制作と録音
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「ULTRA BLUE」の記事における「制作と録音」の解説
アルバム収録曲で一番最初に作られたのは2003年に発表された「COLORS」で、同曲は2002年に結婚した紀里谷和明との新婚旅行の間に、フランスの片田舎で購入したキーボードで作曲された。その1年後には、Utada名義のアルバム『Exodus』の制作中に映画主題歌として「誰かの願いが叶うころ」を制作。宇多田は、普段はアレンジまで終えてから歌詞を書くが、同曲は最初に作詞を行った「詞先」の楽曲となっている。レコーディングではピアノも全て宇多田自身が演奏しており、デビュー以来のプロデューサー・三宅彰は、同曲は「第2期・宇多田ヒカルの第1弾作品」だと語っている。またこの頃、英語詞アルバムの制作と並行して、宇多田は日本語詞曲「Passion」を作り始めていた。2005年2月、再び日本での活動を再開し、宇多田ヒカル名義のアルバムの制作を開始。その中で最初に作ったのが「Be My Last」だった。ここでも宇多田は新たな試みを見せており、曲は最初から最後まで「電源の入っていないエレキギター」で作曲されている。作詞では、「日本語の歌というものをあらためて考えさせられた」といい、全体的に言葉数も少なくしている。また宇多田は、同曲のミュージックビデオの撮影で赴いたチェコでは「Keep Trying」を作り始めている。「Be My Last」が曲・ビデオともに内向的で暗いムードであったことや、当時のチェコが国としての変革期を迎えており、段々と開かれていく状況にあったことで、宇多田は「気持ちが上がる曲」「開いた感じの曲」が作りたいと思ったという。アルバム制作の後半には、それまで明るい曲の制作が続いていた為、スタッフにマイナーコードでダンサブルな曲を打診され「This Is Love」を制作。同曲は宇多田初の配信限定シングルとして先行配信された。3月にはアルバム制作も佳境に入り、宇多田は当時の生活についてブログに次のように書き込んでいる。 「作詞、作詞、作詞、、、気分転換に作曲、作曲、、、気分転換にぬいぐるみのくまちゃんと楽しく会話したりお昼寝したり、、、飛び起きて作詞、、、スタジオ出勤、、、歌う歌う、、、なぜか空き時間にスタジオの広いスペースを利用して16年振りにソク転(いきなりやりすぎて危うく右肩を痛める(笑))、、、帰って作曲、作曲、、、寝て起きて散歩、、、帰って作詞、作詞、、、」 アルバム制作の最後に作られたのは「海路」だった。ちなみに、当時は第3次小泉改造内閣下で、メディア等でポスト小泉人事が取りざたされていたことにより、宇多田は同曲に「総裁選挙」という仮タイトルをつけていたという。そして2006年3月29日、宇多田は自身のブログでアルバム制作がほとんど終了したことを報告した。
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制作と録音
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楽曲は、ロンドンのアビーロード・スタジオで録音された。エンジニアは、復帰以降の宇多田の全楽曲に関わってきたスティーヴ・フィッツモーリス (Steve Fitzmaurice) が務めている。また、今回はボーカルの録音を宇多田自身が行った。ギターは、『Fantome』から宇多田の楽曲に参加するようになったベン・パーカー(Ben Parker) が、サックスは、ジャズサックス奏者でラッパーでもあるソウェト・キンチ(英語版)(Soweto Kinch) が演奏している。 ウドゥ ボンゴ シェイカー カホン カシシ ラトル カイシャ コンガ パーカッションは、以前に「ともだち with 小袋成彬」(2016年) で参加していたウィル・フライ (Will Fry) が担当しており、本楽曲のレコーディングでは、ウドゥ(Hadgini Udu)、ボンゴ(bongos)、シェイカー(shakers)、カホン(cajon,)、カシシ(caxixi)、シーズ(seeds)、ラトル(rattles)、カイシャ(caixa)、サンダー・ドラム(thunder drum)、コンガ(congas)等といった楽器を演奏した。
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制作と録音
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「Time (宇多田ヒカルの曲)」の記事における「制作と録音」の解説
