その他の三十指
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 14:09 UTC 版)
「マテリアル・パズルの登場人物一覧」の記事における「その他の三十指」の解説
アダラパタ 女神の三十指の参謀的役割を果たす男で、ティトォ抹殺部隊指揮官を務め、三十指の通信・連絡や後始末などを担当している。長い銀髪で顔色は悪く、額に大きな刺青がある。「〜しやがってください」という丁寧と暴言が同居した口調で話す。その過去や目的などには謎が多い。本人曰く4月1日生まれの27歳、血液型はB型。 幼少時にグリ・ムリ・アと出会い、以来彼女と行動を共にする「最初の女神の三十指」である。グリ・ムリ・アが女神を名乗ること、三十指を結成することとその統括方法、そして現在に至るまでの行動方針、すべての決定をおこなっており、実質的に女神側を支配している存在である。しかし、戦闘には積極的でなく、自分が楽しければそれでいいといった理由から影の行動を主とする。なんのためらいもなく人の命を奪える自他ともに認める極悪人で、単行本のおまけコーナーでは自身のことを「三十指で1番残虐非道な男」だと言っていた。 パキ島での最終決戦では離れたところから事態の推移を見守っていた。クゥの暴走で島が崩壊する際、「これがボク等の生み出したモノ……」と意味深なセリフを吐いている。その後の消息は不明。 パンやシーフードなど、嫌いなものがあまりにも多く、しばしば「〜が嫌いなんですよ」と語る。ただし、パフェなどの甘いものは概ね好きなようである。 ダークアイ・Qが登場するまで単行本巻末のおまけで司会などを行っていた。使用魔法:極楽連鞭(ごくらくれんべん)【属性「魂」、魔法レベル不明、魔法アイテム:携帯電話のような端末】魂を変換し操作する魔法。携帯電話のような端末から生み出したエネルギー状の鞭で、対象の生物から体の形そのままの魂を引き出し、意のままに操作する。魂を操られている生物は、瞳にアダラパタの額の刺青と同じ模様が現れる。魂に命令すると対象の精神を操ることができるほか、精神と肉体のリミッターを外して限界以上の力を引き出させる事もできる。また、魂の一部を切断して、相手の力を弱めさせることができる。切断した魂の一部が首ならば相手は死亡する。さらに、遠方の相手と魂を繋いで連絡したり相手の位置を探索することもできる。探索以外の能力は、強靭な精神やマテリアルパワーを持つものには効果が薄い。 『ゼロクロイツ』では「寄生石」・「寄生丸」と呼ばれる物を使用したときに極楽連鞭と同じ模様が現れる。関係性については今のところ不明。マテリアル・パズル ゼロクロイツ#用語も参照。 阿白(アビャク) ティトォらと最初に戦った三十指。ティトォらが隠れ住んでいたミルネシア地方を担当していた。残忍な性格で命を何とも思わない。水不足で悩んでいた砂漠の街に生まれたため、水がなによりも大好き。両親を早くに亡くし幼い頃から殺人に手を染めており、常に潤いを求めていた。戦闘を好み、戦闘力は五本の指を除けば三十指トップクラスで、水場ではほぼ無敵である。油断せず戦えばティトォらを圧倒・瞬殺していてもおかしくないほどの実力者だったが、嘘を言う時は首が小刻みに動いたりと、挙動にかなり隙があり、それが災いして一時はティトォらを追い詰めるも最終的に敗北し、魔法アイテムを失ってアダラパタに処刑された。使用魔法:ブルーリングス【属性「水」、魔法レベル64、魔法アイテム:指輪】水の魔力を変換し自らの力とする吸収型の魔法。手足や顔に開いた“吸い口”から水を体内に取り込み、使用する。