手品のタネ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:02 UTC 版)
タネ明かしは奇術の世界では現在でも重大なタブーと見なされる。ただし実用新案の期限切れや守秘義務の無いもの、市販の手品グッズを使ったもの、一般の書店で購入できるタネ本に紹介されているもの、誰でも簡単に見破れるものなどについては、タネ明かしをすることがある。また、最初の奇術の解説書「妖術の開示」も、奇術がごく普通の人間でも実践できることを示し、魔女狩りから奇術師を救う目的があった。ギャグとしてわざとタネが簡単に見破れる奇術を行うマジシャンもいる(ナポレオンズ、ゼンジー北京、カルロス西尾、ショパン猪狩(東京コミックショウ)、マギー一門など)。しかし奇術のタネ明かしは基本的には行ってはいけない。タネ明かしという言葉が一般化しているのは日本だけであり、ある意味で文化とも言える。最近ではこのタネ明かし文化を問題視する声も少なくない。日本ではタネは見破るものという文化があるために悪気はなくともマジックを妨害してしまう人もいるが、海外では一般人にはタネ明かしの概念がほとんどないためマジシャンが起こした奇跡に純粋に喜ぶ人が多い。日本のマジシャンが技を誇張するのに対し海外のマジシャンに魔法使いを演じる人が多いのはそのためと言われている。マジシャンの演技中、たとえタネを知っていたとしても他の客にタネを暴露するのは重大なマナー違反である。
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