マスク その他各種マスク

マスク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/29 06:34 UTC 版)

その他各種マスク

以下は、上記以外のマスクについて述べる。

ダイビングハーフマスク(図説)
ハーフマスクとスノーケルの組み合わせ(図説)

ダイビングマスク

ダイビングマスク: diving mask, dive mask)とは、簡単な水遊びにも用いられる水中眼鏡/水中めがね水泳など水中活動対応型のゴーグル: underwater glasses)よりやや複雑な構造をしており、水中での眼の保護と視覚の補正という水中眼鏡の機能に加えて、鼻から呼吸器系への水の進入を防ぐ機能をもつものをいう。日本語では「水中マスク」あるいは外来語で「ダイビングマスク」という。

単に潜水するだけなら口で呼吸する必要は無く、息が続く限りで活動するのみであり、また、水中での視界を確保するだけなら水中眼鏡で事足りるため、古代より生業として続けられている素潜りなどは現代でも水中眼鏡を使うようであるが、スポーツ化した素潜りでは水中マスクが使われることが多い。潜水中でも水上の大気を取り込んで呼吸できるスノーケル(シュノーケル)を併用することで潜水時間を引き延ばせる。また、レギュレーターを通してスクーバタンクと口を繋げるスクーバ(スキューバ、水中肺、自給気式水中呼吸装置)を使えば、潜水者はスノーケリング(シュノーケリング)では実現できない高度な潜水活動が可能となるが、水中マスクがあることで初めて安定的に使用することができる。眼・鼻だけでなく口まで覆ってしまうフルフェイス型の水中マスク「ダイビングフルフェイスマスク: diving full face mask)」もあるが、このタイプは、マスクと一体化しているスノーケルか、スクーバが欠かせない。フルフェイス型でない、口を覆わない旧来型は「ダイビングハーフマスク: diving half mask)」と呼ばれる。

スポーツ用マスク等

スポーツマスク

ウィンタースポーツの競技者や愛好者にとって防寒は切実な問題である。また、無防備なままでは強風に顔を肌を曝すことになるオートバイ自転車の競技者や愛好者、そしてランニングでトレーニングを行う競技者やジョギング愛好者なども、防風・防寒の意味でも先述の防寒用フェイスマスクのような用品を期待するが、同時に屋外の花粉排気ガス細菌ウイルスなどを防ぐ衛生マスクの機能や、紫外線カット機能、転倒などによる物理的トラブルから顔を守る機能を期待したりもする。そして何よりも第一に、激しく運動するなかでもずれたりしない確かな装着感が重要視される。こういった運動従事者の需要の一部あるいは全てにフォーカスした商品として、「スポーツマスク」と総称されるマスクが[注 2] 2010年代に普及してきた。マスクに付いている呼吸気調整バルブを操作して低酸素トレーニングができるフィットネス用や、鼻から下を硬質素材で防御したもの、首元から頭まですっぽり覆ってしまえる一体化は防寒タイプと紫外線遮断タイプがあるなど、様々なタイプが開発されている[注 2]

新型コロナウイルス感染拡大後の2020年にアンダーアーマーがUAスポーツマスクを開発するなど、新たなスポーツマスクも製造された[78]

プロテクター

米国製スプラッター映画13日の金曜日』(1980年初公開)に登場する怪物ジェイソンが常に着用しているマスクは、それ自体が強烈にキャラクター化している「仮面」と呼ぶべき代物であるが、モチーフになっているのは、映画の製作当時にはアイスホッケーで広く使用されていたゴールテンダーマスク英語版である。画像の人物はコスプレイヤー
アイスホッケーのケージヘルメットコラボマスク

上述のスポーツマスクとは全く異なるものとして、危険を伴うスポーツ武道などを行う者が顔面を物理的に防御するための、ほぼそれのみに特化した用具(フェイスガード、顔面用のプロテクター)も、「マスク」と呼ばれる場合がある。いずれも、競技などに伴う顔や頭への道具やその他の予期しない飛来物や他者の直撃を防いだり、加わった衝撃を軽いものに留めることを目的として使用される。

野球ソフトボールにおける捕手のマスク(キャッチャーマスク: catcher's mask, catcher mask ■上に画像あり)とマスク一体型ヘルメット: catcher's mask and helmet, catcher mask and helmet ■上に画像あり)、同じく球審のマスク(アンパイアマスク: umpire mask ■上に画像あり)とマスク一体型ヘルメット、フェンシングの金網マスク(フェンシングフェイスマスクフェンシングギアマスク: fencing face mask, fencing mask, fencing gear mask ■上に画像あり)、1927年から1977年にかけてアイスホッケーで広く使用されていた白塗りの仮面ゴールテンダーマスク: goaltender mask. cf. en ■右側に画像も参照)」、オフロード系のオートバイ競技などの選手がヘルメットとセットで着用するゴーグル一体型のフェイスマスク(■上に画像あり)などを、代表的な例として挙げることができる。なお、アイスホッケーのゴールテンダーマスクが姿を消したのは、ケージ型のフェイスガードとヘルメットを組み合わせたケージヘルメットコラボマスク: cage helmet combo mask ■右側に画像あり)が1970年代に開発されて次第に普及していったことによる。いくつかの名称をもつ後者もこの例では一応「マスク」の名をもつ。ただ、ケージの部分は「フェイスマスク」とも呼ばれている。パラアイスホッケーでもアイスホッケーのと同様のヘルメット一体型が使用されている。

「マスク」とは呼ばないが、剣道なぎなたにおけるアメリカンフットボールのヘルメットなども目的は同じである。ボクシングや各種格闘技の練習時に用いるヘッドギアにも、顔面を保護するフルフェイスタイプがあり、これもマスクといえなくはない。

21世紀初頭の野球用マスクは一般にクロムモリブデン鋼など金属製のガードが用いられるが、軟式野球においてはポリカーボネートなどの硬質プラスチック製も公認されている。また、内野手の守備練習用としてセーフティーマスク(ディフェンスマスク)もある。球審用のマスクにいたってはチタンフレームのマスク(主に硬式用マスク)もある。

拘束用マスク

警察や軍隊では、捕まえた対象に唾吐き・噛みつき・感染症予防として猿轡Spit hood英語版を装着させる場合がある[79]

特殊なマスク

  • ハニカムマスク - 航空機搭乗の際の鼻の乾燥を防ぐための鼻専用のマスク。呼気に含まれる水分を吸着しやすいように作られ、そのフィルターを通して吸気を行うことにより、鼻粘膜の過剰な乾燥を防ぐ。航空会社によって搭乗者向けに用意されることもあるほか、トラベルグッズとして市販もされている。
  • 電動ファン付きマスク - 着用時の息苦しさや蒸れ、悪臭を解消するため排気用の電動ファン付きマスクも製造・販売されている[80]
  • おしゃれマスク - マスクは無地で白色が主であるが、色とりどりの模様のものや、キャラクターが描かれているマスクも存在する。中国の若者がよく着用しており、个性口罩 と呼ばれている。
  • 伊達マスク - 本来の衛生上の理由とは異なる目的で常にマスクを着用すること、あるいはそのようにしてマスクを着用する人のことを指す。
  • 鼻マスク - 鼻腔に挿入する鼻用のマスク[81]ドクター中松は「鼻フィルター」として特許出願している[81]

  1. ^ なお、ここで示した出典はいずれも係る変化が日本全体で起こったことのようにとれる論調になっているが、提示された統計学的論拠も「映像で確認した」という話も全て東京都心部の特定の場所のデータであることを見落とすべきでない。東京で起きたことを主語を欠いた形で報道するとき「日本で起きたこと」に置き換わりがちなのはむしろ通例であるから、本項ではそのような誤解が生じないよう「東京都心部」という語彙をあえて多用した。
  2. ^ a b キーワード検索[ スポーツマスク ]
  3. ^ 歳時記によって用語はまちまちであるが、要するに「人が生活するなかで行う事柄」を指す。


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