四聖勇者
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「盾の勇者の成り上がり」の記事における「四聖勇者」の解説
異世界において最高位の聖武器4つに選ばれた勇者たち。本来は「四聖教」という宗教で神格化されているが、数百年前に召喚された先代の盾の勇者が亜人を擁護して人間との仲を取り持とうとしたため、メルロマルクでは四聖教から分派して他3人の勇者を神格化した「三勇教」により盾の勇者の伝説は抹消されて盾の勇者だけは一段低くみられ、実際はそれならまだましな方で、極端な三勇教関係者からは「盾の悪魔」呼ばわりすらされている始末である。行商により尚文が「神鳥の聖人」と呼ばれるようになり評判が高まって権威が揺らぎ、「四聖勇者」全員の抹殺と国家転覆を企んだため、女王により討伐されメルロマルクの国教は「四聖教」となり盾の勇者も等しく崇拝されることとなった。 今代の勇者はいずれも、それぞれ似て非なる歴史を歩んだパラレルワールドの現代日本から召喚された。尚文以外の3人は元の世界で近似した設定のゲームをプレイしていたためゲーム感覚で、スキルにばかり頼って地道な訓練を嫌がり、自身のもつ常識に固執して互いに重要な情報を明かさないなど信頼関係が最初からなかった。4人で召喚された時のことを話した際、尚文が本を読んでいたらと言った途端、3人で彼を見下すようになり、彼らが弱職・負け組と蔑む尚文に「現実に向き合え! この世界はゲームなんかじゃない!!」と幾度となく言われてもまったく聞く耳を持たずにいた。また、元康はマインにより、錬と樹はギルド経由で情報操作されて尚文に対する宗教的迫害に気づかず、冤罪事件はそれを真に受けて誹謗中傷した自分たちも同罪だと理解できず、尚文の名誉回復後も彼に謝罪することは無く自分たちには責任のないことだと考えている。鍛錬を怠り、その必要性を認識できずに弱いままだったため、別の異世界から来たラルクたちから見ると勇者と呼べる存在は尚文だけであり、他の勇者は弱すぎて「勇者を騙る偽者」と看做した。 尚文がカースシリーズの武器の使用や3人の強化方法を信じて実践し、尚文以外の3人との力の差が出始めたことで反発するようになり、優秀な素材目当てで霊亀に挑むが、これも彼らがプレイしたゲームでは手軽なクエストだったことが仇となり敗北、キョウに捕らわれ、尚文たちに救出されるも評価が地に落ち、雲隠れしてしまう。その後尚文たちに見つけ出されたが、介入してきた人物のせいでカースシリーズが発動するほどのトラウマに苦しみ、説得は難航するも最終的に和解、全員が「尚文の村(旧ルロロナ村)」で暮らすようになる。 岩谷 尚文(いわたに なおふみ) 四聖勇者の一人、盾の勇者。 「#岩谷尚文」を参照 北村 元康(きたむら もとやす) 声 - 高橋信 四聖勇者の一人、槍の勇者。 21歳の大学生で、四聖の中では最年長。若干茶色の入った髪(TVアニメ版では金髪)をポニーテールにしている。尚文とは異なる日本から召喚された。二股をしていたことが原因で、女性二人にナイフで刺された後に召喚されている。この異世界に良く似たネットゲーム「エメラルドオンライン」をプレイしていて、ゲームの世界に来たと思っている。 性格は猪突猛進。フェミニストで女の子は皆天使だと思っており、見境なくナンパをして女性の仲間を増やしている。好みは『魔界大地』という作品のキャラクター「フレオン」に似た天使のような幼女の姿のフィーロ。リユート村の統治権を巡るレースの直前に股間を思いっきり蹴り上げられて以来、その鳥と飼い主の尚文に恨みを抱く。フィーロと自身を蹴ったフィロリアルが同一だと知らずに尚文に酷使される奴隷の女の子だと思いこみ、蹴られた恨みを晴らすこととフィーロを救おうと暴走、民衆を巻き込んで尚文に往来で襲い掛かりエイクたちに制止されメルティにも叱責される。装備が豪華になるも蹴られてトラウマとなり股間にファールカップを装着して尚文の失笑を買うが、フィーロの真の姿を見てショックを受けた直後に蹴られてしまう。 元の世界で刺されたことを教訓に女の子を信じ抜こうとしているが、リーシアのように病的に思いつめるタイプは無理心中の件で苦手としており、Web版でルコルの実を食べさせられそうになっているマインを助けようとするが、それを阻止しようと尚文に「私だけのものにしたいと刃物を研いでいたぞ」と囁かれた途端、硬直して放心状態になってしまう。ただし、基本的には女の子と楽しく過ごす主義。そのため、尚文の強姦疑惑もオルトクレイ同様にマインの嘘を疑おうとせず、いいように利用された。尚文に問いただされた鎖帷子は彼のものであり、マインが奪った盗品だとも知らずに着こんでいるが、真相が明らかになっても何故か鎖帷子のことは誰にも言及されなかった。Web版でのみ、カルミラ諸島から王都に戻った際、女王に盗品だと突きつけられた。マインと肉体関係を持ち彼女の「処女」という芝居に騙され、女王とマインの会話で彼女が処女ではないことを知りショックを受ける。三勇者の間でも自身が贔屓されていることに気づかず、他の2人が不満をため込んでいることを知らなかった。当初は主にマインとエレナとレスティをパーティを組んでいたがパーティメンバーは入れ替わりが激しかったそうで、挨拶も言伝もなく姿を消した者が多く、エレナによればパーティメンバーとして真っ当に働こうとする者や、マインの行動に疑問を持った者をマルティがイビったりハメたりして追い出したり、ライノのように売り飛ばしたりしていたが、肝心の元康はそれに気づくことはなかった。アニメでは(表面上は)入れ替わりが起こっておらず、最初のパーティメンバーの魔導士(声 - 市ノ瀬加那)とダンサー(声 - 西田望見)とエレナらしき女性のままで固定されており、レスティが未登場となっている。 当初はゲームの知識を活かしてギルドの依頼をこなしつつ、ハーレムを形成するべく行動を開始、女の仲間は援護と声援だけで一切戦闘に参加させず、敵は元康だけで倒すワンマンプレイで、仲間に王女もいたため、勇者の中でも特に贔屓されていた。とある村の食糧難に失敗作として封印されていた植物を警告の注意書きを読まずに与えてしまい、大暴走した末に魔物まで生み出し、人間まで侵食する騒ぎを起こしてしまう。錬と同様にメルロマルク3回目とカルミラ島の波でグラスらに敗北し、霊亀で挽回を図るも敗北、仲間からは見捨てられ絶望して無気力になっていた所をフィーロに励まされる。このことが切っ掛けで「フィーロたん」とフィロリアルをこよなく愛する自称「愛の狩人」になる。その後フィーロの馬車を持ち去って姿を眩ませ、強化方法の共有や文字の修得を行ったほか、自身でもフィロリアルを育成し、クー、マリン、みどりと峠で走り屋をする。峠での勝負で尚文とフィーロに負けて走り屋を止め、(フィトリアも警戒するほど)多数のフィロリアルを連れて尚文の村に居候になる。 最愛のフィーロの育て親である尚文を「お義父さん」と慕うようになり、絶対服従を誓う。しかし、フィーロからは嫌われており、尚文も疎ましく感じている。また、全ての女性を豚としか認識できなくなっており、外見の区別どころか言葉も通じなくなっている。例外としてフィロリアル・クイーンの人間形態、女性の獣人、フィーロの関係者(例:ラフタリアはフィーロのお姉さん)は豚にはならず会話も通じる。口調も語尾に「〜ですぞ」と付くようになっている。TVアニメ版最終回ではファンサービスなのか、最後に「〜ですぞ」としゃべり、直後不思議そうにしていた 魔法適性は火と回復。勇者専用魔法は敵の魔法を無効化して吸い取れる「アブソーブ」。カースシリーズは「色欲」と「嫉妬」が発現しており、呪いの代償はこの二つの感情。しかし元康は色欲が突き抜けているため目に見えた変化はなく、元康自身は代償に気付いていない。また、鳳凰戦後に「憤怒」も発現しているが、尚文やフィーロが悲しむ姿を見て思いとどまり、使用していない。 外伝『槍の勇者のやり直し』では主人公兼語り部をつとめる。本編側で偶然入手してしまった龍刻の長針の能力である「時間遡行」で、「四聖の誰かが死ぬ」「世界を覆う結界が完成する」「自身が死亡した時間に到達する」のどれかの条件を満たすと、異世界召喚初日に戻される。物語本編終盤(これを「1周目」と数える)から時間遡行しており、記憶(一部混濁有り)やステータスは引き継がれている。所謂「強くてニューゲーム状態」なのだが、元康の行動理念が「フィーロたんの飼い主になること」と、「お義父さん(尚文)を助けること」であって、判断基準が非常に偏っている上、味方であっても中々会話が成立しない、女性関連がほぼ全員「豚」に見えてしまって会話すら不可能になっているなど、常軌を逸した行動も多い。 