宇多田は、本作は主題歌の依頼を受け、東村アキコの原作を読んで世界観を理解した上でその制作に取り組んだ。楽曲の仮タイトルは、宇多田の友人が服用している抗がん剤の名称であったという。 本楽曲には、宇多田と同じくロンドン在住のミュージシャン・小袋成彬が共同プロデュースとして参加している。互いのデモ音源を聴かせ合う中で、宇多田が作った「Time」のデモトラックを小袋が気に入り、参加することになったと宇多田のインスタライブで明かされた。制作の過程で互いの世界観を調整しながら、4か月以上かけて完成させたという。なお、宇多田が最初に「Time」のデモテープを聴かせたのはKOHHであった。本楽曲では、『Fantome』から宇多田の作品に参加しているベーシストのジョディ・ミリナー (Jodi Milliner)がシンセサイザーを演奏している。ミキシングは、復帰後の宇多田の全作品に関わっているスティーヴ・フィッツモーリス (Steve Fitzmaurice) が手掛けた。また、ボーカル・レコーディングは、同じく『Fantome』から参加している小森雅仁が、東京の文化村スタジオにて担当した。
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制作と録音
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楽曲は、Hondaによる「GOOD GROOVE」というテーマの下制作された。サウンドのプロデュースは以前と同じくYaffleが手掛け、楽曲のレコーディングとミキシングのエンジニアも小森雅仁が務めている。Aメロ部分は「ドン・キホーテ」でもやしか何かを買っている時にふと思いついたという。楽曲のデモテープは英語詞(本人曰くデタラメな"Kazenligh"という言語)で作られていた。なおレコーディングの際に藤井は、サビのメロディが久石譲作曲の「風のとおり道」(映画「となりのトトロ」挿入歌) と似ていると感じ、変更しようと提案したが、周りから「アレンジや楽曲の方向性が全く違うから大丈夫」と言われ、そのままの形で完成させたという。
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制作と録音
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「HEART STATION」の記事における「制作と録音」の解説
宇多田は、2006年のツアーが終了したら2年ほど休むつもりだったと後に明かしている。ツアー終了後は「絞り切られた雑巾」のように疲弊していたといい、その後1か月ほどは何もせずにボケッとした時間が続いたという。11月にシングルとして発売していた「ぼくはくま」は、前作『ULTRA BLUE』制作中、「BLUE」や「海路」でハードな歌入れを行っていたころに、「癒し」を求めて生まれた楽曲だった。そんな中、ドラマタイアップの話が入り、宇多田は特に迷うことなくそれを受けるが、いざ機材を広げ制作を始めてみると以前までの自身の曲作りを忘れていることに気づいたという。そうした中で、すんなりと生まれたのが「Flavor Of Life」だった。宇多田は当初、アップテンポで作っていたが(オリジナル・バージョン)、ドラマ側の要望で、バラード・バージョンも制作することとなった。同バージョンでは宇多田は、ストリングスのラインを少し考えただけで後はアレンジャーに任せていた。また、同曲のレコーディングで宇多田は、ピアノ、ギター、ストリングスの演奏と一緒に歌を録る「スタジオ同時録音」を初体験している。宇多田は、これについてインタビューで、「自分で全部アレンジをしちゃうと、特に(私の場合は)プログラミングのものだから、自分が入れたとおりのものとか、自分が全部コントロールが効くっていう意味で、最後まで全部自分に責任があって、ガチガチに作らなきゃいけないけど、ミュージシャンが生でそれぞれのパートをやってると、なんかアレンジじゃないというか……、ミュージシャンそれぞれが何かを出して、それを持ち寄るわけで。何が出てくるかわからないってとこで、アレンジとは違うものになるのね。自分のコントロールを超えてるってところで。」と語っている。シングル曲がある程度リリースされたところで、アルバム制作に本腰を入れ始めた最初のほうに制作したのが、「Fight The Blues」だった。時期的にはシングル「Beautiful World/Kiss & Cry」(2007年8月29日リリース)の直後で、宇多田は、そこで素直なものが書けたことによってその後の曲も「すらすらと書くことができた」と語っている。最後から2番目に作られた「テイク5」は、前作『ULTRA BLUE』収録の「海路」のレコーディング前に「こんな変な曲でいいのか」と思ったことから「違うもの」を模索し、制作された曲。ところがアルバムには結果的に「海路」が収録されたためボツになり、今作のアルバム制作佳境にいたって「ネタも尽きてきたし、あれやろう」ということで完成させるに至った。『ULTRA BLUE』の時点ではバックトラックしか作っておらず、インストゥルメンタル曲でも良かったというほどそのトラックが気に入っていたのだが、歌自体を乗せるのが難しく、歌詞も普通の歌詞ではない、文学的な詩のようなものにしたという。歌ってみても歌いにくく、初めは聴いてみても凄く変な曲だと思ったが、何度か聴いていくうちに慣れてきてこれはこれでいいと思えるようになったとのこと。宇多田は、アルバム制作が佳境に入るといつも「心が非常にすさんでくる」のだといい、今回も「テイク5」を作ったころから精神的に疲労や乱れがたまり、やさぐれてきていたという。そんな中、今回は「暗いまま終わるのは絶対イヤだ」「最後にイケイケなアップテンポのダンス・ナンバーを作りたい」と思い、最後に「Celebrate」を制作したという。なお、本タイトル確定前の仮タイトルは「やけくそ」で、5日で作曲から歌入れまですべての作業を終え、本人曰く曲の制作にかかった時間はおそらく過去最短だった。2008年1月には、「Prisoner Of Love」のストリングスのレコーディング風景の写真を自身の公式サイトに載せており、その1か月後、ついにアルバムが完成したことを明かしている。アルバム完成に際して、デビュー以来のプロデューサー・三宅彰は次のようにコメントした。 「みなさんお待たせしました。(僕ではないよね。)ようやくアルバムが完成しました。大変素晴らしいナニビトも満足する出来栄えになっていると思います。作詞・作曲・アレンジ・オケの打ち込み・サウンド造り、そしてボーカルとコーラス(1トラックずつ聴くとなんと50時間かかります)、すべてヒカル本人がやっていますが、ここまでひとりですべてやるアーティストは世界でもなかなかいないと思います。(腰が痛くなるまでよく頑張った。ヒカル偉い。感動した。小泉風に(古)。)普段は余り誉めないタイプのプロデューサーの僕ですが、心からアーティスト宇多田ヒカルに敬意と称賛を送りたいと思います。」 なお、本作の制作は、宇多田の2枚目の英語詞アルバムの制作と並行して行われていた。収録曲の「Prisoner Of Love」は、元々は英語詞アルバム収録用のものとして作られていたが、本人が「やっぱり日本語でやりたいと思った」ことから、日本語詞がつけられ、本作収録にいたっている。英語詞をつける際はキレのある歌詞を選んでいたが、日本語にするときには、のっぺりしたものにならないよう意識して書き、重いドロドロした曲調にならないよう、黒人的な歯切れのいいアレンジや歌い方にしたという。また、この歌を初めて通して聴いたときには久しぶりに宇多田自身思わずウルッときてしまったという。初めは恋愛の曲にしようとしていたが、ドラマのタイアップが来るかもしれないから友情とも恋愛とも取れる歌詞にしてほしいとの要望があり、非常に難しかったと語っている。ちなみに、この曲と「Celebrate」「HEART STATION」は歌詞をファミリーレストランで、3,4時間程度で書き上げられている。 今回も、前作『ULTRA BLUE』に引き続き、ほとんどの楽曲の編曲やプログラミングまでを宇多田自身が手掛けている。「Flavor Of Life」のバラード・バージョンと「ぼくはくま」には、これまでにも宇多田の作品に関わってきた冨田謙やAlexis Smithが編曲で参加している。本作では、CDと配信用の音源では別々のマスタリングを施しており、CDには、デビューアルバム『First Love』から宇多田の作品に関わってきたテッド・ジェンセンを、配信にはトム・コインをマスタリングエンジニアとして起用している。これはそれぞれの視聴環境において、できるだけオリジナル音源に近い音質を提供したいという意向からである。
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制作と録音
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「STRAY SHEEP (米津玄師のアルバム)」の記事における「制作と録音」の解説
アルバムの楽曲は、シングル「海の幽霊」以降の楽曲の共同アレンジに坂東祐大が参加している。新型コロナウイルスの流行により、ツアーが中止になったころにまず「迷える羊」が制作された。米津は、「新型コロナウイルスによって世界的に混乱が蔓延している中で、いろんなミュージシャンがそれぞれいろんなことを発信していて、それを見ながら自分は何をするべきかを考えていた」といい、そこで導き出した結論「自分のやるべきことは新しい音楽を作ること」「今の苦しみに喘いでいる人たちに対してできることは、その人たちに『この世に生きていても大丈夫だよ』というメッセージを込めた音楽を作ること」を基に作られたのが「カナリヤ」だった。なお、同曲の前に別の楽曲を作っていたが、その曲はとても暗く、「世に出すべきじゃない」と考えてアルバムには収録しなかったという。制作の最後に作ったのは「カムパネルラ」で、同曲はその前に「カナリヤ」を苦心して作り終えた際にそこで"足りなかったもの"が書かれている。前作『BOOTLEG』から3年が経って、米津の次作に期待しながらもその間に死んでしまったりした人たちのことを考えた時に"自罰的"な気分になったといい、米津は「そういうものを戒めとして残しておくのが自分の責任なのかなとどこかで感じながら作った」と語った。 「PLACEBO」では、RADWIMPSの野田洋次郎がボーカルで客演している。米津は、以前から野田に「いつか2人で一緒にやりたいです」という話をしており、「向こう(野田)も前向きでいてくれたので、タイミングを図りながら、結果としてこういう曲になった感じ」と語った。また本アルバムの制作でほとんどの曲に共同編曲者・弦楽アレンジとしてクレジットされている坂東祐大の存在も鍵になっている。アルバムの全15曲のレコーディング/ミックス・エンジニアは、前作『BOOTLEG』に引き続き小森雅仁が務めている。
