聖蹟高校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:57 UTC 版)
作中では東京都に存在する私立高校。アニメでの最寄駅は聖蹟桜ヶ丘駅となっている。アニメではミズノ製ユニホームを着用する。基本フォーメーションは、4-2-1-3の攻撃的なサッカーが持ち味であり、対戦相手や作戦や状況に応じてフォーメーションを自在に変化させる。その変幻自在なフォーメーションの変化は「カメレオン」と例えられ、「ここまでシステムに縛られないチームは他にはいない」と言われるほど。 水樹 寿人(みずき ひさひと) 声 - 浪川大輔 FW、3年生。聖蹟高校サッカー部キャプテンでチームの大黒柱。背番号7。誕生日は2月11日。身長176cm。体重66kg。血液型B型。利き足は右足。出身地は東京都。特技は相撲とマークシートのテスト。好きなものはグミと焼きそばで、嫌いなものは細く長いもの。好きな言葉は「雑草という草はない」。家族構成は父、母。尊敬する人物は初代・貴ノ花。得意なプレーは足の親指の付け根に引っかけたインステップシュート。一般で入学したサッカー初心者だったが並々ならぬ努力で怪物と呼ばれるほどの最強選手になった。 口数こそ少ないが人望や信頼度は非常に高く、グラウンドの内外でチームの核。本人はいたって生真面目だが擬音で会話するなど天然ボケ気味であり、常に笑いの神にも愛されている。大柴の奇天烈な行動を見るとその発想を新しいと感じ、自身も一緒にやり君下などに突っ込まれたりする。選手権でのヒーローインタビューの際にはまともに喋り、灰原や速瀬らを驚かせた。臼井曰く「本番には強い」。学業面では赤点を出すなどしているが、プロへの入団が確定しているため、合宿への参加などが許されている。 同じく未経験者ながら部に入ったつくしの事を気に入っており、インターハイ準決勝では途中出場途中交代となったつくしをかばい、インターハイ決勝の桜木戦ではつくしに「伝えたいことがある」と話し、負傷明けにも関わらず前半から全力で飛ばした。 入学当初は、相撲部に入部しようとしていたが、聖蹟高校には相撲部は無かった。当時同じクラスで前の席にいた真中壮太郎に誘われ、サッカー部に即決で入部。真中は怪我(剥離骨折)がきっかけで退部してしまい、2年、3年と別のクラスが離れてしまったこともあり接点が無くなる。3年の時に、真中が水樹のクラスを訪れた際、サッカー部に誘ってくれた真中に対し感謝の気持ちを伝えた。 君下とのコンビネーションはツートップ/ツーシャドウで威力を発揮する。青函の平からも評価されており、対抗試合では逆に口数の少なさから平に揺さぶられた君下に誤解され危機に陥った。 合宿中に風呂場で転び全治4ヶ月の足を怪我しており、インターハイの地区予選はメンバーに入っていなかった。 東京最強との呼び声も高く、プロサッカークラブの鹿島への入団が決まっている。東京ビッグ3および十傑の一人。 身体はそれほど大きくはないが、超人的な身体能力を持ち、大型DFにも当たり負けしない強さを持っている。重戦車のようなパワープレーが特徴的な点取り屋で、スピード溢れる動物的な勘で動くことが多く、ゴールへの嗅覚に優れている。強烈なシュートも最大の武器の一つで、保科からは「大砲」と評される。普通に放ったシュートが無回転シュートになった事もあり、無回転シュートは本人も「なんだそれは」驚きを見せていた。試合終了間際に必ず決定的な仕事をし、ほとんどの試合で後半の方が明らかに動きが良くなる。アジャストするまでに時間がかかることと、試合終了間際まで維持できるスタミナと精神力が要因とされている。ただしサッカー歴は非常に浅いため、戦術理解度は未だ低く、トラップミスやパスの精度に安定度を欠くなど経験不足なプレーも目立つ。 