タクト一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 22:42 UTC 版)
「盾の勇者の成り上がり」の記事における「タクト一派」の解説
タクト=アルサホルン=フォブレイ 七星勇者、鞭の勇者。 フォーブレイの末席の王子で、若年にして多くの分野で実績をもつ天才で、鞭の七星武器に選ばれる。正体は転生者で実際は鞭に選ばれたわけではなく、眷属器の精霊を不正な力で無理矢理従わせている。他の勇者を殺害して眷属器を奪い取っており、鞭以外に槌、ツメ、斧、投擲具の計5つの眷属器を所有している。本来波の尖兵は一つしか武器を操れないが、タクトは能力を拡張したことで複数所持できる。美少女、美女を多く侍らせており、その数と勢力は他の波の尖兵と比べるとかなり大きく、レールディアによってLv100越えのクラスアップができたため、最低Lv250も持っていた。作者活動報告によると、美少女なら何でもストライクゾーンに入る中途半端なロリコンと書かれている。鞭の勇者と言われているが、尚文たちとの戦いではツメをよく使っていた。 フォーブレイの学校の旧友だったマルティに唆され、鳳凰と戦っていた尚文たち連合軍に横やりを入れ、全滅させようとした。その後フォーブレイの王を弑逆。さらにフォーブレイに来た尚文たちを襲撃して盾の聖武器を奪う。尚文たちが撤退した後、全世界に宣戦布告し世界征服に乗り出す。 高レベル者による飛行機や飛行船の空爆で攻め続けメルロマルクに進軍するが、英知の賢王として再起したオルトクレイの策略によって撃墜される。砦での戦いでは、杖の眷属器を借りた尚文と交戦するが、以前の戦いとは異なり、強力な援護魔法によってまったく歯が立たず一方的にやられる。あまりに余裕だったため、尚文と合流したフォウルが、杖と小手をわざと奪わせたことで(一般的に知られている範囲で)七聖武器全てを手に入れるが、それでも二人に敵わずボコボコにされる。そして、盾の精霊とアトラとオストの援護を受けた尚文の権利剥奪によって、奪った武器が全て解き放たれ、武器による力を全て失う。 敗北後、偽勇者の烙印を押され、世界征服に乗り出し各国の王や王族を殺したなど、多くの罪によって処刑されることになる。その際、自身の秘密を吐き出すために尚文でも引くような拷問を受ける。そして秘密を話そうとするも、口封じのために頭が破裂して死亡し、魂も消される。なお、マインによると、尚文たちを倒し、武器を全て奪った後、セインの姉の勢力がタクトを殺し、武器を全て奪う予定だったらしい。web版では正体がわかっていたため、秘密を聞き出すこともなく処刑が行われ、回復魔法で生命を維持しながら、これまでに処刑された女共の処刑を追体験させられ、最期は儀式魔法『裁き』と『焔』によって跡形も残らず消された後、グラスの世界の処刑人が連れて来たソウルイーターに魂を食べられる。妹のナナを含め、血縁者もすべて族滅に処された。 Lvは本人によれば350とされるが、Lvにものを言わせた戦い方をしており、尚文からはキョウの方が強いと感想を述べていた。所持している鞭の七星武器の強化方法は「自らや味方のLvを下げることにより、素質強化する」であることから、その強化方法を知らない、またはLv至上主義であったためLvを下げようとしなかったと思われる。 外伝の『槍の勇者のやり直し』シルトヴェルト編(5周目)では、トゥリナの敵討ちもあって本編と同じように勇者の騙し討ちを謀るが、鳳凰戦の記憶が蘇った元康にあっさり返り討ちにされ殺される。以降は元康にマインに次ぐ最優先抹殺対象と見做され、敢えて仲間の死を見せつけられた上で魂ごと一撃で葬り去られたり、生け捕りの後にフォーブレイ王の慰み物にされて拷問の末に惨死するなど、扱いが酷い。