制作期間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 11:54 UTC 版)
アルバムには山口が17歳の時に制作した楽曲から発売の2か月ほど前に急遽制作された楽曲までが収録されている。もっとも古い曲は「セプテンバー」であり、これは山口がサカナクションの前進バンド・ダッチマンが発足するよりもさらに前に1人で制作した楽曲である。今作で「セプテンバー」を2パターン収録したことについて山口は、かつて自分のためだけに「無作為的に」制作したこの曲を、キャリアを重ねた現在の技術力だからこそ制作できる人に聴かれることを前提とした「作為的な」アレンジを施したバージョンのものと一緒に収録することで、アルバムのテーマを表現させる狙いがあったことを語っている。 山口は今作でもっとも制作が難航した楽曲は最後から2番目に完成したリード曲「忘れられないの」であると語っている。アルバム制作における最後の難関を突破する手助けとなった経験として、2018年の4月にラジオで松任谷由実と共演した際のエピソードを挙げている。収録の合間の雑談で、かねてより「ポップスを作りたい」と相談をした山口に対して「完成した直後でも数十年後でもない五年後に世間に理解・評価されるものがポップスであるという視点においてサカナクションはすでにそういった音楽を作ることが出来ている」と指摘されたことで、必要以上に万人受けを狙おうとせず自分たちの好きな表現を追求してよいのだと安心した結果、完成にこぎつけることができたと語っている。なお、完成するまでには歌詞を180パターン書いたと語っている。
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