周囲から一目置かれる存在になっても、立ち止まることなく成長を続けており、試合中にも急激な成長を見せる。また、チームメイトが良いプレーをすると「後で教えて」と言ったり、敵の技ですら自分のものにしたりと、自身の成長に関しては貪欲な姿勢が見られる。 守備も苦手ながら梁山戦では、碇屋とのマッチアップにほとんど手も足も出ない状態だったが、それでも食らい付いた挙句突如覚醒、碇屋からは「こっち※の住人(※碇屋の見ている深層心理における荒野の景色)」と驚かれながらも歓迎を受ける。 水樹と碇屋は、選手権中のニュースで特集を組まれており、女性ファンから握手を求められたり、宿泊しているホテルの外にも大勢のファンが詰めかけていたりと、ちょっとした時の人となった。 好きな女性のタイプは「巨乳」。 君下 敦(きみした あつし) 声 - 小野大輔 身長173センチメートル。体重63キログラム。血液型AB型。誕生日は4月16日。出身地は東京都。特技は因数分解。怒りマークがトレードマーク。 好きなものはモノレールで、苦手なものはマトリョーシカ。好きな言葉は「金は天下の回りもの」。 2年生。主なポジションはトップ下。背番号10。 実家はスポーツショップを営んでいるが超貧乏。成績は学年トップ。 「道具を大事にしない奴は死ね」等厳しい面があり、柄本にもパスを出さないと言うが、柄本のスパイクを良いスパイクだと言って修繕する等、優しい一面がある。恋愛に興味がなく、くだらないと思っている。大柴とは犬猿の仲で試合中でも何かとケンカを始める。口癖は「たわけ」。 水樹とのツートップ/ツーシャドウは特筆すべきコンビネーションを持ち、それが故に青函の平に「俺ならもっと上手く扱える」と試合前に揺さぶりを受けるまで評価されていて、対抗試合ではそれがために、口数の少ない水樹に対して一時期不信を抱き、聖蹟を危機に陥れた事がある(その後不信は信頼へと変わりチャンスを導いた)。 犬童のようなアイディアも、平のようなフィジカルもないが、右足の精度が高く、プレースキックの技術は誰にも負けず、京王河原戦ではフリーキックのみでハットトリックを達成し、その活躍と精度の高さから、梁山高校は君下のフリーキックを1番警戒する程であった。梁山高校戦で初めて使用したゲーゲンプレスでは、ボールを上げる役割として、ゲーゲンプレスを成立させるためのキーマンの1人となっている。音羽戦では通常とは逆の左足でのフリーキックで十傑の砂山から先制点を獲得し、それを見ていた十傑の相庭と保科は、君下が自分達と同等の領域に入っていると実感した。 大柴 喜一(おおしば きいち) 声 - 宮野真守 身長191センチメートル。体重83キログラム。血液型O型。誕生日は10月10日。出身地は東京都。サッカー歴17年。 特技は熱帯魚の名前を当てること。好きなものはトマトで、嫌いなものはプチトマト。好きな言葉は「一攫千金」。 2年生。ポジションはフォワードとセンターバック。背番号11。 聖蹟一の恵まれた体格とフィジカルを持つ(臼井曰く「潜在能力だけならNO.1」)が、反対に頭脳に恵まれず凄まじいバカで夏休み前の勉強会では九九の復習をしているシーンがある。実家は医者だが本人は『ありえないバカ』なので目指すことは不可能。後に留年が確定し、つくしや風間達とは同級生になることになる。1つ上の姉がいる(姉は学業優秀)。君下とは犬猿の仲で何かとケンカを始める。キャプテンに憧れる。 必殺技はヘディングで自身の自慢の一つは額が固く強い事。ヘディングは頭突きとしても機能し、第1期OPはじめ、交替時等につくしに頭突きを食らわせる場面が多い。このヘディング(頭突き)は試合以外でも威力を発揮する。また、何でもないプレーに大仰な自称必殺技名を叫び敵味方を撹乱する。 