水を吸えば吸うほど強くなり、限界まで水を吸い込んだ状態を「500%アビャク」と言う。放出した水の形状を固定して刃にしたり、噴射する勢いを利用して水圧弾を発射したり、体内の水を操作する事でダメージを軽減させる事も出来る。使い続けるには水が必要だが、砂漠でもない限り、空気や地面、植物などあらゆるものから水分を取り込むことができる。また、他の人間の体内にある水など、外部の水を操作することも可能(人間の場合相手の魔力耐性が高いと自在には操作できない)。奥の手の「青精魔陰包(せいせいまいんほう)」は、取り込んだ水を霧として噴射して辺りを覆い、包み込んだ空間内の者を弱らせ、同時に視界も奪う技。霧の中の物体の動きは阿白には手に取るように感じる事が出来る。ただし、水が多量にない状態で使うと、身体から放出した水の分だけアビャク自身の力も低下する。 リュシカ →仲間たちの項を参照。 クライム 子分にヒューとビンズを従え、あくどい金持ち限定で盗みを働く義賊「クライム盗賊団」を結成する。しかし、札束を一目見ただけで失神してしまうほど金に対する免疫がないため、小銭程度しか盗めない(最高が札2枚で、侵入するときに割るガラス代のほうが高い)。作中では自身を貧しい生まれと語っているが、単行本10巻に載っているプロフィールには「実は裕福な家の育ちである」と書かれている。頑固で融通がきかない性格だが、子供好きの優しい部分も持っている。人々から金を巻き上げる同じ三十指のガシャロを打倒するためにあっさり三十指を脱退し、ガシャロ戦でティトォらと共闘。その後裏切り者の始末に来た月丸を退けた後、ティトォ達を追ってメモリア行きを決意したが、旅費すらも小銭で集めていたため出遅れてしまい、命七乱月の封印解除に伴い魔法も使用不能となってしまう。使用魔法:マスターキィ【属性「鍵」、魔法レベル68、魔法アイテム:鍵】あらゆるものに存在する「鍵穴」へ鍵を差し込み、自在に開閉する魔法。開く威力は自由に調節でき、大岩や人体を粉々に吹き飛ばすことも出来る。また、傷口に鍵をかけることである程度の治療にも使える他、他の魔法に対して使用すればその魔法を分解して無効化することも可能。鍵の魔力を巨大化させ、剣のように使うこともある。 その真の姿は悪しき者の目をごまかすために存在変換していた命七乱月である。 ガシャロ 魔法を奇跡の力と称してインチキ宗教集団「ガシャロ教」を作り、人々から金を巻き上げていた男。ずる賢く、残忍な性格で口も悪く、巻き上げた金を女神に納める見返りにより強い力を授かろうと考えていた。 元々は親の莫大な遺産を受け継いだ大富豪だが、火事で全財産を失い、その時のショックで髪の毛が全部抜け落ちてしまう。髪を取り戻すために資金集めをしているときに女神に出会い、魔法の力を手に入れるが、その後知らぬ間に髪への執着を歪められ、金の亡者となってしまっていた。 ティトォを罠にはめ追い詰めるが、存在変換して現れたアクアに敗れ、アルカナ特捜隊に逮捕された。連行される道中で自分が本当にやりたかったことを思い出し、人生のやり直しを志して改心したが、密かに忍び込んでいたアダラパタに実は火事は女神が仕組んでいたということを報された上で処刑される。 作者曰く三十指で一番かわいそうなのは、ガシャロとのこと。使用魔法:叫星魔渦(きょうせいまう)【属性「渦」、魔法レベル51、魔法アイテム:腕輪】引力を操作する魔法。固形物に宿る魔力を作り変え、引力の渦を作り出し、周囲のものや指定した物体を引き寄せる。渦を逆回転させることにより斥力を展開することも出来る。