勢力名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 16:48 UTC 版)
魔法師協会 君主へ魔法師を派遣する組織。ほとんどの魔法師が所属しており魔法士の養成や互助も行っている。 エーテルで貨幣鋳造権を制しているため世界の経済を支配できている存在。古来から存在する組織ゆえに多くの特権・技術・知識を保管し圧倒的な権威を誇る。表向きは全君主からの圧力で疲弊しているようにしているが、実際は裏側から全世界を支配しており君主同士が争うよう扇動している。 同盟と連合にとっては真なる敵であるが、真実に辿り着いたものはマリーネやミルザーをはじめ少数に限られている。敵対者は特務機関を使っては排除しており、アイシェラをはじめとした代理人達にギアスを使用するという非人道的な方法で無理やり粛清を行わせている。 聖印教会の拡大を危険視する言動とは裏腹に、魔法師協会の影響下でなければ聖印協会が拡大することは不可能であったという不可解な状況にあり、両組織に何らかの関係があることが推測されている。 魔法師の時代が終わり君主の時代が訪れることを恐れており、その象徴となる皇帝聖印の誕生を阻止するため「大講堂の惨劇」についても実は容認していた。同盟・連合・条約という三勢力が鼎立することまでは黙認していたが、後にテオが皇帝と見做され全君主がテオを認めたことで態度を豹変、全君主を敵と判断し「エーラムの粛清」を引き起こし君主に従い続ける魔法師達の粛清を開始した。 魔法師協会の真の役割と目的は栄華を極めた古代文明を滅ぼした大戦の再来を防ぐことにあり、これについては中枢部でも限られた人間にしか知られていない。 君主の時代が訪れ秩序の時代となれば魔法師協会が管理できない未知の時代となるため、やがて再来するかもしれない大戦を未然に防ぐべく混沌災害を定期的に発生させ群雄割拠の時代を続けるという方針こそが魔法師協会の創立の理念であり活動の根拠となっていた。 テオと最終決戦に際しては、未来の人々を救うという理想のため現在生きている人々の犠牲を容認するという発想が矛盾していることをテオ達に看破される。一部の賢人や有力者を除けば支持されない大義を抱える中で敗北、世界を主導する役割を終えた。 パンドラ 声 - 冬馬由美 「大講堂の惨劇」を起こした秘密結社と見なされている存在だが、真相は魔法師協会の敵対者を排除するための特務機関。魔法師協会の真の設立理念を引き継ぐ機関として独自の行動も開始している。役割は混沌の制御、君主の監視と管理。 聖印教会 50年ほど前。若き始祖君主レオンが聖印に唯一神の存在を感じ混沌を鎮めることを使命として誕生した組織。混沌を取り込んだ時、力を望めば邪紋、志を持てば聖印であるという教義をもつ。聖印は失われた唯一神そのものであり、聖印が統合されれば神は復活するとされている。 2代目の教皇は魔法師協会から最初の討伐に差し向けられた傭兵団の団長という前代未聞の事態を経て腐敗、教祖は教皇と名を改め序列を作成した。大講堂は教皇派で固められており。名実ともに世界の次なる支配者になることを目指している。 聖杯は聖印を統合させる器であり、素朴な信者の間では教祖エルネシスの娘である聖女プリシラこそがテオから聖印を渡され聖杯を持つ存在となると信じられているが、教会中枢部では現教皇であるレオーネ教皇こそが聖杯を持つ存在という主張が宣伝されている。 大工房同盟(ファクトリー・アライアンス) 大陸二大勢力のひとつである軍事同盟。大陸の東側の国々で構成されている。 盟主国ヴァルドリンドの力のもとにまとまっていたが、新盟主マリーネが若すぎることから結束が疑問視されている。 マリーネによりヴァルドリンド騎士団が結束のためなら手段を選ばない集団と化したことで、従属しない国には徹底的に弾圧されるという恐怖政治が行われている。 幻想詩連合(ファンタジア・ユニオン) 大陸二大勢力のひとつである国家連合。大陸の西側の国々で構成されている。 大工房同盟に対抗する形で結束した経緯から最前線と後方の国家間での意識の差は非常に大きい。 経済面では同盟を圧倒しているが、ドーソン候をはじめ同盟と密約を結んで内通している君主も存在する。 アルトゥーク条約 アルトゥーク戦役後、テオとアルトゥーク周辺の君主達がヴィラールの遺志を継ぐべく発足させた事実上の第三勢力。 盟主は当初、功績も高いラシックを据える予定であったものの当のラシックはそれを固辞しテオを推薦したが、当然目立った武勲などがないテオを快く思わない君主達は多くテオは条件付きで認めさせることにしたため、それまでは暫定的にラシックが盟主となった。 その後期間内に条件を満たし帰還したテオが盟主となった。 ヴァルドリンド重装騎士団 世界最強の名声を轟かした騎士団。並の弓矢をものともしない重装甲を誇り、手に持った弩から放たれる聖印の力を使った聖印弾の威力は高く攻城にも使われる。「大講堂の惨劇」が起こるまでは名声に恥じぬ誇り高き戦闘を自負する比較的良識的な組織であった。ナヴィルの野心で戦争に巻き込まれたテオ達の境遇にも同情的であったが、自分達も戦争に巻き込まれ実質的にテオ達に敗北したことで自尊心を砕かれる。更に騎士団の一部が常闇の森で暴走するなど事件も起こした。
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