チームメイトからは陰で「ふてくされ王子」と呼ばれ、走らない、守らない、頑張らない、「ゴールを決めるのがストライカーの仕事」だと言い張って自分本位の態度を改めなかった。しかし、後につくしに指導の言葉をかけ、チームのためにも献身する姿を見せ、客席で見守る姉を驚かせる。前述の通り人間としての知能は皆無だが、サッカーに関しての戦術理解度は悪くなく、サッカーIQは高いと評価されており、後述のゲーゲンプレスを成立させるためのキーマンの1人でもある。また足元の技術も高い。サッカー歴はサッカー部一長いことを自称しており、FW陣の中で高校からサッカーを始めたつくしに対して、細かいポジションなどの指示を出したりしたこともあった。 寝返りを打つ前にボールを蹴り、1歳でドリブルを始め、3歳のときにはボールの上に立った。対一星戦で1つ上の神村に対し、「サッカー歴だけで言えばこのピッチ上で一番お兄さん!」という意味不明な発言をした。 対梁山戦では本格的にセンターバックにポジションチェンジしており会場中を驚かす。この守備的布陣を自ら「O型」および「作戦O柴」と呼んでいる。 臼井 雄太(うすい ゆうた) 声 - 櫻井孝宏 身長175センチメートル。体重64キログラム。血液型A型。誕生日は4月20日。出身地は石川県。彼女断り中。特技はジグソーパズル。空手黒帯でもあり意外と熱い血も併せ持つ。好物はメロンパン。苦手な物は風の強い午後。 3年生。聖蹟高校サッカー部副キャプテン。ポジションはディフェンダー。背番号3。 面倒見が良く、戦術眼に優れる頭脳派。チームの危機を何度も救ってきた守備の要。 料理も出来るために夏休み前の勉強会のときにつくしに「お母さん」と評される。勉強会ではつくしと共にカレーを作った。 副キャプテンになる前は自身がチームの主戦力になろうと周囲を顧みず形振り構わず努力して来た。 本来キャプテンになるはずだったが(中澤は臼井をキャプテンにし、灰原か猪原どちらかを副キャプテンに指名するつもりでいた)、「一番強い者がキャプテン、それを支えるのは一番賢い者」と中澤に提言し(後に水樹の代理でキャプテンになった際、重圧から逃げたかったのかもしれない、俺には重すぎると内心で考えていた)、副キャプテンになった。アメとムチを使いこなし後輩からは畏敬の念を込め鬼軍曹と呼ばれる。2年の鈴木を後継者にするつもりである。 出来る事が多すぎるがゆえに頼りにされすぎ、一星学園との試合では相庭を相手に調子を崩したが、猪原の決死のセーブや中澤の奇策により調子を取り戻し、試合後にはプロからのオファーを受け、後にプロに進む事を選んだ。 1年の時からレギュラーとして活躍しており、相手チームの加藤からも梁山高校で即レギュラーになれるのは、聖蹟高校でも臼井だけと言わしめる実力を持つ。 灰原 二郎(はいばら じろう) 声 - 下野紘 身長159センチメートル。体重55キログラム。血液型A型。誕生日は10月13日。出身地は山梨県。 特技はロメロ・スペシャルとエメラルド・フロウジョン。 3年生。ポジションはディフェンダー。背番号2。小柄だが運動量豊富な右サイドバック。 水樹らとは違い、上級生が引退して初めてレギュラーになれた選手であり、猪原からは「自分の実力を信じきれてない」と言われる。しかし、猪原や他校の選手に相当いいSBだと言わせるほど聖蹟のチームにとってなくてはならない唯一無二の存在である。 監督も前への推進力が売りだと述べており、水樹は器用で上手いと言っている。 チビは頭を使わなくてどうするんだと柄本に対して進むべき道を示した1人でもある。聖蹟サッカー内ではつくしと師匠関係にある言われている。試合では自身の言葉通りに、頭を使い、ライン際を得意とし、僅かな空いた隙間から的確なパスを出すことが出来る。自分の出たDVDは最低3回は見て、密かに研究している。本人曰く、そうやってレギュラーを勝ち取ったらしい。 