ガシャロ自身が渦を纏う事で攻撃力や防御力を高めたり、宙を浮いたりでもできる。 黒魔(コクマ) 年のせいでやむなく引退していた暗殺者だが、女神に魔法の力を与えられたことで復帰する。同じ三十指のドルチルとは「機敏なデブ」という理由で共に行動している。メモリア魔法陣第一段階・第五戦直前にヨマに殺されるが、魂が霊磁砲で作り出した砲弾であるレイジーに憑依することに成功し、以降霊体としてドルチルに付き添っている。メモリア魔法陣決着後の騒乱には女神側、TAP側いずれにも加担しなかった。騒乱終結後、本来術者が死亡すれば大地に還るはずの魔法がそうならないことに疑問を持ち、ドルチルと共に探求の旅に出る。使用魔法:霊磁砲(れいじほう)【属性「霊」、魔法レベル67、魔法アイテム:十字架】浮遊霊を変換して作り出した超霊体エネルギー波動を「砲弾」として撃ち出す即死魔法。発動のためにはターゲットとなる人物に魔力の針を打ち込んだ後、その人物から数十m以内の距離を保ちつつ24時間魔法を構築し続けなければならず、しかも構築中に目標から離れすぎると最初からやり直しになる。しかし、一度発動すれば「砲弾」は目標を仕留めるまで魂を感知しどこまでも追い続け、霊体ゆえに物理攻撃でも魔法でも防御することは不可能な必殺の魔法となる。 ドルチル 筋骨隆々の大男でコクマとコンビを組んでいる。「テンションあがってきたぜー!」が口癖。力は女子にも劣り(握力は右15kg、左13kgしかない他、バーベルも20kgしか持ち上げられない)、腕相撲でリュシカに負けた。大柄で何でも食べるわりに小食である。とても単純な性格で、ささいな悪口ですぐに落ち込み、何でもすぐに忘れる。怪我をしてもすぐに忘れ、しかも実際に治ってしまうほど単純である。アダラパタ曰く「バカの鏡」「奇跡のバカ」で、ドルチルに関する説明ではとにかく「バカ」が強調されている。空腹時にグリ・ムリ・アから牛丼をもらったことと引き換えに三十指に入った。「母ちゃんに似てる」と言われると落ち込み、逆に「父ちゃんに似てる」と言われるとテンションが復活する。 メモリア魔法陣第一段階では、コクマを夜馬に殺されたことで怒りを爆発させて夜馬を破るが、直後に自身も力尽きて敗退した。メモリア魔法陣決着後の騒乱時にはメモリア城とマージ島の中間地点で空を飛んで遊んでいたところをアダラパタの魔法で操られ、彼をマージ島まで空輸した。その後はコクマと共に旅に出る。 メモリア魔法陣第一段階・第五戦敗退。 土塚理弘原作の漫画『BAMBOO BLADE』がアニメ化された際、劇中で喋るフィギュアとして登場した(声優は小杉十郎太、喋るセリフは「テンション上がってきたぜー!」)。使用魔法:パイナップルフラッシュ【属性「熱」、魔法レベル7、魔法アイテム:腰に着けた球】自分のテンションを熱に変換する魔法。ドルチルのテンションに応じて熱量は増大する。変換できるテンションには上限がないため、怒りなどでテンションが最高潮まで高まったときには小型の太陽を思わせるほどの威力を発揮する。逆に極限まで落ち込むと凍結し周囲の熱を一気に奪う「マジベコみ」が発動する。熱をジェットのように噴射することで飛行も可能である。 『ゼロクロイツ』に登場する同名の魔法とその詳細についてはマテリアル・パズル ゼロクロイツ#ヒッツェヒュンフを参照。 月丸(つきまる) 残忍な心の持ち主で、人を殺すことを何とも思わない。反面子供っぽいところがあり、育ての親である舞響大天に甘えたり、おかしなオモチャをほしがったりする。自分が殺した人物の子供に対して「親がいないのは寂しいだろう」として一緒に殺すという、どこか歪んだ優しさを持っている。