生徒会四天王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 23:45 UTC 版)
皐月に絶対的忠誠を誓い、特に強力な力を持つ4人の生徒会役員。全員が三つ星の極制服を与えられている。壊惨総戦挙の際にことごとく敗れて極制服を失い、無星に降格となったが、それでもなお皐月からの信頼は篤い。三都制圧襲学旅行にて新型の三つ星極制服(デザインは以前と同じだが、肩当やバックルなど細部が金色になっている)が支給され、四人の同時変身による四将綺羅飾(よんしょう きらかざり)を披露した。回想によると蛇崩、蟇郡、犬牟田、猿投山の順で所属した模様。 本能字学園壊滅後は全員ヌーディスト・ビーチに身を寄せカバーズから人々を救うべく奔走しているが、1か月たった時点で猿投山を除く全員の三つ星極制服が大破しており、猿投山の極制服も北関東番長連合の面々を逃がす際に大破している。 最終決戦の際は伊織が用意した最後の極制服(これまでと異なり黒を基調としており変形時も着用者の肌を露出したデザインに変更されている)極戦装束(きわめのいくさしょうぞく)を纏い戦う。 一迅社の「Febri」での特集記事によると、四天王の名字は中島かずきの「三すくみ的な名前にしたい」という考えから、敵対し合う動物の名前と、その名前を含む実在の地名からネーミングしたという。 蟇郡 苛(がまごおり いら) 声 - 稲田徹 風紀部委員長。学園内の風紀を取り締まる、厳格かつ高圧的な性格の大男。両耳にピアスをしている。後述の理由から意図的に就学浪人しているため、年齢は(8話の時点で今年で)20歳。両腕の籠手に仕込まれた2本の棘まみれの鞭を操る。一つ星極制服を盗んだ鈴木を容赦なく制裁したり、皐月の送迎のために車の運転免許を取得するなど、皐月への忠誠心は絶対的なものである。根は真面目な人物で、風紀員としての矜持も本物であり、「鮮血」を早朝に洗濯されてしまったためパジャマ姿で登校していた流子を叱ったり、危険思想を持ち卑劣な作戦を行った大暮麻衣子を「放校」処分したり、カバーズに占領された本能字学園の映像に全裸で拘束された皐月が映った際に慌てて「見るな!」と注意し胸を隠したりしている。一方で、困っている生徒がいれば、たとえ流子でも手を差し伸べるなど校務を忠実に守っている。就寝時は全裸がモットー。鞭打たれて力を蓄えるという極制服の発動条件やその際の発言が相まって、満艦飾マコからは「老け顔の変態」と称されている一方、彼自身にはマコを認めた言動が多い。 5年前は私立輪廻堂中学で生徒会長を務めていたが、校内の不良の北条たちが親の権力を振りかざして悪行を働くのを止められないでいたところ、1年生の皐月が現れて不良たちの親から権力を奪い、逆上して襲いかかってきた不良たちを一蹴する。彼女の、「全ての力を飲み込んで我が力とする」という信念と覚悟を見るが、力で学校を支配するやり方に反対し、自分の卒業式の日に制服の下に鉄の鎧(プレートアーマー)を纏い、勝てないと自覚していても「力では決して屈しない存在がある」という自分の覚悟を見せるため、皐月に戦いを挑む。戦いには負けたが、最後まで跪かない覚悟を皐月に見せた。その覚悟を皐月に買われ、自分の盾となる存在として勧誘される。その一件から皐月に忠誠を誓い、皐月が卒業するまでの2年間を待ち続けて彼女と共に本能字学園に入学した。 壊惨総戦挙の時には他の四天王同様、学園には出ずに休暇を取り、免許を取ったばかりの自動車の練習にいそしんでいた。屋敷跡から戻る途中でバイクが燃料切れを起こした流子とマコを車に乗せてガソリンスタンドまで送ろうとしたが、途中で自分を狙う轟率いるサバイバル自動車部に襲われ、運転ミスで壁に衝突。自分のミスを自分だけで償うため、一人でサバイバル自動車部を相手にし、「死縛の装」で全滅させた。 決戦闘兵当日に、闘兵場で戦う塔首頂上決戦の最初の相手として流子の前に立ち塞がる。終始圧倒するが、拘束した流子を服の内部に引き込んでしまったことから「縛の装」を内側から切り裂かれ、防御と「死縛の装」を封じられ敗北した。自決を試みるが、皐月に止められ諭されたことで涙ながらに諦めた。その後、負けて無星になったため上半身裸で無星の観客席に移動し四天王の試合を観戦した。 三都制圧襲学旅行では黄色のジャージ型極制服を着て、強化風紀部員を率いて神戸を襲学した。大阪では流子の言葉を受けて皐月に兵を引くことを懇願した。 ヌーディスト・ビーチ合流後は猿投山と共に人々の救助に奔走していた。また、ヌーディスト・ビーチに現れたカバーズに対抗し、取り込まれた人を救う武器「急急救命吸引具」を伊織と犬牟田に託されて戦う。 最終決戦においてマコを縫の攻撃から守り倒れるが、予めチタン鉱製の腹巻を仕込んでいたため失血による気絶だけで済んでおり、その後生命戦維超高速邪魔浴で覆われた衛星に信号を発振する装置にダメージを与え破壊することに成功している。 物心付いた時には母子家庭であり、鉄工所を営む伯父夫婦に支援された。父親由来のその容姿ゆえにいじめに遭っていたが、伯父の示唆でいじめを克服したという。三ツ星生徒として得た財は母親に仕送りしている。 決戦後は親戚の鉄工所に就職が決まっている。三つ星極制服 縛の装(しばりのそう) 蟇郡の極制服の戦闘形態。全身を灰褐色の包帯のような布で拘束し、口にはオレンジ色のボールギャグを咥えた姿。防御力に優れ、敵の攻撃を物ともしない堅さを誇る。そしてダメージが頂点に達すると後述の「死縛の装」に二段階変身する。ただし、一定の力を解放した後、また「縛の装」に戻る特徴をもつ、敵が攻撃しなくても、自分で自分を攻撃する「自縄自爆(じじょうじばく)」で変身することができる。なお拘束している布には生命戦維が含まれていないため、戦維喪失するには中身を攻撃しなければならない。「鮮血閃刃」等、布の内部からの攻撃によって装甲である包帯を失うと、「死縛の装」への二段変態はおろか防御すらままならなくなる弱点がある。 本人いわく、「人の振り見て我が振り直せ」のように自らを厳しく戒め、本能字学園の生徒達の模範たらんとし、生徒の自主性を尊重する念いの結実の姿であるとのこと。 三つ星極制服 死縛の装(しばきのそう) 「縛の装」が敵の攻撃を受け続けて力が頂点に達した時に変身した姿(厳密には「縛の装」の布の拘束から解放された姿)。攻撃が強ければ強いほど短時間でこの姿になることが可能で鎧を纏いボールギャグを咥えている。力を解き放つと全身を覆っていた布が無数の鞭に変化して相手を攻撃する。またボールギャグを噛み砕き拘束を解放することで、敵を挟んで型に嵌め押し潰す鉄板や、刺の付いた鉄輪による拘束と言った攻撃も行う。 塔首頂上決戦での言によれば、自らの思いを理解せず逸脱する生徒に対して涙をぬぐって制裁を振るう懲罰の姿とのこと。腕が変形して現れる鉄板は理想の生徒の姿をした金型になっており、これで相手を望まれる生徒の型にはめて外見を矯正する。 三つ星極制服 縛の装・改(しばりのそう・あらため) 三都制圧襲学旅行の際に新たに身に着けた極制服。全身は白色の装甲に覆われている。四肢は拘束されていないので、この状態のままでも戦闘は可能だが死縛の装(もしくは改)への移行が可能なのかは不明だが、手から死縛の装の鞭を出している。マスク部分は開閉可能でボールギャグは咥えていない。 三つ星極制服 縛の装・我心開放(しばりのそう・がしんかいほう) 最終決戦時に使用した縛の装の最終形態。布部分が金属質になっている。右腕に炎を纏った打撃で攻撃する。