その中で、裁縫の才能があることや、ギャルゲーのような人生を歩んでいたことが判明するが、前述の通り、元康自身の優先順位から外れている(覚えていない)者は放置されたりしている。周回のひとつでゼルトブルに滞在した際には仮面闘士「フィロリアルマスク(掛け声は「クエエエーッですぞ!」)」として戦っている。 しかし、この龍刻の長針の能力である「時間遡行」は実際には幻のような物であり、本来は「存在しえない」ということが明らかとなる。「フィーロたんに出会う」という目的を達成し、ラフタリアによって現実世界へと帰還した。 外伝の続編である『真・槍の勇者のやり直し』では、「龍刻の長針」が「真・竜刻の長針」へと変化し、「時間遡行」が起きたのだが、今回は幻ではなく現実であり、前回のループする際の時間軸に戻っていくが、基本行動は変わっていない。 明らかに物語に登場していないフィロリアルの事や出来事を思い出したりしている事から、どれだけ周回を重ねているのか正確には不明である。 天木 錬(あまき れん) 声 - 松岡禎丞 四聖勇者の一人、剣の勇者。 16歳の高校生。黒髪(1巻では若干茶色が混ざっているとある。)で一見するとクールな印象の少年。VRMMOが存在する日本から召喚された。巷を騒がす殺人事件に運悪く遭遇して一緒に居た幼馴染を助けようとして脇腹を刺された所で召喚されている。この異世界に良く似たVRMMO「ブレイブスターオンライン」をプレイしていたため、死んでゲームの世界に来たと思っている。立てる程度の浅瀬でも身体が固まって溺れてしまう程のカナヅチである。 一匹狼というよりも人付き合いが苦手な性格で初期は仲間とは別行動のソロプレイが多く、ゲーム感覚で経験値稼ぎや討伐クエストを行っていたが、元康や樹と比べると多少は理性的に物事を判断する傾向はあった。しかしプライドが高く、少々蔑んだ態度を取っていた。そのため、紹介された時のラフタリアや勇者の指南役となったエクレールに対して見下す発言をしていた。東の村で狩ったドラゴンの二次災害を聞いた時は、自分のせいで大きな被害を出してしまったことに素直に謝罪する一方、自身がカナヅチであることやエクレールとの決闘でルールを破って反則負けした際は認めようとしなかったりと、自身の見栄に関して意地になる傾向がある。メルロマルク3回目とカルミラ島の波でグラスらに敗北。パワーアップのため、ゲームでは弱かった霊亀に挑み仲間が全滅する。 霊亀での失敗を認められずにいた所に尚文から説得を受けるが、その直後にマイン(後述)に唆され、尚文と対立・逃亡する。その後マインに全財産を奪われて絶望の末、盗賊に身を窶す。エクレールとの二度目の決闘の末に自らの過ちを諭されて敗北する。尚文と和解した後は尚文の村で修行するようになり、仲間を重視するようになる。そのためか仲間を強く信頼することで出る「仲間の剣」という武器を発現させる。また、元々武器に興味があったこともあり、エルハルトたちの鍛冶を手伝うようになる。助けて貰ったエクレールのことが好きであり、また義理の父親であるガエリオンを殺してしまったウィンディアに責任を取りたいとも思っている。 尚文たちが絆たちの異世界に行った際、後を託されるが、責任感の強い性格になったことや元康やガエリオンといったフリーダムかつはた迷惑な連中に振り回され、その重圧と疲労によって倒れてしまった。そして村で療養している際に尚文たちと共に村ごと過去に飛ばされてしまう。 当初はVRMMOの経験から剣は多少使い慣れていたが、実戦での技術はあまりなく、最初の決闘の際、エクレールからも呆れられていた。しかし真面目に鍛錬し始めてからは、技術がかなり上がってきており、ラフタリアからも「単純な技術で相手になるかわからない」と言わせるほど成長している。集中力もかなりあり、一対一では強いが、その分相手にしか注意が向かず、不意打ちなどに対応できないという欠点をもつ。 魔法適正は水と援護。勇者専用魔法は味方や敵の魔法を付与できる魔法剣「マジックエンチャント」。カースシリーズは「暴食」と「強欲」が発現している。呪いの代償は暴食が経験値が入らず、強欲が触れた物を劣化させる。