マスクメロンとは? わかりやすく解説

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マスクメロン【muskmelon】

読み方:ますくめろん

メロン一品種。果実表面網目模様がある。香りよいところから、マスク麝香(じゃこう))の名がある温室栽培。ネットメロン。あみメロン。《 夏》


マスクメロン

作者辺見庸

収載図書傷んだハートにこんなスチュウ
出版社世界文化社
刊行年月1992.8

収載図書ゆで卵
出版社角川書店
刊行年月1995.12

収載図書ゆで卵
出版社角川書店
刊行年月1998.10
シリーズ名角川文庫

収載図書銀糸記憶辺見庸掌編小説集 白版
出版社角川書店
刊行年月2004.9


マスクメロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/28 00:35 UTC 版)

桐箱に梱包して販売されるマスクメロンの一例

マスクメロン (muskmelon) は、麝香 (musk) のような強い芳香を持つメロンの総称である。別名はジャコウウリ

日本では、主にアールスフェボリット(あるいはその系統の品種、後述)のことを指し、品種名ではない。

上記のように、名称の「マスク」は麝香を意味する"musk"(発音は[mʌˈsk])で[1]、「仮面」などを指す「マスク」 (mask) ではない。

特徴

果実は、ほぼ球形。果皮表面には、コルク質の網目を生じる。果肉は黄緑色で、果汁が多く、非常に甘い。つる割れ病うどんこ病などの病害に耐性がなく、栽培は非常に難しい。が弱く、病気に強い種(大井、バーネットヒルフェボリットなど台木専用種)に接ぎ木をして栽培されている[2]

生産

栽培は温度・湿度を管理した温室内で行わなければならず、まめに手を加えなければ良質なものはできない。また1本のつるから1個だけしか実らせない。このため価格も高く、高級品では1玉3万円を超えるものもある。主産地は静岡県で、高知県がこれに次ぐ。

果皮表面に網目状模様ができる性質を利用して、祝いや感謝のメッセージを浮かび上がらせる贈答用メロンの生産を請け負う農家もある[3]

なお、複数の実が結実した場合、1個を残し他は小さいうちに摘み取られる。摘み取られた実は「小メロン」の名で漬物メロン漬け)や刺身つまに利用されることがある。

歴史

日本ではマスクメロンがメロンの品種としていち早く普及し、メロンの代名詞的ブランドにまで成長した。

この品種が開発されたのは19世紀末のイギリスである。「アールスフェボリット(Earl’s favourite)=伯爵のお気に入り」という意味の名は、ラドナー伯爵邸の農園で作られたことに由来する。日本では1925年大正14年)に導入され、静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所の前身である磐田温室農協丸静支所などで栽培方法の確立が行われ、日本全国へと広まっていった。現在、本国イギリスではこの種は栽培されなくなっているが、日本では昭和期から伝統的に高級メロンとして珍重されている。千疋屋の主力商品でもある。

主なマスクメロン

カンタルペンシス群 (Cantalupensis group)
カンタロープメロン
ネットの網目と果皮が粗い(イボがある)もの、楕円形型の形状。
カンタロープスペインメロンなど。
レティクラトゥス群 (Reticulatus Group)
ネットの網目が細かく、形は球状。
アンデスメロン、アールスメロン(アールスフェボリット)、タカミメロン夕張メロンなど
アールスフェボリット (Earl's Favourite)
アールスフェボリットメロン(アールスメロン)
網メロンの代表品種である。略してアールスメロンとも呼ばれる。
アールス系品種
アールスの弱点であった気候や病害への耐性を付与して改良された、外見がアールスと似た品種を指す。ハウスメロン並みに丈夫で栽培も容易、糖度が上がりやすい品種が多い。上手に栽培すると純粋なアールスと遜色がなく、食味もアールスと同等の品質のメロンである。サカタのタネの「アールスナイト」、八江農芸の「アールスセイヌ」、横浜植木の「雅」シリーズが各地で栽培されている。この三つのシリーズは全てうどんこ病・つる割れ病への耐性を持ち、栽培も容易である。茨城県愛知県熊本県が主な産地。
交配種
赤肉メロンの代表格である夕張メロンは、この「アールスフェボリット」(母)と「スパイシーカンタロープ」(父)の交配種である。

抗癌作用を主張する研究

かつて、マスクメロンはデザイナーフーズ計画のピラミッドで3群に属しており、3群の中でも、バジルタラゴンカラスムギアサツキと共に3群の上位に属する、予防効果のある食材であると位置づけられていた[4]

脚注

  1. ^ フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 1』講談社、2003年。 
  2. ^ 大井とバーネットはアールスが導入される以前の主な温室栽培種である。つる割れ病に強く、台木として使用されるようになった。つる割れ病はアールス種に多く発生することから「アールス病」と呼ぶ場合もある。
  3. ^ 果物に託すメッセージ/もらってうれしい 食べておいしい/メロンやバナナ 農園などが一工夫『日経MJ』2018年2月26日(フード面)
  4. ^ 大澤俊彦、「がん予防と食品」『日本食生活学会誌』 2009年 20巻 1号 p.11-16, doi:10.2740/jisdh.20.11

外部リンク


マスクメロン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 13:56 UTC 版)

メロン」の記事における「マスクメロン」の解説

マスクメロンとは、品種名ではなく麝香Musk)の香りがするメロン総称のことである。 詳細は「マスクメロン」を参照

※この「マスクメロン」の解説は、「メロン」の解説の一部です。
「マスクメロン」を含む「メロン」の記事については、「メロン」の概要を参照ください。

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