ころな荘106号室の人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 06:25 UTC 版)
「六畳間の侵略者!?」の記事における「ころな荘106号室の人物」の解説
里見 孝太郎(さとみ こうたろう) 声 - 中村悠一 誕生日 - 10月29日 主人公。父・雄一郎の急な転勤で高校入学と同時に月5000円の格安物件・ころな荘106号室へ転居することになった高校1年生。中学時代は野球部に所属していたが、アルバイト優先のため進学と同時に野球を辞め、晴海を助けたのがきっかけで編み物研究会に入部する。身長172cm。 直情的な人間で自他共に頭は良くないと認識しており、そのため細かい気配りが出来ず、女性にもてないタイプだと思われている。しかし賢治曰く「極少数の魅力的な女性が孝太郎に惚れる」らしく、現在は大半のヒロインたちに好意を抱かれている。これは無意識のうちに人に優しい態度をとっており、人が本当に嫌がるような態度も取らず、一緒にいると安心できるためである。また、物語当初は強引かつ相手の気持ちを考えない部分もあったが、侵略者の少女達と過ごすうちにそれがなくなった。そして「白銀の姫と青き騎士 第二章」上演後は、過去の経験もあり精神的に急成長して、相手の気持ちや立場を思い遣った言動をするようになる。母親を目の前で亡くした経験から、「必要以上に人と親しくならない」、「親しい人間以外に頼らない」といった悪癖がある。しかしこれは、侵略者の少女たちの優しさに触れて、徐々に解消しつつある。 父親から援助を受けて暮らしているが、その金に手を付けないように遺跡発掘などのアルバイトをしている。ころな荘から移動しないのも、家賃が格安であるためである。 父子家庭で育った影響で、ズボラだがそれなりに家事は得意である。 市内で発見された遺跡の発掘作業をしている際に古代文明の遺物と思われる石像を発見して以降、106号室の占拠を狙って次々に乱入して来る珍客に悩まされ続けている。最初孝太郎は、早苗を悪霊、ゆりかをはた迷惑な趣味人、キリハを腹黒な策略家、ティアを我が儘な皇女と認識していた。しかし106号室を賭けて過ごし、それぞれのトラブルを解決していくうちに、早苗には親達と会わせたいと、ゆりかには平凡な少女として一緒に高校を卒業したいと、キリハには初恋の相手と会わせてやりたいと、ティアには勢力の弱い母親の役に立って欲しいと考え、遂には「それぞれ侵略を成功して欲しい」と思うようになった。 7.5巻、8.5巻では、クランの超時空反発弾により2000年前のフォルトーゼにタイムスリップし、クーデター直後のアライアを助けて活躍する。そして2000年前のフォルトーゼから戻る最中、20年前にエルファリアと、10年前にはキリハ(キィ)に出会っている。 その間の活躍は、こちらを参照。 バレンタインデー前には「義理が一つか二つ」と言っていたが、蓋を開けてみると本命チョコを複数貰い、クラスメイトの怒りを買ってしまう。 ティアに正体がバレた後、ルースのお願いをきっかけにサトミ騎士団を結成する。 元々体育会系だったため、運動能力に優れている。そして演劇のために教え込まれたフォルトーゼ流剣術もあり、生身でもそれなりの戦闘能力があった。また、謎の白い魔力(シグナルティン)が力を貸したときは、集合体の幽霊やクランのバリアー、真希の防御魔法などをあっさり突破できるほどの強大な力を発揮する。過去のフォルトーゼで半年間過ごして、その間の実戦経験により剣の腕前が急激に上昇したこと、早苗の霊視能力と霊力操作、ゆりかの防御魔法、キリハの篭手、ティアの鎧、そして魔法の剣シグナルティンにより、魔物や機動兵器を物ともしない戦闘能力を得た。しかし孝太郎自身は「自分が凄いのではなく、自分に力を貸してくれる人たちが凄い」と認識している。それだけに頼るだけでなく、クランの助けを借りて、二刀流や剣術の向上にも取り組んでいる。 9人の少女たちが消えた際は絶望に捕らわれ、自傷行為に走るものの、別の世界の汐里の介入によって自分を取り戻し、ナルファラウレーンの3つの願い残りの2つでは、願いは叶えなくていいから彼女たちと共にいたい、とナルファラウレーンに告げた。 東本願 早苗(ひがしほんがん さなえ) 声 - 鈴木絵理 誕生日 - 7月20日 106号室に地縛霊として棲み着く幽霊。