さん‐すくみ【三×竦み】
三すくみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/03 03:00 UTC 版)
|
|
三竦み(さんすくみ)とは、三つの者が互いに得意な相手と苦手な相手を一つずつ持つことで、三者とも身動きが取れなくなるような状態のこと。つまり下記の関係が成立する。
- ●は▲に勝つ
- ▲は■に勝つ
- ■は●に勝つ
例えば、●は▲を倒した場合、■に倒されるのがわかっているので動くことができない。
三すくみの構造
- 虫拳(むしけん):ナメクジ ➔ ヘビ ➔ カエル ➔ ナメクジ ……
- ナメクジにはヘビ毒が効かず、身体の粘液でヘビを溶かしてしまう。ナメクジには負けるヘビだが、相手がカエルならばやすやすと一飲みにする。しかしヘビに負けるカエルは(ヘビより強いはずの)ナメクジを舌でとって食べる。
- このときにカエルがナメクジを食べると、その後ヘビに食べられてしまうので、ナメクジを食べられない。ヘビ、ナメクジも同様の状態で、三者とも身動きがとれず三竦みとなる。
- 日本最古の三すくみで、当時は日本では「ナメクジはヘビを溶かす」と信じられていたが、実際にはそのようなことはおこらず、ナミヘビ科にはナメクジを捕食する種もいる。
- 三極(関尹子)原文:「螂蛆食蛇、蛇食蛙、蛙食螂蛆、互相食也」
- 螂蛆はムカデ/ゲジのこと。正三角形の配置構造を連鎖構造に言葉として表記した。「じゃんけん」の勝負とは異なるが、互いの影響を説明するうえで「三つ巴」や「三すくみ」と表現される説明が多くの理論で利用されている。
- 各要素の影響の強弱は1対1の関係(部分構造)では勝ち負けが発生する。拮抗状態が全体最適(継続)である各要素が正三角形の位置に配置されている状態である。
三すくみの例
矢印の向く相手に勝つ、という関係を表す。
- 通常のじゃんけん:グー(石) ➔ チョキ(鋏) ➔ パー(紙) ➔ グー ……
- 「石」は「鋏」を打ち砕き、「鋏」は「紙」を切り刻み、「紙」は「石」を包み込む。下記(星拳)もじゃんけんである。
- 星拳(ほしけん):グー(天球) ➔ チョキ(地球) ➔ パー(水星) ➔ グー ……
- 上記のじゃんけんの一種である。チョキ(地球)の手の形のみ通常のじゃんけんと異なる。
- 狐拳(きつねけん):狐 ➔ 庄屋 ➔ 猟師 ➔ 狐 ……
- 狐は庄屋を化かす。依頼主の庄屋に猟師は頭が上がらない。猟師は狐を鉄砲で撃つ。
- インドネシア周辺のじゃんけん:象 ➔ 人 ➔ 蟻 ➔ 象 ……
- 象は人を踏み、人は蟻を踏み、蟻は象を刺す。親指が象、人差し指が人、小指が蟻。
ゲーム・漫画における例
- 火炎 ➔ 草木 ➔ 水分 ➔ 火炎 ……
- コンピュータゲーム『ポケットモンスター』、『パズル&ドラゴンズ』、『モンスターストライク』などに見られる三すくみ。火炎は草木を燃やし、草木は水分を吸い取り、水分は火炎を消す[1]。
- 赤 ➔ 緑 ➔ 青 ➔ 赤 ……
- コンピュータゲーム『ファイアーエムブレム』、及びロールプレイングゲーム『ぷよぷよ!!クエスト』に見られる三すくみ。赤は緑に強く、緑は青に強く、青は赤に強い[2]。
- 闇 ➔ 理 ➔ 光 ➔ 闇 ……
- コンピュータゲーム『ファイアーエムブレム』に見られる三すくみ。闇は理に強く、理は光に強く、光は闇に強い。※理とは、炎・雷・風・氷の魔法のことを指す[5]。
- 火 ➔ 氷 ➔ 水 ➔ 火 ……
- コンピュータゲーム『ルイージマンション』、及び漫画『斉木楠雄のΨ難』に登場するカードゲーム『VALKYRIE BREAKER(ヴァルキリーブレイカー)』に見られる三すくみ。火は氷を融かし、氷は水を冷やし、水は火を消す[6][7]。
- ルビー ➔ エメラルド ➔ サファイア ➔ ルビー ……
- コンピュータゲーム『六本木サディスティックナイト』に見られる三すくみ。ルビーはエメラルドに強く、エメラルドはサファイアに強く、サファイアはルビーに強い[8]。
- 近接 ➔ 間接 ➔ 飛行 ➔ 近接 ……
- コンピュータゲーム『ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング』に見られる三すくみ。近接タイプ(剣、拳など)に懐に入られると間接タイプは身を守ることができず、間接タイプ(弓、魔法など)にとって飛行タイプは恰好の的となり、飛行タイプ(翼、ホバーボードを持つ者など)には近接タイプの攻撃が届きにくい。
- こうげき ➔ バリア ➔ まほう ➔ こうげき ……
- コンピュータゲーム『ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国』のラクガキファイト、及びテレビ番組『天才ビットくん』のコーナー『グラモンバトル』に見られる三すくみ。こうげきはバリアを破り、バリアはまほうを跳ね返し、まほうはこうげきに打ち勝つ。
- 天族 ➔ 地族 ➔ 水族 ➔ 天族 ……
- テレビ番組『ビットワールド』のコーナー『ビットモン・デュエル』に見られる三すくみ。天族は地族の、地族は水族の、水族は天族のビットモンから攻撃ダメージを受けない。ただし、高威力でカウンター反撃できるルールも存在する。
- 皇帝 ➔ 市民 ➔ 奴隷 ➔ 皇帝 ……
