制作と背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 06:59 UTC 版)
「両成敗 (アルバム)」の記事における「制作と背景」の解説
「両成敗」は、前作『魅力がすごいよ』から1年2か月ぶりとなるスタジオ・アルバムである。2015年10月30日にアルバムの発売が発表され、同年11月19日に収録曲、曲順などの詳細情報が解禁された後、12月15日にアルバムのジャケット写真が公開された。収録曲の全てをバンドのフロントマン川谷絵音が手掛けたアルバムは、バンドがシングルとして発売した楽曲のうち、「私以外私じゃないの」、「パラレルスペック (funky ver.) 」、「ロマンスがありあまる」、「サイデンティティ」、「オトナチック」、「無垢な季節」が収録され、新曲として11曲の楽曲が収録されている。また、リード曲として音楽配信サイトで、2016年1月1日に「両成敗でいいじゃない」が発売された。 バンドは、レコーディングを2015年の8月中旬に行った2週間程度の合宿でほとんど終わらせており、合宿の内容を一部、初回限定盤DVDに収録している。また、あるレコーディングの際には、川谷がゲスの極み乙女。と同時にフロントマンを務めるバンド、indigo la Endと同時にレコーディングを行い、川谷が両バンドのレコーディングを行きかいするレコーディングスケジュールを取っていた。アルバムのタイトルである「両成敗」は、元々の「事のいかんを問わず、事件を起こした当事者の双方を罰する」といった意味で付けたタイトルではなく、川谷の「パッとの思いつき」であり、先にタイトルだけが決まり、収録曲が決まっていない状態が制作過程であったという(前作の「魅力がすごいよ」の直後には決まっていた)。 「両成敗でいいじゃない」は、元々は別の激しい曲を作っていたがindigo la Endのレコーディングを終えたときに違う曲をやりたいと提案。当初の曲を練習していたメンバーは困惑しながらも、5時間で曲を完成させた。また当初リード曲は「セルマ」か「シリアルシンガー」にしようと川谷は考えていたものの、レコーディングをした際に、「やっぱこれリード曲じゃない?」と感じたことにより、「両成敗でいいじゃない」をリード曲に選出している。同じく「両成敗」がタイトルに含まれる楽曲である「続けざまの両成敗」は、「両成敗でいいじゃない」に対して、川谷にある「両成敗感」というざっくりとした感情を表した楽曲ではなく、単純にいい曲を作ろうとしたという。「シリアルシンガー」は、川谷がタイトルを適当につけ、そのタイトルがよいと確信したことから決定した題名である。川谷自身が曲を多く作ることと、皮肉の中からの諦めから曲を制作。歌詞もタイトル同等に適当に歌っていたらAメロが完成したという。「id 1」は、制作当時の川谷の一番新しい音楽観とアレンジに沿った曲となっており、ゲスのイメージのないフォークソングに仕上がっている。また楽曲は川谷以外のメンバーが一切関わっておらず、川谷本人が打ち込みをしている。楽曲中のアコースティックギターもメンバーのものではなく、日本のインストゥルメンタルバンド、Nabowaのギタリストの景山奏を招聘している。タイトルにある「id 1」の1というのは、アルバムには収録されていないものの、「id 2」というタイトルの楽曲が存在するということから来ている。「id 2」は隠しトラックにする予定であったものの、楽曲収録数の多さから取りやめられている(次作『達磨林檎』に収録)。「心歌舞く」は、テレビ番組で川谷がNHKの取材を受けた際に、タイトルについて聞かれ、当該の楽曲名を口走った事から制作に至った楽曲である。「セルマ」は、映画的情景描写のあるサビの歌詞が特徴的な楽曲である。この楽曲の歌詞は川谷が日本のロックフェスティバル、フジロックフェスティバルで日本のバンド、クラムボンが演奏している際に、一部を思いついたという。
※この「制作と背景」の解説は、「両成敗 (アルバム)」の解説の一部です。
「制作と背景」を含む「両成敗 (アルバム)」の記事については、「両成敗 (アルバム)」の概要を参照ください。
制作と背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/07 16:53 UTC 版)
「NIGHT FISHING」の記事における「制作と背景」の解説
サカナクションは、2005年春に北海道札幌市で結成された。小樽市で行われたロック・フェスティバル、『ライジング・サン・ロックフェスティバル』の一般公募枠にあたる、『RISING STAR』にCD未発売ながら出演したことにより話題になった。バンドは大学ラジオに「三日月サンセット」と「白波トップウォーター」のデモ音源を送付。送付された楽曲は番組でリスナーから好評を得た。バンドはロック・フェスティバルの出演をきっかけとし、前作のアルバム『GO TO THE FUTURE』でビクターエンターテイメント内のレーベル、BabeStar Labelからメジャーデビューをする。5月11日から13日かけては、同アルバムの発売を記念としたワンマンライブツアーを札幌、東京、名古屋、大阪のライブハウスで行った。ライブでは、「ティーンエイジ」や「アムスフィッシュ」など、「NIGHT FISHING」に収録された多くの楽曲を披露している。 「NIGHT FISHING」は、バンドが北海道を拠点として制作したアルバムの最終作であり、この作品以降は東京に拠点を移し替え制作している。アルバムの制作期間中、バンドはビクターエンターテイメントの関係者などによって圧力がかけられていた。