また、布は縛斬と同等の強度を持っており文字通り『生きた盾』として機能する。 更に戒めを解き、驕りを投げうつ「縛解傲擲」(ばくかいごうてき)という技を持つ。 猿投山 渦(さなげやま うず) 声 - 檜山修之 運動部統括委員長。四天王の中では一番の新参者。背中に竹刀を仕込んでおり、使わせれば学園一。自分の実力を出すに相応しい相手を求める戦闘狂で、中学時代は北関東番長連合総代として君臨していたが、3年前の中学3年生の時に連合のメンバー共々皐月に瞬殺された過去がある。その上で皐月から暴れる場所を用意してやると本能字学園の一員として勧誘された。現在の実力は本人曰く3年前の皐月になら勝てる、とのこと。小説版によると三ツ星として得た財は北関東番長連合の1000人のメンバーに仕送りしており、本能字学園に何かがあれば馳せ参じるように依頼している。第6話30秒予告によると(本編では触れられないがと言われた上で)実家はコンニャク製造業を営んでいる。 ミスを冒した袋田を竹刀が粉々になるまで叩くほど攻撃的な性格であるが、汚名を返上したい彼の姿勢を受け入れる器の大きさも見せる。皐月が袋田の返り血を浴びた時には真っ先に激怒しており、皐月に対する忠誠心は厚い。流子と運動部の戦いの時は審判の立ち位置にいるが、流子に不利な判定ばかり下す味方贔屓の自分勝手さがある。 四天王自身の出陣は禁じられていたが、自身の実力を確かめようと皐月の許可を得て流子に挑戦。「剣の装」と自身の持つ驚異的な視力「天眼通」を駆使して圧倒するが、それに依存しすぎたために惨敗を喫した。己の慢心を恥じ、伊織に要請して自らの眼を縫って視力を失い、その代価に聴覚や嗅覚などの他の感覚が究極に研ぎ澄まされた「心眼通」に目覚める。再戦時にはその能力で流子を追い込むものの、極制服の方が耐えられずオーバーヒートして「剣の装・改」を解除してしまい、流子を取り逃してしまう。しかし、その覚悟や能力は皐月に認められ、汚名返上を果たした。以降は縫い付けた両目をアイマスクで隠しており、性格も以前より落ち着いている。視覚以外の感覚が研ぎ澄まされた影響で猫舌にもなっており、20話では視覚が失われたためモニターなどの映像が確認できず皐月が全裸で拘束されている映像を見ることができず何が起きたのか困惑する場面もあった。 また、空気が読めない面もあり、20話や22話などでは他の四天王の面々が言いたいのを我慢していたのに猿投山が言ってしまい、蛇崩たちから白い目で見られたことがあった。 塔首頂上決戦では、最も多く敵を倒したため最後の相手として流子と戦うことになる。蛇崩を倒した流子と「剣の装・改」に変身し戦おうとしたところを針目に乱入される。邪魔されたことに激怒して襲うが、一瞬で極制服の「絆糸」を切られて「戦維喪失」させられる。そして、場外に落とされるが、柱に竹刀を刺してぶら下がり落下は免れた。その後、全裸で他の四天王がいる観客席に移動し、再び流子と戦うことを望んだ(皐月に従い闘兵場を去る際にはジャージ服を着ていた)。 三都制圧襲学旅行では緑色のジャージ型極制服を着て運動部を率いて大阪を襲学。市民をも戦闘員にする宝多の金満攻撃に苦戦する。しかし、皐月と、合流した他の四天王の援護と、剣の装・更改によって道頓堀ロボを撃破した。 本能字学園壊滅後、ヌーディスト・ビーチに所属し北関東番長連合の1000人のメンバーの救助に当たっていたが、その折、剣の装・更改が大破、結果的に一部のメンバーを見捨てることになるなど苦戦している。 剣の装・更改の大破後は当初、折れた縛斬を打ち直した刀「縛斬・蛟竜」を使用していたが、「縛斬・蛟竜」を皐月に返却した後はテーラーズ・グローブとテーラーズ・ダガーを使用し流子と戦っている。 最終決戦の2週間後けじめをつけるため皐月と最後の剣道勝負に挑むもその時彼女からかつての決意が消えていることに気づく。卒業後は実家を手伝いつつ剣道の道に進む。三つ星極制服 剣の装(つるぎのそう) 猿投山の極制服の戦闘形態。剣道着を模した巨大なパワードスーツ。猿投山の「天眼通」に合わせて制作され、全身に目が配備されている。スピードに優れ、敵のあらゆる動作(視線や、筋肉の予備動作など)を「見切る」視力により、反撃の隙を与えずに一方的な剣道スタイルで強襲する戦法を得意とする。腕には竹刀をパイルバンカーの要領で打ち出す機能が備わっている。また、背中の竹刀入れから10本の竹刀を指に装着し、強力な突きを繰り出す。ただし、戦闘は「視力」に依存するため、視界を塞がれただけでたちまち無力になるという弱点があり、それを見抜かれて流子に破壊された。漫画版では塔首頂上決戦前の戦闘のくだりはカットされているため、塔首頂上決戦ではその極制服で戦っている。 三つ星極制服 剣の装・改(つるぎのそう・あらため) 一度敗北した猿投山が新たに得た極制服の戦闘形態。相手の動きを先読みして自分のペースで猛攻するのは前世代と同じだが、「天眼通」を犠牲にして新たに得た「心眼通」により以前の弱点が消え、視覚以外の感覚がより研ぎ澄まされることによって完全に死角が無くなった。カラーリングは明るい緑の割合が多くなっており、両肩と両腕の装甲が変化し、埋もれていた頭部が出てきている。背中に取り付けられていた竹刀入れもなくなり、一本の竹刀を武器に戦う。本気を出す際は両腕を組み合わせて巨大な竹刀を繰り出す。流子との戦闘後は裁縫部によってオーバーヒートしないように調整が行われた。 三つ星極制服 剣の装・更改(つるぎのそう・さらにあらため) 三都制圧襲学旅行の際に新たに身に着けた極制服。全身の装甲が白色となり、大きさも殆ど猿投山と同じ等身大の姿になっており、これまでの剣の装とは打って変わって鎧武者を思わせる標準的な体型になる。上記のパイルバンカーの機能は竹刀に移され、使用すると持ち手から薬莢が排出される。探の装・改と同じく残像を固定化する能力を使ってあたかも光速を越える速度で攻撃をしているかのように見せかける能力を持つ。 大文化体育祭の1ヵ月後に猿投山が北関東の人々をカバーズから逃がす際には既にあちこちほつれており、カバーズとの戦闘開始直後に耐久性に限界が来て分解してしまった。 三つ星極制服 剣の装・奥義開眼(つるぎのそう・おうぎかいがん) 最終決戦時に使用した最後の剣の装。 これまでと異なり鎧部分が右側と下半身に集中しているのが最大の特徴で手にしたエネルギー状の竹刀を使い戦う。 さらに最終決戦に際して瞼を縫っていた目も復活させている。 犬牟田 宝火(いぬむた ほうか) 声 - 吉野裕行 生徒会会計および情報戦略部委員長。眼鏡をかけたクールな少年。いわゆるギークで、分析によって最小限の労力で最大限の成果を出す。極制服は本人が喋る際に前後に口元を自動的に開け閉めすることができ、腰回りの装備から首裏、両手首にケーブルが伸びて繋がっており、両膝裏もケーブルで繋がっている。眼鏡は伊達ではなく度が入っている。第3話で五つ星極制服を試着した実験体が暴走した際、仮縫いの糸を解析して腹を突くことで仮縫いを一瞬でほどき、極制服を解体して実験体を鎮めてみせるほどの腕前を持つ。データ分析による情報収集に卓越しているが、「神衣」など本作に関わる謎は解明できていない。しかし、本人は自身に対する「未知」があることに、「だからこそ、この学園は面白い」と発言している。パソコンを非常に大事にしており、他人に触れられると激怒する。 小説版によれば父は警察のキャリア官僚で、仕事で家に帰らない父と完璧主義の母に反発するようにしてパソコンにのめりこみ、中学時代には役所のデータを改竄して遠い中学に進学して一人暮らしを始め、株取引で生活していたという。