幼稚園職員と関係者
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「クレヨンしんちゃんの登場人物一覧」の記事における「幼稚園職員と関係者」の解説
高倉 文太(たかくら ぶんた) 声 - 納谷六朗(第4話Aパート〜第841話Bパート)→森田順平(第872話Aパート〜) 48歳。アクション幼稚園(ふたば幼稚園)の園長。四国出身。 初登場の原作1巻(アニメでは1992年5月4日放送「任侠ひまわり組だゾ」)ではしんのすけに「地上げ屋さん」と言われ、園児からも敬遠され自信をなくしていたが、園児に絡んだチンピラを追い払ったことがきっかけで徐々に自信を取り戻す。色黒に加えてサングラスに天然パーマと派手なジャケットの容姿も相まってヤクザ顔負けの強面が特徴。初期の頃は右頬に傷があり、輪郭やパーツの配置も異なっていたため、現在よりもさらに強面だった。そのため子供どころか個性的な教員たちとの対応にも苦慮する事が多い上に、子供の頃から顔が変わっておらず、泣いている子供に話しかけると「園長先生が泣かせた」と思われてしまうことも多いため、その度に落ち込んでいるが、普段はしんのすけや園児達に非常に慕われており、職員や保護者達からの信頼も厚い。 園長先生と呼ばれることがほとんどであるため、めったに姓名は出てこない。前述のような強面のため、しんのすけからは「組長」または「組長先生」と呼ばれ、よしなが先生に至っては「ソープに売らないで」と懇願されたりする場面もあるが、根は心優しく涙もろい性格。またネネに「泣き顔も怖い」と言われたことがある。絶対内緒の事になると鼻をヒクヒクする癖があり、酒には弱く、泣き上戸である。 原作での初登場はプール開きのエピソードで、よしなが先生の着替えを見に行こうと誘うしんのすけをたしなめる役で登場している。またこの際、しんのすけは園長先生と呼んでいる。 家庭訪問に行くと近所の住民に凶暴な借金取りの取り立てと誤解され、警察が出動する騒ぎになったこともあり(もっともこの場合は、本人が幼稚園で時々やっている凶暴な借金取りのモノマネを野原家玄関の前で披露してしまったため)、「もう来年から家庭訪問やめよう…」と涙ながらに誓った。。ただ「組長」と呼ばれたときには泣きながら「園長です」と言うこともあれば、特に初期において、その気になって任侠モードに入ってしまうこともある。 趣味はカメラだが、長年の経験にもかかわらずしんのすけの撮った「撮る人は撮られる人」と題された写真(カメラを構えている園長を隠し撮りした写真、タイトルを付けたのはひろし)が雑誌の最優秀賞に選ばれたのに対し、自分の作品は落選だった。書道歴30年という腕前も持つ。ボウリングも趣味としており、本格的な装備を用意し、たびたび一人でボウリング場へ練習に行くほどだったが、園内ボウリング大会でまたしても園児たちや妻の志麻を含む先生たちに相手にされず、最後は無断でシロを連れ込んで反則技を行ったしんのすけのせいにより、責任者としてボウリング場から出入り禁止を言い渡される羽目になった。着ているジャケットにはこだわりがあり、同じものを7枚所有し、曜日ごとに変えている。遠足の下見を毎年楽しみにしている。 厳つい顔に反して、普段は非常に温厚で園児たちにも敬語で接するなど礼儀正しく紳士的。本人曰く「喧嘩は弱い」とのこと。滅多に怒る事はないが、アクション(ふたば)幼稚園やその園児達を侮辱したり、危害を加えようとする相手には激しく怒りを露にする。その際は持ち前の強面も相まって非常に迫力がある。園児思いであり、幼稚園を見学に来た高飛車な母親が入園を拒否したときは「あなたのような人は、こちらから願い下げです」と言った。アニメ版でひろしの大阪市への出張時に偶然、彼も園長会議のために東京駅から新大阪駅へ向かう東海道新幹線の車内でしんのすけとみさえと居合わせた折に、禁煙席で喫煙するチンピラが放ったしんのすけへの暴言に激怒。