UNOなどのカードゲームが好きで、君下の星柄シャツを欲しがっている。 とても後輩思いで、自分の交代の時は周りの後輩を気遣って声をかける。 似ていないイケメンの双子の弟がおり、頼れる兄として慕われている。猪原は、弟達に灰原は全部員から尊敬される聖蹟の宝だと言っていた。 以前白鳥が鍛え直しのために、灰原の練習に参加したが、レベルの違うトレーニングで白鳥はヨレヨレになっていた。 小さいことに文句を垂れるようなことはせず、努力を欠かさない。持久走では全部員の中で1番のタイムを出している。 無邪気に笑うことが多く、自由人でとても良いムードメーカーであり、試合では冷静さも備えている。 猪原 進(いのはら すすむ) 声 - 安元洋貴 GK、3年生。背番号1。誕生日は4月12日。血液型A型。身長187センチメートル。体重87キログラム。出身地は静岡県。特技は編み物。好きなものは猫で、嫌いなものはオバケ。好きな言葉は「フットボールはシンプルだ。俺が点を取られなければ負けない」。大柄で強面。チームの守護神。 口下手なせいでコミュニケーションに問題があったが、臼井の尽力で仲間の信頼を得た。 その恩を強く感じており、臼井が相庭を相手に調子を崩した際は、臼井が調子を取り戻すまで10分近く一人でゴールを守り続け、怪我を覚悟で決定的なピンチを防いだ。 プレーは地味だが徹底して基本に忠実、チームのために体を張ってゴールを守る。亜土夢のプレースタイルを評価する一方、自分には真似できないという。自分からは積極的に仕掛けることが無く、どんな状況でも常に冷静にブレることの無いプレイスタイルは、梁山の加藤や中野からも評価されている。 サッカー部入部当初、体格には恵まれていたものの練習にすらついていけない程であったが、努力を積み重ねることで聖蹟の正レギュラーまで上り詰めた。 同じポジションの今帰仁の事を気にかけており、直接的なことは言わないがアドバイスを送ることがある。2人とも口数が少ないため仲が悪いように思われたが、お互いのユニフォームを洗うなど、仲が良いと思われる。 全国大会では、優勝が表のテーマだが、残りの数試合で自身の全てを今帰仁に伝えるという裏テーマがあり、それを本人に伝えている。 普段は灰原と一緒にいることが多い。風間からは「イノッチ」と呼ばれている。年の離れた妹がいる。 来須 浩之(くるす ひろゆき) 声 - 吉野裕行 FW、1年生。背番号15。誕生日は2月23日。血液型B型。身長170センチメートル。体重61キログラム。出身地は大分県。特技は早口言葉。好きなものは納豆で、嫌いなものはパソコン。好きな言葉は「少年よ大志を抱け」。サッカー歴13年。 中学時代はクールなプレイヤーと見られており、風間のようなスマートなプレーを目指していた。また、本人は君下のようなパサーだと思っていたが、残念ながらその才能は無く、つくしとのサッカーをきっかけに泥臭いキープ力が持ち味となった。新戸部、白鳥とは中学時代からのチームメイトかつ頭悪い組(一年生三馬鹿トリオ)の一人。 入部当初は足を引っ張るつくしに強く当たっていたが、徐々に認めており、その努力する姿や成長速度に劣等感を感じていた。 田舎の大分に祖父がいるが、来須が練習中に危篤の連絡があり、その後逝去する。その際、祖父の口癖である「後悔の無い1日を生きているか?」という言葉を思い出す。 彼の判定基準では一年マネージャーの生方や小百合のカップサイズでは「小さいおっぱい」らしい。 新戸部 哲也(にとべ てつや) 声 - 石川界人 DF、1年生。背番号4。誕生日は8月1日。血液型A型。身長172センチメートル。体重61キログラム。出身地は東京都。特技はピアノ。好きなものは熟女で、嫌いなものは幼女。好きな言葉は「地獄への道は善意で舗装されている」。