傭兵達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 16:02 UTC 版)
アルフレッド・ロジャーズ 元アメリカ軍兵士でフリーの傭兵隊長。アイルランド系6世。通称「レッド」あるいは「魔の赤 (Evil Red)」。 ジェニーの副官としてベトナム戦争を戦う。ジェニーと仲間達を逃がして北ベトナム軍に捕らえられた後、軍事的才能を認められ、旧ソビエト軍の傭兵としてアフガニスタン紛争に参加した。戦闘の最中にジェニーの傭兵部隊と接触したことでジェニーの生存を知り、旧ソビエト軍から脱走した。この時かかった追っ手を単身で返り討ちにしたと述懐している。帰国後、アメリカ軍人でありながらソ連軍に協力していたことが問題視され、軍事法廷にかけられるも何とか無罪放免となり、除隊。その後はジェニーの傭兵部隊に参加する。最終階級は少尉。 陸軍軍人として最高の素質を持っているとされ、作中でも白兵戦から狙撃、部隊の指揮まで高いレベルでオールマイティにこなしている。女性としてのジェニーを愛し何度か告白しているが、夫ブライアンとその息子達の存在を知り、ジェニーと子供達を守ることを生涯の仕事と心に誓った。傭兵としての評価は非常に高く、現在もNATO軍やイギリス軍の仕事を時折請け負い、引退したジェニーに代わり傭兵団の指揮も執る。 後にジェニーと愛し合うようになり、愛娘スウ(スカーレット)を儲ける。 ジョージ・アレク 通称ジョー。黒人の巨漢。ベトナム戦争時代からジェニーに付き従っている傭兵。ジェニーのことを「隊長」と呼んだこともあるが、これはベトナム戦争時代にジェニーがジョーの隊の隊長を務めていたことによる。レッドも同じ部隊にいた。 ジェニーが傭兵を引退した後はアルドバラ公爵家の食客のような形で、ジェニーと二人の子供達を守っている。温厚な性格の持ち主。最終階級は軍曹。 ロバート 元軍医で、ジェニーの傭兵団の古株。第1話から登場。冷静で理知的。エール大学を首席で卒業するほどの将来を嘱望された医師であったはずだが、なぜかジェニーの後を追い掛け回す。傭兵としての能力も水準以上である。 ジェニーの傭兵引退後は、アルドバラ公爵家の主治医兼家庭教師として活動。ウォルターと共にホープ達を誘拐しようとしてホープ達の級友達に逆襲されたグレイスが体調を崩した際、その手当てをしながらもジェニー暗殺未遂の件を糾弾した。 ジュリアン ジェニーの傭兵団の古株。第1話から登場。直毛の長い金髪が目印の美丈夫。フランス系。 その容姿ゆえ、タキシードなどの正装が似合うので、ドレスアップしたジェニーのボディガードを務めたことがある。場合によっては女装もする。 ジョー達とは違い、アルドバラ公爵家に住み込んでいるような描写は無いが、公爵一家の外出の際には護衛役兼子守となっている。「ツーリングエクスプレス」シリーズのシャルルを当初は女性だと思っていた。 エルンスト 通称エリー。ジェニーの傭兵団の古株。第1話から登場。ドイツ系であり、黒い長髪が目印。 途中参加でありながらジェニーに馴れ馴れしくし、挙句愛の告白まで堂々とやってのけたレッドに嫉妬し、他の傭兵仲間と共に拳でリンチにしようとして返り討ちに遭った。それによりレッドの強さを認め、アメリカ軍の刑を終えて戻ってくるまで、ジェニーがどこへも行かないよう見張っている、と約束した。 現在はジョー達とは違い、アルドバラ公爵家にはちょくちょく足を運んでいるが、住んではいないようである。ただし公爵一家の外出時には護衛役兼子守となっていることが多い。 ペドロ ジェニーの傭兵団の古株。第1話から登場。くせ毛で胸毛が濃い大柄な戦士、スペイン系。彼もアルドバラ公爵家にはちょくちょく足を運んでいるが、住み込んでいるような描写は無い。 エンツォ ジェニーの傭兵団の古株。第1話から登場。童顔、左頬に十字傷がある、イタリア系。彼もアルドバラ公爵家にはちょくちょく足を運んでいるが、住み込んでいるような描写は無い。 チェン ジェニーの傭兵団の古株。第1話から登場。長い黒髪で顔に大きな三日月傷がある。中国系。彼もアルドバラ公爵家にはちょくちょく足を運んでいるが、住み込んでいるような描写は無い。 ジェニーを共に追い掛け回した仲間には、他にニコライ(ロシア系)やルシュド(アラビア系)、ラオ(東南アジア系)などがいる。この内、ニコライはチェンと共に戦死した。 チェスター 1巻で、東南アジア駐留のアメリカ軍から抜け出してジェニーの傭兵団に参加。サングラスと長いもみあげが特徴。 しばらくは中核メンバーとして活動する。炎の月 文庫版3巻のおまけ漫画で、牧場繁忙期の時期にアルドバラ東入り口に隣接するアシュレイ牧場の未亡人と知り合い、結婚することが判明。 ヘルドゥシャ・アシュハ アゼルバイジャン出身の元傭兵。通称ドゥシャ、「地獄のドウシャ=ヘル・ドウシャ」とも。ナイフ戦闘を得意とし、アルフレッドでさえ彼との白兵戦には二の足を踏むとされる。 ブラーク王国王弟イズニークと彼の双児の弟ベイシェヒール(イスラフィールの叔父)を抱き込んで対米テロを計画したが露見、ジェニーの部隊に阻まれた。スイスではグレイスとウォルターを殺害し、己の後継者として中央アジアイスラム連邦樹立の指導者にするためフューチャーを拉致する。最終的にフューチャーはジェニーによって奪還され、ドゥシャ自身もジェニーによって半殺しにされる。ロシアの石油王の一人娘である10歳の幼な妻アラルの母親ヌールと恋に落ちて出奔。アルドバラ公爵家の食客となった後、一度死んだことにして、カザフスタンに戻った。出奔と同時にイスラム・ゲリラからも足を洗った。 妻ヌールとの間に自身に似た長男キロヴと妻に似た次男シェイフがいる。アラルの異母妹になる娘を産んだら許すと言われたが、作中ではその条件を満たしていない。
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