「しんのすけ君はユニークな子ではありますが、おバカさんなんかじゃありません」と睨みを利かせ(しんのすけの「組長!」の言葉でチンピラと周囲の乗客達は完全に怯えていた)、大阪のお好み焼き屋では全国各地の園長(全員、顔はヤクザそのものであり、しんのすけ達に対して笑みを浮かべるものの気味悪がられ、涙を流していた。その中でも園長は比較的温和な風貌)との会合中に店員に本物のヤクザと間違えられた。その際、些細なトラブルからしんのすけを殴ろうとした地元のチンピラに対し、他の園長たちと共に「その手、どうするんだ?」と睨みつけて、チンピラを自滅させた。これが原因で周囲の客達から余計に敬遠されてしまい、それ以降では店内は客の全員が黙々と食事をするという異様な雰囲気になってしまった。 上京したての頃、怖い顔のため周囲に避けられ落ち込んでいたとき、ただ一人「優しそうだから」と優しく接してくれたのが幼い子供だったことから、「子供たちの役に立ちたい」と幼稚園の設立を志し、現在に至る。幼稚園設立以前は就職活動をしていたが、履歴書の写真が強面ということで不採用が続き、履歴書アレルギーとなってしまった。 幼稚園教諭にならなかった場合に就きたかった職業には警察官を挙げている。 幼稚園では自身の「上京記念日」を毎年休園日にしている(みさえからは「そんなもん記念日にするな」と評され、アニメでは売間久里代から「なんじゃそりゃあ…」と呆れられた)。後に上京の理由は大学に行くためであると語っている(『新クレヨンしんちゃん』7巻)。 『新クレヨンしんちゃん』7巻では、自身の幼少期~上京するまでのストーリーが描かれた。幼少期から顔が怖く、そのせいでいらぬ誤解を受け卑屈になっていたところ、幼馴染の少女に励まされ立ち直り、その付き合いは上京を決めた後も続いていた。やがて二人は成長するが、幼馴染が町一番の悪の頭(ヘッド)と呼ばれるキャンディ岩山に絡まれてしまう。強引にナンパされていたのを見過ごせず飛び込んで助けた後は、幼馴染に「上京してひとかどの人物になったら迎えに行く」と告白し受け入れられた。ラストシーンでは、その幼馴染の正体は現在の妻である志麻(副園長)であることが示唆されている。 出身高校はさきがけおとめざ高校。母校が全国高等学校野球選手権大会(甲子園)に初出場を果たした際には、初戦で2対3と惜敗した。 高井夢男(声 - 優希比呂)という保育士志望の甥がおり、ふたば幼稚園で教育実習を行ったことがある。 「若い二人はこうして家を買ったゾ」と「たけのこ大襲撃だゾ」に登場したがいずれも容姿のみの出演で、後者の放送翌日に公開された劇場版第23作では、過去の音源を用いてのライブラリ出演になった。その後、森田に代わりの初登場回(2015年10月9日放送)では久々に台詞付きで登場した事をしんのすけにネタにされた。 高倉 志麻(たかくら しま) 声 - 滝沢ロコ(第3話Bパート~)(1992年4月27日~) 文太の妻で、アクション幼稚園(ふたば幼稚園)の副園長。通称「園長夫人」「副園長先生」(原作ではネネちゃんが「奥さん先生」と呼んでいた。1巻では「奥さん 保母兼」と紹介されている)。下の名前は『新クレヨンしんちゃん』で判明した。 他の先生と比較すると出番は少なく、会話の中で名前のみ登場することが多い。 夫とは子供の頃から30年以上の付き合い。基本的に仲が良いが、たまに「納豆にネギを入れなかった」など、些細なことで喧嘩をする。 しんのすけからは「極道の妻」呼ばわりされている。すぐ自信をなくして落ち込む夫を「キムタクの顔は3日で飽きるけど、貴方の顔は30年以上経った今でも飽きないわ」と励ましている。 ただし夫の顔については今でも慣れず、突然現れたり、笑顔でいるところを見て悲鳴をあげたことがある。 前述の通り、『新クレヨンしんちゃん』7巻にて園長の幼馴染であったことが示唆されている。 アニメでは動物を飼うのは禁止と厳しく夫を叱ったことがある。理由は夫が次々と小動物を拾ってくるせいで暴れられたりけがを負うなど世話が大変なため(「組長のヒミツの愛だぞ」より)。