粉じん用マスク
別名:粉塵用マスク、防塵マスク、防じんマスク
空気中の微細なちり(粉じん)を吸い込まないように装着するマスク。鉱物の掘削事業における坑内作業や、屋内でのタイル製造といった、粉じんの発生しやすい環境下での作業で用いられる。
粉じんをある程度吸い込み続けると「じん肺」と呼ばれる疾患に罹患しやすい。また、特に家屋の内装で用いられている場合のあるアスベストは「特定粉じん」と呼ばれ、健康を害するおそれが高い。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、津波などによって膨大な量の建物が倒壊し、がれきとなった。撤去作業に当たる建設業者には、作業にあたりアスベストなど大量の粉じんが飛散することが懸念される。通常、屋外の作業において防じん用マスクは装着が義務づけられていないが、厚生労働省は被災地のがれき撤去に当たる業者に防じんマスクを配布し、装着を徹底させるとしている。
ガスマスク
防塵マスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:14 UTC 版)
固体の微粒子が浮遊している空気を粒子フィルターを通すことによって微粒子を除去して無害化するガスマスクである。防毒マスクに粉塵用フィルターを組み合わせて両方の役目を同時に果たすタイプのものもある。 医療用マスクとして流通しているマスクは、細菌やウイルスによって汚染された空気をフィルターを通すことによって無害化することを狙った、一種の防塵マスクである。医療用マスクは、SARSの流行がマスメディアの注目を集めたことから、近年需要が高まっている。特に一般でも手に入りやすいN95マスクは人気があるが、実質的にはDS2規格相当品であり、性能は産業用の防塵マスク(半面マスク)と同等である。
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防塵マスク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:56 UTC 版)
防塵マスク(ぼうじんマスク、表記揺れ:防じんマスク)は、防塵用マスク、防塵規格マスクなどともいう。 本来は作業者が空気中に浮遊する微粒子を吸引しないようにする目的で用いられるマスク。その形状は、シリコンゴム等で形成された本体(全面形面体または半面形面体)に取換え式のフィルタを付けたもの、または全体が帯電加工された不織布による使い捨て式防じんマスクである。陽圧法のマスクと陰圧法のマスクがあり、陰圧法のマスクには排気弁が付いている。あくまでも作業用であり長時間装着しての使用には向いていない。 米国には米国労働安全研究所(NIOSH)が認定するN95マスクがあり製品には認証番号が付けられている。このN95マスクは医療機関で感染防止に用いられることも多くなっている。 欧州には欧州標準化委員会が認定する欧州規格(EN)149の「FFP2マスク」があり、N95マスクに相当する。 日本では、労働安全衛生法の規定に基づき、厚生労働省の告示「防じんマスクの規格」に基づいた型式検定に合格し、その合格標章が貼付されている製品をいう。なお、類似の形状をもつものであっても検定合格標章のないマスクは防じんマスクとして販売することはできず、「ダストマスク」「クリーンマスク」などの名称でホームセンター等で市民生活用に販売されている。
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