シルトヴェルト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:42 UTC 版)
「盾の勇者の成り上がり」の記事における「シルトヴェルト」の解説
ヴァルナール シュサク種の亜人。 盾の勇者である尚文に対し、仰々しくも誠意を示す。人間とのハーフのハクコ兄妹に対して穢れた血と言い見下していたが、アトラの真のシルトヴェルトの民らしい振る舞いと、ジャラリスとの戦いで態度を改めた。 外伝の『槍の勇者のやり直し』では、自国の利益を考え優先していたが、あまりの過干渉に怒った尚文から「(ケタ外れに強い)元康ですら、波で負けたためにループした」と諭されて対処する順番を考え直す。尚文を利用しようとする派閥の行動や自身への妨害に苦労する。 ゲンム種の翁 ゲンム種の亜人。 六十歳前後の小太りな老人。シルトヴェルトの有名な貴族で一線は引いているが発言力もある。良識もあるが老獪さも並ではなく、一筋縄ではいかない相手。 ジャラリス ライオンの獣人。 盾の勇者である尚文が敵国のメルロマルクで召喚されたことを快く思っておらず、慇懃無礼な態度を取り、内心で見下している。そのため、尚文をその地位と立場を利用した上で抹殺しようと企んでおり、尚文に女を差し向け既成事実を作ろうとしたり、食事に毒を混ぜたりと陥れようとする。 戦争の際、敵国と内通しており、窮地を演出し自分が活躍しようとしていたところをハクコ兄妹の父によって逆転していたため憎んでおり、後ろから刺して暗殺した。そのためハクコ兄妹に取って父の敵であると同時に、自分たちを奴隷に身を落とす要因を作った相手でもある。盾の勇者も国の重鎮たちも皆殺しにして、自分がシルトヴェルトの頂点に立つという野望を抱いていた。 ハクコ兄妹と決闘を行うが、卑劣な手段を尽くしてなお劣勢に立たされ、謎の勢力から与えられていた薬を飲んで怪物となり暴走、最後はアトラと獣化したフォウルによって倒される。 その性格について、尚文には「無礼で野心が安っぽく、プライドばかり高いところが鎧(マルド)そっくりだ」と内心で評され、フィーロには「メルちゃんのお姉さん(マルティ)や鎧の人と同じ『嘘つきの目』をしてる」と言われた。 外伝の『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)では、亡命してきた尚文を同様に利用しようとしたのをスキルで隠密行動していた元康に聞かれたため、こっそりと始末される。 ハクコ兄妹の父親 ハクコ種。フォウルとアトラの父。故人。 自分の父、タイランを超える才能を持っていたが、幼少期は本が読むのが好きで、戦いを極力避ける人物。尚文曰く優男系。しかし一度戦うと雄々しい戦いを見せていた。メルロマルクと和平を結ぼうとしたが和平派を殺した罪を擦り付けられる。戦場でジャラリスに暗殺される。 経緯は不明だがクズの妹のルシアと結ばれ、フォウルとアトラが生まれる。フォウルとは戦うことに否定的だったため、関係は良くなかったが内心は慕われていた。 タイラン=ガ=フェオン ハクコ種。フォウルとアトラの祖父。故人。 先代のシルトヴェルトの王で先代のツメの勇者。かつて壮大なカリスマで統治していた。メルロマルクの戦争で英知の賢王に敗北し戦死。その後シルトヴェルトのハクコ種の地位は大きく衰退することとなる。 ルハバート=ワーバルト 七星勇者、ツメの勇者。ワーフル種。 青い毛並みの美しく整った顔立ちと引き締まった筋肉をもつ狼男の亜人/獣人。シルトヴェルトの猛者で修行の旅に出ており、しばらくシルトヴェルトやフォーブレイに帰ってこなかった。一度集中すると滅多なことでは他に気が回らない性格。実はタクトによってツメの眷属器を奪われ殺されており、尚文との会談ではトゥリナが成り済ましていた。尚文たちは書籍版、web版ともに一度も本人に会っていない。杖を除くと、七星勇者で転生者に奪われる前の本来の持ち主が判明しているのは、ツメだけである。 『槍の勇者のやり直し』でも元康と尚文の前にトゥリナが成り済まして登場したが、元康の槍のビーストスピアに正体を見破られ殺害された。
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