雑談
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 02:18 UTC 版)
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雑談(ざつだん)とは、特にテーマを定めないで気楽に会話すること。ただし「雑言(ぞうごん)」というと「罵詈雑言(ばりぞうごん)」のように、罵り・蔑称など益体無い言葉を投げ付けることを指す(→中傷)。
なお雑談の類義語として世間話(せけんばなし)ともいうが、こちらは元々口承形式で伝えられてきた民話の一形態で、雑談を指していうのは転用である。 また、鎌倉時代以降に、芸道の同好の士が寄合で交わした芸談を「雑談(ぞうたん)」という[1]。雑談のなかで語られた芸の秘訣や苦労話など、有用な談話を書き留めてまとめたものを聞書という。
概要
雑談は、特にテーマを定めず、気楽に会話することを指し、コミュニケーションでもあまり重要ではない事柄をやり取りする様式のものである。専ら相互の親睦を深める行為に位置付けられ、元々親しくない間柄では当り障りの無い内容を、親しい間柄では忌憚の無い話題が出ることはあっても、冗談やユーモアなどのフィルターを介することで、感情的しこりを残さないよう配慮された内容となる。一般的に、とりとめのない話である事が多い。
主に雑談は、日常的な話題を中心に自分や相手に関する身近なテーマが選ばれる。こういった過程を通して相互の親密度を高め、さらに高次の人間関係を築くための社会的ツールであるとも解される。
また、重要な問題について話す目的がある場合も、その前段階としてまず挨拶をし、それから雑談をするところからはいることがままある。これは人間関係を確認し、互いの気分や立場を探るとともに、それらを落ち着かせる役割が期待される。
なお、不文律や場の空気といった曖昧模糊とした「特に明確にされていない集団内における共通認識」が、実際にはこういった雑談の中に織り込まれた様々な会話内にその片鱗を覗かせることもあり、その一方で極小なレベルにおいては、こういった雑談の中で認識や情報の並列化が図られていく傾向も見出せる。
脚注
関連項目
「雑談」の例文・使い方・用例・文例
- 園長先生の雑談はうんざりするほど長い。
- 私は妹と雑談をします。
- そこは雑談をする場と化していた。
- 彼はコーヒーを飲みながら彼女と雑談した。
- 商談に入る前に、少し雑談でもしましょう。
- 一緒にコーヒーを飲みながら雑談をしませんか。
- ぜひ雑談でもしにいらしてください。
- ストレスを解消するための方法は男性と女性とでは異なり、男性が使う主な手段は飲酒であるが、女性は雑談によってストレスを処理している。
- 人と雑談する.
- ロビーで盛んに雑談をした.
- 世間話をする, 雑談する; (話がとだえた後などに無理に)話題を作る.
- 彼は君と雑談をして一夜を過ごしたいものと思ってきた.
- いろいろと雑談した.
- 近所の人と雑談する.
- 彼は, 以前より少し捌けて, 雑談の時にも冗談をとばしさえした.
- 雑談に暇つぶしをするな
- 雑談に暇をつぶすな
- 雑談に時を費やす
- 雑談に暇つぶしをする
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