ただし『新』7巻では園長がネコを飼うのを快く許している。 一時期、さくら組の担任をしていた。 吉永 みどり(よしなが みどり)[本名:石坂(いしざか) みどり] 声 - 高田由美(第1話Bパート〜第680話Aパート)→七緒はるひ(第685話Aパート〜) アクション幼稚園ひまわり組の先生で、しんのすけの担任教諭。24歳。血液型はO型。バストは自称89cmだが、実際は79.8cm。旧姓「吉永(よしなが)」。 普段は優しい先生だが怒ると怖く、幼稚園教諭とは思えないほど乱暴な言葉遣いになる。園児達が唖然とするほどの気性の激しさが原因で、一時神経性胃炎と診断されたこともあった。また、些細なことで大喧嘩を始めたしんのすけと風間が中々喧嘩を止めないことに怒りを爆発させ、喧嘩をする二人の横で「ケツにダイナマイト突っ込むぞ!」と暴力的な発言をしながら教室で大暴れしたり(この時は園児達もよしながの豹変ぶりに唖然とし、怯えていた)、しんのすけの妹の名前候補にマサオが自分と同じ「みどり」を提案したが、主に貧乳ということをマサオ以外の園児達からは散々否定され激怒し、黒板を引っ掻いてけたたましい音を立てた事がある。また、幼稚園に入園したひまわりを描いた番外編では、粘土細工の時間中に「チンコ」と発言してしまったため、教室の外から一部始終を見ていた園長から授業終了後に気まずい雰囲気で説教され、上尾先生から話を聞いたまつざか先生からは「んまぁ、お下品ね」と嫌味を言われた。原作初期はアニメ初期と比較してかなり気性が荒く、特にふざけたり悪戯をしたしんのすけに対して怒鳴りつける、げんこつを食らわす、物できつく殴打するといった暴力的な描写が多かったが、後に後者はその描写がなくなった。酒癖が極めて悪く、アルコール類を飲むとすぐに暴れ出すほどで、野原家への家庭訪問でしんのすけが誤ってりんごサワーを出してしまった際には新聞紙と服を破いた挙げ句、たまたま帰ってきたひろしを純一と勘違いして「顔面大根おろし」をするなど、大暴れした。また盲腸になり入院した時は、まつざか先生と同じく「じゃがいも小僧(しんのすけ)だけは見舞いに来てほしくない」と願ったり、運動会のリレーで、ばら組に勝つためにアンカーのしんのすけをエロ雑誌で釣ったりと滑稽でさらに狡猾な面も見られた。 これらの彼女の言動は、上尾先生の登場と自身の結婚により現在ではほとんど見受けらず、3人の担任教諭の中では最も常識的な性格となっている。 純一とは友達付き合いの頃から恋慕しており、自室や街中でいきなり妄想の一人芝居を始めて周囲を困惑させることもあった。 純一と結婚し石坂姓になったが、職場では引き続き「よしなが先生」と呼ばれており、本人もそう希望している。髪型はポニーテールで原作では黒髪に赤いリボンをしているが、アニメでは栗色の髪に水色のリボンをしている。しんのすけ曰く、ひろしからは「美人じゃないけど可愛い先生」と言われているらしいが、銀の介からは「美人な先生」とも呼ばれている。 まつざか先生の露出的な服装をたびたび批判しているが、自身も露出度の高い水着を喜んで着用するなど、まつざか以上に大胆な面もある。 結婚前は「荒間荘(あらまそう)」というアパートに居住していたが、結婚後は高級マンション「ハイムニクバナレ」に転居。住まいをアパート時代からかすかべ防衛隊の秘密基地にされている。学生時代はワンダーフォーゲル部で、しんのすけに見つからないようにという理由で荒間荘のベランダからロープで降りたこともあるが、近所の人に見られて気まずい雰囲気になっていた。 演歌が大好きで、結婚前・本格交際前の石坂とのデートの際、流れてきた『北埼玉ブルース』を周囲が引くほど熱を入れて歌っている。幼稚園の教諭にならなかったら「みやこひばり」という芸名で「小林幸子のような衣装で紅白に出ること」が夢だったという。なお、この件とこのときのデート現場での野原家との遭遇のドタバタとが、恋人関係へのステップアップのきっかけとなった。