レガリアとは? わかりやすく解説

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レガリア【regalia】

読み方:れがりあ

王冠や剣・笏(しゃく)など、王権を示す所持品


レガリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 09:24 UTC 版)

ロシア皇帝のレガリア
ボヘミア王のレガリアのレプリカ
ハンガリーのレガリア。聖イシュトヴァーンの王冠など

レガリアラテン語: regalia英語: regalia、リゲイリア)は、王権などを象徴し、それを持つことによって正統な君主であると認めさせる象徴となる物品である。また、王の所有する特権(貨幣鋳造権採掘権など)を指すのにも使用される。

概要

「王の物」を意味するラテン語 regalis複数形で、1530年代から使用されるようになった[1][注 1]

天叢雲剣などの刀剣伝国璽などの印璽が用いられる例があるほか、西欧諸国においては王冠王笏宝珠の3種がよく見られる。あるいは広く、地位や官位を示す記章など。

アフリカのいくつかの国(アシャンティ王国[2]ダホメ王国[3]ほか[4])、地中海ミノス文明[5]古代中国・日本で斧鉞は王権の象徴とされた[6][7]。中国の殷代頃には、黄鉞(黄金飾りの鉞)は斬首刑用の道具として刑を執行する王の持ち物とされ王の象徴となっていた(ちなみに斧の刃を下にした象形文字が「王」の字となった[8][9][10]。この伝統は古代日本にも伝わっている[11][12]

特に英米では、卒業式の正装一式をリゲイリアと呼び、ガウン帽子タッセルフードなどからなる。

レガリアの例

アジア
アフリカ
中東
ヨーロッパ
北米

特権

レガリアという言葉は、大公や皇帝等、称号に関わらず独占的に行使できる特権に対しても使用される。代表的な例として、自身の肖像が刻印された貨幣の鋳造権などである。支配力が弱い国家では、侵害されることが多かった。

その他

ディズニー映画『アナと雪の女王』では、アレンデール王国の女王に即位する儀式(戴冠式)において、エルサがティアラを頭につけ、2つのレガリアを手に持つ描写がある。

脚注

注釈

  1. ^ 王の所有物は多数あり常に複数形(絶対複数)で用いられる。ハルツ山地鉱山用の治水特権(ドイツ語:Oberharzer Wasserregal)は、そのような王の特権のうちの一つとして単数形であらわされた。

出典

  1. ^ regalia | Origin and meaning of regalia by Online Etymology Dictionary
  2. ^ African Axes 著:Carl Gösta Widstrand 出版:Almqvist & Wiksells Boktryckeri, 1958年 164 ページ
  3. ^ Unesco Courier - 第 19 巻 - 27 ページ
  4. ^ REGALIA BY MARY NOOTER ROBERTS UNIVERSITY OF CALIFORNIA, LOS ANGELES(アイオワ大学)
  5. ^ 角田文衛上田正昭 監修 『古代王権の誕生 Ⅰ 東アジア編』 角川書店 2003年 p.12.
  6. ^ デジタル大辞泉斧鉞/鈇鉞』 - コトバンク
  7. ^ 精選版 日本国語大辞典斧鉞・鈇鉞』 - コトバンク
  8. ^ 日本大百科全書 第3巻 798 ページ
  9. ^ 漢字: 生い立ちとその背景 岩波書店, 1970年 著:白川静 p.18
  10. ^ 世界大百科事典 第2版『』 - コトバンク
  11. ^ 日本書紀 景行天皇
  12. ^ 日本書紀 神功皇后
  13. ^ 竹下正孝 (2007年). “文化紹介 イスラームにおける聖遺物”. 中東情勢分析 2007年10/11月号. 中東協力センターニュース. 2018年4月23日閲覧。 p.37

関連項目

  • 玉座
  • 玉璽 - 中国の歴代王朝で使用した伝国璽や、古代中国王朝が属国の支配者に送った金印などの事。
  • 御倉板挙之神 - 日本の神話に登場する高天原の統治権を象徴する首飾り。
  • 聖遺物
  • クラウンジュエル (宝器)英語版
  • 王権神授説
    • クワルナフ(別名:カウィの光輪) - ゾロアスター教でアフラ・マズダーが王となるものに与える光輪
    • ハンムラビ法典 - シャマシュ神よりハンムラビ王へ王権の象徴として輪と聖杖を授けられる図が描かれている。
    • 皇帝教皇主義帝王教権説英語版 - キリスト教の権力より王権などが優越されるという考え方。

レガリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 16:24 UTC 版)

CROWN (和田慎二・氷栗優の漫画)」の記事における「レガリア」の解説

マリカ レンとチャカムの母。日本人ダイヤモンド鉱脈探すため、地質学者父とともにレガリアを訪れる。王室秘宝クラウン」を借り受けて行ったダウジング光の王冠現れ、また鉱脈発見されたことが縁で、王子婚約王妃となる。まひろが生まれた頃から体を壊し程なくして死亡レガリア王 小国だったレガリアを経済的に発展させるため、ダイヤモンド鉱脈探していた。マリカ王位継承の証「クラウン」を貸し光の王冠目の当たりにしたことを縁に、マリカを后に迎える。 マリカ死後、妃候補だったフィビュラ後添え迎えるが、一年ほどの後原不明の病に倒れ意識不明重態に。14年後、まひろの社交舞踏会デビューの後病没フィビュラ レガリアの大臣の娘で、自他共に認める王妃候補だったが、王子マリカの突然の婚約・結婚憎悪の炎を燃やす。表向き近しい友人装いながらマリカ毒殺し、王に取り入り王妃となるが、子宮閉塞子供作れない身体知り国母となる道を絶たれると、自らが女王となるべく王に毒を盛る。が、レガリアの法では王の死王妃修道院入り王位子供たち継承される知りレンとまひろの暗殺計画王位継承にはさらにクラウン移譲が必要と知ると、一転して王の生命維持全力尽くしつつ、まひろとともに消えたクラウン行方を捜していた。日本クラウン見かけたという情報から、まひろが暗殺逃れ日本にいることを察知暗殺部隊を送る。マンション爆破後、憂い除き安心しきっていたが社交舞踏会新聞記事でまひろの生存知り、レガリアへの拉致指示上述のとおり野心家執念深い性格ではあるが、ソルボンヌ在学中から国の発展のための特産物模索王妃としてダイヤ権益から外国排除採掘から製品化までの全工程から国有化し、レガリア・ダイアの価値高めるなど、その政治手腕は高い。 バルザス フィビュラ側近僧兵だったころ、まだ女官だったフィビュラを虎から助け出し以来20年護衛勤めている。しかし彼女個人への忠誠というよりも運命論者として定めに従っているだけ、のようにも見える。 実はレンとまひろを国外逃亡させた張本人でもある。フィビュラ死後能力惜しまれまひろの側近にとの要請固辞一生を牢内にて過ごしつつ、政治助言与える。 バシュタール 盲目占星術師視力代わりに嗅覚物事捉えている。レンと同じ日に修道院生まれ5歳のころマリカとの交流から匂いで物を捉える能力身につける以来彼女を母と、レンを兄と、まひろを妹と慕っている。修道院の裏手で占星術師を営む一方レンのためにマリカ・ローズ香水調合している。アンジェラ合流後王女生存のうわさを流すなど、帰還下地作るための地下活動を行う。まひろ帰還後王宮入りまひろと長老会との連絡役となる。 アルジャーノン まだ少年ながら腕のいい調達屋。バシュタール身の回り世話をする。まひろ帰還後は、調達屋の才能レン買われ運輸関係の世界に出るよう、諭される。

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