マスクマジシャンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > マスクマジシャンの意味・解説 

ヴァル・ヴァレンチノ

(マスクマジシャン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/18 00:03 UTC 版)

ヴァル・ヴァレンチノVal Valentino1956年6月14日 - )はアメリカマジシャン。本名はレオナード・モンタナ(Leonard Montano)。フォックス放送の番組『破られたマジシャンの掟!(Breaking the Magician's Code)』に登場するマスクマジシャン(覆面のマジシャン)の正体として知られる。

来歴

出自

1956年、アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。5歳の時に父から教わった「ボールと花瓶」が、ヴァレンチノが最初に行ったマジックであった[1]

10代の頃、彼は一貫校の学生100万人以上のための「国際文化的意識プログラム(International Cultural Awareness Program)」でマジックを演じていた。その演目の中には、マジシャンを志す者を奨励する目的でマジックのタネを明かしていたものもあった[1]

1980年代の終わりから1990年代中頃にかけて、彼は活動の場をラスベガスに移した。「Viva Las Vegas」と「Splash」を含むカジノショーでマジックを演じていた。またハーブ・アルパートのミュージック・ビデオにも出演した。

マスクマジシャン

1997年から1998年にかけてフォックス放送で放送された特別番組『破られたマジシャンの掟!』において、謎のマジシャン「マスクマジシャン(Masked Magician)」として登場する。彼は、長いマジックの歴史で守られてきたトリックを明かさないルールを「Magician's Code(マジシャンの掟)」と呼び、それを破ってマジックのトリックを明かしていった[2]。さらに1990年代後半にイギリスのITVで、2009年にはITV4でも同様の暴露番組に出演した。

彼がラスベガスで働いていた時に、フォックスからの接触があった。何らかの交渉の後に、ヴァレンチノは古い奇術のタネのみを明かすことを約束して番組出演を了承した。しかし番組内では多くのより新しい手品のタネが明かされた。多くのマジシャンがトリックを明かされることを恐れ、マジック界で大きな論争を引き起こした[1]

シリーズ4回目の最後に、彼は覆面を取り自らの正体を明かした。そして、自分がトリックを明かすのは子供達にマジックに興味を持って欲しいからであると動機を述べた。また、マジックの腕はトリックではなくそれを「演じるマジシャンのパフォーマーとしての手腕」が重要であると強調した。同シリーズは2002年に第5回が放送されたが、ヴァレンチノではない新しいマスクマジシャン が出演した。

アメリカショービジネス界からの追放

『破られたマジシャンの掟!』に危機感を持ったアメリカのマジック界は1998年5月18日に非営利団体「WAM(World Alliance of Magicians)」を結成し、マジックの保全にあたった[3]。彼らはフォックス放送に抗議を行い、4回目の放送でヴァレンチノが正体を明かすことになった。

ヴァレンチノはアメリカショービジネス界から追放された後にブラジルで活動を始めるが、すぐにブラジルからも追放されてしまう[3]

日本においての放送

日本においては日本テレビ系列の『信ジラレナイ99連発』で『破られたマジシャンの掟!』の1シーンが用いられるなどして認知度を高め、2001年にはヴァレンチノ本人が来日し、日本テレビが制作したマジック暴露番組にマスクマジシャン(マスクドマジシャン)として出演している。彼の正体は既に本国アメリカでは明かされていたが、日本では依然謎のマジシャンとして、彼の正体が明かされることは無かった。また、番組中ではマジックのトリックを暴露する理由を、古いマジックが淘汰されることでマジックが進化することだとした。同局のマジック暴露番組には他にもプリンセス天功ナポレオンズが登場している。また、TBS系列の『R30』にも登場している。

脚注

  1. ^ a b c Official Site Biography”. 2008年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年8月11日閲覧。
  2. ^ Michael Schneider. “Nash unmasks 'Magician'”. April 5, 2007閲覧。
  3. ^ a b スティングのマジック玉手箱:「マジック種明かし番組」問題特集”. 2010年9月27日閲覧。

マスクマジシャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/13 21:29 UTC 版)

ヴァル・ヴァレンチノ」の記事における「マスクマジシャン」の解説

1997年から1998年にかけてフォックス放送放送され特別番組破られマジシャンの掟!』において、謎のマジシャン「マスクマジシャン(Masked Magician)」として登場する。彼は、長いマジック歴史守られてきたトリック明かさないルールを「Magician's Codeマジシャンの掟)」と呼び、それを破ってマジックトリック明かしていった。さらに1990年代後半イギリスITVで、2009年にはITV4でも同様の暴露番組出演した。 彼がラスベガス働いていた時にフォックスからの接触があった。何らかの交渉の後に、ヴァレンチノは古い奇術タネのみを明かすことを約束して番組出演了承した。しかし番組内では多くのより新し手品のタネ明かされた。多くマジシャントリック明かされることを恐れマジック界で大きな論争引き起こしたシリーズ4回目最後に、彼は覆面取り自らの正体明かした。そして、自分トリック明かすのは子供達マジック興味持って欲しいからであると動機述べたまた、マジックの腕はトリックではなくそれを「演じマジシャンパフォーマーとしての手腕」が重要であると強調した。同シリーズ2002年第5回放送されたが、ヴァレンチノではない新しいマスクマジシャン が出演した

※この「マスクマジシャン」の解説は、「ヴァル・ヴァレンチノ」の解説の一部です。
「マスクマジシャン」を含む「ヴァル・ヴァレンチノ」の記事については、「ヴァル・ヴァレンチノ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「マスクマジシャン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マスクマジシャン」の関連用語

マスクマジシャンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マスクマジシャンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァル・ヴァレンチノ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのヴァル・ヴァレンチノ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS