど人望恵まれた人物ヴィラールから派遣され契約魔法デアドリ一目惚れし作中で妃に迎えた武骨いかつい人となりで、その勇猛さ武勲によって先代ころからいくつも勲章もらっている。ヴィラール従属したばかりのテオに対して最初こそ新参者騎士として冷たくあしらったが、礼儀弁え若者分かったことで和解その後態度軟化させ、以後テオとは何度となく共に戦うことになる。 ミルザーがダルタニアの太子であったころから面識があり、民衆統治対す考え違いはあっても関係はそれなりに良好であったヴィラールとミルザーが子供のころから付き合いのある仲であったことも知っており、ヴィラールからの信頼利用する形で裏切りによる勝利を選んだミルザーのやり方には激怒したアルトゥーク戦役後はミルザーからの従属勧告無視しミルザーが領主として部下派遣する度に討伐、ミルザーの統治に逆らう民衆拠り所として各地遊撃戦指揮しダルタニア軍を苦しめた結果的とはいえ単独戦局覆しかねない武力を誇るミルザーがアルトゥークでの失政立て直し専念しなければならず、アルトゥーク以外へ出向くことができないという戦局をも左右する状況作り出したテオシスティナ解放したことを心から喜び、その帰還心待ちにしていたが、アルトゥーク解放機運が高まることを恐れたミルザーが魔女人狼の集落焼き討ちにし、民衆危害が及ぶと分かると自ら打って出ることを選ぶ。決戦前夜我が子授かったことを知りデアドリその子の幸福を願いながら最期戦いへ望む。民衆犠牲にしないため、民衆からの支援全て断り、己の戦力のみでミルザー率い精鋭部隊突撃するという命懸け作戦決行一方的な勝ち戦想定していたダルタニア軍を蹂躙しミルザー直属本隊以外を壊滅させるという最期大戦果を挙げるオイゲン壮絶な覚悟理解したミルザーが一騎打ち赴いた際、満身創痍の体で勝負挑み敗北テオ帰還待たず戦死するオイゲン戦死によりアルトゥークにおけるダルタニア軍への抵抗運動表向き収拾され、テオ帰還まで面従腹背雌伏抵抗運動続けることとなった。 デアドリ・ニクラエ ヴィラール契約魔法師。内気人見知り激しく、主にもなかなか意見言えなかったことから直属契約魔法師から外されオイゲン元へ派遣された。 当初オイゲン怖がっていたものの、ある日彼の方自分遠慮しているのだと気付き、その不器用ながらも誠実な人柄に次第惹かれていったその後オイゲンの妃となり、その子授かるが、時を同じくして夫が戦死その後人狼の集落身を寄せていたが、本来契約していた君主死んだ場合契約解除となってエーラムに戻らねばならず、身重の身もあって迷っていたところをシルーカの提案によってテオと再契約しテオ魔法師団に入る。 エーラム粛清始まった際には、我が子育て上げてニクラエ男爵家再興することが望みと言い切り、君主側に付くことを選んだ。 セルジュ・コンスタンス 声 - 下野紘 レガリア伯。アルトゥーク伯ヴィラール・コンスタンスの異母弟で、アルトゥーク先代リシュアン後妻の間に生まれた遊牧民土地で、決し肥沃とはいえないため対立も多いレガリアの地を、よく各部族回ってその意見聞き井戸掘りオアシス開拓するなどこまめで丁寧な統治心がけることで良い領主と言われている。 ヴィラールを非常に尊敬しているが、少々性格気弱であり、兄を敬愛するあまりに冷静な判断力を欠くことがあるアルトゥーク戦役においてはヴィラール窮地と知るや否や、罠だと看破した契約魔法師のエレット・ハルカスの警告にまったく耳を貸さず突撃してしまい、反転して攻め寄せたヴァルドリンド軍に蹂躙され逆に自らが窮地に立たされてしまう。更にその自身を救うために駆け付けたキルヒス王ソロン戦死し、深い自責の念駆られる。 故ヴィラールを慕う者達で結成されアルトゥーク条約において、ヴィラールの弟でありコンスタンス家の当主となったセルジュは筋においても血統においても条約盟主相応しく家名伝統重んじるクローヴィスアルフレートも彼を熱心に推挙したものの、アルトゥーク戦役記憶から自分は器ではないと固辞その後度重なるミルザーのレガリア遠征何度となく立ち向かいそのたび逃亡重ねたことで、ラシックに「逃亡伯」というあだ名付けられている(当初不慮逃亡だったが、次第逃亡することがお約束になり、エレットも主の逃亡前提戦略立てようになった)。アルトゥーク解放戦では、テオ軍勢整いラシック率い条約軍が到着するまでの時間を稼ぐためにレガリア城に白旗揚げさせて自らは逃亡するという、さすがのミルザーも呆気にとられる大胆な作戦を行う。その後、ミルザーが条約軍と激突した隙をついてレガリア城を奪還し戦場馳せ参じたシスティナからテオ帰還し、ミルザーを討ち果たした後は、コンスタンス家の当主の座を弟のイゴール(声 - 石谷春貴)に譲り、自らは母親の姓ステレアを名乗ってセルジュ・ステレアとしてテオ従属した。 