外ハネした髪型に、一重に長いまつ毛が特徴。 来須、白鳥とは中学からのチームメイトかつ一年生三馬鹿トリオの一人。上背がないがフィジカルが強く尚且つクレバーであり、臼井からもフィジカルの強さを認められている。また作戦によっては臼井の代わりにDFラインの統率も行なっている。 やや短気で挑発に弱い部分がある。入部後の公式戦では、聖蹟での試合経験の少なさからと、つくしの成長速度に対する焦りから、緊張で早い時間帯から肉離れを起こし、それと同時にレッドカードをもらってしまう。しかし、その後はレギュラーとして成長し、臼井とともにセンターバックとして聖蹟の守備を支える。梁山戦では再び肉離れを起こし途中交代するも、碇屋やマルコを止めたり、オーバーラップで2点目のアシストをするなどの攻守の両面で活躍をした。 闘志を剥き出しにした闘将タイプのプレイスタイルやDFのポジションなどの理由から、3年の灰原や早瀬からはかつてのキャプテンで、臼井とセンターバックとしてコンビを組んでいた伏見に似ていると言われている。 チームメイトからは「ニト」と呼ばれている。 白鳥 直樹(しらとり なおき) 声 - 岡部涼音 FW、1年生。背番号16。誕生日は5月28日。血液型O型。身長170センチメートル。体重60キログラム。出身地は東京都。特技はロンダート。好きなものはベスト・キッドで、嫌いなものはカラス。好きな言葉は「目だけに頼ると真実が見えない」。黒髪を後ろでまとめている。 シュート技術が高い。来須、新戸部とは中学からチームメイトかつ一年生三馬鹿トリオの一人。 今帰仁 翔(なきじん しょう) 声 - 豊永利行 GK、1年生。背番号21。誕生日は5月4日。血液型A型。身長177センチメートル。体重65キログラム。出身地は沖縄県。特技はテトリス。好きなものはブドウで、嫌いなものはお姉ちゃん。好きな言葉は「墨守」。口数は少なく、癖毛と褐色の肌が特徴。 猪原や千手から天才と言われ、生まれ持った運動神経と野生の勘がある。運動神経は1年生では風間に並んでトップクラスだが、プレーはまだ不安定で、猪原に比べると弱々しく感じられる。 1年生のほとんどから「ナッキー」と呼ばれている。家族が多く、年賀状で家族が1人増えた事を知る。 佐藤 栄樹(さとう ひでき) 声 - 小松昌平 MF、2年生。背番号5。誕生日は1月19日。血液型A型。身長174センチメートル。体重63キログラム。出身地は東京都。特技は将棋。好きなものはうどんで、嫌いなものは個性的な名字。好きな言葉は「名は体を表す」。 レギュラーであり、鈴木とダブルボランチを組む。味方のフォローやケアでピッチを走り回り、攻守のバランスを巧みに取るプレイヤー。チームのために、目立つことなく黒子に徹することができる。千手からは鈴木と同様に「聖蹟の心臓」と例えられ、君下や大柴以上の評価がされても不思議ではないと評価している。 鈴木と一緒にいることが多いが、大柴の面倒見役になることも多い。1年のときには、当時孤立していた大柴と昼食をともにしつつ、部活での悪い態度などを改めるよう、部内で他の部員との仲を取り持とうとしていた。いわゆるいいやつ。最初は大柴から名前すら覚えられておらず、「たぶん小林」や「鈴木」と思われていたが、後に大柴にとって数少ない「友達」となる。 誰とでも分け隔てなく仲良くでき、かつ言うべきことは言ってくる人類皆兄弟タイプ。地味で特徴もなく、梁山戦で仲本と対峙した際は、大柴に「モブ対モブ」と言われた。終盤ではラインを割ろうとしていたボールを繋げる活躍をしたが、水樹からは鈴木と間違えられていた。 臼井の後継者として指名された鈴木に対し、速瀬と国母からは卒業後の女子高生との唯一のパイプであり、たまに合コンを開いて欲しいと一方的に言われる。その際に自分の役割について少々疑問を持つ。 