- 漫画『賭博黙示録カイジ』に登場するギャンブル『Eカード』に見られる三すくみ。皇帝は市民を支配し、市民は奴隷をこき使い、奴隷は捨て身の行為で皇帝に襲いかかる。奴隷はそもそも失うものがないため、殺されてもともとの状態で皇帝を討つ可能性があることから、奴隷は皇帝よりも強いとされる。
経営理論の例(trade-offs、トレードオフズ)
産業組織論(経済学)の主要なパラダイムとして構造 ➔ 行為 ➔ 成果(S-C-P)がある。産業構造がその産業にいる企業の行為(戦略)を決定し、行為が産業の成果を決定し、成果がその産業の構造を決定する。
同様な論理構造として
- 重要制約(Core Constraints)
- 利益 ➔ 技術 ➔ 権利(Economic-Technical-User)
- 物資(Resources)リソース
- ヒト ➔ 作用 ➔ モノ(People-Process-Product)
- 顧客(Customers)カスタマー
- 時間 ➔ 費用 ➔ 品質(Schedule-Budget-Performance)
が上げられている(上記は、矢印の向く方向に強い影響を与え行動を決定させる、関係を表す)。
参考文献
関連項目
- 拳遊び
- 水雷艦長 - 帽子のつばの向きによる三すくみを利用した屋外遊び。
- デッドロック、グリッドロック (渋滞)、無限ループ - Aという問題を解決するにはBを解決しなければならないがBの解決にはCを、CにはAを・・・となり解決を見ない状況。
- ↑ “バトルに役立つ! タイプ相性表を公開!|『ポケットモンスター サン・ムーン』公式サイト”. ポケットモンスターオフィシャルサイト. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “シャロンと学ぼう! FEヒーローズ | 属性と射程が勝敗のカギ”. シャロンと学ぼう! FEヒーローズ | 属性と射程が勝敗のカギ. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ : 武器について”. www.nintendo.co.jp. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “ファイアーエムブレム ヒーローズ | Nintendo”. ファイアーエムブレム ヒーローズ | Nintendo. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “ゲームシステム / 武器について”. www.nintendo.co.jp. 2026年5月23日閲覧。
- ↑ ““そうじ機”と“GAMEBOY HORROR””. www.nintendo.co.jp. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “ルイージマンション | ニンテンドー3DS | 任天堂”. 任天堂ホームページ. 2026年5月24日閲覧。
- ↑ “六本木サディスティックナイト”. ropng.sus-game.com. 2026年5月24日閲覧。
三すくみ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:35 UTC 版)
2D格闘ゲームにおいても3Dと同じく打撃<ガード<投げ<打撃…だが、キャラ特性や個性が強く表れるので基本的に三すくみ関係は存在しない。こちらから仕掛ける攻撃は以下に集約。 ジャンプ攻撃 ジャンプによる飛び込み攻撃。一番の基本攻撃。あえてジャンプ攻撃をせずに相手のガードを狙って地上で投げるなどバリエーションは豊富。 牽制 地上や空中の敵を狙って当てる攻撃。特に飛び道具などを持つキャラは強力な牽制ができる。相手の動きを早めに封じたい時などに。相手のジャンプし始めに攻撃を当てるジャンプ防止技なども含まれる。 対空 空中の敵を落とす攻撃。基本的にジャンプを見てから対空技を使う。出始めに無敵時間があるのが多く、相手の弱キック連打などの牽制に合わせたり、起き上がりに攻撃を仕掛けようとする相手を潰したい時に使用する。この技を持たないキャラも多数いる。 3D格闘ゲームにおける基本的な選択肢は、打撃・ガード・投げに集約される事が多い。基本的に下記のような優劣関係があり、攻防の核になるこの仕組みを三すくみという。概念的には『バーチャファイター』で成立していたものだが、板垣伴信が雑誌インタビューで語って以来、この呼び方が定着した。近年では例外的な性能を持つ技や、技の方向属性などで三すくみを拡張し、攻防要素が作品ごとに細分化、多様化している。 打撃技 地上における攻撃全般。ガードされると基本的に不利。大技だと反撃が確定。投げ技は潰すことができる。 ガード 打撃技を無効化する。投げには無防備。 投げ ガード状態を無視して攻撃できる。打撃技とかち合うと一方的に潰される。
※この「三すくみ」の解説は、「対戦型格闘ゲーム」の解説の一部です。
「三すくみ」を含む「対戦型格闘ゲーム」の記事については、「対戦型格闘ゲーム」の概要を参照ください。
三すくみ
「三すくみ」の例文・使い方・用例・文例
- 三すくみの状態となった.
- 三すくみのページへのリンク
