前世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 01:57 UTC 版)
「CLAYMOREの登場人物」の記事における「前世代」の解説
「北の戦乱」以前の世代の戦士。特に世代に関する記述がない場合、クレアと同世代の戦士である。 クレア #クレアを参照。 エレナ 声 - 川澄綾子 身長170cm 右利き 防御型 クレアと同じ頃に半人半妖の戦士となった女性。幼い頃に「組織」に入ったクレアにとって唯一の友。自らが遠くない内に覚醒してしまうことを感じてクレアに黒の書を出し、クレアの手で死を遂げた。ナンバーは不明だが、特に突出した能力の持ち主では無かった模様。戦士として任務をこなすようになったのはクレアよりも後。 ミリア #ミリア隊を参照。 ヘレン #ミリア隊を参照。 デネヴ #ミリア隊を参照。 心眼のガラテア 声 - 折笠愛 身長185cm 右利き 防御型 ナンバー3の戦士。極めて高い妖気の感知能力を持ち、他の戦士とは比較にならないほどの広大な感知範囲と、妖気の流れから心理状態すら読み取る精密さを併せ持つ。 二つ名の“心眼”の由来でもあるこの能力は組織からも重宝されており、「組織の目」として他の戦士の探索や監視といった特殊任務を任せられることもしばしば。 その能力と立場から戦士の中でも何かと特別扱いされており、現世代の戦士の中でもかなりの古株。優れた能力に長い経験からくる老獪さを併せ持つが、それ故に組織上層部から「優秀だが長く生きすぎた」と煙たがられてもいる。 戦闘においては高い妖気の感知能力を活かし、相手の妖気を細部まで見極め、自分の妖気を相手の妖気と同調させて相手を操ることができる。完全に動きを支配できるわけではなく、多少動きを乱す程度のものだが、戦闘を有利に進めるには充分な効果をもたらす。基本的に自身より大きな妖気を持つ者は操れないが、相手を惑わし心理的な隙を作ることでそういった相手もある程度操れる。また、体つきや顔つきが変わることが当人の美意識に反するため、あまり妖力解放を行わないが、妖力解放に伴う力の上昇率が同世代の戦士の中で最も高く、限界ギリギリまでの解放が可能なほど制御も上手い。 ゴナールの町での覚醒者狩り後に消息を絶ったクレア探索の任を受け、ザコル山にてクレアを発見、成り行き上クレア、ジーンと共にダフと戦うこととなる。その後、組織の命に反してクレアとジーンを見逃した代償として危険な任務を命ぜられるも、任務を達成しスタフの地に生還し北の戦乱の真意を探った。スタフの地に生還した後に組織から離反し、妖気を消し去りクレイモアの証である銀色の瞳を潰し、盲目の シスター「ラテア」として聖都ラボナに潜伏していた。視力を失った影響からか妖気の感知能力がさらに向上し、妖気を消す薬を飲んだ戦士の妖気も正確に探知できるようになった。 シスターとしてラボナで暮らす内にラボナの町やそこに住む人々を守りたいと思うようになり、アガサがラボナで捕食を始めた際、粛清の対象である自らを囮にして組織の戦士を呼び寄せる。アガサが倒された後もクラリス達を組織から守るためラボナに留まる。タバサを斬って単身組織に向かうミリアを見送り、後にラボナが覚醒者に襲われたことでミリアの失敗と死亡を推測。生存を信じ組織に向かうデネヴたちを再び見送り、全員の生還を願った。 組織壊滅から間もなく、プリシラの封印に変化が出始めたこと、周囲に覚醒者が集まってきたことを察知し、ラボナから住民を退去させる。その後新世代の戦士と合流しエウロパと交戦。クラリスと共にミアータの心を受け持ち「制御可能の完全覚醒」を行い、クラリスという犠牲を出しながらも撃退に成功する。 プリシラ戦後もシスターとして過ごす。アニメでの設定 北の戦乱中に、戦士達の監視を行うため北の地に派遣される。クレアを追ってきたミリア、ヘレン、デネヴと接触し、彼女たちにクレアとプリシラの行き先を告げた。 オフィーリア 声 - 篠原恵美 身長175cm 右利き 攻撃型 No.4の戦士。普段は穏やかな口調だが、相手を威嚇する時などは粗雑な言葉遣いになる。覚醒したプリシラに目の前で兄(声 - 柿原徹也)を殺されたことから、覚醒者に対して異常な憎しみを持っており、覚醒者狩りには狂気にも近い執念を燃やすが、その執念は「覚醒者を殺せるのなら味方を覚醒させても構わない」という 、本末転倒かつ捻じ曲がったもの。