現時点では父は警察庁次長で、公安部を指揮して鬼龍院財閥を捜査しようとしているが、犬牟田は父による捜査を皐月による羅暁打倒まで待たせるため、醜聞を捏造して父を職位から外させている。 3年前は、天才的な技術を持つハッカーの中学生であり、「世界で一番セキュリティが厳しくて挑みがいがある」という理由で、REVOCSコーポレーションの情報システムをハッキングし、株価を大暴落させた。しかしREVOCS社の驚異的な捜査能力によってすぐに位置を特定され拘束されるが、捕縛部隊を率いていた皐月にハッキングの腕を見込まれ、ネットではなく世界のシステムを変えてみないかと誘われて本能字学園に入学した。当初は他の四天王に比べ皐月に対する忠誠心はあまりなく、三年前の猿投山率いる北関東連合の制圧時でも500対1の状況で唯一皐月が勝つと思っていなかった。 塔首頂上決戦の2回戦の相手として流子と戦う。「探の装」に変身し、流子のデータを収集しながら戦い光学迷彩で優位に立つ。戦いよりも、流子が100%生命戦維の服を着てなぜ動くことができるかを探るデータ収集の方に興味を持っていた。流子の闘兵場全体を攻撃するという規格外の「進化」の前に光学迷彩を無力化される。その後、流子への勝利は「不可能」と判断するとデータを失わないために棄権した。その後、敗者となったため極制服を脱ぎジャージ服姿になって蟇郡と同じく無星の観客席に移動しマコの隣で観戦した。 三都制圧襲学旅行では水色のジャージ型極制服を着て情報系部活動員による三都情報撹乱部隊を率いて大阪にいたが、状況不利になった蛇崩の助太刀として映画研究会のホログラム映像として京都襲学旅団を助けた。 本能字学園壊滅後はヌーディスト・ビーチに所属し、本部での分析とバックアップに徹し、伊織と共に「急急救命吸引具」を開発した他、学園のシステムをハッキングし、囚われていた皐月が密かに脱出を企てているのを一同に伝える。 最終決戦後はIT関連企業へ就職すべく大学へ進学する。三つ星極制服 探の装(さぐるのそう) 犬牟田の極制服の戦闘形態で分析を得意とする。各パーツをフラットケーブルで繋いだスーツに透過型ディスプレイをアイシールドに仕込んだヘルメット(延髄部に電源マークが描かれ、耳あてには「SAGURU」と書かれている)を被り、背面や二の腕、太腿など手が届く範囲の至るところにタッチパネル式のキーボードがある。戦闘では全身のキーボードを叩きながら敵のデータを分析し、有利な戦略を割り出す方法を得意としているが、操作時はあたかも痒いところを掻いているかのような滑稽な姿になってしまう。その他、自分の身体を「光学迷彩」で透明にすることができる。なお、四天王の初期の極制服では唯一戦維喪失されてない。 三つ星極制服 探の装・改(さぐるのそう・あらため) 三都制圧襲学旅行の際に新たに身に着けた極制服。以前と違い、全身が青い発光パーツで覆われている。変身シーンや黄長瀬との戦いでは全身をブロック状に分解、再構築するなど、もはや生身があるのか疑わしい所がある。探の装の光学迷彩を併用することで残像を生み出すことができ、その残像を固定化することであたかも瞬間移動したかのように見せかける能力を持つ。 三つ星極制服 探の装・真理究明(さぐるのそう・しんりきゅうめい) 最終決戦時に使用した探の装の最終形態。腕からエネルギー状のネットやケーブルをワイヤーのように使い相手を拘束したりケーブルを相手に放つなど防御重視だった前2種の探の装と異なり攻撃面に特化した性能になっている。 蛇崩 乃音(じゃくずれ ののん) 声 - 新谷真弓 文化部統括委員長。頭蓋骨をあしらったシャコー帽を被り、鼓笛隊の服装をした小柄な体型の少女。