聖蹟桜ヶ丘の範囲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 08:04 UTC 版)
聖蹟桜ヶ丘は東京都都市整備局の都市開発諸制度活用方針で「地域の拠点地区」に格付けされている。すなわち「鉄道乗車人員の多い駅周辺等で、生活に必要な都市機能が集積している地域」である。拠点地区としての聖蹟桜ヶ丘の範囲は地図上で明確に定められている。多摩川と川崎街道の間の聖蹟桜ヶ丘駅前、および駅周辺の川崎街道やさくら通りの沿道がこれに当たる。2019年3月改定より前は「聖蹟桜ヶ丘駅周辺地区」と呼ばれていた。 聖蹟桜ヶ丘駅のある場所は丘でなく多摩川沿いの低地で、町名は関戸一丁目である。関戸は鎌倉時代の関所に由来する地名であり、駅名も初め関戸駅と名づけられた。1937年に聖蹟桜ヶ丘駅へ改称された。聖蹟桜ヶ丘駅から南東に離れた連光寺に明治天皇の聖蹟があり、行幸を記念して多摩聖蹟記念館が作られ、また桜の名所でもあったからである。こうした歴史的経緯からいうと連光寺の高台が聖蹟桜ヶ丘ということになる。連光寺の高台には、都立桜ヶ丘公園、桜ヶ丘カントリークラブなどがある。そこに行く人は連光寺と言わずに聖蹟桜ヶ丘と言う。 連光寺とは別の高台が宅地開発されて「桜ヶ丘住宅地」と名づけられ、そのまま桜ヶ丘という町名になった。しばしばテレビや映画の撮影などに使われている。アニメ映画「耳をすませば」では、地球屋のある高台の住宅地のモデルになった。「この桜ヶ丘こそ聖蹟桜ヶ丘だ」と思う人もいるし、逆に「この桜ヶ丘は聖蹟でない桜ヶ丘で、本当の聖蹟桜ヶ丘は桜ヶ丘でない」と、ややこしい話をする人もいる。
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