クランプ_(工具)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クランプ_(工具)の意味・解説 

クランプ (工具)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/18 16:42 UTC 版)

ウッドクランプ/下段:バネクランプ, C型クランプ,カムクランプ

クランプ: clamp)とは材料を作業台に固定する工具。「締め具」ともいわれ、作業時に手を使わずに材料を安全確実に押さえる事が出来る。接着剤が乾燥するまで一時的に材料を押えておくのにも使用される[1]

クランプには用途に合わせて色々なタイプがあり、構造も様々である。重量物をクレーンで吊り上げる「つり具」や「単管パイプを取付ける金具」もクランプと呼ばれるが、ここでは「工具のクランプ」について記述する[2]

種類

C型クランプ
最も一般的なクランプで、G型クランプ、シャコ万力とも呼ばれる。本体は鍛造を基本とし、強度のある鋼製・軽いアルミニウム製、他に安価な鋳造品やプレス製がある。充分な締付力が得られる。
F型クランプ
L型クランプ・スライディングクランプとも呼ばれる。片側のアゴをスライドさせて早送りが出来るので締め付ける距離を最小限に出来る。締め付けるとネジの付いているアゴの根元と本体シャフトのガタの隙間により傾いてアゴが固定される。開口幅は、120ミリメートルから500ミリメートルぐらいまでのサイズがある。
バネクランプ
洗濯ばさみとほぼ同じ構造でスプリングクランプとも呼ばれる。早く脱着出来るメリットはあるが、締付力は弱い。
クイッククランプ
引き金状のレバーを握り込むたびに少しずつアゴが移動して締め付ける。リリースボタンを押してアゴを自由に動かせるので早送りや取り外しが簡単である。上アゴと締め付け本体のスライドバーへの取付方向を反転させる事により、内側から外側に材料を突っ張る使い方も出来るタイプもある。
コーナークランプ
額縁や箱の90度の角を確実に固定するのに使用するタイプ。
ベルトクランプ
バンドクランプとも呼ばれ額縁などの枠モノを作るときに使用する。ベルトで円形・多角形・異形のどのようなものでも締め付ける事が出来る。接着剤が固着するまで固定する場合や釘打ちの仮止めをするときに使用する。四角い物の固定には、ベルトにコーナー用の部品を取付ける。本体のグリップがネジになっていて回転させる事によってベルトを締め付ける。
三方クランプ
三方向から締め付けられるので、三種類の材料を締め付ける場合使用する。
ハタガネ
日本古来の木工締め具で家具や箱作り、ふすまや障子戸作りに使用される。「旗金」とも表記され「締ハタ」とも言われる。機構はF型クランプに似ているが、F型に比べて相当開口幅が広く、フトコロが浅い。使用時には、木材の反りや狂いを防ぐ為、奇数丁を表裏を互い違いに取付ける事が重要である。小型から大型まで豊富なサイズがあるが450ミリメートルのサイズが一般的である。
ポニークランプ
クランプ部の部品のみ。シャフトにするパイプは別に用意して、開口幅を自由に設定出来る。
板接ぎクランプ
大掛かりな板接ぎに便利である。横からの締め付けと同時に上からの抑え込む力により材料の反りを防げる。

主なメーカー

脚注

  1. ^ 『DIY工具選びと使い方』株式会社 ナツメ社
  2. ^ 『DIY道具事典』『DIY工具選びと使い方』

参考文献

  • 『DIY道具事典』 学研パブリッシング2010年4月20日 
  • 『DIY工具選びと使い方』 ナツメ社、2008年11月1日 

関連項目

外部リンク


「クランプ (工具)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クランプ_(工具)」の関連用語

クランプ_(工具)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クランプ_(工具)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクランプ (工具) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS