歓喜天とは? わかりやすく解説

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かんぎ‐てん〔クワンギ‐〕【歓喜天】

読み方:かんぎてん

《(梵)nandikeśvaraの訳》頭は象、身体人間の姿をした仏法守護神。もとインド神話魔王で、のち仏教にとり入れられたもの。単身像と双身像とあり、双身像は、男神女神とが抱擁する姿をとることが多い。夫婦和合子宝の神として信仰される大聖歓喜自在天聖天(しょうでん)。

歓喜天の画像

歓喜天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 07:54 UTC 版)

歓喜天(かんぎてん、:Nandikeśvara[1]、ナンディケーシュヴァラ、歓喜自在天とも)は、仏教の守護神である天部の一つ。ヒンドゥー教ガネーシャに相当する尊格で、ガネーシャと同様に象の頭を持つ。


出典

  1. ^ 不空の弟子。
  2. ^ 「軍隊の主」「指揮官」の意。ガネーシャの兄弟スカンダ韋駄天)の異名に由来すると考えられる[12]
  3. ^ 「離因縁・離塵垢・自在・涅槃証得」を表す。
  4. ^ 「円満」を表す。
  5. ^ 「調伏」を表す。
  6. ^ 「キリ」もしくは「キリク」と読まれている部分は、基本的に天台宗系で「キリ」、真言宗系では「キリク」とそれぞれ読まれるが、意味は同じである(もとの梵音「フリーヒ(Hrīḥ)」が訛った差異のみ)。なお同じ「キリ」でも『苦(ク)を抜く』に由来している非天台系寺院もある。
  1. ^ 精選版 日本国語大辞典「歓喜天」、小学館。
  2. ^ 「聖天」 - 世界大百科事典 第2版、平凡社。
  3. ^ 「聖天」 - 百科事典マイペディア、平凡社。
  4. ^ Thapan, Anita Raina (1997). Understanding Gaṇapati: Insights into the Dynamics of a Cult. New Delhi: Manohar Publishers. pp. 26-28.
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歓喜天(かんきてん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 15:13 UTC 版)

にょたいかっ。」の記事における「歓喜天(かんきてん)」の解説

別名ガネーシャ限りなく万能に近い女神様女性なのは、本作中での設定)。神の権威取り戻すために誰か願いをかなえようと人間物色していたところ、真中の声が聞こえたので女にした。その後頻繁に真中前に現れては手助けしたからかったり弄んだりしている。しかし(最低限支援で)関わった者たちが幸せになることを願っており、ナナシについても効率的な輝力稼ぎのために敢えて沖縄放置した

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歓喜天(かんぎてん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/24 05:57 UTC 版)

鬼神伝」の記事における「歓喜天(かんぎてん)」の解説

象の顔をした天竺鬼神。4本の手に索条三鈷杵法輪、剣を持つ。鼻が大蛇のように伸びる

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「歓喜天(かんぎてん)」を含む「鬼神伝」の記事については、「鬼神伝」の概要を参照ください。

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