アルバムは、前作『GO TO THE FUTURE』がファーストアルバムであったこともあり、過去の作品を中心に厳選し、制作した全8曲、つまり名刺代わりのアルバムとして発表したが、「NIGHT FISHING」は新しいサカナクションを掲示しつつも、前回まで評価されてきた部分を失わずに、よりポピュラーに制作するようにされた。また、バンドをより商業的にするために、最小限のエレクトロミュージックと「高いエンターテイメント」ポピュラー音楽の間の釣合いを保とうとした。さらに、バンドはプログレッシブ・ロックの音楽性とリスナーの曲に対する楽しみを一切取り除くことを望んでいなかったことから、環境音楽とフォーク・ミュージックの要素を取り入れ、さらに彼らの音を拡大させた。 アルバムは、バンドのメンバー5人それぞれの個性を音楽として取り入れたいということから制作された。しかし、その一方でアルバムの制作において、スタッフやメンバーとの対立の回数が最も多い作品となった。アルバムのリード曲に関してバンドのフロントマン、山口一郎は元々「ナイトフィッシングイズグッド」にすることを推していたものの、スタッフと対立。最終的には、現在までのリード曲である「サンプル」がスタッフの案として採用されている。「ナイトフィッシングイズグッド」は曲の長さが6分あり、ミュージック・ビデオを作成しても音楽専門チャンネルなどで放映されないということから、「サンプル」が採用された経緯がある。その一方で、山口はYoutubeなどの動画共有サイト上でのプロモーションの可能性に気づき、稚拙ながらも「ナイトフィッシングイズグッド」のミュージック・ビデオを自主作成している。また、「ナイトフィッシングイズグッド」以外にも、アルバムに収録された楽曲のうち、「ワード」と「サンプル」のミュージック・ビデオが制作されている。
※この「制作と背景」の解説は、「NIGHT FISHING」の解説の一部です。
「制作と背景」を含む「NIGHT FISHING」の記事については、「NIGHT FISHING」の概要を参照ください。
制作と背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 00:49 UTC 版)
「Project COLD」の記事における「制作と背景」の解説
『Project:;COLD』の計画は2018年頃に始まった。実現プランが組めないまま企画書が眠った状態で1年が過ぎ、実現の目処が立ち、動き出したのが2019年頃であった。2020年11月1日に佐久間ヒカリがYouTubeチャンネルを開設。自己紹介動画を公開した。この当時は『Project:;COLD』のプロジェクト名は公開されておらず、企画はバーチャルキャラクターによるバンドプロジェクト『都まんじゅう』として始動した。キャラクターデザイナー、イラストレーターの望月けいと映像作家の川サキケンジが参加する新プロジェクトとして一部メディアに取り上げられた。2020年11月8日、都まんじゅうメンバーの岩永静と青島玲子が公開。同日には神奈川県平塚市にあるという六泉ヶ丘高校のサイトもオープンした。2020年11月15日には、綾城奈々乃、森いちご、星野理也が公開された。また、メンバー6人の自己紹介動画すべてに映像中にカラフルなノイズが入る、ロゴマークが映し出されるなど、ミスではなく意図的に入れられたものと推測できる演出がされており、後に映像中にあったノイズは暗号となっており、解読すると「カノジョタチヲシナセルナ」というメッセージが浮かび上がることが有志によって明らかになった。2020年11月9日には「【みやまんラジオ】第1回目「ヒカリ、パーソナリティに初挑戦」」がYouTubeにアップロードされた。都まんじゅうのメンバーがラジオ形式で話をするこの動画は第6回までアップロードされた。2020年11月22日には、六泉ヶ丘高等学校の文化祭にずっと真夜中でいいのに。が登場することを発表。翌23日には都まんじゅうが文化祭でのファースライブを終え、楽曲「秒針を噛む」のカバー動画がアップロードされた。2020年11月24日、24時(JST)には、ニッポン放送のラジオ番組『ミューコミプラス』に佐久間ヒカリが出演し、ずっと真夜中でいいのに。とコラボした様子を語った。文化祭後、都まんじゅうのメンバーは血の人形・再来事件に興味を抱き始める。後にメンバーの興味も薄れていったが、11月28日に27日、佐久間ヒカリが死亡したことが発表される。発表された動画では、佐久間ヒカリが亡くなったこと、バンドメンバーが人形・再来事件の危機に瀕していることを伝え、謎解きの参加者を求めた。この発表はバーチャルキャラクターを登場させるプロジェクトが自殺を伝えたことで、バーチャルYouTuberのファンを中心に混乱が広まった。12月1日にTeam Project:;COLDは『Project:;COLD』を発表。都まんじゅうの全容が明らかとなった。12月11日には第2話が公開され、岩永静が死亡。その後、謎を解き明かしながらも、星野理也、森いちごが死亡。2021年1月現在も謎は続いており、インターネットコミュニティでは、キリンをはじめとするYouTuberなどが考察動画をアップロードしている。 総監督の藤澤は、公式Twitterにて、「現時点でマネタイズプランはない」というツイートを投稿しており、このような作品を単体でマネタイズすることは難しいと電ファミニコゲーマーとRealSoundは取り上げている。
※この「制作と背景」の解説は、「Project COLD」の解説の一部です。
「制作と背景」を含む「Project COLD」の記事については、「Project COLD」の概要を参照ください。
- 制作と背景のページへのリンク