太陽丸と共に、主に裏切り者の暗殺を任されている。 舞響大天の教育により、精神が歪みに歪んでしまっている。戦闘の実力は確かだが、ささいなことでイラつきキレやすいなど精神的にムラがあり、「暗殺者には向かない」とおまけコーナーで書かれたこともあった。太陽丸に「あなたは感情が昂りやすい」と諭したこともあるが、太陽丸には「それはあなたの方です」と呆れられている。 太陽丸の姉と名乗っているが彼らは本物の姉弟ではない。封印解除儀式攻防戦でシャルロックとリゼルに敗北後、自害した。使用魔法:夜叉水晶(やしゃずいしょう)【属性「氷」、魔法レベル65、魔法アイテム:不明】炎を氷に変換する魔法。氷の刃を形成し相手を切り裂いたり、変換した氷を元に戻すことで氷の刃を埋め込んだ相手を発火させたりする。形状も自由に操作でき、「ドレスタイプ」で全身に氷の鎧を纏う事も可能。必殺技は太陽丸とのコンビネーションで幻を含む8方向から同時に攻撃する「幻影八天刺(げんえいはってんし)」。 太陽丸(たいようまる) 月丸の弟で、姉と同じく裏切り者の暗殺を行っている。姉を守ることを自らの使命とし、普段は月丸のサポートに徹しているが、本来は心躍る戦いを望む、非常に好戦的な性格で、月丸とは別ベクトルで熱くなりやすい特徴がある。本人の腕っ節は魔法抜きでもかなりのもので、本人曰く「俺は姉様よりも強い」とのこと。 月丸と同じ村で育ったが、ある日村の山から聞こえてきた舞響大天の禁断魔法・ヘルキルデスベルの歌によって、村の動物も彼らを除く人間もすべて狂って自殺してしまった。魔法に耐え抜いた彼らは舞響大天に魔法使いとしての素質を見出され、暗殺者として育てられた。太陽丸は、「自分たちからすべてを奪った舞響大天こそが自分たちの全て」と信じ、舞響大天のために月丸と戦っている。 月丸と比べて精神は完全に狂ってはいないが、作者は『彩光少年』単行本第2巻で、舞響大天がわざとそうなるように教育した可能性を示唆している。 月丸同様、封印解除儀式攻防戦でシャルロックとリゼルに敗北後、本当の姉弟に生まれ変わることを願いながら自害した。 デザインは作者曰く「なんかかっこよくなったので、ほっぺに丸いのつけて台無しにした」、「描くのが大変だった」とのこと。 メモリア魔法陣第一段階・第四戦敗退。使用魔法:修羅万華鏡(しゅらまんげきょう)【属性「映」、魔法レベル30、魔法アイテム:不明】水や氷、鏡などに映った像を作り変え操作できる魔法。それによって空間に幻を映し出したり、魔力が相手の眼球に浸透すれば直接幻を見せて惑わすこともできる。幻は音や気配すらも作り出すため、視覚以外に頼って区別することも困難。また、物に映った過去の映像をビデオのように再生することも可能。 メイプルソン 元マジシャンだが腕前はかなりひどい。根は優しくて子供好きな性格だが、女神のために戦うため、それらを無理やり包み隠していた。大きな態度を取るが基本的に小心者。ただし、観察力はかなりのもの。ティトォを追い詰めるも援護に来たグリンによって倒され、メモリア城に身柄を確保される。 ティトォの言葉により改心し、シュダン達が斬り裂き魔を追い詰める際には、その変装能力で彼らに協力した。しかし、正体を現した斬り裂き魔によって喉元を斬られ、命を落とす。使用魔法:ディシーヴワールド【属性「皮」、魔法レベル30、魔法アイテム:ハンカチ】ガムを変換して皮を作り出す魔法。ある程度ガムを噛んで魔力を込めないといけない。この皮は自分や物を包み込む事で、人から豚など、よほど極端でない限り、大きさも含めて自由に別の姿に変えることが出来る。