エレット・ハルカス 声 - 松井暁波 セルジュ契約魔法師。非常に現実的な思考持ち主なため希望的観測による失敗とは無縁目上相手対す諫言臆することなく行うため、セルジュにとっては兄以外で頭が上がらない数少ない存在魔法師戦場での不慮の事故君主から使い捨ての駒扱いされる以外で命を奪われる危険が低いことを熟知しており、自分落命しないことには一定の確信得ている。 アルトゥーク戦役でも敵軍戦術や罠を看破していたが、ヴィラール危機冷静さ欠いたセルジュ突撃したため戦力喪失魔法師戦陣無粋な魔法を使わなければならなくなった段階敗北必至冷静に判断し半ば本気でセルジュ愛想を尽かそうとしていたが、セルジュ改心約束したためソロン救援がくるまでセルジュ守り抜いたセルジュ自分諫言をきちんと聞くようになってからはセルジュ対す厳し態度喜び感じている節があり、セルジュ逃亡戦略的に有効と感じてからは徹底的に逃亡前提とした作戦次々と献策している。その鬼畜さながら献策ぶりと献策全て受け入れセルジュ組み合わせ君主達の間で畏怖対象となっている。 エドキア・カラーハ 声 - 行成とあ ハマーン女王海上要塞ともいえる「海の宮殿」を所有契約魔法師のソーラス始め多数の男を平等に愛した背徳女王呼ばれている。 アルトゥーク戦役時にはヴィラール要請応えて援軍として海の宮殿出撃させ自身もそれに座乗する。当初はダルタニア船団優位に立っていたが、途中介入してきたノルド大船団の前に劣勢に立たされソーラス気絶させられ小舟乗せられる形で脱出させられる。海の宮殿爆沈したのを見ると号泣をした。 ウルリカ進軍に対してラウラの策を受け入れ略奪され前に物資で海に流すという奇策応じる。これにより興を削がれたウルリカ進軍ためらい、その鬱憤支配地での暴政という形で晴らすなど後々戦局大きな影響もたらす。その代償としてエドキアの私財だけでなくハマーン国庫もほとんど尽きてしまい、ウルリカ戦って勝利しなければならない状況にまで追い込まれる備蓄がほぼ完全に尽きた段階でついにウルリカ大軍迎えることになるが、戦闘をためらう部下達対しラウラと共に全裸演説し激励するという奇想天外な方法将兵たちに己の覚悟見せつける。エドキアの壮絶な覚悟理解した将兵達の士気寡兵とは思えないほど圧倒的なものとなり、ウルリカ無理やり連れてきたスタルクの奴隷兵達がウルリカ反乱を起こすほどの影響もたらしたウルリカ追い払った後はスタルクの奴隷兵達も庇護下に置き、ノルド勢力大陸から一掃されたことで国力回復成功したソーラス 声 - 松田修平 エドキアの契約魔法師。元々は彼女の教育係務めていたが、彼女の誘惑乗る形で愛人となった当初はエドキアが新し愛人作る度に嫉妬していたが、エドキアが複数愛人抱えるほど情熱的な女性だからこそ自分想い人なのだと理解している。現在でもヨアヒムをはじめ多く愛人性交している最中でも普通に会話するなど当人同士の関係は至って良好アルトゥーク戦役時にはエドキアらとともに海の宮殿座乗最終的にノルド介入により敗北悟りエドキアを脱出させた後、奮戦するが戦死ヨアヒム 声 - 鈴木崚汰 エドキアの愛人兼海宮殿砲術技師魔法大学では炎をはじめ砲術関係の魔法でしかが出なかったため魔法適性無しという落ちこぼれ扱いされ、火薬ギルド移動して砲術技師となる。魔法師にとっては弾切れが生じない砲撃専門魔法師という消耗品扱い派遣されるという屈辱意味する魔法師協会やり方絶望させられるという壮絶な過去をもつ。 射石砲技術魔法協会からハマーン譲渡された際、射石砲部品一部としてヨアヒムハマーン赴くことになる。ハマーンでも魔法師扱いされないという過酷な人生覚悟していたが、自分使い捨て扱いされた魔法師ではなく一人男性として愛してくれたエドキアのことは大切に想っている。 アルトゥーク戦役ではエドキアと共に出撃、ダルタニア船団相手優勢に戦い続けるもノルド物量戦で窮地に立たされる。エドキアを脱出させた後、最後射石砲に火を投げ入れノルド兵士道づれ自爆した。 ソロン・ダラーラス 声 - 徳本英一郎 キルヒス伯。劇場王とも呼ばれ演劇例え兵士達鼓舞することを得意とするアルトゥーク戦役においてヴィラール要請応えて救援駆け付ける途中セルジュ危機知り急行しセルジュ達を救出するその後ヴァルドリンド戦闘に入るが最終的にヴァルドリンド物量押されキルヒス軍も壊滅しソロン自身戦死した。 ヨルゴ・ダラーラス 声 - 高伸也 キルヒス伯の息子父親違い感性ではなく綿密な計算物事判断するなど性格はまるで異な親子ソロン爵位継承せず戦死したため最小限爵位しかもたない状態でテオ達に合流アルトゥーク周辺でも有力諸侯であるキルヒス伯の爵位受け継がれなかったことを惜しまれるも、結果的にアルトゥーク条約発足時盟主争い巻き込まれずに済んだアルトゥーク条約がダルタニア軍とぶつかった際には戦力一端として参加、ミルザーと真っ向勝負となる。