しない〔しなひ〕【竹‐刀】
たけ‐がたな【竹刀】
ちく‐とう〔‐タウ〕【竹刀】
竹刀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/16 21:15 UTC 版)
竹刀(しない)は、剣術・剣道の稽古で防具に打突するための、竹で作られた日本刀の代替品である。現代では耐久性に優れたカーボン製のものもある。
注釈
- ^ 島田貞一「槍と槍術」第22回
- ^ もっとも、近年は素振り用の「竹刀型木刀」が市販されている。
- ^ 『平家物語』に記述されており、刀を模した竹製具という点では歴史が古い。現在は竹を素材にすることは少なく、樫を削ったものが多い。
- ^ 竹の刀の文献上の初見は、記・紀の神代紀に登場するコノハナサクヤヒメのお産の際にへその緒を切るのに使用されたもので、実用具である。『紀』では、竹刀と記して「あおひえ」と読ませており[1]、捨てた竹刀が竹林となったとある。この竹刀は多様な竹文化を有していた隼人と関連するものと捉えられている[2]。
- ^ 日本画の金箔を用いた技法で、雌竹を小刀で削った竹刀(ちくとう)を使う場合があり[3]、金箔を細かく切る竹刃の道具も竹刀と記す。
- ^ 例として、律令時代では勅命の影響から「漆塗りの木製兜(偽装兜)」が作られており、鉄製に偽装した兜なら砕く事は可能である(400m先に置かれたものも鉄製か判別しにくい)。竹刀の中に鉄棒を入れるなどの細工も考えられる。紙縒を切ることは特別な訓練を積まなくとも、竹刀に剃刀といった薄い刃物を仕込めば、可能な話である。
出典
- ^ 宇治谷孟『日本書紀 (上)』全現代語訳、講談社学術文庫
- ^ 門脇禎二、森浩一『古代史を解く『鍵(キーワード)』』 p.187
- ^ 『日本画講座 テキスト 4 日本画の表現技法』、日本美術教育センター pp.52-53
- ^ 『日本武術神妙記』より
- ^ 戸部新十郎『明治剣客伝 日本剣豪譚』、光文社 p.27
- ^ 堂本昭彦『明治撃剣家 風のごとく発す』、徳間文庫 pp.341-343
- ^ 堂本昭彦『高野佐三郎剣道遺稿集』、スキージャーナル
- ^ 堂本昭彦『中山博道有信館』、島津書房 pp.242-243
- ^ SPA!. “サンドマンは自堕落、自暴自棄、そして自己陶酔――フミ斎藤のプロレス読本#113【ECW編エピソード05】 | 日刊SPA!” (日本語). 日刊SPA! 2018年10月20日閲覧。
- ^ “竹刀での指導で負傷と認定、全空連が強化委員長を処分へ”. 朝日新聞. 2021年3月31日閲覧。
- ^ 神聖な竹刀 正しく使って - 47NEWS(中国新聞 2013/05/17)
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