メイプルソンが一度直に触れた物質や生物ならば指紋・声紋まで完璧に再現が出来るので、変装にも利用可能。また、ある程度この皮は操作が可能であり、皮で作った物体を動かし罠とする事もできる。相手の力を抑えたり、怪物に変身して自分を強化することも出来るが、基本的に上っ面を変えることしか出来ないので能力はほとんど変化しない。複数のガムで相手を閉じ込める「妙獄魔陰包(みょうごくまいんほう)」が奥の手。 影鬼(エイキ) ヨマ、ボブリッツと同じく国際指名手配されている犯罪者。ヨマと共に行動し、目標にもしている。貧しい家庭に生まれ、物乞いの際より多くの同情を誘わせる為、母親に両手を潰された悲惨な過去を持ち、それを晒さないために常に両手をポケットに突っ込み、その上から服を縫い付けてある。手を使わない分足が器用で日常生活もすべて足で行っており、他人から手のことを指摘されると激昂する。戦い続けることでしか自分の価値を見出せず、メモリア魔法陣でミカゼに敗れたことで自らの存在意義を見失い、自害する。 メモリア魔法陣第一段階・第一戦敗退。使用魔法:妖老裸骨蛇(ようろうらこつじゃ)【属性「蛇」、魔法レベル52、魔法アイテム:ヘッドギア】身体(主に足)を蛇に変換する魔法。蛇独特の多彩な動きが特徴で、相手を締め上げたり叩きつけたり噛み付かせたりも出来る。形だけでなく性質も「生きた蛇」その物であり、熱で相手を探知し追いかけたり、噛み付いた相手を毒に侵すことも可能。技のバリエーションが豊富。大蛇(オロチ) 蛇と化した足を叩きつける打撃技。 双頭大蛇(ふたくびオロチ) 大蛇の派生技。両足で大蛇を行う。 螺旋大蛇(ねじれオロチ) 大蛇の派生技。遠心力を利用して威力を高める。 蛇行脚(だこうきゃく) 不規則な軌道を取る蛇の蹴りを連発する。 蝮(まむし) 噛み付き、毒に侵す。 蜷局(とぐろ) ボブリッツとの合わせ技。弾丸の動きで回転しながら飛び蹴りを叩き込む。 紫大将(むらさきだいしょう) 舌を蛇化して相手に噛み付かせ、より強力な毒に侵す奥の手。 骨白蛇(ほねしろへび) 最大の奥義。両足の蛇を一つにして威力を限界まで高め、叩きつける大技。 ボブリッツ モヒカンと大きなあごが特徴。しゃべることが出来ない。ヨマ、エイキと同じく国際指名手配されている犯罪者。エイキと同じく、ヨマと行動を共にしている。自分が親に捨てられているため、育ちのいい人間が大嫌い。メモリア城前でのアダラパタとバレット達の対峙の際、メモリア襲撃に対する謝罪の「誠意」として、アダラパタとヨマに処刑される。使用魔法:ウィンクルディレクター【属性「弾」、魔法レベル49、魔法アイテム:口の中に入れた球】あらゆる物を弾丸として飛ばす魔法。弾丸は回転し標的を抉るように命中する。空気や水や炎といった決まった形を持たない物も弾丸として飛ばせ、相手に用いることで壁などに強烈に叩きつけたり、仲間や自分を弾丸として飛ばし、高速移動することも可能。奥の手として自らの魔力を弾丸として形成して放つ技がある。 カイザート 正義の心を持つ魔法使い。目立つこととマントが好き。元はイマリという国の一介の兵士だったが、隣国に攻められ国が窮地に陥ったときに、女神から魔法の力を与えられて国を救い、「勇者」として他国にも名を轟かせる存在となった。そのため、アルカナ特捜隊のジール・ボーイと共に三十指の表の顔としても有名で、彼の影響もあり三十指を知っていても悪感情を持たない人々もいるほどで、本人もかなりの正義漢。ただし、そのため女神の裏の部分は全く知らず、国際犯罪人であるヨマ一行に魔法の力を与えた事に激しく憤っている場面もある。 子供にも優しく、人格的にも優れているのだが、女性関係が「普通にヤバい」と言われており、事ある毎に口にする女性の名前が毎回違う。その為、メルチナから「こいつ最低じゃないかな」と言われた事もある。 凄く強そうな素振りを度々見せておきながら、いざ戦おうとすると邪魔が入ってばかりで、最後はその正義感ゆえに、同じ三十指のヨマの凶行を止めるべく果敢に挑み、あっさり殺されてしまった。 作者曰く「完全に死ぬために生まれたキャラ」で活躍した期間も短いが、そのインパクトから本誌で行われた読者人気投票ではまさかの6位と大健闘した。使用魔法:超覇導天武刻輪連懺吼(ちょうはどうてんぶこくりんれんざんこう)【属性「凄」、魔法レベル60、魔法アイテム:額の飾り】詳細不明の魔法。本編では使われる事はおろか、名前すら登場しなかった。単行本のおまけファイルでは「なんか凄いらしい」とだけ説明されている。 メルチナ メガネのかけはずしで感情をスイッチしているらしく、メガネをかけると本気になるが、メガネ付けると性格が変わるといった類のものでは無い。ちなみに、本人は眼鏡は嫌い。田舎出身で、自然に囲まれているのが好き。幼い頃に友達の大切な人形をとってしまい、それを返して謝る事ができないまま友達が死んでしまった事を後悔しており、三十指として働けば人形を天国の友達に届けてやるという女神の言葉を信じ闘い続けていた。メモリア魔法陣においてジール・ボーイと戦ったが合成魔法拳の前に破れ去った。敗退後はメモリア城の隔離棟に拘禁されていたが、ティトォらが旅立ってから3ヶ月後、パキ島での最終決戦に関する情報がメモリア城に届いたと知るやコモレビと共に隔離棟を脱けバレットの前に現れた。 メモリア魔法陣第一段階・第二戦敗退。使用魔法:メテオン【属性「土」、魔法レベル67、魔法アイテム:カード】土を操作し人形(ただし、人の形とはいえない物も作中では作りだしている)を作ることが出来る魔法。小型の物は自在に操作可能で、地面から無数の人形や手を作り出すことができる。中型以上の物はメルチナ自身が乗り込んだりレバー状の土を使って操作しなければならないが、巨大な土で出来た手で相手を攻撃したり、地中を移動する乗り物を形成することも出来る。さらに全魔力を開放すれば、巨大ロボットのような土の巨人アースメテオンをつくり出し、乗り込んで戦うことが可能。水が弱点。 コモレビ まだ幼い少女でそのためあまり理解せずに女神のために働いている。メモリア魔法陣においてはピィゲルと共にグリンと戦い、善戦するも敗北。ジール・ボーイのファンで、初めて彼に会ったときにサインを貰っていた。魔法使用時に自分の姿が変わる、一種の変身魔法少女。 メモリア魔法陣第一段階・第六戦敗退。使用魔法:オーライーター【属性「情」、魔法レベル66、魔法アイテム:頭に乗せた鳥】相手の怒りや悲しみといった負の感情のエネルギーを吸収し自らの力に変える吸収型の魔法。相手の力を奪いつつ自身を“変身”(パワーアップ)させる。パワーアップ中は成長した姿になり、同時に頭の上の鳥も成長する。負の感情を持たずに闘う相手には効果が無いが、負の感情は周りの動物などからも吸収できる。クリムゾンダーク 炸裂する球状のエネルギーをぶつける。使いすぎると変身が解けてしまう。 ピィゲル 一見すると美形の青年だが、その正体は自称爆笑お笑いピン芸人。芸人魂を訴えるが、自分のコントが受けないとキレ、その上暴力を振るい笑うことを強要するという芸人として最低な男。メモリア魔法陣に出場するも、グリンにあっさりと敗北。