かなりの毒舌家でとても腹黒い。手持ち無沙汰な時にはクッションに横たわり指揮棒を弄っていることが多い。メジャーバトン状の武器を持ち、ドラムメジャーとしてマーチングバンドを指揮して前線に立つこともある。本能字学園の男子生徒達にもアイドル的な人気を誇る。小説版によると、父親はREVOCS社の物流を担当する鬼龍院財閥のグループ企業の社長であり、本編でも大文化体育祭で羅暁から「父上はお元気か?」と声をかけられている。 皐月との間柄は幼稚園からの幼なじみであり、四天王の中で付き合いが断トツで古いため彼女の心情を一番理解していると自負しており、蟇郡、猿投山、犬牟田をそれぞれ「ガマくん」、「サルくん(若しくは山猿)」、「イヌくん(若しくはメガネ)」と呼ぶなど、他の四天王を見下す一面を持つ。また皐月や他の四天王は流子を「纏」または「纏流子」と呼ぶが、彼女のみ一貫して「転校生」と呼び、更にマコのことも「劣等生」と呼ぶなど、皐月以外の他人は基本的に名前で呼ばない。一方、皐月には普段は「皐月様」と四天王や他の生徒と同じ様に呼んでいるが、幼い頃に呼んでいた「皐月ちゃん」と呼ぶこともあり、皐月に対して突き放したような物言いをすることもあるなど、皐月に対しての忠誠心は他の四天王よりも低く、どちらかと言えば友情に近い感情で仕えている。皐月の一番の側近であること、四天王の誰よりも極制服を使いこなせることを誇っているが、皐月からはあくまで「四天王の一人」という扱いしかされていない。 鷹飛舎幼稚園に通っていた頃、多くの男子たちを虜にしていたが「幼なじみ」である皐月には対等に接していた。砂の城で遊んでいた際、皐月に砂の城とREVOCSコーポレーションのタワーを比較された乃音が「どんなビルでもいつかは壊れる」と言った返答として皐月が発した「何人にも永劫に壊されることのない城を自身の心に作る」という決意に感銘を受け、「自分だけは常に皐月と同じ目線でいる」という執着心を胸に秘めている。四天王で唯一、皐月から勧誘されたわけではないメンバー。なお、この幼稚園当時から中学生時代までの期間、常に猿のような謎の生き物を連れて歩いている。この猿は高校時代にはいなくなっているが、代わりに常にかぶっているシャコー帽に謎の頭蓋骨(この部分のみ極制服ではない)が乗っかるようになった。 黄長瀬が本能字学園に訪れた時は、流子と黄長瀬を戦わせ弱ったところを二人まとめて捕まえる漁夫の利を狙った。そのために、あえて文化部の刺客を送り出してより弱めようとした。黄長瀬が流子を追いつめたところを捕らえようとするが、後一歩のところで逃げられる。 塔首頂上決戦の3回戦の相手として流子と戦い、「グラーヴェ」と「プレスト」で圧倒的かつ多彩な飽和攻撃で彼女を追い詰める。しかし、「鮮血疾風」で流子に制空権を取られ「プレスト」を破壊されるが戦維喪失には至らず、会場の観客のアンコール要求の声援で「ダ・カーポ」に変身する。再び追い詰めるが、「鮮血無拍子」で音を純音にされ押し返されて敗北する。その後、ジャージ服姿に髑髏が描かれたニット帽を被りブルマーを穿いて蟇郡と犬牟田と同じく無星の観客席に移動し犬牟田の隣に座る。 三都制圧襲学旅行では桃色のジャージ型極制服とブルマーを着て文化部を率いて京都を襲学するが、敵の策謀にはまったため犬牟田の助けを借りて襲学を行った。犬牟田の難解な解説は「いやみな連中にはいやみなヤツが効くということね」と内容を全く理解できていなかった。その後、宝多に苦戦を強いられていた大阪を襲学中の猿投山を皐月・蟇郡・犬牟田と共に助太刀に入った際に奏の装・改を着用し、乱入してきた流子を迎え撃つ皐月をサポートしつつ、一度本隊を離れ「ヌーディスト・ビーチ」の拠点を壊滅させた。 