プレースタイル(能力)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 10:35 UTC 版)
左シェークハンド、両面裏ラバー、オールラウンド型。水谷は幼い頃から天性のセンスを多く有しており、世界トップの予測能力と身体能力に加え天性の柔らかいボールタッチを合わせたプレースタイルを特徴とする。日本卓球の前原正浩強化本部長は「何十年に1人の天性のボールタッチ」と語っている。また、日本代表監督の倉嶋洋介は「小学6年で水谷を初めて見て、ボールタッチがただものではなかった」と回想している。予測能力に関しては元世界ランク1位のドミトリ・オフチャロフは世界で三本指に入ると語っており、水谷自身も卓球で重要な反射神経はいらないというほど、世界の中でも特に優れている。身体能力もとても高く小さい頃は、サッカーやバスケットボール、バレーボールなど様々なスポーツをしており何をしても万能なタイプだったという。世界トップクラスの守備力、サーブ力、ラリー力も兼ね備えており、彼のポテンシャルを支えている過剰な負けん気もとても際立っており、大会で魅力的なラリーや試合がとても多く、世界でも人気のある選手だ。 柔らかいボールタッチを更に磨きをかけたのは、小学校時代の厳しい練習を苦痛に感じていた水谷が、よりラリーの引き合いができるロビングに楽しさを見出だしたためであった。ラリーにおけるボールコースの読みに優れ、ブロックを有効な戦術として用いることができる選手である。日本卓球協会のコーチであるマリオ・アミズィッチによればブロッキング・ゲームを主体に戦える数少ない逸材であるという。しかし近年[いつ?]は、前陣について戦うことも増え、毎年時代の流れと共にプレースタイルを変えるためそのことを「ニュー水谷」と呼ばれており、プレーの幅の広さを示している。 得意な技術はサーブ、フォアハンド(英語版)、ミドルのブロック、ロビング。特にサーブは世界トップクラスの20種類ものレパートリーを誇っている。平成17年度全日本卓球選手権にて松下浩二、北京オリンピック団体戦にて陳衛星にストレートで敗れていたため、カット打ちが課題とされていた。しかし2009年の韓国オープンにて朱世赫を破るなど、克服の兆しが見えた。 自分と同じ左利きの選手を苦手としており、その代表的な選手はマイケル・メイス、陳玘、許昕、ティモ・ボルなどである。ただし許昕に関してはリオオリンピックの団体戦決勝で3-2で、ティモ・ボルに関してはリオオリンピックの団体戦準決勝で3-0と、大舞台で勝利している。 中学1年生の時から試合の時はパンツを着用していない。磐田城山中時代に参加した日本協会の強化合宿で、青森山田中高の選手たちがパンツを穿いていないことを知り、水谷もその合宿から穿かなくなった。水谷はこれを「青森山田高校の伝統」と説明しているが、同じ高校出身の丹羽孝希は否定している。 試合を欠場するほど大きなケガに関しては円熟期に達してからは少なくなったがツアー、所属チームへの転戦でスケジュールが過密になっているためにストレスなどで口唇ヘルペスに悩まされている。2015年の冬には5度目の発症 をし2017年2月にも再発している。 上記の通りプロレス好きで、2017年1月には東京スポーツ正月特別号で大仁田厚と対談を行った。また、趣味は筋トレ。 ドミトリ・オフチャロフは親友であり長らくライバル関係で国際大会では何度も対戦している。 スマホゲームやプロレス観戦なども趣味としており、人気YouTuberとコラボすることなどもある。
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