それまで機能的な反面無味乾燥とした戦い方をやめ父であったソロン彷彿とさせるような芸術的かつ無意味酔狂な戦い方開始寡兵であるにも関わらず劣勢感じさせない態度士気大い盛り上げてミルザーに対峙した。戦闘自体はヨルゴの完敗でありダルタニア軍に蹂躙され終わったが、ヨルゴ自身は無事生き残り自身敗北手記として記録劇場王と称されていた父の生き様歩み寄り見せた。 クルート・ギャラス 声 - 加藤将之 ルクレール伯爵先代である父親同盟軍事力の高さを見抜き早い段階連合結成貢献した偉人であり戦場壮絶な戦死遂げている。このため父親からの意志を継ぐ誓約伯、もしく遺剣伯として名高い存在。実は先祖ノルド出身者であり、後に大陸へ渡って土着の君主となったという異例家系ヴィラールとは公私共に親しくアルトゥーク現状もよく理解しているため何かにつけ協力している。父親同様に時代の変化にも気づいており、「大講堂惨劇以降状況では連合同盟それまで同様に和平交渉続けるのは難しいことも見抜いていた。連合君主会議においてもヴィラールを排そうとするドーソン候の陰謀阻止しよう尽力していたが、マリーネを想うアレクシス乱世という現状理解していなかったことが災いし最終的にヴィラール単独同盟対峙ざるをえない状況に陥ってしまい激怒したヴィラール戦死後連合会議では和平交渉継続訴えドーソン候を一喝ドーソン候が同盟密約結んでいる可能性大勢の前で指摘するその後ヴィラール信じたアレクシス目が覚めることを信じ同盟条約に加わらなかった連合側の君主達をアレクシスのもとで結束できるよう尽力した同時にドーソン候を排し連合の全君主相手同盟と戦うための資金提供に関する交渉奔走資金提供成功した後は大陸中の傭兵部隊を大動員し戦場駆け巡った勝敗知れぬ戦いに臨むため家族離婚してまで出陣するという悲壮な覚悟固めていたが、海洋エーリク率い大部相手大勝利収め連合進軍してきたノルド勢力一掃したその後連戦続けていたが多く損害補給回復必要な中、ヴァルドリンド決戦し、ドーソン傭兵団の裏切りもあり最後敵陣単騎突入し壮絶な戦死遂げた。 ベルナール・デュラム 声 - 横堀悦夫 ドーソン候。ヴィラール連合二分する重鎮ヴィラール政敵見做し、彼を孤立させるため様々な策略繰り広げた連合同盟従属するようお膳立てをすれば好待遇迎えられるという密約同盟結んでいるとまことしやかに語られており、ほとんどの君主がその噂を肯定するなど人望は非常に薄い。一方で悪い意味での政治力それなりに高くヴィラールテオ達の救援向かった際は連合同盟争い引き起こした責任者として追及する自身発言矛盾ヴィラール指摘され一時窮地追い込まれるが、マリーネを想うアレクシス恋心利用して逆転成功和平交渉継続という形でヴィラール孤立無援状況追い込むヴィラールたった一人同盟・ダルタニア・ノルドという大勢力と戦い散ったことで自分勝利を確信情勢変化驚愕しつつも連合においては自分こそが中心となることを確信していたが、同盟密約結んでいたことを自ら暴露するになってしまい他の君主達からは裏切者として見捨てられてしまう。アレクシス傀儡として自身権力を握るという計画寸前まで実現可能であったはずが、肝心自分自身連合まとめ役としての立場失ったことで水泡に帰してしまった。 他の君主達に見捨てられた後も策謀続け密かに雇った傭兵達使い連戦続けていたルクレール伯を急襲戦死させることに成功する。自らの取り巻きである従属君主達を集めルクレール伯を戦死させたことを自慢し同盟寝返ること宣言するそういった逆恨み行動大義反す行動取り巻き従属君主達でさえ呆れさせるものであったため、全ての取り巻きにさえ見捨てられてしまう。このためとうとう一人同盟寝返る結果となった皮肉にも彼が謀略駆使して孤立無援追い込んだヴィラール同様、彼自身連合内で孤立無援状況追い込まれる結果となった最後に侮っていたアレクシスとの合戦となり、完膚なきまでに敗北して終わった

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幻想詩連合(ファンタジア・ユニオン)

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グランクレスト戦記」の記事における「幻想詩連合(ファンタジア・ユニオン)」の解説

大陸大勢力のひとつである国家連合大陸西側国々構成されている。

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