Web版では、鳳凰戦での出来事が原因で「憤怒」も発現していることを尚文に明かしている。 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、4周目や7周目で槍の効果確認や前のループの原因となったことからの憂さ晴らしで召喚直後に殺されたり、5周目では元康・尚文がメルロマルクから消え、樹が優遇されるため1人冷遇されるなど扱いが悪く、メルロマルクへの疑心が高まった結果ゼルトブルに移る。 同作者がWEB連載をしている魔獣戦記ブレイブスター(仮)でもサブキャラとして登場する。なお同作主人公からは、召喚前は「ソロ思考のちょっと痛くて、あんまり強くなかったけど。現在では一皮むけたようで人間的にも成長して強くなっている。」と思われている。 川澄 樹(かわすみ いつき) 声 - 山谷祥生 四聖勇者の一人、弓の勇者。 17歳の高校生。一見すると育ちの良さそうな巻き毛の少年。尚文とは異なり異能力のある日本から召喚された。ダンプカーに撥ねられた所を召喚されている。この異世界に良く似たコンシューマーゲーム「ディメンションウェーブ」をプレイしていて、ゲームの世界に来たと思っている。命中の能力者(Eクラス)で高精度で狙撃ができる。異能力のランクが低いことにコンプレックスを持ち、さらに周囲からも見下されていたため現実を忘れるためにゲームにのめり込んでいた。 正義感が人一倍強く、初期はメルロマルク内で正体を隠しながら悪人を潰して回っている。一方で、自分の活躍への顕示欲は人一倍強く、性質の悪い自己陶酔に陥っている。また勇者という立場を明かさない上、被害者側の言い分しか聞いていないため根本的な解決にはならず、被害が悪化した案件もある。強姦魔の冤罪を受けた尚文に対しても、悪と決めつけて糾弾していた。それらの件に関しては、自分とは関係がないと言うなど、無責任なところがある。経験値稼ぎの狩りの際にもコンシューマーゲームの感覚で横取り行為をして自身の非を認めない所があった。Web版では、仲間を自分の引き立て役として見ている節があり、「ピンチを颯爽と助けるかっこいい自分」を演出するため、仲間の危機的状況を作り出すべくわざと手を抜いたり、嘘をつく悪癖があることが明かされている。リーシアに対する仲間内での陰湿なイジメにも同調し、ついには「弱いから」という理由で冤罪にかけて追放しており、それが原因で尚文と対立し、元康よりも軽蔑されるようになる。 錬と同様に霊亀に挑み敗北し、仲間に縛られて逃げられる。尚文やリーシアたちに助け出された後、マルドたち元仲間やマイン(後述)に唆されてゼルトブルのコロシアムでパーフェクト=ハイド=ジャスティスというリングネームで賞金稼ぎをしていたが、稼いだ賞金は豪遊に使われ借金を置いて逃げられる。コロシアムでリーシアとの一騎打ちの末に敗れ、その後、マインに逃げられたことを知り絶望するも、見捨てたはずのリーシアから諭され説得を受ける。尚文からも借金を肩代わりしてもらい、尚文の村でリーシアの介護を受けて生活する。リーシアに対して、カースの代償を受けている中、少しだけ元の表情に戻り、今までのことに対して涙ながら謝罪する。それ以降は、以前のような傲慢さや自己弁護がなくなり、宮地に対して悪事を働く理由を問いただすなど、精神的に成長する。絆たちの異世界での宮地との戦いの後、尚文に自身が既に呪いを脱して完全に元に戻った状態となっていることを明かす。そして波が終わっても異世界に残り、これまでのことを償い続け、みんなの力になれるように頑張りたいと語った。しかし裏切り者のマルドを拷問して痛めつけるなどといった容赦のなさも出てきてしまっており、リーシアを困惑させている。 異能力がある世界なため評価されてなかったが、音楽の才能があり一度聞いた音楽なら再現可能で、異世界の知らない楽器でも即興で弾くことができる。尚文に同行して絆たちの異世界に渡るも敵の妨害で弓の機能が封じられた際には一時的に楽器の勇者になる。 魔法適正は風と土。勇者専用魔法は敵の全ての能力を低下させる「ダウン」。また、音楽の才能から絆たちの世界の高度な演奏魔法をすぐに習得し、草笛で楽器の眷属器をもつ宮地と渡り合えるほどの実力をみせた。カースシリーズは「傲慢」が発現しており、呪いの代償は意思の欠落、無表情となり、相手の言うことを何でも聞いてしまうなど、決断力が低下してしまう。 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、3周目や7周目で槍の効果確認や前のループの原因となったことからの憂さ晴らしで召喚直後に殺されたり、シルトヴェルト編(5周目)でもマインに唆される本編の元康ポジションに収まっているためメルロマルクからの扱いは良いが、仲間のマルドに裏切られ殺されるなど扱いが悪い。