鈴木 栄太(すずき えいた) 声 - 寺島惇太 MF、2年生。背番号6。誕生日は11月9日。血液型A型。身長174センチメートル。体重63キログラム。出身地は東京都。特技は囲碁。好きなものは蕎麦で、嫌いなものは個性的な名字。好きな言葉は「名は体を表す」。 レギュラーであり、佐藤とダブルボランチを組む。聖蹟の戦術の幅を広げてくるユーティリティープレイヤーで、GK以外は全ポジションをこなす稀有な存在。フォーメーションによってはセンターバックやトップ下も務める器用な選手。千手からは佐藤同様に「聖蹟の心臓」と例えられ、水口監督からは「彼(鈴木)なしでは、変幻自在なフォーメーションの変化はあり得ない」と言われている。チームを一番フラットに見渡す冷静さを持ち、臼井から自身の後継者に指名される。その際、臼井のトレードマークでもあるビニールテープを直接手渡される。臼井からは試合中の大柴と君下のコントロール方法などを教わっている。 佐藤と一緒にいることが多いが、君下の面倒見役になることも多い。1年の冬に、聖蹟には柔軟性が足りず、オプションの少なさが弱点であることを悟り、自身がユーティリティープレイヤーとなり聖蹟を変えることを誓い、それを実現させている。 パスもドリブルも守備も的確にこなし、状況に左右されず常に最善な方法で冷静にプレーする。梁山の加藤曰く、「柳のような男」「現状、聖蹟で最も過小評価されてる選手」と言っている 先輩の呼び出しに5分で来ないと外周を走るというルールを律義に守っている唯一の部員。 国母 みつる(こくぼ みつる) 声 - 村上裕哉 DF、3年生。背番号14。誕生日は12月10日。血液型O型。出身地は神奈川県。特技はお菓子作り。好きなものは泥パックで、嫌いなものはヘディング練習。好きな言葉は「自信と過信は紙一重」。 三股するなど、女好きな性格(白鳥曰く「相変わらず軽い」)。また、後に四股になっている。 速瀬 隆伸(はやせ たかのぶ) 声 - 濱野大輝 DF、3年生。背番号8。誕生日は11月7日。血液型B型。身長177センチメートル。体重64キログラム。出身地は東京都。特技はマリンスポーツ。好きなものは落ち着いたカフェで、嫌いなものはカラオケ。好きな言葉は「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」。長めの髪を後ろでまとめている。 聖蹟で1番の左利きの高速ドリブラー。主に左サイドバック。水樹欠場時、代わりにポジションに入った。 普段は軽い性格で女好きだが、サッカーになると真剣になる。意外とプライドが高く、一星戦では知念にヒールリフトで抜かれた際、「恥ずかしい」との理由で阻止する。また、オシャレさなら臼井に負けないと自負している。 梁山戦でマルコにぶつかった際、田舎で祖父のトラクターに轢かれたことを思い出す。 他の部員と同じく、水樹を信頼しており、チームや水樹の勝利のためにオトリとして走り回ることが多い。 笠原 淳平(かさはら じゅんぺい) 声 - 室元気 3年生。シュートが丁寧で正確、試合終盤に入っても慌てないメンタルが頼もしいが、その分思い切りの良さに欠ける。 限界を感じサッカー部を辞めると言うが、本当は祖母の体調が悪化したため、IHを最後に引退を決めている。IH予選レギュラーメンバーから外れた際は、つくしを全面的にバックアップしている。IH予選後は転校し、祖母の面倒を見ている。実際は進級前に田舎に戻るつもりだったが、IHまで待ってもらっていた。 IH予選決勝のつくしの最後のシュートについて、自分だったら100%決めた自信はあったが、土壇場で走りこめたのはつくしだったからと言う。また、水樹に対し、つくしと風間は聖蹟の宝だと言う。 入部当初は水樹同様落ちこぼれ組だったが、一緒に雨の日も風の日も練習を続けた。