自分は両親が帰って来るまでこの部屋で待たなければならないと主張し、怪奇現象を起こして過去の106号室入居者をことごとく追い出して来た。ころな荘106号室の家賃が安くなった原因である。 中学生、細い身体背丈からすると小学生にも見える少女の姿をしている。身長145cm、スリーサイズはB74/W58/H74。 警戒心の強い子供そのものの言動をしており、見知らぬ他人には攻撃的になるが、心を許した相手には甘えるようになる。 ある程度孝太郎と親しくなった後は、孝太郎からお小遣いをもらっている。 孝太郎が入居した時、最初は孝太郎の鈍さ故に全く気が付かれなかったが、翌日に孝太郎が早苗の姿がはっきりと見えて触ることも出来るようになった。そして縁起物が弱点だと知られてしまい追い出しに失敗、その後に侵略者達が相次いで現れたことにより、やむなく休戦する。その後徐々に孝太郎と仲良くなっていき、海水浴の時に攫われた自分を助けてくれたこと、そして「家内安全」のお守りが爆発しなくなったことから、孝太郎が自分を信頼してくれてることに気が付く。その後は一気に孝太郎に懐いて家族同然に接するようになるが、自分が孝太郎と触れ合えないことを気にしている。 幽霊であるため原則として物理的攻撃が通じないが、お守りや招き猫のような縁起物が弱点。 バレンタインには孝太郎にもらっているお小遣いで買ったチョコレートを贈る。 その正体は入院中の霊能者の家系である早苗本体から分離した霊力から生まれた別人格の人工幽霊。本体の容態が急変したこと、106号室の地縛霊ではなく孝太郎に憑依したことから消滅しかかるが、キリハとゆりかの活躍により、本体に戻ることになる。 その後遺症で幽霊時の人格・記憶を失うが、孝太郎に宿る霊能力とお守り内の二重バックアップにより記憶を取り戻す。現在は本体のおとなしい人格と幽霊時の元気な人格が共存しており、キリハ曰く「何れその中間の性格に落ち着く」とのこと。 元気な性格の方は孝太郎への好意を微塵も隠そうとしないが、おとなしい性格の方は恥ずかしすぎて孝太郎の近くに居ることが出来なくなっている。 戦闘時には膨大な霊力を生かしたポルターガイスト現象で物をぶつける。また孝太郎が早苗を信頼した後は、孝太郎に憑依することで、運動能力の強化や霊視能力の共有を行う。本体に戻った後は、元々持っていた膨大な霊力のコントロールが可能となり、幽体離脱、霊力の弓矢、他ヒロインの強化などが行えるようになった。さらに元々のおとなしい人格(早苗さん)と幽霊時の人格(早苗ちゃん)とで分離し、本体と霊体とで別々に行動することも可能になった(ただし、霊的な有線で繋がっており、魂や記憶は共有している)。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として霊力、ずっと一人だった悩み事を引き継いでいる。 虹野 ゆりか(にじの ゆりか) 声 - 大森日雅 誕生日 - 9月18日 106号室の窓を突き破って突然、乱入して来た魔法少女。愛と勇気のプリンセス☆魔法少女レインボーゆりかを自称するも度の過ぎたコスプレ趣味扱いされ、まともに話を聞いてもらえない状態が続いていた。しかし、後に106号室内で戦闘が起きるたびに結界を張って防護していたことが判明し、魔法が本当に使える正真正銘の魔法少女であることが証明される。 茶色の髪をツインテールにしており、体型は平均的。身長159cm、スリーサイズはB84/W60/H83。 気弱なかつ都合の良い性格をしており、幽霊の早苗を怖がったり、困難からすぐに逃げ出そうとする。またその際は孝太郎を身代わりに差し出そうとする等、愛と勇気の魔法少女らしからぬ言動をする。また、私生活もズボラかつ自堕落であり、遅刻の常習犯であり成績も悪い。しかし106号室を賭けて過ごすうちに、本当に困難なことからは逃げ出さない勇気も持つようになった。 フォルサリア魔法王国から出る、魔法少女の給料で生活している。しかし、最近の円高傾向と過去に壊した建物などの賠償で給料は大幅に目減りし、厳しい生活を強いられている。自分の料理の腕が孝太郎に負けていると知った時は、自分の女子スキルの低さに涙した。 1年以上前、魔法の素質があったために魔物に襲われた所を、先代の魔法少女レインボーナナに救われる。その後、魔力の制御のためにナナに魔法を教わった後は、戸籍のないナナの助手的な役割をしていた。しかし3月(物語の開始の1か月前)にダークネスレインボゥの人質になってしまい、自分を救うために魔力を開放し、二度と魔法の使えなくなったナナの後を継ぎ魔法少女となる。だが、魔法少女になった直後は精神的な弱さから、戦いになるとまるで子犬のように怯えて逃げ惑う醜態を晒していた。しかし任務には真面目であったため、106号室には膨大な魔力をダークネスレインボゥが狙っていることを知ると、孝太郎達の前に現れて「この部屋に溜まっている魔力を狙う悪い者が現れるので一刻も早くこの場所を離れなければ危険だ」と主張する。しかし、話の内容が突拍子もないこと、コスプレにしか見えない衣装、ゆりかの性格の弱さと利己的な言動により、孝太郎達に全く相手にされなかった。しかし晴海と出会い友人となったことと、侵略者達のトラブルの解決を陰ながらサポートしていたことで、少しずつ精神的に強くなっていく。そして真希が攻めてきた際は、孝太郎達を巻き込まないように自分から戦いの場に赴くまで成長した。その際に孝太郎達に魔法少女だと理解してもらうが、真希の去り際の魔法によりその騒動の記憶が消され、コスプレ扱いに逆戻りしてしまう。だが、孝太郎の思いを知ったゆりかは、やはり孝太郎達を巻き込まないように自分について勘違いさせたままにして、以後は魔法少女であるとバレないように立ち回っている。「白銀の姫と青き騎士 第二章」上演後、孝太郎から魔法の杖を渡されて、魔法少女と認識されるようになる。 晴海から孝太郎に好意があると打ち明けられ協力を約束するが、前述の真希の襲撃の際に自分も孝太郎のことを好きになってしまう。そして「晴海と自分の2人で孝太郎と仲良く」なろうとしている。 バレンタインには、財力のなさのため10円のチョコしか買えず、バレンタインを憎むようになる。その10円のチョコは孝太郎に贈り、大いに同情を得た。 真耶たちの襲撃によりとうとう孝太郎たちから本当の魔法少女として認識されるようになる。また、孝太郎や晴海と同じ大学に進むため、孝太郎に毎日勉強でしごかれている。 系統の多い魔法のほぼ全てを高レベルで使え、魔法使いとしてはオールラウンダータイプである。侵略者達の戦闘が起きるたびに結界を張って防護し、物的被害を最小限に留めている影の功労者であるが、その努力が報われることはほとんどない。また、前面で戦うことが多い孝太郎に防御魔法をかけて被害を少なくしているが、これも気が付かれていなかった。魔法の杖を手に入れた後は、「呪文も手印も集中も不要の魔法の杖で敵の動きを妨害しながら、元々持っていた杖で攻撃する」という、極めて相手にし辛いスタイルを確立させた。そして本物の魔法使いと認識されてからは、対応能力が高いオールマイティーな存在として活躍するようになる。得意技は毒と酸の雲。 また、ナナの口から、ゆりかの修行の期間は1年弱であったことが19巻で明らかとなる。修行を始めたのが14歳という、遅すぎた環境であっても、1年でアークウィザード級になり、上層部も認めざるを得ないほどの素質を持つ(普通アークウィザード級になるには才能があったとしても、5年弱はかかる、とは真那の談)。上記の時折発揮する魔法の使い方は才能の片鱗であり、いずれ最強のアークウィザードになるとナナに称されている。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として魔法による世界改変、周りが何もわかってなかった悩み事を引き継いでいる。 クラノ=キリハ /倉野 桐葉(くらの きりは) 声 - 田澤茉純 誕生日 - 8月5日 106号室の床下に開いた穴から現れた「大地の民」を自称する古代文明の末裔。失われた祭壇を再建すべく、かつて祭壇が建っていた場所にある106号室を譲って欲しいと申し出る。 背が高く、黒髪を腰まで伸ばしている。整った容姿と切れ長の瞳が落ち着いた雰囲気を作っている。106号室住民の中で、と言うか作中で一番の巨乳。ブラジャーのサイズは最低でもDカップ以上。身長168cm、スリーサイズはB90/W58/H88。 大人な性格をしており、目的のためには手段を選ばない。裏から手を回して目的を達成しようとする策略家タイプである。しかし孝太郎に「意外と可愛いところがある」と言われるほど、中身は乙女である。 「召使い」として2体の陽気な埴輪・カラマ(声 - 竹達彩奈)とコラマ(声 - 悠木碧)を連れている。家庭的なスキルが高く、106号室ではルースと一緒に家事を担当している。 