また、仲間や普通の人間に対しても躊躇無く斬りかかるなど、好戦的を通り越した異常な凶暴性の持ち主で、仲間内でも「血塗られた凶戦士」などと揶揄される。No.8時代のミリアとは面識があり、ミリアが半覚醒する遠因を作った。 首を180度捻られても、そのまま戦闘を続行できるほどのずば抜けた柔軟性を持つ。柔軟な腕を波打つように震わせることで蛇のような変幻自在の太刀筋を可能とする「漣(さざなみ)の剣」が得意技(それで本人は「漣のオフィーリア」と自称していた)。また、基本能力も極めて高い。 ゴナールの町での覚醒者狩りのメンバーに選ばれクレアと合流するが、半覚醒者のクレアを覚醒者として見定め、ゴナールの町の覚醒者諸共切り殺そうと暴走する。覚醒者を斬殺した後、ラキと共に逃げたクレアを追跡し、圧倒的な実力でクレアを追い詰める。さらに、突如現れたイレーネにも襲いかかるが、一太刀も浴びせられずに返り討ちに遭い、傷の痛みから錯乱し、覚醒してしまう。自らが覚醒したことに気付かないまま再びクレアに襲い掛かり、その最中に自身が覚醒したことに気付き再び錯乱するが、再戦の最中、プリシラに殺された兄を思い出して自我を取り戻し、クレアにプリシラ打倒の想いを託して散る。 モデルと名前の由来がシェイクスピア作の悲劇「ハムレット」に登場する同名のヒロイン、オフィーリアである。天を仰ぎながら川に沈んでいくという、双方まったく同じ最期を迎えている。またオフィーリアの最期の姿の描写は、画家ジョン・エヴァレット・ミレーの作品「オフィーリア」と酷似している。 ラファエラ 声 - 雪野五月 身長175cm 右利き 攻撃型 No.5の戦士。顔面の左側に大きな傷跡があり隻眼。テレサよりも前の世代の戦士であり、深淵の者に対抗しうる戦士を作るための精神共有実験の最初の被験者で、その実験失敗により覚醒した深淵の者「南のルシエラ」の妹。実験当時はルシエラに次ぐNo.2の戦士であり、その実力は覚醒前のルシエラとほぼ同等。イレーネによると、両腕があれば何とか対抗できるかもとのことであり、No.1クラスの実力者であることが窺える。また、実験失敗後は妖気を抑え続けたため、妖魔やクレイモアでも妖気を感じ取ることが出来ず、それを活かした隠密行動を担うことが多い。 ルシエラとの精神共有実験において、妖気の同調が不完全でルシエラの精神を抑え切れず覚醒させてしまい、その際に左目を失う。その後、実験失敗の責任として組織から除名され、妖気を抑えながら各地を転々とする生活を続けるが、プリシラの覚醒を機に戦士不足を補う形でNo.5として復帰する。以後、覚醒したルシエラを葬ることのみを目的として戦い続け、最終的にイースレイとの戦いに破れて消耗していたルシエラを葬り去り、本懐を遂げたかのように見えた。しかし、彼女はやはり姉を愛しており、ルシエラにとどめをさしたその瞬間に自身の生命力を彼女の体に注入。これによりルシエラと融合し、その状態でリフルに拾われた。 この融合体は外的な刺激では微動だにせず、もし目覚めても最早ルシエラでもラファエラでもない、別の「何か」だと言われている。ルネが内側の意識に触れたことで目を覚まし、意識の中に入ってきたクレアと剣を交える。圧倒的な実力で彼女を追いつめるが妖力解放したクレアの高速剣を受け敗北、「お前は大きな間違いをしている」という言葉と共にラファエラとしての記憶を全てクレアに譲り渡し、意識は消滅。それを機に肉体が完全に融合体として目覚める。外見はテレサ、クレア像のような姿。 新世代の戦士には深淵の者同士の戦いに巻き込まれて死んだと認識されている。 ジーン 声 - 三石琴乃 身長175cm 右利き 攻撃型 No.9の戦士。髪型はオールバックで眉毛が無いという強面だが、仲間想いで義理堅い性格。 腕を捻転させて螺旋状に変形させる能力を持ち、螺旋状から通常状態に戻る際の腕の回転を利用した剣技「旋空剣」を得意とする。捻転数は最高で21回。特に高速回転を加えた突きの威力とスピードは全戦士中一と言われ、ダフの体さえも容易に貫く。しかし、腕を多く捻るのには時間が掛かるため、単独での戦いでは使い難く、腕への負担ゆえに多用も出来ない。 ザコルの覚醒者狩りでリフルに捕らえられ、拷問を受けて肉体が完全覚醒してしまう。覚醒体は、羽を広げた蝶のような姿。ただ、肉体が覚醒しながらも、強靱な精神力によって人間の意識を保っていた。クレアの妖力同調によって人間の側に引き戻され、半覚醒となった。以後、クレアにより命を助けられたことから彼女に恩義を感じ、行動を共にする。北の戦乱では小隊長を務め主力として善戦するが、突如現われたリガルドを旋空剣で攻撃するもかわされ、リガルドの放った正拳突きで腹部に致命傷を負わされ、最後はリガルドとの戦いで覚醒を止められなくなったクレアを、自身が助けられたのと同じ方法で助け力尽きた。アニメでの設定 北の戦乱の後、重傷を負いながら、かろうじて生き残るも、プリシラとの戦いで覚醒を止められなくなったクレアを人に引き戻し力尽きる。 ザコル山の覚醒者討伐隊の戦士 ザコル山の覚醒者狩りでジーンが率いた3名の戦士。リフルに捕らえられ、いずれもダフに拷問された末殺された。 クレアに救援を求めた戦士 声 - 松本さち 救援を呼ぶためにザコルを下山した戦士。名前、ナンバー共に不明。町に戻った時点で致命傷を負っており、クレアに救援を頼んだ後に死亡する。クレアは町人達に、彼女を人として葬って欲しいと依頼する。 アニメ版のエンディングロールでは『クレイモア』とだけ表記されている。 カティア 声 - 河原木志穂 ジーンと共に拷問を受けたNo.32の戦士。拷問の末に覚醒し、ダフに襲い掛かるが全く抵抗出来ず、リフルに戦力にならないと判断されダフのダブルスレッジハンマーで体をバラバラにされて殺害されてしまう。 ラケル ジーンと共に拷問を受けた戦士。ダフの拷問により致命傷を負い、覚醒すること無く死亡した。 アルフォンスの覚醒者討伐隊の戦士 北の戦乱の前哨戦となった、北の地アルフォンスでの覚醒者討伐に参加した戦士。総人数は不明。内2名の名前が判明しており、以下の通り。ほぼ名前のみの登場であるため、エバ以外のナンバーは不明。 No.7エバ、ルシア、ケイト アリシア 身長180cm(肉体覚醒前) 右利き 特殊型 No.1の戦士。ルシエラとラファエラの失敗を教訓に行われた精神共有実験の被験者にして成功例。幼い頃に同じ妖魔の血肉+を用いて双子の姉妹ベスと共に半人半妖化し、戦闘訓練と妖力同調の実験にのみ時間を費やしてきた。ベスとの精神同調の実験を繰り返したためかほとんど自我を持たず、話し方も機械的で担当地区にもほとんど姿を現さない。 ベスと妖力を完全に同調させ、精神の制御をベスに任せることで人の心を保持したまま肉体のみ覚醒することが可能。覚醒に伴う肉体の変化に対応するために特製の黒い衣装を装備しており、それに由来する「黒のアリシア」の通り名を持つ。覚醒体の大きさは覚醒前とほぼ同じだが、両腕が鎌のように変化している。深淵の者に対抗し得る凄まじい戦闘能力があり歴代最強のNo.1とされる。イースレイが深淵喰いによって倒された後、リフルを倒しルネを救出する為組織によってベスと共に西の地に送り込まれる。深淵喰いと共にリフルと混戦、覚醒体となってリフルを追いつめる。その後ルシエラ×ラファエラの断片射出時に一旦逃げられるものの、再び追いつき戦闘。断片射出時にベスが負傷したため、人間の姿のまま戦う。そのままリフルを圧倒するが断片に寄生されたベスが覚醒、暴走しプリシラと戦いだした為戦いを中断しベスの元へ向かう。その後彼女自身も覚醒しベスと二人でプリシラと戦うが、人間体のままの彼女にあえなく首を刎ねられ倒された。 ベス 身長180cm 右利き 特殊型 No.2の戦士。No.1アリシアの双子の姉妹で、アリシア同様に黒い衣装を纏う。常にアリシアと共に行動し、アリシアが覚醒し戦う際にはアリシアの精神をベスが制御する。これにより、アリシアの肉体のみの覚醒を可能としており、その間アリシアが戦士としての自我を保てるか否かはベスに掛かっている。この際ベス自身相当の精神力を消耗する。アリシア同様ほとんど自我を持たない。イースレイが深淵喰いによって倒された後、リフルを倒しルネを救出する為組織によってアリシアと共に西の地に送り込まれる。深淵喰いと共にリフルと混戦。精神制御によりアリシアを覚醒体にし、リフルを追いつめる。7年の間にかなり強化されており、眼を瞑ったままダフの攻撃をかわせるほどの力をつけている。しかしルシエラ×ラファエラの断片射出によって打ち出された杭によって腹を貫かれ、杭に取り込まれて覚醒体となりプリシラと戦う。覚醒したアリシアと共に双子ならではのコンビネーションでプリシラと戦うが彼女には全く通じず、アリシアと共にあえなく倒された。
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