本能字学園壊滅後、ヌーディスト・ビーチに所属し本能町に残っていた人々の救助活動に当たっていた。この際、奏の装・改がすでに大破していたため、折れた縛斬を打ち直した小刀「縛斬・餓虎」を使用しており「縛斬・餓虎」を皐月に帰したあとは両手にロケットランチャーを持ち皐月を援護していた。 最終決戦後は父の事業を継ぐべく大学進学を決めている。三つ星極制服 奏の装・グラーヴェ(かなでのそう・グラーヴェ) 蛇崩の極制服の戦闘形態。大量の楽器を金属板で梱包して形成された、サウンドシステムをハート型に積み上げた形の前面を持つ巨大な戦車で、極制服のサイズは四天王、ひいては学内で最大。「どこが(極制)服なんだ!?」と流子に突っ込まれるほど衣装としての原型を持たない、彼女自身は人骨が描かれたウェットスーツ状の服とシャコー帽を被り、右肩にはサングラスをかけた頭蓋骨の肩当てを乗せ、骨盤の両脇と両の肩甲骨からは、関節から先が指揮棒のような形の先端を持つ骨状のアームを突き出させ、艦首の真ん中にある三ツ星マーク状の空洞の中央に足だけを固定した状態で乗っている。艦首に8つ並んだ巨大スピーカーの中心に乃音がせり出している。オーケストラの演奏に合わせて物質化した音符を飛ばして弾幕を張ったり牽制射撃を行うなどの攻撃を得意とし、接近する相手にはスピーカーから重低音を利用した破壊音波を発生させて退ける。その攻撃は直撃しなくても聴覚に影響を及ぼす上に無差別かつ広範囲なものであり、観客席とそこに居る観客までも(皐月と四天王は平気)巻き込んだものになる。乃音のモチベーションに合わせて演奏曲や攻撃がエスカレートしていき、後述の「プレスト」へ変形する。 三つ星極制服 奏の装・プレスト(かなでのそう・プレスト) 「グラーヴェ」に飛行能力が付いた姿。極制服の中で唯一、飛行能力を有する服。本人も極制服を一番着こなしているのは自分だと自負しており、皐月の場所よりも高いところを飛ぶことに対する密かな驕りも見られる。戦闘機に変形しており、キャラピラがあった部分には飛行用の音波を出すスピーカー(これにも攻撃性能が備わっている)がある。巨大リコーダー型ミサイルや、シンバル型カッターなど攻撃のバリエーションもさらに増えている。艦首から地面などに激突しそうになった際は破壊音波を利用して衝撃を相殺することも可能。背後から艦体に乗りかかられた際は小さなスピーカーを相手に向けて出現させて攻撃する。 三つ星極制服 奏の装・ダ・カーポ(かなでのそう・ダ・カーポ) 上述の戦車を失った場合に変身する姿。レオタードの上から指揮者のような燕尾服をまとった衣装に変わっている。被っているシャコー帽のつばの下には右目を覆うディスプレイがある。シャコー帽から交響曲第5番「運命」を奏で、そこから発したリズムによる共振効果を利用して相手の生命戦維を操りダメージを与える。戦維喪失の際にシャコー帽は髑髏の部分だけを残して生命戦維に分解された。 三つ星極制服 奏の装・改(かなでのそう・あらため) 三都制圧襲学旅行の際に新たに身に着けた極制服。ブラスバンドの制服に、両肩部にグラーヴェを小型化したかのようなスピーカーを装備。プレストと同様に飛行能力を有し、鮮血疾風にも追い縋るほどの機動性を持つ。皐月を上部に乗せて運搬することも可能。上に乗せた皐月からは「これでは私より高い目線にならないのではないか」とかつての驕りを見透かされている。 三つ星極制服 奏の装・最終楽章(かなでのそう・さいしゅうがくしょう) 最終決戦時に使用した奏の装の最終形態。タイツ状のブラスバンドの制服にさらに小型化したスピーカーを装備しておりここからハート型の音波を放って攻撃する。
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