最初、孝太郎に祭壇建設を受け入れられそうになるが、祭壇を再建した後は征服された地上を取り戻すための大規模侵攻を計画していると表明したために、申し出を拒否されてしまう。その後、月日が立って孝太郎達を信頼するようになった時、孝太郎との遊園地のデートに誘う。そしてその場で、最初の申し出を断られた所までが部族の急進派を抑えるための策略でありキリハ自身は穏健派で平和な移民を望んでいること、地上侵略の指揮官になったのは幼いころ地上に家出した際に出会った初恋の少年にもう一度会いたいと思ったことを打ち明けて、孝太郎に協力を求める。そして了承を得た後は、孝太郎を忌憚なく付き合える親友として認識するが、日々が立つに連れ無意識の内に孝太郎と初恋の人をうちに重ねていき、もしも初恋の人が居なかったら孝太郎に好意を抱いていたと思うようになる。 バレンタインには、初恋の人のために作ったチョコを、代役として孝太郎に贈る。その様は、事情を知らない人物がみると、いちゃついているカップルそのものであった。 その直後に初恋の人が過去に飛ばされた孝太郎だと判明、告白する。しかし侵略者の少女たち(と孝太郎)が抱えている問題に決着がつくまでは、孝太郎に迫るのを抑えると宣言している。以降は、時々幼きころのキィとして孝太郎に接するようになる。 そして急進派との闘争終結後、嫁入り衣装で「孝太郎の人生の侵略」をせまり、孝太郎に認めさせる。その後は年頃の少女らしい顔を多く見せるようになった。 戦闘時には、カラマとコラマなどの地底人の兵器を使用する。地底人の科学力は現代兵器を超えているが、フォルトーゼの技術には敵わない。しかしフォルトーゼの技術は霊力を扱えないため、ティア相手にしたときは霊力兵装をメインに戦った。 自身のメイン武装は霊力によって炎と雷を操る篭手だが、鎧が破損した孝太郎に譲り渡す。その後は、高い運動能力で前面に出るのではなく冷静な判断力と頭の回転を生かして、一歩下がって孝太郎達に指示をする軍師的な役割を果たす。 その知力は驚異的であり、魔法少女の予知能力を知力だけで追い詰めたこともある。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として未来を見通す頭脳、孝太郎を探し続けていたという悩み事を引き継いでいる。 ティアミリス・グレ・フォルトーゼ 声 - 長縄まりあ 誕生日 - 3月7日 106号室の壁に出現したワープポイントから現れた神聖フォルトーゼ銀河皇国第7皇女。フルネームはティアミリス・グレ・マスティル・サグラーダ・ヴォン・フォルトーゼで愛称はティア。フォルトーゼ皇国の皇位継承権を得る儀式として宇宙空間の特定地点を征服する任務を負っている。通常、この儀式は何も無い空間に旗を立てれば完了となるのだが、偶然にも文明圏内に存在する106号室が征服地点に選ばれてしまったため「住民を殺戮せず、皇国臣民として従える」ことも条件とされている。 早苗よりもやや大きい程度の小柄な体格をした、金髪で青い目をした少女。106号室住民の中で、と言うか作中でも一、二を争う貧乳(対抗馬はシャルル)。ブラジャーのサイズはAカップ以下。身長150cm、スリーサイズはB76/W59/H76。 立場の弱い母親を速くサポートするため、そして権力争いで気の休まる暇もなかったため、登場した頃は我が儘な皇女そのままの性格をしており、怒りに我を忘れて地球ごと孝太郎達を吹き飛ばそうとするほどであった。 だが孝太郎達と付き合い、孝太郎の自分と晴海に対する態度を気にするうちに、自分が皇女として不適切な言動をしていたことに気が付き、フォルトーゼ皇族に相応しい人間として成長していく。 当初は文明レベルが遅れている孝太郎たちを「原始人」と認識していた。しかし侵略者達のトラブルを解決していくうちにその認識を改めていき、孝太郎を信頼すると同時に友人として認識するようになる。だが同時に、孝太郎が晴海に敬意を抱いてお姫様のように接しているのに対して、自分に対しては全く敬意を抱いていないことに悩むようになる。その後、文化祭でのクラン襲撃の際に、孝太郎のフォルトーゼの騎士として相応しい言動を見せたことやクラン撃退に活躍したことから、フォルトーゼの騎士の位と「ティアミリスの青騎士」の称号、自身が生まれた時に打たれたサグラティンを孝太郎に贈る。それと前後して孝太郎への信頼と友情が恋心へと変化し、日々を過ごすうちにそれが徐々に膨らみ、クランの再襲撃の際にはフォルトーゼの騎士としてではなく、ただの一個人として孝太郎を必要としていることを自覚する。