じょうほうおち‐ごさ〔ジヤウホウおち‐〕【情報落ち誤差】
情報落ち誤差
情報落ち誤差とは、浮動小数点の加算、あるいは、減算などにおいて、指数部の小さい数の仮説部の下位が失われることによって生じる誤差のことである。
情報落ち誤差は、大きな数と小さな数の差が非常に大きい時の加減算で発生し、小さな数が計算結果に反映されないという特徴がある。
例えば、浮動小数点の仮説部の有効桁数が3桁で、xが1.23×10^2、yが1.23×10^(-2)の場合のxとyの和を求めるとする。実際の計算式では、x+y=123+0.0123となり、和は123.0123となる。しかし、浮動小数点で表記した場合は1.23×10^2となり、yの値である0.0123は反映されない。
情報落ち誤差は、コンピュータの計算でよく生じる誤差の1つとして知られている。同様の誤差には、丸め誤差や打ち切り誤差、桁落ち誤差などがある。
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