しんのすけにはいつも邪魔されるが、石坂との初キスなど、しんのすけが偶然にもキューピッドになることも少なくない。小学校時代は「缶けり姫」と呼ばれていた。運動音痴のまつざか先生とは対照的に水泳やスキーが得意。お笑い好きでもあり、石坂と喧嘩して落ち込んでいる時にお笑い番組を見て一時元気になったが終わったらまた落胆していた。 しょっちゅうまつざか先生と喧嘩をしているが、決して仲は悪くない(2007年5月18日放送分で「あなたがいなくなると寂しくなるわね〜」と泣きながら語っていたため、いなくなってほしいとは思っていないようである)。また盲腸で苦しんだ際、まつざか先生にひまわり組のことを頼んだりなど、親友と呼べる関係である。 母親(声 - 峰あつ子)が一度登場している。 園児達には非常に慕われており、石坂との結婚で幼稚園をやめることになると勘違いしたかすかべ防衛隊のメンバーが、それを阻止すべく直接石坂を説得しようと勤め先まで行ったことがある。 まつざか 梅(まつざか うめ) 声 - 富沢美智恵(第1話Cパート~)(1992年4月13日~) アクション幼稚園ばら組の先生。24歳の独身。身長は157.5cm。苗字は基本的に平仮名で表記されるが、アニメのサブタイトルで二度漢字表記されたことがある。 プロポーションは良く、自称だが胸囲は84センチCカップ。厚化粧。ボディコンやハイレグ水着など露出度の高い衣装を好み、あえて高い物に身を包むことで高級な女を演じようとしている。初期の頃には本人曰く、普段ジュリアナ埼玉のお立ち台で踊っているらしい。合コンやお見合いなどに積極的に参加しているものの性格の悪さが露呈するため断られてばかりいる。 高飛車な性格で、ばら組の園児を鼻にかけており、ひまわり組を馬鹿にする発言が度々見られる。初登場は連載第7回のアクション幼稚園運動会で、この時点で自ら受け持つばら組を「優秀」と言い、よしなが先生の前で「おたく(ひまわり組)と比べちゃかわいそう」と言い放っている。そのために、よしなが先生との口ゲンカは絶えない。とはいえ、ひまわり組の園児たちのことを心底嫌っているわけでなく、よしなが先生にも友情を抱いている。今の幼稚園で働いていることも誇りに思っており、私立で給料の高いエレガンス幼稚園のスカウトマンから、自分の職場を馬鹿にされた際には激怒し、「2度とそのツラさらすなよ」と撃退した。子供の頃に「梅干し」と馬鹿にされたトラウマが原因で、周囲から下の名前やフルネームで呼ばれる事を嫌がっている。 よしなが先生とは色んな面で正反対だが、酒癖の悪さは共通しており、しんのすけに出された酒に酔ってしんのすけに襲いかかったことがある。 好きなものは、ブランド品や派手な服装で、給料の多くをこれらにつぎ込んでいるため、クレジットカードの債務に追われる倹しい生活を送っている。映画は夢に彼氏として出てくるほどのドラキュラ好き。音楽は演歌を好むよしなが先生とは対照的にかなりのヘヴィメタル好き。運動音痴で、学生時代は「鉄の人魚姫」と言われるくらいカナヅチだったり、スキーの大会でボーゲンの部でブービー賞を取ったことがある。 幼稚園の先生にならなかったら「オードリー・ヘプバーンみたいになりたかった」とのことで、園長先生とよしなが先生から「お姫様みたいな暮らしをしていい男に出会いたかったわけね」と解釈されている。 男運がまるでなく、お見合い・婚活・合コンをしても出かけた先のほとんどで遭遇するしんのすけ(時には野原夫妻までも)または上尾先生の妨害・自身の態度及び言動・相手の男性が婚約者がいる、または既に結婚しているなどでなかなか上手く行かず、最後は号泣したり、焼き酒や焼け食いする事などがしばしば。自身の名のコンプレックスからお見合いや婚活では「さおり」を初めとした偽名を用いることが多い。基本的に失敗に終わるオチはコミカルに描かれているが、ラブレターを渡してきた男子高校生かずおの気持ちに応えようとするも、母子家庭の彼が自分のために受験勉強が手つかずになっていたのを知ると「しっかり勉強して早く親孝行しな」と、その高校生のためを思って、自ら身を退くと、シリアスに描かれたこともある。また、ボーちゃんや記憶喪失中のしんのすけに惚れられたこともあった。 まつざか三姉妹の末っ子の三女で、家族は両親と2人の姉がいる。2人の姉とは、会えば基本的にケンカになる(主に男のこと)が、3人で飲みに行ったりすることから仲は悪くない。姉は小学校の先生と中学校の先生。名前が三姉妹で松竹梅になっており、姉妹揃って男とは無縁。幼いころは長姉・松や次姉・竹のお古であるおさがりを着ていたらしい。 自称「六本木生まれの六本木育ち」だが、実際は田舎生まれの田舎育ち(東北地方、作中では宮城県)で、親に電話をする際はかなりの東北訛りが出ている。だましだまし暮らしているためしょっちゅうボロを出しており、その度にかろうじてフォローしている。中学時代は「田植え娘」「田植え姫」の異名を持つほど田植えが上手で、幼稚園の実習で田植えや芋掘りなどがあると土に触れたいという衝動に駆られる。実家は椎茸を栽培しており、母親がスーパーに卸して販売する椎茸のパッケージに自分の顔写真を勝手に入れられている。高級マンションの「マンションジュリアナ」居住と自称するが、実際は「瀬古井荘(せこいそう)」(原作第8巻)や「ウマレ荘」(原作第43巻)というアパートに居住。また、原作第43巻から住まいをかすかべ防衛隊の秘密基地にされている。 徳郎との恋愛は彼女がいつものように泥酔して階段から転げ落ち負傷し、サンタバーバラ接骨院で診察を受けた時に出会う。アニメではまだ徳郎が南米に就任中のままで再登場していないが、原作では彼が南米から帰国した後、あるアクシデントから彼と破局の危機に陥るが、かすかべ防衛隊の仲介で無事仲直りし、結婚の約束をした。しかし数日後、徳郎が現地で無差別爆弾テロに巻き込まれ犠牲になったことをニュースで知り、そのショックから徳郎の後を追って死のうとする。職務中にウィスキーを煽るなどアルコール中毒にも近い状況にまで追い込まれ謹慎を言い渡されてしまい、死に場所を求めてガールズファイトに参加するなど自暴自棄になったが、徳郎が生前に書いた手紙がきっかけで立ち直り、現在はいつもの人物として吹っ切れており、新しい恋を見つけようと合コンや婚活イベントなどにも積極的に参加するようになった(ただ参加した合コンでは自前の王様ゲームセットを持っていくなどして参加者から引かれている模様)。その直前に職務中に飲酒していたことを保護者達から責められ、懲戒免職の危機に追い込まれたが、園児達の懇願により減俸3か月の処分で事無きを得た。 アニメでは初期は黒髪であったが、途中から緑がかった黒へ変化している。また、髪型も初期は現在と異なっていた。初期から専用BGMがある。 上尾 ますみ(あげお ますみ) 声 - 三石琴乃(281話Aパート~)(1998年7月10日~) アクション幼稚園(ふたば幼稚園)の先生。23歳の独身。原作では21巻、アニメでは「久しぶりの幼稚園だゾ」から登場。骨折して入院したまつざか先生の代理教員として幼稚園に来たが、まつざか先生が復帰した後も引き続き勤務している(アニメではさくら組を担任)。漫画では眼鏡をかけていると瞳が滅多に描かれないが、アニメでは初期の頃に度々瞳が描かれていた。 当初は極端なシャイで園児と接することもままならないほどだったが、現在はおおかた改善されている。普段はおとなしいが、眼鏡をはずすと性格が豹変し、思っていることを粗野な口調で言ってしまう。これに関しては「近視で眼鏡がないとほとんど何も見えず、何も見えないと怖さが軽減され何ごとに対しても強気になれるから」と本人が説明している。よしながからコンタクトレンズを勧められたこともあったが「目の中に入れるのが怖い」という理由で使用していない。また、メガネを外すと美人で、しんのすけや園長も認めており、合コンした際には男全員から惚れられてしまったこともある。高所恐怖症であり、梯子はおろか、踏み台も登れず泣き叫んでしまう。乗り物酔いをしやすく、バスに乗る時は歌を歌って気を紛らわす。「ジョージ」という名の藁人形を携帯しているが一度まつざかの怒りを買った際に燃やされそうになったことがある。「ケータイの番をするゾ」(2005年6月10日放送)では、携帯電話には興味がないといって持っていなかったが「合コンデビューだゾ」(2005年12月2日放送)では、自分の好きな藁人形の携帯ストラップを貰えるために携帯電話を買った。あいのSP・黒磯に恋をしていて、両思いなのだがお互いの性格が災いして進展はない。何か起こると携帯電話のムービーやカメラを駆使して一人興じている。中でもまつざか先生のことは格好のネタとして、よく彼女の行動や顔を写真に収める。 吉永やまつざかに比べると存在感は若干薄いが、思わぬところで役にも立っている。また、園長や他の先生と同様に園児思いな先生であることに変わりはない。しんのすけ以上にマイペースな一面もある。 幼稚園の先生にならなかったらなりたかった職業はエレベーターガールで、理由は「大声を出さなくてよくて、壁に向かって話していればいいだけだから」。 胸囲はまつざか先生より大きいようだが、測り方としては正式ではない為真相は不明。 携帯カメラに限らず、写真機、ハンディー型ムービーなどを扱う場面も見られる。 また、パソコンに関しては高い技術・知識をもっており、「上尾のお部屋」なるウェブサイトを開設しているが、訪れる者は皆無。風間からアクセスカウンターが325人になっている事を指摘されると、自分で自分のサイトに訪れただけと釈明している。 熱繰 椎造(あつくる しいぞう) 声 - 田中一成、佐藤ゆうこ(子供時代) 出産休暇をとったみどりの代理(アニメでは幼稚園教育実習生)。22歳。初登場は原作39巻、アニメでは「あつくるしいゾ」(2005年8月26日放送)。その名の通り暑苦しい性格で、典型的な体育会系教師である。松岡修造を尊敬しており、自身の部屋にはポスターも貼られている。出勤初日に寝坊をしてしまい、自宅のある大宮から走って春日部に来た。はじめは園児や職員からも煙たがられていたが徐々に打ち解けていき、運動会後に退任する事が決まるもこれを撤回させようと、運動会の閉会式中にひまわり組の園児たちが職員室に立てこもる事件が発生するほどまでに慕われた。この時幼稚園教諭は止めるどころか加勢していた。この話は原作42巻、アニメでは「しいぞう先生やめないで!だゾ」(2005年11月11日放送)。「立派な幼稚園の先生になって帰ってくる」と誓い、原作42巻、アニメでは「さよならファイヤー!だゾ」(2005年11月18日放送)で幼稚園を去るも、2006年2月3日放送「しいぞう先生と雪遊びだゾ」にて再登場し、園児たちと雪遊びに興じた。 そそっかしい所もあるが心優しく非常に頑張り屋。幼少時、ウサギに手を咬まれて以来ウサギ恐怖症。それもオレンジ色好きな椎造がウサギの食べていたニンジンを横取りして食べようとしたためで、椎造は今までウサギが故意に咬んできたと考えていたが、それが誤解だということを思い出しウサギ恐怖症を克服した。さいたま市大宮区のアパート「カキクケコーポ」に居住。 こいずみ 上尾がやってくる以前にさくら組を担当していた先生。主に幼稚園で大会やイベントがある回に登場するがモブに近い扱いだった。黒髪のショートヘアーで眼鏡をかけた容姿である。アニメ「愛の七夕祭りだゾ」(1995年7月10日放送)で園長から結婚の餞として笹の葉飾りを燃やす係である「火の女神」を任されている。それ以降の話には出てこない。また、石坂みどりによると以前にも、こみややこうのという名前の先生がおり、いずれも七夕で「火の女神」を担当した年に嫁いで行ったと語っている。 石坂 純一(いしざか じゅんいち) 声 - 坂東尚樹(第17話Bパート~)(1992年8月24日~) みどりの夫。24歳(原作では28歳とも)。石田純一に似ていると常日頃から自慢されているが、しんのすけからはしょっちゅう石倉三郎似と言われている。友達程度の交際時代からのストーリーがある。心優しい性格がみどりに惚れられたようだが、裏を返せば気が弱く優柔不断なのが欠点であり、それが原因で一時は破局寸前まで進んだこともあった。しかし、幼稚園での野外結婚式の際、予想外の大雨で中止寸前の状況となり狼狽えているところをしんのすけの檄により発奮、雨の中に飛び出し凛々しい姿で結婚宣言をし、来客からの喝采を博した。飯田橋駅にある「ツーリーブス産業」という会社に勤務。原作では課長に昇進している。 石坂 桃(いしざか もも) 石坂夫妻の長女。みどりが野原みさえに借りた本を返しに野原家へ訪れた際、陣痛が始まり、たまたま居合わせた大屋主代の助産により誕生。桃のようにかわいい女の子になってほしいということで「桃」と命名。アニメでは妊娠すらしておらず、子供の設定そのものが存在しない。そのため前述の熱繰椎造のポジションも変更されている。 まつざか 松(まつざか まつ) 声 - 勝生真沙子 まつざか三姉妹の長女で、梅の長姉でありまつざか竹の姉。28歳(徳郎には梅より二つ上と言っていた)。妹達と同じく独身。中学校教師(私立伝統校勤務)(原作20巻では高校教師と名乗っている)。和服と泣きボクロが特徴。小山まさえと同じく教師であり普段から和服で過ごしている。 竹とともにしんのすけを利用して幼稚園での醜態を行田先生に暴露させ、サンタバーバラ接骨院に入院中の梅を破局に追い込もうとしたが、失敗に終わったばかりか、幼稚園にとって梅がかけがえのない存在であることを思い知らされる。最終的には梅と徳郎の間柄を認めた。原作46巻に再登場するが、妹の竹と同じく原作20巻に比べて容姿がかなり変わっている。 まつざか姉妹の長女だけあって、末女の梅も彼女には頭が上がらない様子。怒った顔をしなくても結構な迫力があるが、怒った時の顔や態度は梅そっくり。 まつざか 竹(まつざか たけ) 声 - 速見圭 まつざか三姉妹の次女で、松の妹であり、梅の次姉。26歳。松と梅と同じく独身。小学校教師。あだ名は「チーママ」。梅よりも派手さを意識した格好となっており、金髪に真紅のロングコートが特徴。よく梅とは口げんかをする。 原作46巻に再登場するが、姉の松と同じく原作20巻に比べて容姿がかなり変わっている。 行田 徳郎(ぎょうだ とくろう) 声 - 井上和彦 サンタバーバラ接骨院に勤務する接骨医。26歳。ニックネームは「徳さん」。最初はしんのすけを手当てした医師として登場したが、ひょんなことからまつざか先生と知り合い、恋人同士となった。 極度の骨マニアで、魚の骨にすら興味を示す。シロが肉屋からもらった牛の骨を見るなり、譲って欲しいとシロにせがんでいたほど。背中が弱くしんのすけに背中をくすぐられた拍子にダイヤルをまわし間違え電気治療中の梅に高電圧を浴びせたことがある。 骨を見ると梅そっちのけで趣味の骨収集に熱中するため破局の危機にも瀕した。その際はかすかべ防衛隊の協力で和解したものの、南米のチリで恐竜の骨を発掘するチームに参加し、任地へ発った。 原作では第45巻で帰国したが、ふとした誤解から梅と再び仲違いしてしまう。そんな仲違い中に、徳郎はアフリカで恐竜の骨を発掘するチームに参加することになり、梅は新たな男性に婚約を申し込まれ困惑していた。かすかべ防衛隊に説得された徳郎は、婚約者から梅を取り戻し、帰国後にプロポーズすることを約束し任地であるアフリカ・南ボボサルマータへ発った。だが、現地のホテルで発生した爆弾テロに巻き込まれ死亡。その後、梅は徳郎の死を乗り越え、徳郎の夢であったブタバナザウルスの化石も全て発掘され、徳郎の形見でもある恥骨の化石も組み込まれたことで完成するのだった。 アニメでは南米に就任中のままで再登場していないが、まつざか先生との仲は継続している模様。 イーグル 幼稚園で飼われている凶暴なニワトリ。鋭い目つきの上すぐに襲い掛かってくるので園児たちから恐れられている。ひまわりが幼稚園に入園した番外編にも登場した。
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