まるめ‐ごさ【丸め誤差】
丸め誤差
【英】rounding error, round-off error
丸め誤差とは、数値の計算処理の都合上、ある程度で値を省略することにより、計算結果に現れてくる誤差のことである。
丸め誤差の「丸め」とは、任意の桁数以上の精度の数値を端数として処理してしまうことであり、四捨五入や切り上げ、切り捨てなどを含んでいる。丸め処理は主に数値の桁数を揃えるために行われる。
例えば0.1234という数値を「小数点第4位以下切り捨て」によって丸めると、数値は0.123となる。このとき0.004の誤差が生じる。丸め誤差を含んだ値を使って計算を繰り返し行うと、誤差が蓄積し、計算結果が本来の値とずれてしまうことがある。
丸め誤差は、コンピュータの計算でよく生じる誤差の一つとして知られている。同様の計算誤差としては、打ち切り誤差などがある。
丸め誤差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 23:37 UTC 版)
全てのデジタルコンピュータのモデルである有限状態機械では、数値を有限の桁数で表現するためあらゆる実数を正確に表現するのは不可能であり、端数処理にともなう誤差が発生する。この誤差を丸め誤差という。この誤差は計算を倍精度で行うなど、コンピュータの計算精度を上げることによって減らすことができる。
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