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制作と録音
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「Umbrella (清水翔太のアルバム)」の記事における「制作と録音」の解説
このアルバムでは、シングル楽曲4曲のうち「HOME」、「「アイシテル」」、「My Treasure」の3曲を、加藤ミリヤ、Crystal Kay、AI、MINMI作品のプロデュースなどで知られる3rd Productionsが、サード・シングルの「Diggin' On U」はCHEMISTRY作品などで知られる塩川満己がプロデュースを担当した。その他シングル楽曲以外では、「With You」では鈴木"Daichi"秀行と近藤ひさしの2人によるプロダクション・チームConey's Jelly、「UNHAPPY」ではSTY、「Soulmate」ではYANAGIMANがそれぞれプロデュースというように、清水はこのアルバムで複数のプロデューサー陣と共に仕事を行っている。このアルバムの発表時点までに清水はデモを含め100曲以上を制作しており、この作品ではその中からアルバムという形で聴いて欲しいと清水が思う楽曲を選んでいくかたちで選曲が行われ、スタジオ録音も行われている。また『日経エンタテインメント!』によれば、アルバムの収録曲候補が予め存在していたために、アルバムそのもの自体の制作期間はわずか2ヶ月足らずという短期間であったとされている。更に収録曲全てをシングルカットできるクオリティに持っていくことも念頭に制作されており、既存の曲の今後の活動のためのストックの配分などは一切考えずに選曲された。清水は以下のように語っている。 デビュー当時から、1stアルバムでは今の自分にできる完璧な作品を作りたいとずっと思っていて。全曲シングル・クオリティで、最大限出し切りたかったので、次に残すことは考えずに詰め込みましたね。 —清水翔太、『BARFOUT!』 2008年12月号22頁 アルバムには13歳の時に制作した楽曲からデビュー後19歳になって以降に制作した楽曲までが収録されている。アルバムの最初の楽曲「Diggin' On U」はライブに来てくれる人やファンに向けての感謝を込めて書かれており、そういった人たちと一緒に盛り上がりたいという思いから生まれた。楽曲の制作時期は2007年の夏頃とされている。「My Love」は今作収録楽曲のなかで最も制作時期が古く、13歳の時に制作されている。その頃はまだトラックが作れなかったために歌詞とメロディだけをテープに録音していたという。この楽曲はアンプラグドで録音され、清水はエクストリームの代表曲「More Than Words」風の編曲を希望していることをアレンジャーに伝えた。「Love Story」、「Soulmate」、そしてデビュー・シングルとなった「HOME」の3曲は地元大阪時代に制作されている。「ソレゾレ」、「LOVIN U」の2曲は地元大阪から東京へと上京して以降に制作された楽曲で、前者は清水曰くアルバムの中でも一番気に入っている楽曲。逆に、19歳を迎えて以降に制作されアルバム収録に至った楽曲も存在する。セカンド・シングルとなった「「アイシテル」」はセカンド・シングルのリリースが2008年6月と決まったことを受け新たに書き下ろされた楽曲で、2008年3月に制作されている。また、「UNHAPPY」や「Rainy Day's Morning」の制作は2008年6月頃に行われている他、4作目のシングルとなった「My Treasure」は2008年7月頃に制作が行われている。
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制作と録音
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「DEEP RIVER」の記事における「制作と録音」の解説