しかしスキー合宿の際に、自分と孝太郎の間には子供を授かることが出来ないことに気付き、激しく落ち込んでしまう。だがルースの婚約者騒動の後に、ルースから「子を授からぬ以上の幸せを二人で与えましょう」と説得され覚醒、自分たちの未来には幸せが存在することを、例え存在してなくても必ず作り出してみせることを、そして全力でそこで向かう覚悟を決める。21巻で地球人とフォルトーゼ人の遺伝子が同じなため、子供を作れることがわかったため、上記の件は若干解消されている。 バレンタインには、ルースと二人で作ったサグラティン型のチョコを孝太郎に渡し、「これ以上はない本命」と告げる。 母親であり皇帝であるエルファリアが倒れたことを知り侵略を諦めるが、孝太郎たちの協力により106号室の侵略に成功、皇位継承権を得てフォルトーゼに帰還する。しかし、フォルトーゼでは水面下でクーデターが発生しており、エルファリアが倒れたという情報自体が軍部の罠であった。エルファリアを救出したティアは、味方であるパルドムシーハとウェンラインカーの協力を得て、クーデター軍の手が伸びていない唯一の領地であるサトミ領に逃亡、孝太郎たちに協力を要請して了承される。追ってきたクーデター軍を撃退した後、孝太郎が青騎士であったことを知る。 孝太郎が自分の騎士になってからは、毎日俸給を渡している。その理由は「お姫様気分を味わいたいから」である。 戦闘時には「青騎士」と呼ばれるティアの専用艦から、武器を呼び出して攻撃する。孝太郎たちと共闘するようになってもそれは変わらず、フォルトーゼの兵器で攻撃を担当する。また、前線で戦う孝太郎のために、専用艦青騎士のマニューバースーツである鎧を贈った。後に自分専用のハードポイント付きの武装、コンバットドレスを作り、以降はコンバットドレスとセットした武装で戦うことが多くなる。 戦術指揮や、カリスマ性等、戦闘全般に優れ(本人の体格故に接近戦は当たりにくい)、勘で動きを読む等といった行動もとれる。上述の性格等から政治的、戦略的には不向き(とはいえ、今までの皇族教育のおかげでできないわけではない)。 なお登場直後に早苗にスカートをめくり上げられ、いわゆる茶巾しぼり状態の痴態を一同の前に晒した。そしてその姿が(植物の)チューリップに似ていたところから、しばらく『チューリップ』という不名誉なあだ名で、孝太郎から呼ばれることになった。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として戦闘能力、信じられる人がいない悩み事を引き継いでいる。 ルースカニア・ナイ・パルドムシーハ 声 - 早見沙織 誕生日 - 10月14日 ティアの護衛官。愛称はルース。ティアの儀式遂行を見届けるため、随行している。そのため106号室の占有権を巡る当事者ではなく、106号室住民間で締結された「ころな陸戦規定」には署名していない。 背丈はゆりかと同程度の青い髪をショートカットにした少女。本人曰く「貧弱な身体」をしている。身長155cm、スリーサイズはB79/W56/H83。 怒りにまかせて暴走することの多いティアと違って常に沈着冷静であり、協調性も高い。しかし臆病で本人も武官には不向きな性格だと思っている。その性格から106号室の人間の中では孝太郎に一番信頼されており、財布を預かっている。しかし寝ぼけた孝太郎がルースとカブトムシを間違えたことから、カブトムシにトラウマができてしまう。そしてカブトムシを見ると我を忘れて、通常時の静香(格闘技の達人レベル)に匹敵する驚異的な戦闘力を発揮、ハエ叩きでカブトムシを殲滅しようとするカブトムシデストロイヤーと化す(この間の記憶は残っていない)。 最初は前述通り、ティアの随行員として106号室に現れた。そのため、孝太郎や他の侵略者とも良好な関係を築いていた。その中、徐々に孝太郎に好意を抱いていき、遂にはティアを任せられる程に信頼するようになる(ルースの好みのタイプは「ティアのパートナーになれること」である)。そしてティアの孝太郎への想いにも気が付き、それをティア自身が気づいたことを歓迎する。しかし自身の婚約者騒動の際に、孝太郎が自分の婚約話に無関心とも取れる言動をしたこと、ティアから「自分たちと孝太郎では子を授かることができない」と言われたこと、そして自分の相手は孝太郎じゃないとダメだということに気がつき、激しく落ち込んでしまう。だが孝太郎が伝説の青騎士本人であることを知ったことにより迷いは晴れ、ティア・孝太郎と3人で幸せになるために、ティアを「子を授からぬ以上の幸せを二人で与えましょう」と説得する。青騎士発覚後は孝太郎を「おやかたさま」と呼んで慕っている バレンタインには、ティアと二人で作ったサグラティン型のチョコを孝太郎に渡す。 エルファリアが倒れたことを知り、ティアと一緒にフォルトーゼに帰還する。その直前にクランから忠告を受けていたことから、水面下でクーデターが発生していたことを知る。クーデター軍を撃退した後に、自身の乙女心から孝太郎にサトミ騎士団の設立を要請する。そのサトミ騎士団では副団長を務める。パーソナルカラーは黄色。 戦闘時には、フォルトーゼの兵器を使って攻撃を担当する。また、孝太郎たちと共闘するようになってからは、敵の攻撃の分析を担当するようになる。また、強大な敵(静香の扮したカブトンガー一号)を倒すため、体を鍛えるようになる。元々才能があったのか、剣技だけなら孝太郎を上回る技量を身につけた。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として正確な情報収集能力、信じられる人がいない悩み事を引き継いでいる。 桜庭 晴海(さくらば はるみ) 声 - 高本めぐみ 誕生日 - 6月7日 2年生、編み物研究会会長。合格発表当日、会員勧誘中にナンパされて困っていたところを孝太郎に助けられ、その縁で入部した孝太郎と2人で同好会として活動している。 黒い髪を腰まで伸ばした、儚げな美少女。身体が少々弱く、時々病院で検査を受けている。身長161cm、スリーサイズはB80/W55/H79。 異性に対する免疫が薄く、孝太郎以外の男子生徒に対しては一歩引いた態度を取っている。しかし芯はしっかりとしており、検査のため通っている病院では子供に朗読を聞かせる優しいお姉さんとして慕われている。 合格発表当日に孝太郎に助けられたことから、孝太郎を少し意識するようになる。そして編み物研究会で一緒に過ごすうちに孝太郎に対して恋心を抱くが、人見知りする自分と違って孝太郎には沢山友人がいることや、孝太郎の自分に対する一歩引いた態度などを気にするようになる。そして友人のゆりかに孝太郎に対する恋心を打ち明け、「お姫様扱いではなく、ティアに対するような親しみのある態度を取ってもらうにはどうすればよいか」と相談してアドバイスを受け、クリスマス前にその念願を叶える。演劇「白銀の姫と青き騎士」で主役を演じた後は人気が上昇して、幾度か告白を受けているが全て断っている。 額に剣の紋章が浮かび上がったときは、不思議な力を発揮して孝太郎たちの援護をしたが、本人はそのことを覚えていなかった。 バレンタインでは、義理チョコに偽装したド本命チョコを孝太郎に渡す。 真耶との対決時にアライアの記憶と力を受け継ぎ、シグナルティンのチューナーとして古代語魔法を使用できるようになった。この戦いで侵略者の少女たちの正体を知ることになり、正式に仲間入りすることになった。その後、クランの技術によって病弱な体質をカバーし、それまでよりも活発に動けるようになった。魔法使用時には髪の毛が銀色に輝き、全力で魔法を行使する際はアライアのように髪が白銀色となる。 戦闘時には、強大なシグナルティンの魔力を調整し、その余剰魔力で強大な魔法攻撃を行う。また、アライアの記憶を受け継いでいるため、普通の古代語による魔法使いとしても活躍が可能である。 26巻でアライアの生まれ変わりであること、生まれつき体が弱かったのもアライア=晴美とシグナルティンとの契約の影響であることが判明。しかし、同巻でシグナルティンが折れたことで、晴海=アライアとシグナルティンの間の契約が解除されたため、その後は虚弱体質が改善されつつある。ただし、ナルファラウレーンを生み出す際に晴海の魂とともにアライアの魂も入ったとみられ、そのためか今もアライアの魂と記憶は残っている模様。古代語魔法も引き続き使用可能である。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として創造、孝太郎を追って世界を飛び越えた悩み事を引き継いでいる。 クラリオーサ・ダオラ・フォルトーゼ 声 - 田村ゆかり 誕生日 - 5月15日 神聖フォルトーゼ銀河皇国第2皇女。フルネームはクラリオーサ・ダオラ・シュワイガ・メルツフェン・フォーア・フォルトーゼで愛称はクラン。