ヒンドゥー教 聖地

ヒンドゥー教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 13:48 UTC 版)

聖地

ワーラーナシーにおける沐浴

ガンジス川添いには沐浴場(ガート)が設けられた聖地がある(以下は上流側から順に記載)。

4大巡礼地

他には、神話の舞台や由緒ある寺などが聖地とされている。

  • アヨーディヤー - 『ラーマーヤナ』の主人公ラーマ王子の故郷。
  • ヤムノートリー
  • マトゥラー - ヴィシュヌ神の化身クリシュナの生誕地。
  • カーンチープラム - インド南部の聖地、7世紀頃から栄えたため、古い寺院が多く残っている。
  • ウッジャイン

遺跡

  • プランバナン寺院群 - インドネシアのジャワ島にあり、世界文化遺産の一つ。プランバナン寺院には、かつて約240もの祠堂が建てられていたそう。その後、地震やムラピ山の噴火などでそのほとんどが崩壊。現在は、大小合わせて18の祠堂が修復、再建されている。中心にそびえ立つのはヒンドゥー教の3大主神、ブラフマ(創造の神)、ヴィシュヌ(維持の神)、シヴァ(破壊の神)の3つの祠堂。[95]
  • アンコール遺跡 - カンボジアにあり、世界文化遺産の一つ。

祭礼

ドゥルガー・プージャ、ドゥルガー女神とその子ども達の像は毎年新しく制作され、祭りが終わると川に流される。中央がドゥルガー神、向かって左端が象頭のガネーシャ神。
デリー近郊の民家のディワーリー祭の灯明、戸口に幸運の女神を呼び込む明かりが灯される。

ヒンドゥー教の祭りはウツァヴ(梵語: Utsava、「高く上げること」の意)と呼ばれ、個人と社会生活をダルマ(法)と結び付ける儀式とされている[96][97]。年間に多くの祭りが開催され、日取りはヒンドゥー暦太陰太陽暦)に従って定められる。これらは満月(ホーリー)か新月(ディワーリー)、または季節の変わり目を起点にして開催されるものが多くみられる[98]。地域ごとに限定され彼らの伝統を祝う性質の祭りも存在するが、一方でホーリー祭や、ディワーリー祭は汎ヒンドゥー教的性格を持ち、国を越えたヒンドゥー教文化圏全土で祝われる[98][99]。「色祭り」として知られるホーリー祭は、ヒンドゥー教の春の祭典。祭りの期間中、参加者たちは音楽に合わせて踊り、お互いに色粉を投げつけ合う。[100]

ヒンドゥー教の祭りは通常宗教的なテーマや、例えばラクシャー・バンダンのような家族の絆を祝うといった側面を持っている[97][101]。同じ祭りでも宗派によって違うストーリーを背景に持っている場合もあり、また、地域ごとのテーマ、伝統農業や地域の伝統芸能、家族の集まりや、 プージャ (お祈り)、祝宴を取り込んでいる場合もある[96][102]

主な祭りを以下に紹介する。

  • ホーリー祭: 春の祭り、ヒンドゥー教3大祭りの一つ。
  • ラクシャー・バンダン: 女性が兄弟の右腕にお守り紐を巻きつけて加護を願う祭り。
  • ガネーシャ祭: 西インドで開催される象頭の神ガネーシャの祭。各家庭では、毎年新しく神像を購入して祭った後、像を川に流す。ムンバイなどの都会では巨大な神像が町を練り歩く[103]
  • ダシェラ祭: ヒンドゥー教3大祭りの一つ。ラーマ神が悪魔を倒したことを祝う。ガンジス川流域では悪魔を倒すドゥルガー女神像を祭る「ドゥルガー・プージャ」が盛大に行われる(左写真参照)。
  • ディワーリー祭: ヒンドゥー教3大祭りのひとつ。富と幸運の女神ラクシュミーを祭る。家業の繁栄を願い家の戸口に灯明を飾って祝う。ダシェラ祭やディワーリー祭には都会に働きに出ている人も実家に帰る事が多い。
  • マハー・シヴァラートリー: シヴァ神の祭り。シヴァとパールヴァティが結婚した日とされている。
  • オナムケーララ州のお祭り。マハーバリを祝う。
  • ナヴラトリ: ドゥルガーのお祭り。







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