アルバム収録曲では、まず「FINAL DISTANCE」が作られた。同曲の制作で宇多田は「プロデューサー意識」が芽生えたといい、自ら音楽プログラム用のソフトを駆使して積極的にアレンジまで参加するようになった。また、「FINAL DISTANCE」を作り終えて次のアルバムの「終着点が一瞬見えた」といい、続く「光」「traveling」は、「1曲1曲エネルギーを注いで、その1曲の使命みたいなものをちゃんと果たさせてあげて、色を見つけてあげて、ちゃんと完成させるんだ、1曲1曲が完成でなきゃいけないんだ」という思いで制作された。その中で、1曲を制作するごとに自分の中でのネタが減り、また最初のアイデアがどんどんと絞られていき、曲作りも段々と難しくなっていたという。2002年に入ると、アルバムに向けてのレコーディングが本格的にスタート。同時に4、5曲の作業も行い、新曲が次々と誕生した。「SAKURAドロップス」では、編曲クレジットが「宇多田ヒカル・河野圭」となり、初めて宇多田の名前が最初に刻まれた。宇多田が「Digital Performer」を用いて制作した最初の曲である「Letters」は2001年の終わりにアレンジまで完成してたが、作詞で非常に悩んだといい、2~3か月を要してようやく完成した。アルバム制作が終盤に差し掛かると、宇多田はそれまでにできた楽曲を全部1本のMDにまとめて聴いていたという。宇多田は「ゴールから見て何が足りないかとか、最後の一本のイメージを湧かせるためには、逆算してゴールから見ていく」と語った。しかし、4月に卵巣腫瘍の摘出手術のためにレコーディングは一時中断。宇多田は入院中も病院に歌詞カードを持ち込み作詞を進めていたが、いざレコーディングに戻ると、腹部の手術だったこともあって思うように歌えず「こんなに悔しいのは初めてだ」と思うほどショックを受けたという。その後はそれらをきちんと自覚し、休みをもらいながら制作は最後まで進められた。 宇多田は本作の制作で本格的に編曲までするようになったが、その作業を進めるうちに「何て変化のつけようがないんだ」と感じたという。特にリズムに関してはやっているうちに「組み合わせ」しか考えられなくなり、当時アメリカで売れている音楽などを聴いても「飽き」を感じるようになっていた。そして、自分の聴きたいように自由に作っていたという。「Letters」では、合うキックのパターンが見つからず、一時はキック無しの方向にも向かい、最終的には"普通のキック"というものは使わないアレンジになっている。また、「traveling」は制作当初「シャワーヘッド」というタイトルで、難しいコード展開が何パターンもあったりと要素が多すぎて宇多田曰く「肥満」状態だった。そして悩んだ結果、丸々ワンセクションを差し引いたり、コードも削って4つのコードの繰り返しにまで簡略化、タイトルも「traveling」という簡単な単語にするなど、「脂肪分を捨て、コレステロールを血流から流し出した」ことで、すっきりスマートに仕上げることができたという。宇多田はこれに関してインタビューで、最初に作ったデモトラックからそぎ落とすことのできる判断の大切さや、「削る勇気」を語った。
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制作と録音
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「Traveler (Official髭男dismのアルバム)」の記事における「制作と録音」の解説
アルバム制作にあたって、シングルなどの既発曲が複数収録されるためにコンセプトは付けづらかったという。しかし、結果的に「アルバム全体のコンセプトより今やりたいことを思い切りやる」という方針で進められた。2019年の2月から3月にかけて合宿を行い、アルバムの全貌を見据えて曲を選んだり、アレンジを決めたりし始めたという。その時に、「Amazing」が作られ、また「Rowan」と「旅は道連れ」、「宿命」の欠片が生まれていた。本作には「イエスタデイ」と「宿命」で蔦谷好位置がアレンジを手掛けている。発表順では「宿命」が先だが、蔦谷に編曲を依頼したのは「イエスタデイ」が先で、"アルバムのリード曲に相応しい楽曲"を意識して作られていた。また、本作にはメンバーの小笹と楢崎が作詞作曲した楽曲もある。小笹は収録曲「Rowan」を書いており、制作にあたって、「日本のヒップホップのワークスでも僕が一番カッコ良いと思う作品をたくさん作っていた」というThe Anticipation Illicit Tsuboiにアレンジを依頼した。また、楢崎は「旅は道連れ」を作詞作曲した。最終曲「Travelers」は"アルバムが線だとしたら、線を円にするための接着部分になる曲"として、"頭につながっていく感じ"を意識して書かれている。藤原は本作を次のように振り返った。 「僕的には見返してみると“ほんと充実した日々を送ってたんだな”ってことが分かる、旅の記録って感じですかね。アルバムとしていいものを作るっていうのももちろん大事なことだと思うけど、一曲一曲いいものを作るっていうほうが僕の感覚には近くて。それが14曲並んでいる。その時々の自分たちのやりたいことを切り取って作ってって、それをパッキングして世に出す…そういう感覚ですね。」
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制作と録音
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志倉千代丸による楽曲「シンクロしようよ」の歌詞は、『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』独特の世界観に関連付けて制作されている。例を挙げると、詞中の「ノアの箱舟」が本来の表記(「ノアの方舟」)と異なっているのは、作品のハードがXbox 360であることに由来する。その他にも、詞には「ラブリン♪」という言葉が含まれ、naoが志倉に対し一種の“ギャップ萌え”(感嘆)を覚えた一面でもあるという。楽曲のデモテープを初めて聴いた際についてnaoは、 「 デモを聴いたときは、かわいらしいガールズ・ロックだなと思ったんです。意外と普通だなという印象(笑)。でも歌詞を見てみると、やっぱり“らぶChu☆Chu!”でした。 」 —nao(『アニカン』Vol.82〈2010年4月号〉におけるインタビューより) と述べている。また、「ラン♪ラン♪……」を連呼する数の多さが印象的で、冒頭部で15回連続する。naoが詞の中で最も気に入っており、特に集中してレコーディングに臨んだ部分でもある。また、特に意味を持たない言葉だが、ジェットコースターが上昇していく時のような期待感を煽ることで、視聴者を楽曲ひいては作品の世界観へ誘うための役割を担っている、とnao自ら分析している。 レコーディングは2009年のクリスマス頃に実施。その際には志倉などから歌い方についての指導を全く受けておらず、naoの自由な歌唱表現がそのまま活かされている。そのなかでも、naoは前述した通り『CHAOS;HEAD』とは一風変わったタイアップ作品の世界観がどのようなものかを常に考慮し、物語の中でリア充になることを切望していた主人公、「西條拓巳」に焦点を当て、彼が突然リア充な世界に放り込まれた時の気持ちについて想像を膨らませた。録音自体はスムーズに進行したものの、滑舌や声の質、ニュアンスといった一つ一つの要素が変化することにより、曲の印象も変化することに気付き、視聴者の妄想を助長させるような可愛らしい歌い方を模索するため、かなり思案している。一方で、本作品の編曲を担当した新井は、ロックなサウンド、シンセサイザーの音色、そしてリア充に憧れるという趣旨の歌詞が融合することにより、楽曲がハイカラな印象に仕上がったと述べた。 一方、カップリング曲「君へのトビキリ☆応援歌。」については、作曲を担当する新井がnaoから可愛い電波ソングの制作オファーを受け、明確な楽曲イメージを持ち合わせるnaoとの打ち合わせを重ねたが、なかなか形にすることが出来ず、制作は困難を極めた。楽曲制作の閉め切りが間近に迫り、新井はnaoの持つイメージをそのまま参考にすることを諦め、2010年当時のnaoを楽曲で表現するという方向性に修正することにした。そしてnaoの私生活や普段の行動を調べるうちに、ファンから親しみを込めて呼ばれている愛称「なお姉」からヒントを得て、naoを歌のお姉さんに見立てることにより、naoとリスナーの双方が楽しめる楽曲に思い当たった。最終的には、シンセサイザーを用いた行進曲やブラスバンド風のサウンドを目指して作曲されている。naoもこのことについては 「 そもそも、いわゆる電波ソングにしたかったんですよ。合の手じゃないですけど、セリフみたいなのが入る様なメロディーの構成にしてもらいたいという希望を出していたんですが……。ものの見事に無視されまして、あぁいった応援歌になりました。作曲と編曲を担当した新井君になんでって聞いたら、私とファンの方とのTwitterなどでのやりとりを見て、歌のお姉さんのように感じられた。と後から言い訳してました(笑) 」 —nao(ishimaru soft 本店で行われたCDシングル発売記念イベントでの発言より) と、自らの想定していた方向性と異なった作品が完成したことを明らかにしている。新井の手によりメロディーが完成した後、naoはSkypeを通して山下慎一狼と相談しながら作詞を進めた。完成した詞には『CHAOS;HEAD』を想起させるフレーズを何気ない形で含ませている。合いの手や台詞パートの担当はnao。最終的に、今までに制作された同系列の楽曲よりも合いの手を多めに挿入したり、楽曲の最後で合唱パートを初めて取り入れてみたり、間奏での台詞パートの尺を長めに取ったりと、初挑戦の多い制作となった。なお、合唱パートはレコーディングスタジオのスタッフからの提案により実現した。またレコーディングの際、間奏にある長い台詞パートが尺に収まりきるよう、前もって自宅で練習をこなしていたため、噛むことなく済ますことが出来た、とnaoは語っている。ちなみに、楽曲タイトルの別候補としては「厨二行進曲。」があったものの、悩み貫いた末現タイトルに決定したことも明らかとされている。 またnaoは『CHAOS;HEAD』内で劇中劇として描かれるアニメ作品『ブラッドチューン THE ANIMATION』に登場するヒロインの一人、星来オルジェルからの目線で、「自分が落胆している時に、理想の女の子が元気づけてくれる」イメージで応援歌を歌いあげている。naoはそれを踏まえ、同アニメのヒロイン、オルジェル姉妹を演じる声優の友永朱音と加藤英美里が、本作をオープニングテーマとして使用するWEBラジオ『CHAOS;HEAD Love×2中毒注意報』にレギュラー出演を果たしたことについて、喜びを示した。
