プレースタイルと人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 16:28 UTC 版)
「ビル・レインビア」の記事における「プレースタイルと人物」の解説
レインビアは運動能力に恵まれた選手ではなく、「ジャンプできない白人」の代表のようにからかわれることがあった。しかし状況判断の良さとポジション取りのうまさでリーグ有数のリバウンドの名手だった。 チームメイトとの連携もうまく、しばしばアイザイア・トーマスやジョー・デュマースなどチームの主力が得点する場面を作った。またレインビアは当時のアメリカには珍しく、長距離のシュートがうまい長身の選手でもあった。ピストンズが連覇した頃にはスリーポイントシュートの成功率が3割台半ばに達した。 レインビアがしかける強引なディフェンスが問題を引き起こすことも多かった。ファウルの笛が鳴った後にさらに一撃を加え、相手選手を床に叩きのめすこともしばしばだった。レインビアがディフェンスの最中に選手の急所を掴んで痛めつける様を写真に撮り、証拠としてリーグに提出するチームもあった。他の選手やマスコミは、レインビアは運動能力の不足を補うため勝つためには手段を選ばないと評した。 乱暴なプレーが乱闘につながることもあった。試合中にレインビアと乱闘行為を行った選手には、ラリー・バードやロバート・パリッシュ、チャールズ・バークレー、アロンゾ・モーニングなどスター選手も多かった。 一方で、レインビアが他人に嫌われることを気に留める様子はなかった。レインビアにサインを求める子供たちや歌手は恫喝とともに追い払われた。同様の敵意を記者たちに見せることもよくあった。 レインビアはバスケットボールへの愛情をほとんど見せない選手だった。身の回りの人々にはしばしば愚痴をこぼし、彼が真剣に練習に取り組まないことは監督にとっても周知のことだった。練習が終わると最初に帰るのはレインビアだった。しかしアイザイア・トーマスと同様に勝ちへの執着心は強く、二人の選手はピストンズ連覇の原動力としてチームの中心であり続けた。
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