自分と違い、東京を代表する選手となった水樹を尊敬している。 引退後も聖蹟の試合を観戦に訪れ、よく大柴の姉と一緒に観戦している。つくしや大柴の成長に驚いている。風間からは「カッサーノ先輩」と呼ばれている。 生方 千加子(うぶかた ちかこ) 声 - 伊瀬茉莉也 身長162センチメートル。血液型A型。誕生日は3月9日。 1年生。サッカー部のマネージャー。ぱっつんのロングヘア。性格は男勝りでぶっきらぼう。切れ長のきつい目付きが圧倒的な目力を生む。 小説を書くことに夢中になっていたがコンテストでほとんど落選し挫折した経験を持つ。そのためか、毎日努力を重ねるつくしに苛立っている。 当初はつくしにきつく当たっていたが、毎日愚直に努力を重ねるつくしの姿に影響される。 何となく入ったサッカー部だったが、選手の情熱にさらに影響を受け自分もチームの一員として他校に偵察に行ったりと積極的に行動するようになる。全国大会では、自ら作戦を提案したり、対戦する相手チームの特徴や要注意選手などを選手に教えるなどしており、チームに貢献している。 来須から「小さいおっぱい」(アニメでは、「洗濯板」)と評されるくらいの貧乳娘の一人。それ故に浴衣や和服が似合う。 橘 小百合(たちばな さゆり) 声 - 佐倉綾音 血液型O型。誕生日は9月18日。出身地は東京。特技はダウジング。好きなものはバードウォッチング、ハンバーガー、嫌いなものはなし。好きな言葉は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」。部活動は超常現象研究会に所属しており、得意科目は数学。 2年生。柄本の家の隣に住んでいる幼馴染。柄本のことを「つくちゃん」と呼ぶ。幼い時から何かとつくしの面倒を見ており、サッカーに出会って成長するつくしに寂しさを感じている。本人曰く、「断じて恋心ではないけど初めての失恋」。風間からは「さゆりん」と呼ばれている。ファーストフード店でバイト中。 中澤 勝利(なかざわ かつとし) 声 - 小西克幸 誕生日は8月10日。好きなものは順子の手料理。 聖蹟高校サッカー部監督。バツ1。聖蹟高校サッカー部のOB。現役時代は平凡な選手でベンチ入りは3年間で1回にとどまる。前任の監督に声をかけられサッカー部の手伝いをしていたが、前任の監督の指名で後任の監督に就任する。監督として自らの未熟を理解しており、女子マネージャーである生方を信頼し彼女の立てた戦術を採用したり、選手たちの進言を取り入れるなど度量の広さがある。数多くのスカウトが注目していた臼井を口説き落としたのは彼である。 真中 壮太郎(まなか そうたろう) 聖蹟高校3年生の男子生徒。スポーツ推薦で入学した。元サッカー部。 1年では水樹と同じクラスとなり、水樹がサッカー部に入部したきっかけを作った。入部後は1番下手だった水樹にサッカーを教えていた。しかし、デビュー戦で怪我(剥離骨折)による途中交代をし後日退部した。その後、2、3年と水樹とは別のクラスとなったが、東院戦を観戦したときに水樹の中に自分の教えたサッカーが生きていることを感じ涙する。弁護士を目指している。 吉田 弘樹(よしだ ひろき) 声 - 早志勇紀 聖蹟高校1年でつくしと同じクラスの男子。柔道部。生方と話をしているつくしを羨ましく思っている。つくしに目を付けているため、たびたび悪態をつく。体育のサッカーでつくしと対戦するが、合宿後のつくしに負ける。 上田 もも(うえだ もも) 聖蹟高校1年4組の女子。文化祭で来須に手作りチョコを手渡す。中にメモが入っており、来須をフォークダンスに誘ったが、サッカー部は練習があり踊ることはできなかった。
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