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制作と録音
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「HELLO 〜Paradise Kiss〜」の記事における「制作と録音」の解説
「HELLO 〜Paradise Kiss〜」は、映画『パラダイス・キス』のために書き下ろされた映画音楽である。映画版のプロデューサー松橋真三がYUIに長期にわたって制作のオファーを行い実現した。テーマソングの制作にあたって松橋はYUIに次の点を注文した:「恋の予感を感じさせる曲。東京のビル群、おしゃれなショップ、楽しそうに洋服を選んでいる女の子たち、これからの人生が前向きで楽しいことが起りそうな様子を表現してほしい」。YUIは今回映画音楽を手がけるにあたり、『パラダイス・キス』の世界観を意識して制作した。元々ファンであった原作の漫画に加え、映画も見た上でいくつも浮かんだアイディアを試しながら制作を進めた。彼女はこれらの点についてレコチョクに以下のように語っている: 「(略)主人公が葛藤する姿や意志の強さ、青春の甘酸っぱさなど、いろんな要素を感じたので、それらを詰め込めたらいいなと。“危険な夢 触れたくなる”という歌詞がありますが、希望に満ちた感じにしたいと思って書きました」 楽曲の録音は2010年7月後半から8月にかけて行われた。プロデューサーの近藤ひさしによれば、"ライヴハウスでの演奏のような凄まじいグルーヴをそのまま収録"しているという。
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制作と録音
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「あなた (宇多田ヒカルの曲)」の記事における「制作と録音」の解説
本楽曲は前述の通り、映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」のエンディングテーマに起用されており、山崎貴監督が、自らの思いを込めた手紙で宇多田に主題歌の制作をオファーしたという。宇多田はこれを快諾し、映画のプロットや原作を読み込み「あなた」を制作した。この時宇多田は映画原作を読みながら、妖怪に感情移入してたという。インタビューでは、「この世に思い残すことがあったり、強い情念を持って生きて死んだ人や物が、この世を離れきれず、見た目も異形になりつつも、健気に生きている感じがした」と語っている。また、「私が妖怪や幽霊になってしまうくらい思い残すものは何だろう」と考えたときに「子供」が浮かんだという。そして、「妖怪の気持ち」から「母親の気持ち」というところにつながり、歌詞が膨らんだと述べている。 レコーディングは、2017年夏にロンドンのRAK Studios(英語版)にて行われた。「大空で抱きしめて」や「Forevermore」でもドラムで参加していたクリス・デイヴ (Chris Dave) や、アルバム『Fantome』から宇多田の作品に関わってきたベースのジョディ・ミリナー (Jodi Milliner) とエヴァートン・ネルソン (Everton Nelson) がリーダーを務めるストリングスのメンバーなどが集まった。また、ピアノのルーベン・ジェイムズ (Reuben James) とホーン・セクションのキック・ホーンズ(英語版) (Kick Horns) は本楽曲で初めて宇多田の作品に参加した。ミキシングとレコーディングのエンジニアは『Fantome』に引き続きスティーヴ・フィッツモーリス (Steve Fitzmaurice) が、ボーカルのレコーディングは長年宇多田作品に関わってきた小森雅仁が担当している。参加したミュージシャンによると、宇多田は楽曲をどのようにしたいかという強いアイデアを持っており、また意思がはっきりしているため、バンドとのレコーディングも3、4回で終わるという。その中で、それぞれのミュージシャンが解釈する部分も含まれていた。
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制作と録音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 03:05 UTC 版)
藤原は本作の制作に関して、「とりあえず『やりたいことをみんなやろう』と話していました」と述べており、制作には、セールス的なものや大衆に支持されるかどうかという意識は横に置いて取り組んだという。 「せっかくこうやってバンドとして自分たちのやりたい音楽をやって、それを受け取ってもらえるというありがたい、幸せな環境にいるなら、応援してくれているファンの方たちのためにも失礼のないように、しっかりやりたいなと思って。その結果、こういう曲がウケるとか、そういうのはいったんやめようってなりました。『自分がやりたいことをまず一番に考えようね』と」 — Apple Musicによるインタビュー 収録曲は基本的に藤原聡(Vo, Piano)が作詞作曲を行っている。一方で、初めてドラムの松浦匡希発案で、藤原と作詞作曲を共作した「フィラメント」、楢﨑誠(B, Sax)が作詞作曲を手がけた「みどりの雨避け」、小笹大輔(G)制作の「Bedroom Talk」など、藤原以外のメンバーが作詞作曲した楽曲も収録されている。なお「Bedroom Talk」にはアレンジャーとしてmabanuaと有賀教平が参加した。収録曲のレコーディングとミキシングは、「みどりの雨避け」を除いて前作『Traveler』に引き続き小森雅仁が務めている。小森はリリースに際して、「Recの度に『そんな事いつの間にできる様になってたの?」って思うくらい進化し続けるバンド。』とコメントしている。
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制作と録音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 13:43 UTC 版)
「八木くんていう1人目の人に会って、「僕は今こういう作品を作ってるんだ」って言ったら、彼は「それって喪の仕事だよね」って話を始めたから、「ちょっと待って、ちょっと録らせてくれ」って言って録ったんですよ。」 アルバムに収録されている「語り」についての小袋の発言 アルバムの中に「語り」を入れるという発想は、YMOの『Service』での三宅裕司のショートコントや、ケンドリック・ラマーの『To Pimp a Butterfly』での、ケンドリックと2パックの疑似会話などからインスピレーションを得ているという。アルバムの中で最初にできた曲は「Daydreaming in Guam」だった。それ以前も「Game」や「門出」のアイデアの種はあったが、最初に光明が見えたのが「Daydreaming in Guam」だったという。次に作ったのが「Game」で、この曲は、昔の彼女が働いていたビルの前でバッハのコラールを聴いていてできた曲だった。また小袋は、楽曲は「日記みたいに一個ずつ作っていった」ので、「全体の世界観がどうとかは全然考えていなかった」とも語っている。また、自分がせっかちなために、曲を作っていると1分ほどで終わってしまうという。これについてインタビューでは、「自分の中から出てきたものを書いた日記に対して、ある種の修辞的な操作をしていくと、短いものになるし、何なら俳句でもいいかなというくらいの分量になる。」と述べている。本アルバムでは、そういったものを組み合わせた楽曲があるという。例えば「Lonely One feat.宇多田ヒカル」は、原型は40秒ほどだったので「他の曲と組み合わせちゃえ」と思って作った曲である。また小袋は、「『分離派の夏』はモジュール的に作っていった作品」だとも述べている。 本作のアルバム・プロデューサーを務めた宇多田は、特に歌詞について小袋にアドバイスを施したという。小袋によると宇多田は「歌詞にすごく厳しい」といい、「僕がメロディを適当にごまかしたり、歌詞の表現がユルいと、バシバシ指摘してくるんですよ。「これは最後まで考えてるの?」と聞いてくるんです。僕は完成したと思って聴いてもらっても「まだ」と言われたり。そういう押し問答がずっと続いて、嫌いになるんじゃないかという時期もあったんですけど(笑)、次第にそこにはちゃんとメソッドがあることに気づいたんです。「ここにこういう言葉を使えばこういう印象があるだろう」とか、宇多田さんは他者の視点を見る力があまりに優れているんですよ。僕は彼女がいないと歌詞がここまでうまく書けなかったと思うし、独りよがりになっていたと思いますね。」と語っている。また、「E. Primavesi」のドラムスで参加したクリス・デイヴに関しては、「クリスはまじめなところもあるし、行きの電車でも僕が作ったデモを聴いてて、きちんとコピーしようとするんですよ。でも、コピーされても面白くないから、もっと自由にってリクエストすると、本当にカッコいいドラムを叩いてくれました。」と述べている。なお、宇多田は本アルバムに、「Lonely One」と「再会」にボーカルで、「Summer Reminds Me」にレコーディング・エンジニアとして参加した。また、収録曲のほとんどのレコーディング・エンジニアは小森雅仁が務めた。
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