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四聖勇者
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「盾の勇者の成り上がり」の記事における「四聖勇者」の解説
絆たちの世界の今代の勇者は、波が発生する前、魔竜討伐のために絆が召喚され、波の発生後に残りの勇者三人が召喚される。絆以外の四聖勇者は、尚文の世界同様にゲーム感覚で波に真剣に取り組もうとせず、使命を放棄して逃げ出していた。 尚文一行が元の世界に戻った後に、絆が他の四聖勇者と話し合いを行ったが、まともに話を聞かなかった。そして宮地たち眷属器持ちの転生者によって、絆以外の四聖勇者が殺されてしまい、四聖勇者が絆一人となってしまう。しかし、札の勇者候補であったシルディナを尚文たちの転移に巻き込んで呼び寄せ、札の聖武器解放後、シルディナが新たな札の勇者となった。 風山 絆(かざやま きずな) 声 - 富田美憂 異世界の四聖勇者、狩猟具の勇者。ラルクが統治する鎌の眷属器の国シクールを拠点にしている。 小学校高学年か中学校に入りたての中学一年生みたいな13歳前後の見た目だが、実年齢18歳の少女。その幼い外見により尚文には「ロリババア」と言われるが、自身の見た目が成長していないことは気にしている。ゴシックドレス(9巻では「ゴシック服」だったり「ロリータ服」だったりする)にグラスから貰った羽織を掛けている。一人称は「オレ」。長い髪をツーサイドアップにしている。尚文たちとはまた別の日本で、姉の奏や妹の紡とVRHMMOのディメンションウェーブに参加した所で異世界に召喚された。 人当たりの良い真っ直ぐな優しい性格をしており、例え敵でも苦しんでいる者は助けようとする。ぐれる前の尚文と似た性格。能天気な釣り大好きの釣りバカで誰も見たことがない大物を釣り上げるのが夢。釣りに対する異常な信念に仲間たちから病気扱いされている。また、貧乳ゆえに友人たちの巨乳を羨ましがって胸を揉みたがる悪癖があり、キョウ討伐後に温泉に入った際、覗きを企んだラルク共々にグラスによりエスノバルトの船で「バンジージャンプの刑」に処された。城下町から少し離れた大きな町に石造りのマンションみたいな「みんなで住める家」としての自宅を持ち、グラスたちや他の仲間と一緒に撮影した写真を飾っている。 波ではなく魔竜討伐のため召喚され、魔竜を倒した後も異世界に残って数年が経過している。まだゲームの世界だと思いこんでいた頃、隣国の草原で魔物と戦っていたグラスと意気投合してラルクたちとも仲間になり冒険をするが、船旅の途上で風と共に出現した幽霊船の謎を解くも船が消失し、遭難してラルクの国とは敵対する鏡の眷属器の国ミカカゲに流れ着き特殊空間の牢獄「無限迷宮」に幽閉されてしまう。どういう牢獄かグラスから聞いていたため、死ぬまでここにいるのかと当初は荒れ、年単位で閉じ込められて歳月を数えることを放棄していた。そのため、当初は伝承でしか波のことを知らず、他の四聖勇者と顔合わせも無かったので勇者同士の反発現象も知らなかった。異世界に渡ってキョウの罠でラフタリアたちと離れ離れになり、迷宮に落とされた尚文とリーシアを保護する。巨大な魔物の話を聞いた尚文の機転により共に脱出し、ラルクの国に帰還した際、留守を預かる重鎮を問いつめてグラスたちによる異界の四聖抹殺の愚挙を知る。クズ二号を尚文たちと協力して倒した後、他の異世界を滅ぼして自分たちの世界を生き残らせるグラスたちのやり方に反対し、他の方法を探すべきだとグラスたちを正座させて叱責し異世界侵攻をやめさせた。その後、キョウ討伐のために尚文に協力する。討伐後は尚文たちと同盟関係を結ぶ。 