当初はそこそこの人気を持つ音楽グループに入っていたが、親友に夢を打ち明け共にお笑いの道へ。しかし鍛えに鍛えたツッコミで親友をお笑いの出来ない身体にしてしまったという、悲劇なのか喜劇なのか分かりかねる過去を持つ。 マージ島でのヨマとの決戦の後にメモリア城から逃走したが、誰も気にも留めなかった。作者曰く、初登場時から完全にギャグキャラとして構想して描いていたとのことで、ドルチルがバカならピィゲルはアホとのこと。グリンにも「こんなアホは見たことがない」と絶句されている。 メモリア魔法陣第一段階・第六戦敗退。使用魔法:シャイニングベイスン【属性「笑」、魔法レベル35、魔法アイテム:耳飾り】魔法発動後、自分以外の者が笑うと、笑いの魔力を光り輝かんばかりのタライに変換し、頭上からタライを落とす(初使用時のヨマ戦では「落とす」というより「飛ばす」という感じである)。笑ってしまうと回避不可能だが、逆に笑わない限りは何も起こらない。そしてピィゲルは致命的に笑わせることが下手。どちらにしろ魔法自体の威力は低い。 チョー どもりながら話す癖がある(後に演技であったことが判明)スーツ姿のおじさん。メモリア魔法陣第一段階・第五戦ではドルチルを利用し、ヨマと同士討ちに仕向けた。さらにグリンとリゼルを下し決勝戦まで進出。他の出場者に比べ魔法陣前の登場シーンが少なかったうえ、いかにも弱そうな外見などから、本誌で行われていたメモリア魔法陣での優勝者予想で最下位だったため大波乱を演出した。 既婚者であり、リューという息子が居たが幼い頃に病死。しかし、突然亡くなったはずの息子から手紙が来るようになり(書いたのはアダラパタ)リューが生きていると思い込むようになる。魔法陣に出場したのも優勝すればリューに会えるというアダラパタの嘘を信じたのが理由である。 体術においてはかなりの実力を有し、本人曰く「魔法無しなら多分五本の指の次くらい」。画竜点睛という我流の拳法も編み出している。決勝戦でミカゼに敗れた後はバレットの命を受けたリュシカの手でマージ島から退避し、彼の行動を止めるべくメモリア城にやってきた妻と再会。城内の病院に入院した。 メモリア魔法陣準優勝。使用魔法:怨身万華鏡(おんしんまんげきょう)【属性「鏡」、魔法レベル78、魔法アイテム:カメラ】カメラに収めた相手を呪う事が出来る。発動には顔がハッキリ写っていることが条件(撮った顔はミカゼのように素顔でなくてもいいが、その場合は「仮面をつけた顔」と「素顔」とは区別されてしまい、仮面をはずされた場合再度撮りなおす必要がある)。呪われた相手は怨みのエネルギーが変換され、周囲のダメージを映す「鏡」になってしまうため、チョーの受けたダメージを同時に受ける他、「何かが傷ついた」と感じた場合そのダメージも受ける。このダメージはその呪われた相手によって個人差があり、心が優しい人ほどダメージは大きくなる。対戦したグリンは「深い闇の魔法」と評した。 使用体術:画竜点睛(がりょうてんせい)チョーが数年間山にこもって編み出した体術。体中に波紋のように衝撃を走らせ、それがぶつかる部分を突くことにより内部破壊を引き起こす。 ダークアイ・Q ひょうたん(その外見はひょうたんまんじゅう、ひょうたんなまんじゅうと譬えられる)を彷彿とする珍奇な体型を持つ水棲生物(「ダークアイ」は種族の名)。ダークアイ一族は本来は大人しく知能も特別高くない生物であり、Qは突然変異種である。人語を操りIQ800の頭脳とティトォを超える頭の回転(即ち仙里算総眼図も通用しない)だけでなく、一撃で人を跳ね飛ばす力をも持つ最強キャラ…というかネタキャラ。