「鮮血」との出会い、その力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 23:45 UTC 版)
「キルラキル」の記事における「「鮮血」との出会い、その力」の解説
父の仇を探す女子高生の纏 流子(まといりゅうこ)は、父の殺害現場に残されていた巨大な「片太刀バサミ」の謎を追って本能字学園(ほんのうじがくえん)へ転校した。だが、学園は人間に人知を超えた力を与える制服「極制服」(ごくせいふく)を操る生徒会によって武力と恐怖で支配されていた。一つ星から最上級の三つ星までの極制服を生徒たちに与え学園を支配する、生徒会長の鬼龍院 皐月(きりゅういんさつき)が片太刀バサミの秘密を知っていると確信した流子は彼女に挑むが、二つ星極制服を着用したボクシング部部長の前に為す術なく敗れてしまう。 敗走した流子が焼失した自宅跡へ戻り無力さに打ちひしがれていると、突如床板が開いて地下へ落下する。そこには謎の黒い喋るセーラー服「鮮血」がおり、流子の血を吸ったことで覚醒したそれは、彼女に自分を着用してもっと血をよこすように迫って来た。一方、学園では流子を炙り出すべく、流子と親しくなった女子生徒の満艦飾 マコの処刑が行われようとしていた。そこへ乱入した流子はボクシング部部長に「鮮血」の力で逆襲を果たし勝利するが、力を使い果たして倒れてしまう。 やがて、満艦飾マコの父親で闇医者の満艦飾 薔薇蔵の治療を受けた流子は、極制服をもらえない最下級の無星(むぼし)の生徒たちが住むスラムにあるマコの家に居候して学園に通うようになった。流子とマコの前には、生徒会の配下の女子テニス部部長が立ちはだかる。「鮮血」の力を引き出せず一度は敗れた流子に、謎めいた担任の美木杉 愛九郎が味方し、「鮮血」を効果的に起動させるグローブ「赤手甲」を与える。かつて流子の父の纏 一身博士を知っていた美木杉は鬼龍院家の支配を良く思っておらず、流子の父が極制服や神衣(かむい)「鮮血」の開発に当たっていたことや、これらの服は「生命戦維」(せいめいせんい)という生きた繊維でできているという秘密を流子に明らかにしてゆく。 神衣「鮮血」を流子が持っていることを知った皐月は、自らの家に封印されていたもう1つの神衣「純潔」を持ち出すと、「純潔」の力をねじ伏せて着こなすことに成功し、流子との直接対決に挑む。終始圧倒され敗北寸前の流子は、マコの与えたヒントを手掛かりに神衣を着こなす本質に思い至り、ついに「人衣一体」の本来の戦闘形態を引き出して互角の勝負に持ち込む。父の仇を探して皐月の野望も打ち砕くことを宣言した流子に、皐月は次の直接対決までに校内の全クラブが流子を襲うことを宣告し、直接対決に勝てばすべてを話してやると約束する。 流子が無茶苦茶な学校行事に振り回されたり次々に襲い来るクラブと戦っていく中、美木杉の知人で共に反制服ゲリラ「ヌーディスト・ビーチ」に属する黄長瀬 紬も学園に接近していた。紬は神衣「鮮血」の所有者である流子からそれを取り上げようと挑み、彼女をほぼ敗北へ追いつめる。生命戦維の危険を説き、いずれ流子も神衣に飲み込まれると警告する紬に対し、流子と「鮮血」は心の絆を深めてゆく。 流子と「鮮血」の出現をきっかけに、皐月が何らかの思惑で二つ星極制服の大量生産と部長の乱造に着手する中、生徒会四天王の1人で強い相手を求める猿投山 渦(さなげやまうず)が流子との決戦に挑む。自身の能力「天眼通」に頼る猿投山は流子に完敗して三つ星極制服の「剣の装」を破壊されたうえに皐月から見放されるが、まぶたを縫って目を塞ぎ「天眼通」を封印した猿投山の覚悟を見た皐月は再戦を認める。流子は覚醒した猿投山の前に黄長瀬との戦いに次ぐ敗北を喫し、自らも「鮮血」の力に頼っていたことを悔やむ。
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