また、一時期ゼルトブルのコロシアムでパピヨンマスクを付けた姿で素性と実力を隠しながら「セブンオール」のリングネームで戦っていたことが判明している。コミカライズ版では元康の視点だと、なぜか顔がぼやけて見えており、まともに見ることができないというより扱いが悪くなっている。 トゥリナ 九尾の狐の魔物。年寄り臭い喋り方をするが幼い外見をしている、いわゆるロリババアであり、ラフタリアと対極的な設定となっている。 権力者に取り入り、悪さをしていたが、過去の天命によって封印されていた。過去の天命を恨んでおり、過去の天命や子孫であるラフタリアに対して「ラクーンのブス」と罵っている。龍脈法や特殊能力を使った幻覚魔法や火の魔法を使う。14.5巻では細身の剣を使用し、16巻ではツメを使って攻撃していた。 幻覚魔法によってシルトヴェルトの爪の勇者のルハバートに化け、尚文たちを欺けようとするもラフタリアとラフちゃんに見破られ交戦する。数的に不利な状況であったためその場は撤退する。その後フォーブレイでタクトの仲間として尚文たちに襲い掛かった。砦での戦いでは、幻覚魔法で仲間を援護しようとするもラフちゃんに無効化される。過去の天命が姿を現した際、復讐のために襲い掛かるも、過去の天命とラフちゃんの連携攻撃によって倒された。21巻においては過去の世界でも、同じような九尾の狐が権力者に取り入り、ある国を腐敗させていたが、ナタリアに退治されそうになり、さらに割り込む形で、ラフちゃん2号の持っていたビーストスピアによって倒されるが、過去の天命によると別人とのこと。 Web版ではラフタリアと戦い、武器が解放されたことで槌の勇者となったラフタリアに脳天を叩き潰され死亡。 また、『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)ではweb版・書籍版ともにツメの勇者のに化けてシルトヴェルト城に現れた際に、ビーストスピアが自動発動して一撃で倒されている。 ネリシェン アオタツ種の族長でシルドフリーデンの代表。 種族の宿敵であるハクコ種のフォウルを敵視しているが、人間との混血であることを蔑んだ発言をしたため、逆に「自国の成り立ちも知らん者が代表を名乗っているとは片腹痛い」と一笑に付された。風と水の魔法を使い、大きな東方の龍に変身できる。 砦での戦いでは、フォウルと戦う。最期は頭を吹き飛ばされ死亡する。外伝の『槍の勇者のやり直し』では、タクトと共に殺されない場合は資金を持って逃亡し、ゲリラ活動を行っている。 シャテ ノイド種とクシャ種の混血の亜人/獣人。人魚みたいな姿とサメっぽい獣人の姿をもつ。 ルカ種に対して恨みを持っており、サディナをルカ種と勘違いして敵視する。銛を武器をして扱う。 砦での戦いでは、サディナと戦う。シルディナ諸共倒すと発言をするも、シャチの姿に獣化したサディナに八つ当たり相手として一方的にやられ、雷の魔法で感電死する。 レールディア 竜帝。多くの竜帝の欠片を所持している。 Lv100越えのクラスアップができる儀式の記憶が入った欠片を所持しており、それによってタクトたちはLv100を超えていた。人間態はトカゲみたいなシッポをもつ女の姿。本来の姿は親ガエリオンよりもさらに大きいドラゴンで、守護獣と同じような気配を放っており、尚文からも「一番強そう」と言われている。 砦での戦いでは、錬とガエリオンと戦う。ガエリオンの欠片を奪おうとするも敗北し、欠片を渡すことを拒絶したためガエリオンに止めを刺され、欠片を奪われる。 『槍の勇者のやり直し』では、シルトヴェルト編(5週目)にてタクトの死に自暴自棄になって本来の姿を露わにし、無差別攻撃を行うも、元康に一撃で殺される。またコミカライズ版では本編の記述と異なり、幼い外見をしているが、活動報告によると、気分で外見を変えているかららしい。 アシェル 人間の姿になれるグリフィン。 