作者曰く「下書きもいらない」ほど簡単なデザイン。 人類を滅ぼしダークアイ一族の国を作るという名目で女神に協力していたが、真の目的は女神=グリ・ムリ・アの正体を探ることにあった。メモリア魔法陣に先立って海中からグリ・ムリ・アとクードラドールの接触が記録されたボイスレコーダーを回収。その後マージ島に潜入し、メモリア魔法陣第一段階・第三戦決着直後のティトォに暗黒魔眼球を使用してドーマローラ消滅に関する情報や女神の最終目的、三十指の真の存在理由などを聞き出す(同時に、アダラパタこそが女神側の黒幕であるとティトォに示唆した)。そして過去の真実と女神の正体を知った彼はアダラパタに三十指離脱を告げて立ち去った。アダラパタも彼の目的は承知しており、敢えて処刑などの手段には出なかった。 本編やコミックス巻末のおまけページでは、アダラパタに代わってナビゲーターを務めている。使用魔法:暗黒魔眼球(あんこくまがんきゅう)【属性「嘘」、魔法レベル25、魔法アイテム:謎のマスコット】嘘の魔力を変換し大爆発を起こす魔法。魔法アイテムが体に付着するとダークアイ・Qの質問に偽り無く答えない限り外すことは不可能。あくまで嘘が発動の鍵であり、謎かけに間違える等では発動しない。ちなみに魔法名は暗黒(ダーク)魔眼(アイ)球(Q)と本人の名前を少し訳しただけのものになっている。 エル・ボーイ ジール・ボーイの兄。生真面目なジール・ボーイとは正反対に、どこか飄々とした雰囲気を漂わせている。何でもそつなくこなす才能に恵まれていたが、それゆえにひとつの事に熱中することなく、定職にもつかずブラブラと暮らし続けていた。その挙句、弟に母親を任せ(父親は警察官で、既に殉職)ふらりと旅に出た後、10年以上も消息不明だったが、後に三十指の一人となって女神の許にいることが判明する。使用魔法:輪廻の棺と転生の棺(コフィンコフィン) 【属性「庫」、魔法レベル88、魔法アイテム:不明】 クインベル 詳細不明のキャラクター。男ならば五本の指に数えられたと言われる程の実力者。太陽丸によればクリスタベース国に関係があるらしい。使用魔法:焦天回廊(しょうてんかいろう) 【属性「炎」、魔法レベル90、魔法アイテム:不明】酒気を変換し炎を生み出す魔法。『マテリアル・パズル ゼロクロイツ』に登場する同名の魔法とその詳細はマテリアル・パズル ゼロクロイツ#フラメアインスを参照。 キルリアントム 詳細不明のキャラクター。3章プロローグの時点では女神の国にいた。月丸、太陽丸姉弟の亡き後、その役割を継ぐ模様。「キルキルキルキル」という笑い声を挙げる。特別編にて傷ついたミカゼを追い、交戦するが魔王の骨の力の前に完敗。「この体じゃ無理か」と呟き肉体は四散した。エル・ボーイからは「キル」と呼ばれている。使用魔法:エボニープラント 【属性「髪」、魔法レベル72、魔法アイテム不明】現時点では効果などは一切不明。劇中では髪の毛を操作しているような描写が見られた。 リキネル 使用魔法:芭天蜂蝶(ばてんほうちょう) 【属性「跳」、魔法レベル44、魔法アイテム:針】 プリマナ 使用魔法:ブレスオブブレス 【属性「息」、魔法レベル63、魔法アイテム:不明】 ギルショット 使用魔法:ベルセルクルヴェイパー 【属性「蓄」、魔法レベル49、魔法アイテム:不明】 イチマツ 使用魔法:原始八卦図翠掟(げんしはっけずみどりのおきて) 【属性「罠」、魔法レベル77、魔法アイテム:不明】
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