自分の試練の時間待ちの間に、ライバルであるティアの妨害をするために地球に現れる。名高い科学者でもあり、クランの専用艦である「朧月(ろうげつ)」および朧月に搭載された小型宇宙船「揺り籠(ゆりかご)」にはクラン独自の技術が使用されている。「シュワイガの月」と称される。 薄いブルーの髪をしていて、アンティーク物の眼鏡をかけている。身長157cm、スリーサイズはB75/W55/H81。 ティアと同じように、当初は自分優先の我が儘な皇女であった。しかし過去のフォルトーゼで孝太郎と共闘したことや、伝説の人物であるアライアたちと過ごしたことで人間的に大きく成長する。 家系的に仲の悪いティアの試練を妨害しようとするが、それを孝太郎たちに阻止されたことで孝太郎を逆恨みする。そして演劇「白銀の姫と青き騎士 第2章」の公演の最中に孝太郎に襲撃をかけるが、侵略者の少女たちが孝太郎を援護したこともあり敗北、最終手段として使用した超時空反発弾を孝太郎に斬られて、孝太郎と一緒に2000年前のフォルトーゼに飛ばされてしまう。当初は呉越同舟の間柄であったが、2000年前の世界で活躍する孝太郎に対して、少しずつ好意を抱くようになる。戻ってきた後は、孝太郎に自分の騎士として仕えないかと誘いをかける。その後は孝太郎の回答を待つため地球に滞在し、孝太郎から預かったシグナルティンの研究をしている。 2000年前、20年前、10年前の活躍は、こちらを参照。 真耶たちとの対決後、真希、晴海と共に侵略者の少女たちの仲間入りをする。シグナルティンの調査・管理ほか、朧月を介した106号室と晴海の部屋との接続や晴海の体調管理も行なっている。 戦闘時には自身で作った兵器を使用する。仲間になってからは、無人偵察機での偵察や敵のコンピューターの調査などの情報収集や連絡役を担当するようになった。 後方支援が多いことや、策略、暗躍等の後ろ暗い過去が足を引っ張っているのを気にしており、前者はフォルトーゼ編の最初に告白しており、後者は28巻でクラン本人が語っている。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として先進的な科学技術、タイムスリップでナルファラウレーンの悩みにぶつかった悩み事を引き継いでいる。 藍華 真希(あいか まき) / ダークネイビー 声 - 鬼頭明里 誕生日 - 12月20日 フォルサリア魔法王国の秘密結社・ダークネスレインボゥの最高幹部の一人。レインボーナナとの戦いで行動不能にならなかった幹部二人のうちの一人で、106号室の魔力溜りを調べるために春風高校1年に転入してくる。 物静かで意志の強そうな藍色の瞳をした少女。身長163cm、スリーサイズはB81/W59/H84。 嘘を何よりも嫌っており、自分は決して嘘を言わない。逆に嘘を付く人物を激しく憎み、化粧を「自分を飾るための嘘」として嫌っている。 フォルサリアの貧民街で生まれ、物心付く前に奴隷商人に売られる。そこから脱走を企てるが親友の裏切りにより失敗、瀕死の重傷を負った所を先代のダークネイビーに助けられる。魔法を覚えて奴隷商人とかつての親友に報復した後も、騙し合い、裏切り合い、利用しあう世界の中に生きていた。レインボーナナとの戦い(3月)の後、行動不能にならなかった幹部として行動、ナナの後を継いだゆりかと戦った(3月 - 4月)。11月に106号室の魔力溜りを調べるために春風高校1年に転入する。しかしそこでゆりかの歓待を受けたこと、ゆりかが自分たちを魔法少女だと回りに説明したこと、そしてそれがコスプレだと思われていることから、ゆりかのバックに優秀なブレーンが居ると勘違いしてしまう。そしてゆりかを誘き出して決着をつけようとするが、ゆりかを心配して駆け付けた孝太郎と早苗により追い詰められ、ゆりかと孝太郎の共通の友人である晴海を人質にする。だが晴海が106号室の魔力溜りから作った剣を孝太郎に使用され、防御魔法をあっさり無効化されたことに恐怖してその場から撤退する。直後、106号室の魔力溜りをある程度支配下に置いてゆりかと孝太郎と再戦して優位に立つが、ころな荘関係者達が援軍として現れたため窮地に陥り、自分の杖を犠牲にしてここ数時間の記憶を消して退却する。これ以降、孝太郎をブレーンと勘違いし、自分に嘘をついたこと、ゆりかに言動を指示して自分を混乱させたこと、106号室の魔力溜りの確保を失敗した原因として激しく憎むようになる。翌年の2月上旬、スキー合宿の直前に新しい杖が完成し再活動を始める。スキー合宿中に孝太郎に近づき、106号室の魔力が増えた原因などを探ろうとするが、自分に嘘をつかない孝太郎に困惑する。その後、近くの山に住む魔物を配下にしようとして瀕死の重傷を負ってしまうが、孝太郎がシグナルティンと魔法の杖の力を使って一命を取り留める。そして、シグナルティンの力で孝太郎と心で深くつながったこと、孝太郎の心の奥底に自分と同じ「泣いている子供」が居たこと、孝太郎が自分にほとんど嘘をつかないこと、孝太郎が付く嘘は自分を思いやってのことだと知り、憎しみが信頼と恋心に変化する。孝太郎と二人で魔物を倒した後は、ダークネスレインボゥの仲間に「強大な力を持つ孝太郎と戦うのは得策ではなく、むしろ味方に引き入れるべきだ」と提案し、ゆりかに対しては「孝太郎を自分たちの戦いに巻き込まない」ように協力を要請した。 バレンタインでは、孝太郎達「非モテ同盟」に対して本命チョコを有料で作ると持ちかけ、余ったと言って孝太郎に無償でチョコを渡した。 真耶たちとの対決時にシグナルティンの魔法を利用して孝太郎を足止めするも、孝太郎との絆を信じ孝太郎に告白し魔法を解除。侵略者の少女たちの仲間入りをし、現在は静香と同居中。しかし、長年の孤独のためいまだにみんなとの繋がりが実感できず、孝太郎との明確な繋がり(それが呪いという形であっても)を求める傾向にある。それを考慮した静香と孝太郎の考えで、サトミ騎士団に入団、藍騎士として会計を務める。パーソナルカラーは藍色。 精神操作の魔法と格闘を得意としており、「数秒間記憶を消す」魔法をかけて敵の次の手を知り、その隙を突いて攻撃する戦法を取る。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として逆らい難い心を操る力、誰かの温もりが欲しくて凍える悩み事を引き継いでいる。 笠置 静香(かさぎ しずか) 声 - 洲崎綾 誕生日 - 2月16日 206号室に住んでいるころな荘の大家で、孝太郎の同級生でもある。また格闘技の達人(幼少時より空手をやっている)であり、激怒した時の戦闘能力は作中でも図抜けて高い。 髪の毛をポニーテールにした可愛らしい少女。身長165cm、スリーサイズはB82/W60/H86。 人当たりのよい性格をしているが、好奇心旺盛で特に恋愛話に目がない。 106号室に人の住み付かないことに悩み、入居した孝太郎に期待を寄せる。だがその数日後、侵略者たちの騒動で106号室が傷ついたことに激怒して侵略者たちを実力行使で沈静化させ、不可侵条約として孝太郎・早苗・ゆりか・キリハ・ティアを当事者とする「ころな陸戦規定」を締結させる。その後は106号室争い(ゲーム)に参加していくうちに、孝太郎達と少しずつ親しくなっていく。 数年前に両親が死亡してからは一人で生活し、両親が愛したころな荘を守ってきた。世間がイベントで沸き立つたびに寂しい思いをしてきたが、侵略者達が現れたことで生活が楽しくなったことに感謝している。 バレンタインでは、106号室関係者と一緒に、チョコレートケーキを作る。 侵略者たちもかなわない戦闘力の源は、静香の中に火竜帝アルゥナイアの魂のコピーと魔力が宿っていたためである。エゥレクシスとの戦闘時に孝太郎が火竜帝アルゥナイアを召喚したことで静香の中にアルゥナイアがいたことが判明し、火事の一件で静香はアルゥナイアとの共存を選び、ころな荘のみんなを守るための力を手に入れた。その後は、アルゥナイアの力を借りることで人と竜の中間のような姿に変身し、竜の力を行使することが可能になった。 六畳間メンバーの中では、ころな荘の大家という立場上、他の侵略者の少女たちとは少し異なる立ち位置だった。そのせいもあってか、長らく孝太郎に対して恋愛感情を持っていなかったが、墓参りの一件でとうとう孝太郎を愛するようになった(結婚まで意識している模様で、アルゥナイアに突っ込まれた)。 戦闘時にはその異様な格闘能力を生かして前衛を務める。半竜人の姿となった場合は、身体能力が上昇し、それに伴い格闘能力も上昇する。そしていざとなった時は、アルゥナイアの姿になって敵と戦う(体重が増えるので静香本人は嫌がっている)。 ナルファラウレーンの分体の一人で、能力として破壊、世界を守っている悩み事を引き継いでいる。
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