元仲間の裏切り者の転生者によって連れ去られ、アクセサリーにより怠惰のカースを強制的に発動させられたまま石化状態となる。後に宮地によって連れ去られるも、救援に駆け付けた尚文やグラスたちによって救出される。石化も解かれ、アクセサリーも破壊された後、釣り人としてのやる気を引き出されたことで、怠惰のカースが解けて戦線に復帰する。元来、対人戦の能力がないこともあって度々敵の罠にハマったり、捕らえられたりしているため、今度捕まったら「姫」と呼ぶと尚文に言われた。また、元の異世界に帰る尚文に代わって魔竜の強化源として怠惰のカースを使いこなすことを求められている。カースに呑まれたら魔竜の中に取り込まれると聞き、絶対に使いこなして見せると気勢を上げている。 狩猟具の聖武器の特性で対人戦能力が一切ない代わりに対魔物では圧倒的な強さをもつ。怠惰のカースが解かれた後は解放に使われた薬を素材として出た「0の狩猟具」によって波の尖兵らの不正な力を断つことができるようになる。 同作者の「小説になろう」の作品である「ディメンションウェーブ」の主人公がモデル、そちらでは本当は男だが、紡のいたずらにより女性のアバターを使っているという設定であったが、こちらでは正真正銘の女の子。クリス 絆とグラスで作ったペンギンの式神。 対人戦闘ができない絆の護衛のために作られ、絆とグラスの居場所を感じ取ることができる。名前は生まれた日が絆が召喚された日から数えてクリスマスだったから名付けられた。 絆が無限迷宮に閉じ込められていた間は、最初はグラスがめんどうを見ており、忙しくなった際はエスノバルトが預かっていた。何もない時は木の札になっている。絆に相当強化されているらしく、絆曰く「相手にもよるけど怪我じゃすまないかもしれない」とのこと。絆が連れ去られた際には、弱い自分に憂いており、自分より強くなった同じ式神のラフちゃんによって様々な技能を習得したらしく、宮地との戦いでは巨大化ができるようになった(グラスはかなりショックを受けていたが)。尚文にアクセサリーにサンタクロースのような赤いとんがり帽を貰い、中にものを入れる癖がついた。 シルディナ 異世界の四聖勇者、札の勇者。 「#シルディナ」を参照
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四聖勇者
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「盾の勇者の成り上がり」の記事における「四聖勇者」の解説
聖武器の所持者となった者のこと。聖遺物を使用することで召喚される異世界人のみなれる。四聖勇者は第一から第三まで候補者がおり、現地の異世界で予言として、彼らの特徴と、その候補者に対する助言が石碑に記されている。第三候補は勇者としての資質は高くても、精神面などに問題があるとされる。精霊も候補者の中から自由に選べるわけではない。 世界の要のような重要な存在であり、世界がよほど危機的状況でない限りはめったに召喚されず、四聖全員が一度に召喚されることもない。 所持者が死亡することで波の激しさは増し、全員が死亡した状態で波が起こると世界は崩壊する。聖武器の所持者を新たに召喚するには、波が発生していない状況で一度揃った四聖全員が死亡していなければならない。基本的に異世界に渡ることができないが、特例で数人行くことは可能(2人までならOK、4人全員はNG)。 世界にとって重要な存在であるため、使命を放棄、または間違った行いをしても、勇者の資格を失うことはないが、樹のもつ聖武器の弓がリーシアに投擲具の七星武器を与えたように、所有者を止めようとすることがある。 また、波の尖兵に不正な手段で奪われた場合でも、聖武器との繋がりを自覚していれば取り戻すことが可能。同様に不正な手段で所持されている眷属器を剥奪して解放することも出来る。 世界を無事救った、もしくは波を乗り越えた際には、伝説の武器から次の三つのうち一つ、褒美が与えられる。 「元の世界の因果律を弄ることで、どんな物でも三つ叶えてもらい元の世界に帰還する」。 「異世界に残って、勇者として崇め称えられながら永住する」。 「一度元の世界に帰れるが、また異世界へ来る事の出来る権利」。
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