フィロリアルを敵視しており、女王種であるフィーロを倒そうとする。 砦での戦いでは、フィーロとシルディナと戦う。シルディナが風の魔法でフィーロを飛ばしていることに気付かず、絶滅した空飛ぶフィロリアルと勘違いする。フィーロに追い詰められ、最期はシルディナの風の檻によって細切れにされる。 Web版では、武器が解放されたことでツメの勇者となったフィーロに首をひねり折られて死亡。『槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編(5周目)では、フィロリアルのレベル上げをしていた元康の前に彼女の父親のグリフィンが現れるが瞬殺され、ドロップ品と素材として利用されている(肉は尚文に料理されステーキや燻製になった)。タクトが死んだ際には、仇を取ろうとしたが、父親同様に一撃で殺される。 白衣幼女 ラトのライバルだった錬金術師。 見た目は白衣を着た子供そのままの幼児体型で本名は不明。ラトの遠い親戚でもある。ラトによると平凡な錬金術師で、自分ほどではないが、他の奴より人工生命に関しては詳しいとのこと。ラトからは、タクトの武器を奪う力は彼女によって与えられたのではと疑われていた(実際は違うが、武器を複数奪えるようにしたのは彼女と思われる)。 捕らえたラフタリアを尋問しようとしていたが、ラフちゃん二号の幻覚魔法によって、すでに脱出したラフタリアの身代わりにされ、他の仲間から拷問にかけられてしまい、最終的に砦での尚文とタクトの戦いの最中に人質として使われ(尚文たちはすでに知っているため意味がなかった)、尚文に対する見せしめとしてタクトに気付かれずに殺されてしまう。 Web版ではマインがフォーブレイの王に献上された際に、身代わりのよく似たホムンクルスを作り、死を偽装していた。ラフタリアが捕まることがなかったため、身代わりにされなかったが、戦争後に処刑されることになり、培養槽に落とされて魔物に変えられた後、殺される。 エリー タクトの幼馴染のファーストヒロイン的な存在。メイド服を着ており、銃を武器としている。 砦での戦いでは、セインと戦うも、尚文のタクトに放ったスキルに巻き込まれ消滅した。外伝の『槍の勇者のやり直し』でも、元康の攻撃からタクトを庇おうとして一緒に殺されたり、タクトが躱した攻撃を受けて死んだりとつくづく報われないキャラクター。 メルリス フォーブレイの影。 タクトと戦っていた尚文から回復アイテムのルコルの実を奪おうとしたが、尚文が誤って潰して出た滴に当たって千鳥足となり、セインによって縛り上げられる。 外伝の『真・槍の勇者のやり直し』のシルトヴェルト編アフター(5周目の続き)では、タクト殺害の際に回収されていたレールディアの核石が偽物とすり替えられていたことが発覚。彼女の仕業と考えられる。 ナナ=アルサホルン=フォブレイ タクトの妹。 兄同様Lv至上主義に染まりきっており、フォーブレイに来ていたメルティを人形姫と呼び、しつこく絡んでいた。Lvは130で戦場でメルティに襲い掛かるも、やはり兄同様Lvにものを言わせた無駄な動きで突っ込むだけであったため生け捕りにされる。タクトの悪行を聞かされても兄が悪いとは微塵も思っておらず、処刑場で暴言を吐き続けた挙句、串刺し刑に処された。 元康からの呼称は「クソガキ」、のち「妹豚」。外伝の『真・槍の勇者のやり直し』では、タクトと共に殺されない場合は元ハーレムメンバーと逃亡してゲリラ活動を行っているが、元々協調性など欠片もない連中なので敗走する際に味方に見捨てられ、エルメロに捕らえられたりしている。
※この「タクト一派」の解説は、「盾の勇者の成り上がり」の解説の一部です。
「タクト一派」を含む「盾の勇者の成り上がり」の記事については、「盾の勇者の成り上がり」の概要を参照ください。
- タクト一派のページへのリンク